2009年12月25日
アフガニスタンへの増派は失敗だ
昨日で,アフガニスタンでの戦争は終了し,今日はアフガニスタンの増派は意味がないと言う意見を翻訳する。Chalmers Johnsonが前々回の地域研究で言っていた、地域の文化,習慣、言語に習熟した人がここにはいないことが問題のようだ。さて、今日も経営会議があるので,6時前までだ。
Ex-US diplomat predicts Afghan troop surge failure
「元アメリカの外交官はアフガニスタンへの増派は失敗だと予言する。」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/8426712.stm
アメリカの上級外交官がアフガニスタンでの戦争中に退職し,BBCに語ったところによると,ここへの軍隊の増派は「何も変化を起こさないだろう。」と語った。Matthew Hohは2009年10月にアメリカ国務省の身分を辞めた。以前は海兵隊員で,イラクに勤務していて,その後はZabul州のアメリカの上級文民職員であった。
彼がBBCラジオ4に語ったところによると,政治的な解決が彼が言うところの「35年の内戦」には必要だと言った。彼の退職はアメリカの新聞には「ホワイトハウスにさざ波」を送ったと書かれた。辞意を説明する手紙の中に,彼はアメリカ合衆国のアフガニスタンに於ける駐留の戦略的な目的が理解できないし,確信が持てないと書いた。
罪のある戦略
彼が仕事を離れた後の最初のBBCのインタビューで,オバマ大統領が発表した軍隊の増派に対して激しく攻撃し、批判を一段と強めた。「3万人の増派では何も起らない。アフガニスタンは国が広い。あの類いの地形の中で作戦を実行するのは困難だ。」追加の増派で,アメリが軍は合計で,10万人になる。しかし、アフガニスタンで効果を出すためにはその数ではまだ全然足りない。
更に軍隊が1,000の1,000倍以上が必要だ。多分40万から50万人の軍隊がこの国の農村部を制圧するためには必要だと思う。現在の西側の戦略は「罪のある」ものだと彼は攻撃していて,「腐敗した」かつ「不法な」アフガニスタンの政府の支援の上に成り立っていると言う。
政治的な解決しかないが,それは阻害されたアフガニスタンの社会の人々を受け入れれば、社会は安定し,この国に安全保障をもたらすことになる。「この国は要するに,35 年の内乱なのだ。」2001年に西側が侵攻し、タリバンを排除した時に,我々は北部同盟をそこに入れ替えたが,要はその内戦の相手を入れ替えただけだった。
我々は70年代中頃からこの国に起っているこうした政治的な紛争を解決したり,決定したりすることは何もして来なかった。我々はアフガニスタンでは政治的な解決を見出す必要があるのだが,不幸にも,現在の西側の戦略ではいかなる解決に導くことは出来ないと思うので,この内戦を終わらすことは出来ない。
この続きはWorld at Oneを見ろと言うことだが,要はインタビューの映像なので、ここで終わりだ。この記事は「なるほど。」と言うところがある。前回の論文では2016年までかかりそうだと言うことが書いていあったが,そうかもしれない。それと、「地域研究と日本について」ではこの地域の専門家が殆どいないと言うことを嘆い ていた。その通りかもしれない。このままでは泥ぬまに入って行くだけかもしれない。
それではこの次は学校ではこのアフガニスタンの戦争をどう説明しているのだろうか。教育者の社会的責任のためのモーニングサイド・センターの記事を翻訳してみよう。「アフガニスタン:不可避の戦争か?」 Afghanistan: A 'war of necessity? By AlanShapiro
http://www.teachablemoment.org/high/afghanistan10-09.html
この出典もとはMorningside Center for Teaching Social Responsibility (www.morningsidecenter.org) 2007年1月より、「社会的責任のための教育者の会 メトロポリタン(ESR Metro)」から名称を変更した。NYを拠点に活動するNPO。年間約80の学校にCR教育プログラムを提供している。 http://www.crn.or.jp/LIBRARY/NY/0001.HTM
学校の教材としてアフガニスタンの戦争をどう子供達に説明するかの記事であり,今日は先生へのメッセージだけをここで翻訳する。
先生のために:
アフガニスタンの戦争への支援は衰えて来ている。それはアメリカ人ばかりでなく,アフガニスタンでNATO軍のとして参加している他の国々の人たちの間でも衰えて来ている。戦争を批判する人はアフガニスタンで達成しようとしているアメリカの目的が何であるのかオバマ大統領はその透明度にかけていると批判している。彼等は増大するアメリカ人やNATOの死傷者を含めた、ニュースメディアとか軍の指導者からの不快な報告書を指摘する。
下記の内容を読む学生の最初の部分にはなぜ戦争が必要かと言う大統領の最近の発言、最近の軍の状況評価,この戦争の人と財務費用に関するいくつかの基礎情報がある。第二番目には多重な視点からアフガニスタンに於けるアメリカの役割を論評している。
この戦争とパキスタンータリバンとの関係に関しての参考資料はObama's Strategy in Afghanistan & Pakistanを参照のこと,またwww.teachablemoment.orgの高等学校の項の関連の「文書による質問」を参照のこと。更に学生向けの読み物としてAfghanistan: The Return of the Taliban & Heroinがある。
以下の翻訳は明日。今日はここまで。今上記にあげた参考文献はここでは取り扱わない。関心のある人は参照のこと。アフガニスタンは明日で,終了。その後はマイクロソフトに次ぐアメリカ最大の急成長のグローバル企業グーグルを扱う。
Ex-US diplomat predicts Afghan troop surge failure
「元アメリカの外交官はアフガニスタンへの増派は失敗だと予言する。」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/8426712.stm
アメリカの上級外交官がアフガニスタンでの戦争中に退職し,BBCに語ったところによると,ここへの軍隊の増派は「何も変化を起こさないだろう。」と語った。Matthew Hohは2009年10月にアメリカ国務省の身分を辞めた。以前は海兵隊員で,イラクに勤務していて,その後はZabul州のアメリカの上級文民職員であった。
彼がBBCラジオ4に語ったところによると,政治的な解決が彼が言うところの「35年の内戦」には必要だと言った。彼の退職はアメリカの新聞には「ホワイトハウスにさざ波」を送ったと書かれた。辞意を説明する手紙の中に,彼はアメリカ合衆国のアフガニスタンに於ける駐留の戦略的な目的が理解できないし,確信が持てないと書いた。
罪のある戦略
彼が仕事を離れた後の最初のBBCのインタビューで,オバマ大統領が発表した軍隊の増派に対して激しく攻撃し、批判を一段と強めた。「3万人の増派では何も起らない。アフガニスタンは国が広い。あの類いの地形の中で作戦を実行するのは困難だ。」追加の増派で,アメリが軍は合計で,10万人になる。しかし、アフガニスタンで効果を出すためにはその数ではまだ全然足りない。
更に軍隊が1,000の1,000倍以上が必要だ。多分40万から50万人の軍隊がこの国の農村部を制圧するためには必要だと思う。現在の西側の戦略は「罪のある」ものだと彼は攻撃していて,「腐敗した」かつ「不法な」アフガニスタンの政府の支援の上に成り立っていると言う。
政治的な解決しかないが,それは阻害されたアフガニスタンの社会の人々を受け入れれば、社会は安定し,この国に安全保障をもたらすことになる。「この国は要するに,35 年の内乱なのだ。」2001年に西側が侵攻し、タリバンを排除した時に,我々は北部同盟をそこに入れ替えたが,要はその内戦の相手を入れ替えただけだった。
我々は70年代中頃からこの国に起っているこうした政治的な紛争を解決したり,決定したりすることは何もして来なかった。我々はアフガニスタンでは政治的な解決を見出す必要があるのだが,不幸にも,現在の西側の戦略ではいかなる解決に導くことは出来ないと思うので,この内戦を終わらすことは出来ない。
この続きはWorld at Oneを見ろと言うことだが,要はインタビューの映像なので、ここで終わりだ。この記事は「なるほど。」と言うところがある。前回の論文では2016年までかかりそうだと言うことが書いていあったが,そうかもしれない。それと、「地域研究と日本について」ではこの地域の専門家が殆どいないと言うことを嘆い ていた。その通りかもしれない。このままでは泥ぬまに入って行くだけかもしれない。
それではこの次は学校ではこのアフガニスタンの戦争をどう説明しているのだろうか。教育者の社会的責任のためのモーニングサイド・センターの記事を翻訳してみよう。「アフガニスタン:不可避の戦争か?」 Afghanistan: A 'war of necessity? By AlanShapiro
http://www.teachablemoment.org/high/afghanistan10-09.html
この出典もとはMorningside Center for Teaching Social Responsibility (www.morningsidecenter.org) 2007年1月より、「社会的責任のための教育者の会 メトロポリタン(ESR Metro)」から名称を変更した。NYを拠点に活動するNPO。年間約80の学校にCR教育プログラムを提供している。 http://www.crn.or.jp/LIBRARY/NY/0001.HTM
学校の教材としてアフガニスタンの戦争をどう子供達に説明するかの記事であり,今日は先生へのメッセージだけをここで翻訳する。
先生のために:
アフガニスタンの戦争への支援は衰えて来ている。それはアメリカ人ばかりでなく,アフガニスタンでNATO軍のとして参加している他の国々の人たちの間でも衰えて来ている。戦争を批判する人はアフガニスタンで達成しようとしているアメリカの目的が何であるのかオバマ大統領はその透明度にかけていると批判している。彼等は増大するアメリカ人やNATOの死傷者を含めた、ニュースメディアとか軍の指導者からの不快な報告書を指摘する。
下記の内容を読む学生の最初の部分にはなぜ戦争が必要かと言う大統領の最近の発言、最近の軍の状況評価,この戦争の人と財務費用に関するいくつかの基礎情報がある。第二番目には多重な視点からアフガニスタンに於けるアメリカの役割を論評している。
この戦争とパキスタンータリバンとの関係に関しての参考資料はObama's Strategy in Afghanistan & Pakistanを参照のこと,またwww.teachablemoment.orgの高等学校の項の関連の「文書による質問」を参照のこと。更に学生向けの読み物としてAfghanistan: The Return of the Taliban & Heroinがある。
以下の翻訳は明日。今日はここまで。今上記にあげた参考文献はここでは取り扱わない。関心のある人は参照のこと。アフガニスタンは明日で,終了。その後はマイクロソフトに次ぐアメリカ最大の急成長のグローバル企業グーグルを扱う。