2009年12月23日

アフガニスタンにおけるアメリカとNATOの戦争2

待ちに待った冬至がすぎた。今日から日が長くなる。本格的な冬がこれからくるのだが,なぜか、春が今日から近くなる。今日は天皇誕生日なので,スケートの仲間はクリスマス・ランだ。サンタの格好をして市内を走るのだが,昨年から参加していない。どうも恥ずかしいのが本音だ。このアフガニスタンの戦争の論文は今日で終わりだ。今日は項を改めて,新たにこの戦争の経緯の記事を載せる。

昨晩は海野会の忘年会を行ったが,私が講演をした。久しぶりの海野会の講演だったが,テーマはこのブログで,グローバリゼーションだった。日本のグローバル・リーダー100人の育成が目標だ。日本,中国、インドがアジアを連携させるのが目的だ。そうすれば,白人に勝てる。日本人だけではアジアをまとめられないし,まとめたこともない。そのためにはまず、中国との連携をどう深めるかだ。そして日本人が改めて,中国と中国人を理解することから始めなければならない。武力の話ではない。ペンは剣よりもつよしだ。と言う内容の話を行った。勿論,今のこのブログの内容のことも話をした。さて続けよう。

彼らの参画は以前のソビエト諸国の60%までになり、アフガニスタンに、NATOにコミットして軍隊を送って来ている。モルドバが加わって、Belarus, Cyprus, Malta, Russia、Serbiaを除いたすべてのヨーロッパ諸国(Andorra, Liechtenstein, Monaco, San Marino、Vatican Cityのような極小国を除くと)がアフガニスタンで、NATOの下に軍隊を派遣している。

世界の歴史の中で、戦争行為において、これほど多くの国々からの軍隊派遣団を受け入れたことはなかった。-50ヶ国以上- 一つの戦闘地域に参加している。一つの国の中で。5つの大陸とオセアニア、中近東からの軍隊。

2003 年3月のイラクへの侵略後そして、軍隊を引き上げて、アフガニスタンへ再配置するまで、アメリカとイギリスによる意思を持って一緒になった推定の連携でさえ31ヶ国の軍隊となった:The U.S., Britain, Albania, Armenia, Australia, Azerbaijan, Bosnia, Bulgaria, Croatia, the Czech Republic, Denmark, El Salvador, Estonia, Georgia, Hungary, Japan, Italy, Kazakhstan, Latvia, Lithuania, Macedonia, Moldova, Mongolia, Poland, Romania, Slovakia, Slovenia, South Korea, Spain, Thailand、Ukraine

31ヶ国の派遣国のうち21ヶ国が元ソビエトブロック諸国(アルバニアは間接的だが)もしくは以前のユーゴスラビア共和国であり、この国は最近 (1999)NATOに加盟しているが、もしくはこのブロックの中で統合しようと準備していたり、もしくは別の形で何かしようとしている。

世界の最近の3つの大きな戦争- Yugoslavia, Afghanistan and Iraqに対して、そして、その中で - はグローバルなNATOの拡大のための試練のもしくは訓練の場として、使われて来た。

NATO 管理下のこの国際的で急激な反応(攻撃)力と占領軍の連結は今週のオバマの12月1日の増派演説、国務長官Hillary Clintonによるフォローアップ、NATO事務総長のAnders Fogh Rasmussenにより、さらに前進し、NAYOと同盟の外国の大臣との最近の会議の結論によって同盟国の軍隊はさらに増えることとなった。

12 月4日にNATOの幹部は...少なくとも25ヶ国は来年アフガニスタンに合計で、約7,000人と「さらにそれ以上」の追加の軍隊を送って来るだろう。 そして、アメリカの国務大臣Hillary Rodham Clintonが同盟の決議を支持しようとしている。ブラッセルでのNATOの会議に参加したNATOの加盟国でない諸国の不特定多数の外国の大臣たちも、またこのアフガン戦争、アメリカとNATO軍の最高司令官Stanley McChrystal将軍とアフガン外務大臣Rangeen Dadfar Spantaのために派兵している。

「さらにそれ以上」という7,000人のNATO軍は42,000人のアメリカ人ではない、現在NATOに使えている兵士たちを加えて、同様に35,000人のアメリカの兵士を合わせると少なくとも 85,000人がNATO指揮下になり、ここにはアフガニスタンに派兵される新たなアメリカの33,000人は入っていない。この戦争以前ではこのブロックの最大の外国の軍隊の配置は1999年にコソボであったが、同盟国側のコソボの軍隊は最大時で、39ヶ国5万人の兵士であった。

連合のアメリカとNATO軍は圧倒的な人数となり,15万人を超えた。この年の9月で比較すると,約12万人がイラクにいて、後は他国のわずかの人たちだけで,これらの人たちはNATOの件集委員会にアサインされていて,イラクに残っている。

以下はイタリアの話とか,ポーランド,イギリス,ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国,スロバキア,ドイツ、トルコ、ハンガリー、アルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、アラブ首長国連邦の派遣のいきさつが延々と続くので,省略した。(私注)

イスタンブール協力イニシャティブは2004年にトルコでのNATOサミットで始まった。これは地中海ダイアローグ(1994年に創設され、現在7か国(アルジェリア、エジプト、イスラエル、ヨルダン、モーリタニア、モロッコ、チュニジア)が参加する。政治的対話や、NATO関連活動への地中海諸国の参加を通して、地中海地域の安定を目指している。)の会員と「湾岸協力会議」の軍事パートナーシップを向上させるためである。

湾岸協力会議:Gulf Cooperation Council 中東・アラビア湾岸地域における地域協力機構である。1981年5月25日に設立。本部はリヤド。加盟国は、アラブ首長国連邦・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビアの6カ国。アラビア湾に面するすべての国が加盟しているわけではない。イラン及びイラクは、現在非加盟。イエメンは、2007年現在、加盟交渉中であり、2016年までには加盟する意思を見せている

2009年12月15日、第30回湾岸協力会議の首脳会議がクウェート市で二日間の日程で開かれた。採決された最終コミュニケは、各国は通貨同盟の設置、 域内の経済・軍事協力、テロ対策、地球温暖化問題への対応、イラン核問題の平和的解決、イエメン内紛問題でのサウジアラビアへの支援を確認した。通貨統合の課題では、一部を除く参加国首脳がGCC通貨同盟発足に合意した。アラブ首長国連邦(UAE)、オマーンが欠席した。ja.wikipedia.org/wiki/湾岸協力会議

ア メリカ軍事通信社は12月3日の論説で,現在ペンタゴンで検討されている「4年毎の国防計画の見直し」について検討した。国防副長官のWilliam J. Lynn IIIは「レイセオン」のための政府の運営と戦略の副大統領と言うポストが仮定される前に「4年毎の国防計画の見直しは...他にないものだ。第一に現在の戦時要件を扱っている。通常のものと通常ではないものの可能性についてのバランスを考えている。国家安全保障に対しての「政府全体」を包含してい る。... これは重大な4年毎の国防計画の見直しだ。」との彼の大言壮語を引用している。

レイセオン(Raytheon Company、 NYSE:RTN)とはアメリカの軍需製品メーカーである。本社はマサチューセッツ州ウォルサム。世界第1位のミサイルメーカー。年2兆円超の売上のほと んどは、軍やアメリカ合衆国政府向けの製品である。また電子レンジを発明したメーカーでもある。従業員数7万人強のうち4万人近くが技術者である。ja.wikipedia.org/wiki/レイセオン

Lynn はこうも言っている。「国防長官Gatesは我々が関わっている紛争は我々の関心のまさに最先端にあるべきだと言うことをはっきりさせた。彼は将来の未だわからない紛争に必要となるであろうというものよりかは、現在必要となる可能性のあるものはあきらめるべきではないことをはっきりさせたいと言っている。ペンタゴン はまさに戦時体制にあることもはっきりさせたいとも言っている。...」

アフガニスタンの8年以上にわたる戦争は2011年には終わらない。オバマが明言したにもかかわらず,この類いの戦争がここで最後のわけはない。隣のパキスタンを引きずり込み続け,中央アジアとイランへと拡大してく恐れもある。

世界が直面している危機は南アジアの戦争だけではない。アメリカそれ自身が戦争だ。はっきり言ってしまえば,自称唯一の超大国の向こうみずな行為とそれが率いる軍事ブロックは軍事介入を持って,あたりの国家を脅す独占した権利を我がものとしている。

この政策が真の国際社会によって終わりとしなければ,- この社会とはより大きな欧州太平洋の世界(彼等自身もそう考えているが。)の外の人類の7分の6以上の人々の社会 - アフガニスタンは今世紀最後の戦争にはならず,逆に最初で,その原型的な戦争となるであろう。更に悪くなる前兆でしかない。

これでこの論文は終わりだが,途中各国のこの戦争への派遣の説明が数多くかったので割愛したが,こうした戦争は今後、果てることがない。そろそろアメリカの覇権主義も終わりにしないとまずい。と言った論調だ。今まで,陰謀論をやって来て,9.11も扱って来たが,そこからこのアフガンの戦争が始まっている。1979年にはロシアがここにせめて9年占領した後,泣く泣く撤退している。ブッシュは正義の戦争と言うことで始めたが,本当にそうであろうか。この戦争も9年目に入った。オバマは後3万人増派して,2011年に終わりにしようと言っているが,終わりそうにない。何かが狂っているように思われるが,先の地球温暖化と同様に政治が絡んで来てしまうと正義の戦争ではなくなって来てしまう。ここはやはり地政学の世界だと思う。

私の不勉強なところがあって,アメリカの話は先の論文でも述べていたので,日本の対応もそろそろしっかり考えないといけないと言うことだが,アフガニスタンに着いてもっと勉強しようと思う。この次はアフガニスタンのこの戦争の経緯を次のところで,勉強しよう。The History Guyと言うサイトがあって,この戦争を手頃に説明していたので,これを翻訳することにした。多分偏っていないと思う。

http://www.historyguy.com/war_in_afghanistan.html#afghanwardescription

タイトルは「アフガニスタンでの戦争」War in Afghanistanで、今までの戦争の経緯を説明して言る。今日は祭日なので,引き続き項を改めて,この論文を翻訳する。今日はスケートをしないので,もう一度アップできると思う。次の話では北部同盟のマスードの名前が出てくる。この人は夜も寝ないで,読書に励んでいたようだ。私と同じだ。2001年の9.11の直前にタリバンによって暗殺されてしまったが、日本は平和だ。弟がハーミド・カルザイ政権の副大統領をしているようだ。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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