2008年11月26日

昨晩は石油会で、帰宅が9時。今朝も4時20分。

昨晩は妻が1時頃まで仕事をしていた。大きな声で、大連と電話していたので、夜中に目が覚めた。私のマンションの壁は薄い。昨日の石油会は6ヶ月ぶりで、次回は3月。コスモ石油の木村弥一社長、出光の大宮副社長、新日石情報の岡本格五社長以外はOB。アクセンチュアに戻った高頭が来た。他に総勢10名で、久しぶり。景気が悪い割には皆さんご機嫌だった。今朝もいつもの通り。ガソリンが空なので、今夜は給油しないとガス欠になる。

昨日のブログは農業保護のはなしだったが、今日は効率の悪い政府(国土交通省など)だね。日本の生産性が悪いと言うはなしの一環だが、今日もテーマが重いな。明日以降も以下のとおり。

 終身雇用
 土建業(いらない高速道路)
 円の価値(購買力平価)
 過剰品質(曲がったキュウリ)
 高い貯蓄率
 土地担保の銀行貸し出し
 見えない物に対するサービス価値
 サービス残業
 貧しい衣食住
 米国の倍の情報投資
 外国人の活用
 共産党 社会主義国
 言語
 カントリーリスク

先日、合併直前の中小企業金融公庫の安居総裁を訪問した。かっての帝人の社長で、アクセンチュア時代に経理とかSCM(Supply Chain Management) の改革を一緒にさせていただいたことがあった。革新的な方である。彼のところに訪問した理由は中国人の採用と仕事の大連への移管の是非についてのお伺いだった。政府機関はこうした外国、外国人を利用した合理化は出来ないと言っていた。アクセンチュが社内の改革を進めていると言っていたので、社内の合理化はやっているようだ。しかしながら、海外へのBPOが出来ないと言う事には残念至極である。

今日のテーマの効率の悪い政府をどうするかと言う一つの視点として、政府業務の民営化、海外へのアウトソーシングと言う視点で今日は話そう。仕事が払った金に対する行為として認識出来るような仕掛けが政府には必要だ。それが今無い。給与に対する仕事のバランスが曖昧で、組織自体が収益構造になっていないから、採算の考えが無い。採算を取ることができる部門でもそうしていない。銀行の業務を大連にもって行ったらどうかと言うはなしもしたことがある。金融監督庁は国内の目に届くところで仕事をしてもらわないと、監督できないと言っていたが、時代錯誤も甚だしい。大連に調査に行けば良いだけの話だ。

平成19年5月 経済産業省 経済産業政策局の「グローバル人材マネジメント研究会」 報告書 に「昨今、市場は高度化・多様化し、多様な人材を配置し、異質な人材が化学反応を起こしやすい組織風土を作り上げることが必要となる。外国人の活用の可能性を追求することは、極めて自然な流れであるといえる。 」とある。さらに「OECD諸国の高等教育修了者に占める他国からの流入割合は、先進国では概ね1割前後であるのに対して、日 本は、わずか0.7%に過ぎない。加えて、高度熟練技能者における海外人材割合も、他の先進国が4.0%~6.0%であるのに対して、日本は1.1%しかなく、他の先進国 に比べ高度な外国人材の活用が遅れている」

と政府は言っているが、政府は外国人を採用していない。仕事も国内に限定したアウトソーシングをしている。かって、社保庁がデータエントリーを中国に出したことがあったが、「金田」を「金」と名前を間違えたので、止めてしまった。こんなことは受注した側のケアレスミスで、この業界では通常はあり得ない。よっぽどひどいところに頼んだに違いない。政府のグローバル化によるサービス業務の生産性向上を計るべきだと思っているのだが、前述したように、とっかかりすらつかめない。

安居さんがダメなら、BPO良いと言う人は政府にはいない。かって、大連の日中友好人材育成センターが日本のODAで建設された。その建設される前に我が社が協力しようと申し出たのだが、取り付く事すら出来なかった。今は昼間は電気すらついていない。出来て未だ2年だ。なぜか?それはODAは作るところまでで、運用して「利益」を出すところまでは考えないからだ。だから、直ぐにお荷物になってしまう。これは政府の行革の基本的な課題をついていると思う。

企業の本社と同様に、政府の仕事はサービスが主体だ。そうなると、どのように効率とか効果を測定することは難しい。そう言う事であるから、政府の業務改革はBPOが最適だ。中国人に仕事を洗い出してもらえば、業務分掌に無いサービス業務とか余分な業務を洗い出すことができる。かって、私がアクセンチュアの現役の時にブルネイ政府とかあちこちのアジアの政府にBPOをこうして推進していた。勿論アメリカの政府に対しても同様のことをしていたように思う。

もう一つ。政府ではないが東京証券取引所のシステムで、感じたことがある。なぜ、富士通はインド人を起用しないのだろうか。なぜ銀行のシステムの再構築にインド人を起用せず、自前でシステムを構築しようとするのだろうか。日本人が一番優秀だからとか任せられるからとかと言う事だからだろうか。だとすれば、馬鹿げたはなしだ。確かに私がいつも言っている日本人の価値観は「真面目」「正直」「勤勉」「実直」「嘘つかない」ということだが、それだけではこれからの世界はまわせない。効率が悪すぎる。

「あうん」は一見効率が良さそうだが、「あうん」のなかに余分な仕事がかならず入ってくる。お互いの日本人的な信頼関係で、仕事を信頼しあって任せているが、こう言うものは信頼して任せては行けない。「一つ一つの善意が地獄への道につながる。」とかって言ったのはヘーゲルだ。一つ一つの仕事、一つ一つの部門は最善を尽くしている。でもあわせると最悪だ。今の政府はそうなっている。戦後60数年の惰性が積み重なっている。今の日本は戦争で、ゼロベースにすることはできない。だとすれば、それに近いのが仕事を中国に持って行けば良い。中国人が余分な仕事を洗い出してくれる。ギブアンドテイクで仕事を見れば無駄な仕事が浮かび上がる。

そう言いながら、こうした議論はむなしさを感じる。銀行のシステムにしろ、政府機関が絡むものは日本国内で、なおかつ日本人でしなければならない。これはきわめて効率が悪い。しかもこれは日本人の価値観として、変えることができそうにも無い。私はそれを変えさせるための仕掛けを考えて行く必要があると思っている。世界がそう言う方向に動いているのに、なぜ日本だけが効率が悪いままに鎖国のような仕事の仕方を続ける事が良いのだろうか。政府の仕事を中国の持って行けば、中国政府に情報が漏れるとでも思っているのだろうか。馬鹿げた議論だ。

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2008年11月25日

雨上がりの曇り.今日はスリップして転倒。

シールドを替えたのは良いのだが、スモークだったので、暗いところだとよく見えない.こりゃあダメだ.今日は雨上がりなので、久しぶりに転倒.ミラーが曲がって、ハンドルまで曲がってしまった.大したことはないので、未だ修理しなくても大丈夫.ゴミ箱に捨ててしまったシールドを拾って来た。とりあえず、戻してしばらく新しいのが来るまで使おう.バイクと言う物はかならず少しではあるけど滑りながら回転して行くが、雨の日は本当に滑ってしまうので、傾き加減に気をつけないとそのまま転倒してしまう.40kmなので、怖くはない.転倒すれば痛いけど、我慢できる.

さて、昨日あげたテーマをもう一度見てみよう。
 高い製造業の生産性 (3位)
 農業保護
 効率の悪い政府(国土交通省など)
 終身雇用
 土建業(いらない高速道路)
 円の価値(購買力平価)
 過剰品質(曲がったキュウリ)
 高い貯蓄率
 土地担保の銀行貸し出し
 見えない物に対するサービス価値
 サービス残業
 貧しい衣食住
 米国の倍の情報投資
 外国人の活用
 共産党 社会主義国
 言語
 カントリーリスク

昨日は製造業の生産性について話をしたが、順番に農業保護から話をしよう.私のこのブログの視点を忘れないでほしい.私はこれらの項目の専門家でもなければ、これらの項目をそのまま議論しようとしているのでもない.グローバル化の価値観と言う視点から中国人との関連でこれらを取り上げているので、今日の農業保護もそうした視点からの議論になる.多少議論の飛躍もあるが、そこらへんのところは主旨を理解してもらい、我慢してほしい.

日本の農業が戦後の保護政策で、脆弱になってしまったし、自給率がどんどん減ってしまったのは周知の事実だ.自給率を上げようと言う議論もあるが、今の日本はそう言うレベルからかけ離れてしまっている.しかしながら、農林水産省は食料自給率向上のために具体的な行動を起こそうとして、2008年10月6日に食料自給率向上に向けた国民運動『FOOD ACTION NIPPON』推進本部が設置された。現在の日本の食料自給率は40%である。主な輸入の農産物と自給率を見てみよう。

■日本の農産物輸入
・豚肉 4822億円     (アメリカ33.1% デンマーク26.4% カナダ22.5%)
・とうもろこし 2851億円 (アメリカ93.8% 中国4.7%)
・牛肉 2219億円     (オーストラリア89.8% ニュージーランド7.2% )
・冷凍野菜 1020億円   (中国44.1% アメリカ28.9% タイ6.0% 台湾5.1% )
・生鮮野菜 955億円    (中国42.8% アメリカ14.4% 韓国10.1% ニュージーランド9.9% )
             (農林水産省,2005年)

■日本の農産物自給率(重量ベース)
・米 95%
・野菜 79%
・果物 41%
・肉類 54%
             (農林水産省『食料需給表(平成17年度版)』,2005年概算)

全国農業新聞によると、中国は日本に対する野菜の輸出増もあり、安い人件費を武器に強い競争力のイメージがある中国農業だが、農家1戸当たりの経営面積は50アールと日本の3分の1以下。ほとんどの農家は零細で機械化も進んでいない。安い米国産などの流入で主要穀物への農家の生産意欲は下がるばかりだ。この結果、コメや小麦、トウモロコシなど主要穀物の生産量は近年一貫して減少を続け、5年前に比べると18%、8,000万トンも落ち込んでいる。 

中国が大食料輸入国になることを警戒する声は多い。13億の人口を抱える中国の食料自給は、国内のみならず国際貿易にとっても大きな問題だ。中国が今後も食料輸入を増大させていった場合、国際穀物価格の上昇も懸念される。中国政府は事態を重く見て、農業の振興、農村の経済成長、農民の所得増と負担減を「三農問題」として最も大きな政治課題と位置づけている。(全国農業新聞 2005/04/15)

このような情報から日本は農業保護による農業の生産性の悪さもさることながら、農業の自給率と中国における農産物の輸入の激増の方が日本へのインパクトが大きい.今日の議論は日本人の価値観と言う視点で見て行こう.今年の5月に餃子事件があった.メタにドボスが混入していたので、日本国内は大騒ぎになった.2008年5月は農水省検査によると昨年同時期より49%減で、中国野菜の輸入量は大きく落ち込んだ。日本は食料自給率が40%で世界最大の食料輸入国である。また、中国は米国に次ぐ二番目の食料輸入先で、植物防疫所の検査対象の3分の2(重量ベース)が中国からの輸入品である。

会社を設立した当初は高見さんの黄土高原で、農業をしようとしたことがある.日本から農業技術を移転してと言うような考えだったが、うまくいかなかった.あまりにも黄土高原の気候が厳しすぎた.5月に雪が降り、9月に霜がおりる。農民はたくさんいるのだが、どうして生きて行けるのかが不思議なくらいだ.もう何千年、何万年も生きている.すごいことだ。会社の採算がどうしてもとれず、ここでの農業は諦めざるを得なかった.

さて本題に戻ろう.日本は農産物の輸入が消費量の60%もあると言う事だ.その40%以上が中国からだ.この餃子事件の時に報道機関は一様に中国からの野菜の閉め出しの議論だった.どうすれば問題の解決が出来るのかの発想が極めて乏しい議論だった.最近では粉ミルクにメラニンが混入していたと言う事件もあった.さらに中国品に対する警戒が強まるのも当然と言える.すなわち、中国と中国人は信用できない.と言うことになってしまった.しかしながら、この粉ミルク事件では中国人も騒然となった事件である.実は中国人もこの一連の農産物、餃子に対しても相当敏感になっている.

今ひとつここで、グローバルな視点として考えてみよう.日本は戦争前にABCDライン包囲網と言うのを覚えているだろうか."ABCD" とは、日本に対して貿易制限を行っていたアメリカ (America)、英国 (Britain) 、オランダ (Dutch) と、対戦国であった中華民国 (China) の頭文字を並べたものである。このときの戦争への日本の対応がこの一連に事件に関連して思い起こしてしまうのは私だけであろうか。

ちょっとだけこの話をしよう.昭和14年(1939年)に日米通商航海条約の廃棄をアメリカが日本に通告した。昭和15年(1940年)1月に条約は失効し、アメリカは屑鉄・航空機用燃料などの輸出に制限を加えた。アメリカの輸出制限措置により日本は航空機用燃料(主に高オクタン価ガソリン)や屑鉄など戦争に必要不可欠な物資が入らなくなった。アメリカの資源に頼って戦争を遂行していたため、その供給停止による経済的圧迫は地下資源に乏しい日本は苦境に陥った。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

これを契機に日本は石油を求めて、仏領インドシナに進駐し、太平洋戦争へと突入してしまう.この一連の事件というか経緯はここでは議論するつもりはないが、日本人の価値観から戦争になってしまったと言う側面もありそうだ.ルーズベルトとチャーチルに対して近衛内閣が戦争回避のために軍部と葛藤しながら、続けたが、戦争回避のルートを持っていたのだろうか.

今の日中間はこの戦争に比べれば桁違いに小さい問題だが、問題としては同じだと思う.問題の解決方法に日本人はグローバル的なというか外国人的なというかそう言う視点を持っていない.日本人の価値観として、中国人に対しては特にそうかもしれないが、相手が悪いと言う決めつけのような判断をしてしまう.「あうん」が通じない世界に対する鎖国的な発想がある.欧米人は今回の餃子事件に対する解決方法としてはお互いに協議して再発しないような対策を講じるのが当然だが、日本人は違った.

しかしながら、日本の警察が中国の公安と会議を持ったが、それも行き違いだった.こうした事は中国人だからではなく、外国人との会議は大体行き違いだ.今環境問題がホットな課題だが、これについても日本人の技術が中心であるべきだが、日本人が出て来れなし、発言すら出来ない.ましてや、リードする事は決して出来ない.これは何とかしなければならない.ともかく、外国人との接点を絶えず持つようにしなければならない.それがBPOだ。採用はダメだ.上下関係が服従関係になってしまう.

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2008年11月24日

まだ時差が抜けない。朝が眠い。でも、起きてしまえば快調だ。晴れ。

昨日は大忙し。今日も忙しそうだ。なかなか部屋の整理も出来ない。本は買ってくるが部屋から出て行かない。なかなか読めない。今朝は9度だが、大連にいっていたせいか、寒くない。今朝は道路がすいていて気持ちが良かった。それでも起きるのは大変だな。夏だと4時半頃には明るきけど、今は6時になってもくらい。ヘルメットのシールドの擦り傷が一杯で、今日は替えないと左右が見えない。最近はハングオフをしているので、転倒しなくなった。こうして毎日練習しているとうまくなって来たのかも知れない。丸山浩のビデオには毎日一回は転倒しろと言っていたが、今はそれは無理だ。転倒するためには膝を開かないで、バイクを倒さなければならない。ハングオフの練習なので、膝を開かないで、倒す必要が無い。

昨日も言ったように、今日からはOECDの30カ国のうち日本の労働生産性は20位と言う事で、日本の生産性の悪いところを中国人と比較して、話をしよう。ここで中国人と言っているのは彼らの良いところだけを見ている。悪いところをあげればきりがないが、それはこのブログの趣旨ではない。また、中国人のグローバルな側面しか見ないようにしている。そう言う意味で、中国人の評価と言う視点からは多少偏向しているように見えるがご容赦願いたい。目的が中国人をどうのこうのと言うよりかは日本人のグローバル化をはかる事が目的だ。

さて、この労働生産性で、フランスが6位とかイタリアが8位だが、これらの国より日本の労働生産性が悪いのかって言うとそんなことはないとおもうが、数字上は悪い事には違いないので、その思い当たるところを議論しよう。議論の前にその労働生産性について少し説明しておく。労働生産性とは、一人の就業者が1年間にどれくらい国内で新たな価値をうみだしたかを見る。式で見ると、購買力平価で換算のGDP(国内総生産)/就業者 と言うことにある。式を見ればわかるように、他の国が日本のように就業者が実際の数と同じであるとは限らない。不法滞在者はこの数字に含まれないし、ルクセンブルグのように一位であっても、実際には他国の労働者が大半なので、実際の生産性は高くない。

思いつくままにいくつかあげてみよう。
 高い製造業の生産性 (3位)
 農業保護
 効率の悪い政府(国土交通省など)
 終身雇用
 土建業(いらない高速道路)
 円の価値(購買力平価)
 過剰品質(曲がったキュウリ)
 高い貯蓄率
 土地担保の銀行貸し出し
 見えない物に対するサービス価値
 サービス残業
 貧しい衣食住
 米国の倍の情報投資
 外国人の活用
 共産党 社会主義国
 言語
 カントリーリスク

また、話を進めて行く中で、整理して行くが、今日は「高い製造業の生産性」について話をしよう。私はアクセンチュアに32年にいたが、そのほとんどを製造業のコンサルティングで過ごした。特に、30代半ばまでは通算8年、フルタイムで、6年間ヤマハ発動機で過ごした。主に、磐田、浜北の主力工場で朝7時から夜7時まで過ごした。現場のシステムと業務改善をしていた。多い時で、アクセンチュアが30人、ヤマハのプロジェクトが250人。相当な大部隊だった。朝から晩まで、現場にいたので、TQCとかTPMといった現場改善手法とか5Sの勉強をさせてもらった。

ヤマハ発動機はトヨタエンジンを作っていたので、トヨタのカンバンをシステム化することもできた。これがトヨタカンバンのシステム化の世界最初であったと思う。ロイ・ハーマンと森正勝の2人がブレーンで、私の上司で、このプロジェクトを推進したが、この2人がきわめて先進的であった。日本の製造現場の知恵とアメリカのシステム技術の結晶だった。今から30年も前の話である。当時のヤマハ発動機側の責任者であった根本専務は10年以上も前になくなってしまった。立派な方であった。その当時の技術の役員をしていた永易さんも3年前に副社長を退任してしまった。今は何人かがヤマハ発動機にいる。また、当時の相棒の高砲気鵑鷲余召如TRINCという静電気の会社の社長をしている。

このときにコンサルタントの極意を体得することができた。コンサルしては行けないところがあると言う事を勉強した。工場では毎日仕損品が出る。この仕損品はシステムで管理をしては行けない。3直の職人がそれぞれの機械の習熟度が違うから、仕損品の数が職人によって違うのである。だから、この仕損品を管理しようとする事は不可能である。100個投入しても100個は出来ない。しかしながら、何個入れれば100個出来るかは誰にもわからない。だから管理しては行けないのである。現場のそれぞれに職人に任せれば良い。そう言う事が当時の生産管理部長にはわからなかった。コンピューターで仕損品を管理するのが当たり前だと思っていた。

彼らが自分の仕損品の予備を管理すれば良い。だから機械の回りの彼らの部品を整理しては行けない。そう言う事を8年かけて学んだ。日本人は「正直」「真面目」「実直」「勤勉」「嘘つかない」と言うきわめて世界でもまれな価値観をもっている。この仕損品の管理が工場の極意だが、この日本人の価値観があるが故に100個投入100個完成と言う命題が可能になる。トヨタのカンバン・システムはこの日本人の価値観を仕組みとして展開した。だから、中国の日本企業の工場が日本と同じ生産性と品質を維持できるのはそのためである。工員の頭をこの仕組みでカバーしてしまえばよい。

かってヤマハ発動機の子会社の三信工業で現場改善をしたことがあった。現場は「目で見る管理」をしていた。それを「目で見ない管理」に置き換えた。納入されてくる部品をラインで取り付け位置を確認して間違えないように取り付けることをしていた。それを目で確認しないで、取り付けられるように部品パレットの形状を変えた。そうすれば、零点何秒だがその分ラインの効率は上がる。すべての部品、すべての作業者だから時間は馬鹿にならない。

前工程がきちんと仕掛けをしておけば、後工程が確認しないで作業できる仕組みを作ることによって、仕事の効率が大幅に向上することを知った。こうした改善の積み重ねが日本の製造業の生産性を引き上げて来た。いまや、この生産性は日本だけでなく世界中の日本企業の工場に展開されて来ている。将来は世界中の工場がこうしたノウハウをもって工場の生産性を向上することができるだろう。

かって、20年程前に、インドネシアのオートバイメーカーのベスパに同様のシステムを導入したことがあった。工場の改善は全く同じで、日本と同様のことができた。ハンス・タバルヤンと言う方が華人のオーナーで社長だった。インドネシア人は日本人の価値観とは異なるが、導入成果は同じであった。1989年に大連のマブチモーターにも同様のシステムを導入したが、日本の生産管理をそのまま持ち込むことができた。こうして製造工場は日本の価値観を仕組みにして世界に展開できる。繰り返しの定型業務であれば、こうした事が可能である。ノウハウをマニュアル化が出来るし、そのマニュアル通りに、仕事を進めて行けばよい。勿論改善し続けるためには日本人の価値観があるに越した事がないが、なくても、そのレベルは維持できる。

日本人の得意とした価値観がこうした製造業の生産性を上げて来たと言える。工場は本社のように、サービス精神を発揮して仕事を増やすことができない。自分勝手に残業が出来ない。何をしているか仕事が見える。その上に、外国の工員に日本の価値観を教えることによって、工場の生産性を上げることができる。CADの図面を大連にもって来て、BPOと称して、数百人単位で、描いている企業が結構あるが、これはBPOではなくて、工場そのものである。工員のレベルも工場と一緒で、彼らに対する教育も同じである。

いわゆる本社のBPO業務はそうはいかない。ここまではグローバル化も中国人も関係なく、推進して来たし、私が関心を持っているところではない。今後日本企業が日本の技術と伴に売って行くサービスそのものだ。

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2008年11月23日

久々にバイク。快晴。

昨日は結構書くことができました。朝5時に起きたからでしょうか。今日はなんとか5時前に起きることができました。時差が1時間ですので、結構きついですね。調子はいいです。大連では食べ過ぎで、昨晩はさすがに食べることができませんでした。それと10時を過ぎても眠くならないのには困りました。さて今日は「なぜ中国人を嫌うのか。」の最後のテーマで「協調性」ですね。私はセミナーで、中国人は協調性が無いね。と言ってきましたが、よく考えてみるとそうでもないなあ。

中国人は協調性が無いと一般的には言われている。本当にそうだろうか。大連桑扶蘭時装有限公司のビジョンの一つにチームワークがある。新商品の開発には各部門の部長さんたちが集まって協議する。お互いに協力しあう。一度そう言う場を見せてもらったが、本当にそうだった。ただこの会社は若いので、部長と言っても30歳にもならない人ばかりだった。学生が会議をしているのかと最初は思ったくらいだったが。日本人にはこうした協力しあう中国人の行動が信じられないようだ。この会社のもう一つのビジョンは忠誠心だ。これも日本人には不思議なようだ。彼らはそう言ったチームワークとか忠誠心を教育次第で、もつことができる。中国人が会社をすぐ辞めてしまうと言うのも日本人の先入観だ。

直ぐに辞めてしまうのはそれなりに理由があるからだ。かれらの文化とか価値観ではない。辞めてしまうのは日本側に問題がある。彼らに対する将来のビジョンがないからだ。また、人事制度があまりに彼らの価値観からかけ離れているからだ。年功とかゆっくりした昇進とかは彼らにとって関心ないし、インセンティブがないのも問題だ。また、本人の評価が曖昧で、仕事の分担がしっかりしていない事もやる気をなくしている。こうした事は実は日本企業だけの特殊な環境だ。我々の方が改めない限り、中国人は日本企業に定着しない。

中国人は一人だと優秀で、「竜」のようだが、3人集まると「豚」になると言う事をよく聞くが、そんなことはない。昔はそうだったのかも知れないが、今は違う。これも日本人の先入観かも知れない。確かに、小平の「南巡講話」までは国自体が後進国であった事は間違いない。文化大革命が終了したのが1976年だから、それまでは3人の「豚」だったかも知れない。その後の中国の変化はめまぐるしい。

日本人の変化に対するスピードの感覚と中国人のそれとは全く違う。もともと中国人は欧米的なギブアンドテイクの世界で仕事をして来ているから、仕事のやり方は欧米に近い。日本人の方が日本人以外の外国人と違うと言った方が良い。だから、協調性に関してはそう大きな違いはなく、日本人の先入観の影響がある。中国では国営企業の人とか役人は仕事をしないとか頭が固いとかを想像する人がいるがそう言う中国人はもういない。そもそも日本のように年寄りがいない。最近は欧米の大学の修士を出た人もたくさんいて、逆に日本人がついて行けない。そう言うケースの方が多い。中国の変化は日本人の想像以上だ。日本人の方が勉強していないし、頭が固い。あげくの果ては英語も話せない。彼らの方が遥かに流暢だ。彼らは日本から学ぶ事はまだまだあるが、知識だけは豊富だ。本で読んでいるからだ。日本人は戦後の技術の蓄積あるが。最近は勉強していない。

こうした関連での中国人との違いは「定住性」と言ったら良いのかどうかわからないが、中国人は移動にこだわらない。確かに日本人も日本国内を移動して、住居を替える事に抵抗はないが、海外に定住はしない。中国人は国内も広いが、国内海外をとわず、昔から国外に生活の場を換える事にこだわらないようだ。前の妻は北京、東京、北京、東京、シアトル、北京と3年から10年サイクルで移動している。今の妻は台北、東京、クアラルンプール、東京。ただ、移動しても、それぞれの地域でも母国の郷土の人たちと生活しているからそれぞれの故郷にいるのと変わらない。日本人のように海外に住居を構えるとそこの地域の同化すると言う事はけっしてない。100年経ってもけっして同化しない。

集団主義と個人主義と言う味方をすれば、日本人は何でも集団で行動するのに比べて、中国人はそう言う事はしない。また、日本人は「おとなしい。」「従順」と言う事が言える。だから、グループで行動しても、問題が起こらない。私の子供はおとなしくないし、従順ではない。欧米人もそうだと思うが、ジッと椅子に座っていない。規律性が乏しいのかも知れない。上のお兄ちゃんは結局日本の学校には行けなかった。いま、カナディアンスクールに行っている。協調性がないと言うよりかは、共同生活のルールが日本人よりも、大雑把だと思うし、許容される範囲が彼らの方が広い。言い方を変えるときちんとしていない。だから日本の社会だと、あれもこれも悪いと言うことになってしまう。上のお兄ちゃんは日本の中学校からパージされてしまった。気の毒としか言いようがなかった。本人は悪くないが、学校からすると不良中学生だった。台湾とかカナダであれば普通の中学生だ。

カナディアンスクールに行ったら、問題がすぐになくなってしまったと言う事は多少本人の性格があるかも知れないが、民族による違いの方が大きい。こうした中国人の特性を理解していないと、中国人に対する評価を間違えてしまう。今回の研修で、講師の大連康百克データベース有限公司 総経理の陳光さんが「日本人の採用した30人の中国人はそのほとんどが優秀な人材ではなかった。」と言っていた。 と言うのは選定の基準が「従順」「おとなしい。」となると中国人の場合にはダメな人材の場合が多い。「言う事を聞かない。」「生意気」の方が優秀な場合が多い。こういうことで協調性が無いと判断してしまうのかも知れない。

あの広い国土で、中国人は云々と言う事自体がおかしいようにおもうが、日本人と比較するとこうなる。よっぽど日本人が変わっているのかも知れない。そうした日本人の価値観はこのアジアでリーダーシップをとるためには残しておかなければならないとは思う。「嘘つかない。」民族は日本人だけだ。今までのように、それだけではこのアジアで通用しないのも事実だ。中国人のように、グローバルな価値観を日本人が今後身につけて行かなければ、アジアをリードできない。そう言う日本人が現在何人かいるのであるから、そう言う事を習得する事が不可能ではない。彼らと同じレベルで対峙しろと言っているのではない。彼らを理解できるレベルになれと言っている。それも大変な事だ。BPOと言って来ているが、この手段が最も手軽だ。コスト削減と言う手短な効果が期待できるからだ。社内でグローバルと言うと反対されたり、構えられたりされるが、このBPOだとそう言うことはない。

明日からはOECDの30カ国のうち日本の労働生産性は20位でなぜそうなのかを中心に話をして行こうと思う。今日は日曜日だが、超多忙だ。明日からのブログも期待してほしい。さあ、もう出ないとならない。

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2008年11月22日

いよいよ今日は日本です。研修最終日。快晴。寒いよ。

いよいよ今日が研修の最終日になった。いつもそうだが、長く感じるこの研修は直ぐに終わってしまうものだ。今日から東京なので、気持ちを入れ替えなければならない。だから今朝は5時前に起床した。昨日の行動を手短にまとめておこう。朝は講師がこの研修を忘れてしまって、私が話をした。こう言うのはしょっちゅうある。経営者に話をしてもらう事が多いので、突然の変更キャンセルは良くある。今回は時間が過ぎてしまったので、私が話をした。

9時からは旅順。旅順口Tかいてある帽子を買ってあげた。203高地、東鷄冠山の売店の人たちはみんな私の部下だ。何時も何か買ってあげている。だから何でも言う事を聞いてくれる。今回の参加者の誰かが、「海野さん。それは戦前の特務機関の人がやっている事と同じだよ。」と言っていたが、そうかもしれない。いざと言う時には味方になってくれる。大事な事だ。50元の帽子は安くはないが、それだけの価値はあると思っている。それと松の種も100元はらった。たまには良い。

昼食は講師なしで、参加者だけで、郊外で食事をとり、1時からアセンダスの会社を訪問し、彼らの壮大な計画の話を聞く。最近は上海の楽天地もこのアセンダスの先に開発を始めた。この大連郊外に、どんどん新しい街が旅順に向けて伸びて行く。そのあとはNEUSOFTの大学を訪問。やっぱり、授業時間には誰も校内を歩いていない。校内のスーパーに寄って、お菓子を買う。

その後、ウォルマートを見学して、午後の研修所の得威会館に行く。GENPACTの王春山さんが最初の講師。GENPACTのBPOの説明をしてもらう。この会社は大連でのBPOの草分けで、彼はその当初から参画している。つぎに、恵和ビジネスの渡辺社長、かれは北海道で、ITと印刷、データエントリーの会社をもう50年経営している。大連でもこうした仕事をしている。日本のODAで先頃完成した日中人材育成センターの周さんにも話をしてもらう。渡辺さんはたまたま大連に来ていたので、参加してもらった。周さんは日本語を教えているので、日中間の文化の違いについて話をしてもらった。彼女は撫順の出身で、そこは万人坑がたくさんあり、反日の人が多い。彼女がどうして親日になったかの話は興味深い。

渡辺社長も4人で来てくれた。人数が多かったので、会食は楽しく出来た。あっという間に8時になってしまった。この研修はもう58回目になるが、何度行っても新鮮な気がする。中国が毎月進化しているからだろうか。かならず誰かの講師が新しい事を言う。そんな事は日本ではない。今回は大連桑扶蘭時装有限公司 董事長の鄒 積麗女史の話がすごかった。新規市場展開の話であったが、中国国内に展開を図ろうとしている日本企業にとっては是非聞きたい話であった。中国企業の中でも先駆的な新市場展開を今始めたところだ。

今は5時半だが、もうじき、最終日の研修が始まる。8時から1時間半の反省会だ。いつもは45分私が総括し、あとは参加者がまとめのスピーチを行う。アンケートも量が多いので、参加者は大変だ。それが終わってすぐ、チェックアウト、そして、青空市場に行く。ここは大連に市民が知らない低所得者層のマーケットだ。新宿の青空市場とは大分違う。低所得者が彼らの生活用品を買うところだ。携帯電話と財布に気をつけてそこを見学する。それで、研修はすべて終了だ。今回はダイキンと三井化学の方々が参加した。ご苦労様でした。先月九電で、かっての参加者の同窓会を行った。グローバル価値観の話は直ぐに通じた。東京でも大阪でも定期的に行う必要を感じた。

明日からはまた恒例のブログが始まる。「なぜ中国人を日本人が嫌うのか。」の一連のテーマで最後に「協調性」が残っている。これについて明日は議論しよう。今日はもうあと、30分しかないので、ちょっと話を展開するのは難しい。じゃあ、今日はこれでおしまい。もうじき夜が空ける。

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2008年11月21日

気温は0度ぐらいですが、快晴。今日は旅順。

今日もブログは書きませんが、昨日の事を多少。8時から8時まで、超多忙。ANAの日野さんが一番手。中国人の管理の話とキャリア、給与、ビジョンについて。次の大連医諾(Innobio)生物有限公司 総経理 呉 文忠は操業以来の友人で、ドイツから留学して戻ってから、この会社を設立。2003年から。今は400万ドルの売り上げで、安いので、金融恐慌は彼にビッグな追い風。彼は日本人をほとんど知らないし、商売は欧米がほとんどで、日本とはしていない。日本人と商売しようと考えているが、欧米が忙しくて手を出せない。

こう言う英語圏を向いている会社は中国の90%。日本もそろそろこう言う企業に目を向けないと行けないのではないかと言う目的で会っている。今までは中国の会社が日本にあわせて来たところとだけつきあって来た。これからもそれで良いのか。昼は大連康百克データベース有限公司 総経理:陳光さん。かれは顧客が日本企業で、日本企業とのビジネスの課題を話してもらった。中国人の日本企業に対する接し方についても。

午後一番はSwingbyの大連BPOセンター 総経理 欒 鳳茂。かれに、BPOの考え方とどういう事がBPOの対象となるかを話をしてもらった。午後2番目は住化人力資源管理服務有限公司 総経理 川崎さん。夕食会にも来てもらった。董事長の長松さんの丁度、大連にいたので、あうことができた。来週から、上海に赴任だそうだ。夜は川崎さんと広衆科技 総経理 邢さん。かれは今社員が60人で、そのうち20人が大連理工大学出身。毎年倍々の成長をしているIT企業。日の出の勢いとか彼の会社だ。こういう会社が大連だけで、100社はある。中国はすごいと言う事が実感できる。彼は毎日3時間ぐらいしかねてないんだろう。従業員とのコミュニケーションは欠かさない。営業は彼が一手に行っている。任せるが中身のチェックは手を抜かない。未だ30歳だとは思えない。

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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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