2009年12月26日
アフガニスタン:不可避の戦争か?2
学生の読み物2
「選択できる戦争か」?
戦争に対して増大する反対
8月にオバマ大統領が「不可避の戦争の戦争の話をアフガニスタンで行った。一ヶ月後,CNNの世論調査ではアメリカ人の58%がこの戦争に反対し、39%が賛成していたことがわかった。4月以来、反対票は12%増加し,CNN((http://politicalticker.blogs.cnn.com)によると、NATO同盟国においても戦争に対する支持は減少している。例えば,ドイツの3分の2は戦争に反対している。
オバマ大統領はまだ、議会に於いて共和党の間ではこの戦争に対して実質的な支援をしているが,民主党の支持は減って来ている。民主党のミシガンの上院議員Carl Levinはアメリカ合衆国上院軍事委員会の議長であるが,最近,自国軍の兵士をアフガニスタンに送る前に,アメリカはアフガニスタンの治安部隊に対してもっと訓練を行うべきだと言っている。
Ann Jonesはアフガニスタンで,何年も女性を支援して来て、この国についてものを書いて来ている。彼女もまた,アフガニスタンの軍事訓練施設を訪問したこ とがある。彼女が言うには,「我々アフガニスタン人はアメリカ人の目的のためには決して戦うことはないし,アメリカの軍隊がいなければ戦うこともない。こ のこ とは想像する通りだ。アフガニスタン人の望んでいない挙国一致政府のために敵のタリバンと決して戦うこともない。なぜ戦わなければならないのか?(アフガ ニスタン軍に会って。www.tomdispatch.com, 9/20/09)
「オバマさんの選択できる戦争」
Richard Haasは外交問題評議会の議長だが,いかなる「不可避の戦争」も2つの基準を持たなければならないと言っている。
外交問題評議会(Council on Foreign Relations)とは、アメリカ合衆国のシンクタンクを含む超党派組織。略称はCFR。「外交関係評議会」と訳されることもある。
1921 年に設立され、外交問題・世界情勢を分析・研究する非営利の会員制組織であり、アメリカの対外政策決定に対して著しい影響力を持つと言われている。超党派 の組織であり、外交誌『フォーリン・アフェアーズ』の刊行などで知られる。本部所在地はニューヨーク。会員はアメリカ政府関係者、公的機関、議会、国際金 融機関、大企業、大学、コンサルティング・ファーム等に多数存在する。知名度が高く、影響力が大きいことで知られる。評議会員の主張の多くは、外交問題評 議会の「凝縮された政策提言」への叩き台に使われるケースが多いとする意見がある。また、『フォーリン・アフェアーズ』には米国の重要な外交案件が示され るとする意見がある。
『フォーリン・アフェアーズ』誌は米国および諸外国の主要政治家が外交ビジョンを発表する場として重要視されており、2008年の大統領選挙でも候補者として名が取りざたされたバラック・オバマ、ヒラリー・クリントン、ジョン・マケイン、ジョン・エドワーズ、ミット・ロムニーのいずれもが論文を寄せており、その影響力は無視できないとされる。名誉会長はデイヴィッド・ロックフェラー。会長はリチャード・ハース(前国務省政策企画局長)[6]。理事長はピーター・G・ピーターソン(元商務長官、ブラックストーン・グループ会長)。
外交問題評議会はビルダーバーグ会議と並んで、民主的な手続きを介さず、国際的に重要かつ深刻な影響力を持つ政策を実質的に決定・実行している団体として長年攻撃の対象となっている。イギリスの王立国際問題研究所はイギリスの勢力圏内に秘密結社として多数の円卓会議を結成して謀略活動に当たらせた。欧米各地の円卓会議のネットワークは、ロックフェラー、ロスチャイルド、モルガン商会、カーネギーなど当時の財閥を結びつける役割も果たした。外交問題評議会はビルダーバーグ会議とも連携している。2008年3月31日、バラック・オバマは会員ではないと発言している。ja.wikipedia.org/wiki/外交問題評議会
その一つは「極めて重要な国益」に関わっていなければならない。第二に,その国益を守るために軍隊を利用するにあたって,実行可能な代案がないと言うことである。New York Timesの意見欄に、Haasは「9.11の後のアフガニスタンへの侵攻は不可避な戦争であった。アメリカ合衆国はタリバンを排除するために自己防衛のために必要であった。」と書いた。そうした。そして今、Haasは「我が軍の存在はまだ必要なのか?アフガニスタンに於ける我々の国益と言うのはその国で活動しているアルカイダとパキスタ ンを不安定にするためにアフガニスタンの領土を利用してるタリバン阻止することであり,」と疑問を投げかけていて,このパキスタンは核兵器を持っている。
しかしながら,もしアフガニスタンが安定した強力な政府が会ったとしても,テロリストはそこから行動をするであろうし、Haasが言うに,「パキスタンの 将来は良くても不確実のままだ。Haasはアメリカの政策の代替案をて案している。アフガニスタンからアメリカ軍を削減する。テロリストに対して無人飛行 機からのミサイル攻撃に焦点を当てる。アフガニスタンの治安部隊を訓練する。国の貧弱なインフラである道路,公衆衛生システム,電力網を強化する。
「より過激な代替案は」彼は続けて,「アフガニスタンからアメリカ軍の撤退である。」という。 「対テロ対策と母国の安全保障への取り組み」に精力を集中し,アフガニスタンから来るいかなる脅威に対して我が国を守ることをするべきである。
Haasは結論として,「だから、アフガニスタンは選択できる戦争だ。...オバマさんが選択できる戦争だ。...もしアフガニスタンが不可避の戦争であるならば,いかなる努力も正当化されるであろう。この戦争はそうではないし,そうするべきではない。(New York Times, 8/20/09)
パシュトゥーン人の要因
パ シュトゥーン人(Pashtūn)は、アフガニスタン内で最大の人口を持つ民族。パフトゥーン(Pakhtun)、パターン(Pathan)、アフガン (アフガーン (Afghān))など様々な名で知られ、アフガニスタン(アフガーニスターン (Afghānistān))は、ペルシア語・ダリー語で「アフガン人(パシュトゥーン人)の国」という意味。
アフガニスタンの中部・南部およびパキスタン北西部の北西辺境州・辺境部族自治区に 各1千数百万人が居住し、アフガニスタン人口の45%とパキスタン人口の11%を占める。民族の居住地域が大きく分散していないのにも関わらず、2つの国 家に分割されているのは、19世紀当時にアフガン戦争によってこの地域を支配下に置いていたイギリスが、保護国アフガニスタンと植民地インドとの境界を民 族分布を考慮せずに引いたためである。
連 邦直轄部族地域(Federally Administered Tribal Areas、FATA)は、パキスタンの州に属さない、パキスタン国内北西部のアフガニスタン国境地帯のことである。単に Tribal Areas とも呼ばれ、日本語でもトライバルエリアと呼ばれることがある。部族地域にはパキスタン中央政府の支配はわずかしか及んでいない。地域内に住むパシュ トゥーン人を中心とした部族は政府に敵意すらもって独立しているが、アフガニスタンのターリバーン崩壊に伴う摩擦が起きるまではパキスタンの中央政府との 関係は概して友好的であった。これらの部族はイギリス統治下で制定された辺境犯罪規則 (Frontier Crimes Law) が適用される。

パキスタンにおける連邦直轄部族地域の位置
アメリカ軍の戦略はタリバンのいる地域を解放し,それを維持することであった。しかしこのことは極めて困難である。パシュトゥーン人民族グループは南アフガニスタンの大部分であり,現在、タリバンによって支配されている。パシュトゥーン人の少数派がタリバンを支援しているだけではあるが,と中近東の学者であるJuan Coleが書いているが,パシュトゥーン人がこの国の大部分であり,最大の単一の民族グループであり,この国にアメリカもしくはNATO軍がいてほしいと思っている人は殆どいない。
New York TimesのコラムニストであるNicholas Kristofが、かっ ての諜報機関の職員とかその他の専門家にインタビューした時に,わかったが,更にアメリカ軍を南アフガニスタンのパシュトゥーン人の地域に送り込むと,そ この地域の人々をただ刺激してしまい,異教徒を撃退するためにタリバンを呼び戻してしまう。(アフガニスタンの底なし地獄 New York Times, 9/6/09)
明日で終わりだ。