2009年12月30日
Google4
企業向け商品
Googleは2002年2月に企業向け市場に参入し,Google Search Applianceを発表し,大規模組織向けの検索技術を提供した。規模の小さい文書検索には2005年にMiniを発表した。2006年後半になって,Custom Search Business Editionの販売を開始した。 Google.comのインデックスの中に広告のないものを顧客に提供した。2008年にはこれをGoogle Site Searchとしてバージョンアップを計った。
2007年にGoogle Apps Premier Editionを発表し、これは Google Appsの企業向けであった。これにはe-mail、既存のITシステムやサードパーティ製システムへの統合などの追加サポートを行い,年間一ユーザーあたり,50ドルで提供した。この最大のユーザーは38,000人で、Lakehead University in Thunder Bay, Ontario, Canadaである。2007年にはまた、Postiniを買収し, Google Security Serviceとして、販売を継続した。
書籍
Google はたくさんの書籍のインデックス付けを行い,アメリカ,イギリス、オーストラリア,カナダにおいては本のスキャンの制限を設けるために2009年に改訂版を出した。パリに民事裁判所では2009年後半にGoogleは敗訴し,彼等のデータベースからLa Martinière (Éditions du Seuil)の作品を取り除くよう指示された。 Amazon.comとの競争では新本の電子バージョンを販売しようとしている。
プラットフォーム
Googleはいくつかのサーバーファームで,サービスを提供していて,それぞれが数千の低コストの汎用コンピューターからなり,リナックスの裸のバージョンで運営している。
サーバーファーム:サーバが大量に設置されている場所、あるいはサーバ群そのもののこと。サーバファームには大きく分けて2つの意味がある。ひとつめの意味は「用途を問わず大量のサーバが集中的に設置されている場所」で、データセンターとほぼ同じ意味になる。もうひとつの意味は「同じサービスを提供している数台ないし数十台程度 のサーバ群」で、ロードバランシングを行って大量のアクセスに対応する、あるいはサーバが数台故障してもサービスを継続して提供するなどの目的で構築され たものを指す。http://e-words.jp/w /E382B5E383BCE38390E38395E382A1E383BCE383A0.html ここでは前者。
ハードウェアの詳細は明かされていないが,2006年の推定では45万台で、世界中のデータセンターで,クラスターのラックに中に積み上げられていると言っている。
クラスター:ここでは複数台のコンピュータが相互接続された構成、またはその総体。一般的には補助記憶装置、特にディスクで、いくつかのディスクセクタを1つのまとまりとして扱う単位。勿論ここでは前者。
この企業は世界中に様々な機器構成の24のサーバーファームを持っている。ダラスのサーバーファームは50メガワットの水力発電で運営しているが、規模としては中規模の大きなものである。企業の業務と文化
Googleは形式張らない企業文化で有名である。企業のロゴがその遊び心の度合いを示している。2007年、2008年にFortune Magazine誌 はGoogleを100のベスト職場の第一位とした。Googleの企業哲学はくだけた行動指針で具体化していて,「あなたは不正をしないで,金を稼ぐことが出来る。」とか「訴訟をされずに,真面目に仕事ができる。」とか「仕事はチャレンジであるべきで,チャレンジは楽しくなければならない。」と言うのがある。

Googleの給与は産業の標準より低いと批判されて来ている。例えば,幾人かのシステムアドミニストレーターは年収35,000ドルに達していなくて,San Francisco Bay Areaの雇用市場よりも遥かに安いと考えられる。しかしながら、Googleの株の実績は数多くの早い時期に入社した従業員は株式のかなりの値上がりに よって,十分に償われている。
2004年8月のIPOの後にはSergey BrinとLarry Page、CEO Eric Schmidtは基本給を1ドルにした。2004年以前にはSchimidtは年に25万ドルとっていて,PageとBrinはそれぞれ、15万ドルであった。2007年のForbesによれば、 Sergey BrinとLarry Pageはそれぞれ、アメリカの金持ちの第5位で,185億ドルであった。

左から右にEric E. Schmidt, Sergey Brin and Larry Page
2007年そして、2008年の早い時期に幾人かのトップ管理職が辞めている。YouTubeの元CFOのGideon Yuは辞めて,Facebookに入り,上級エンジニアのBenjamin Lingは2007年10月に辞めている。2008年3月にはグローバルオンライン販売と運営担当副社長の Sheryl SandburgはFacebooのCOOに、ブランド広告の責任者であるAsh ElDifrawiはNetshops Inc.のCMOになった。
Googleの持続性のあるクッキーとその他の情報収集の実行はユーザー・プライバシーの問題がある。
クッキー:Webサイトの提供者が、Webブラウザを通じて訪問者のコンピュータに一時的にデータを書き 込んで保存させるしくみ。Cookieにはユーザに関する情報や最後にサイトを訪れた日時、そのサイトの訪問回数などを記録しておくことができる。 Cookieはユーザの識別に使われ、認証システムや、WWWによるサービスをユーザごとにカスタマイズするパーソナライズシステムの要素技術として利用される。
Netscape Communications社が同社のブラウザにCookieを組み込んだのが始まりで、標準化団体で正式に規格化されているわけではないが、多くのブ ラウザがサポートしており、事実上の業界標準となっている。1つのCookieには4096バイトのデータを記録でき、最大で300のCookieを保存できる。1台のサーバが同じコンピュータに対して発行できるCookieの数は20個に制限されている。Cookieにはそれぞれ有効期限を設定すること ができ、有効期限を過ぎたCookieは消滅する。http://e-words.jp/w /E382AFE38383E382ADE383BC.html
2007年12月11日現在、Googleはマイクロソフトの検索エンジンのように,「18ヶ月間個人情報」を保持するが,他所と比較すると,AOLが13ヶ月、Yahoo!が90日。
アメリカの地方裁判所の裁判官 Louis Stantonは2008年7月1日にGoogleに対して10億ドルの著作権訴訟で、YouTubeのユーザーデータとログを Viacomに渡すように,命令を出した。しかしながら,GoogleとViacomは 2008年7月14日にYouTubeのユーザーの個人情報を保護することで妥協した。GoogleはこのデータをViacomに渡す前にYouTube の子会社の匿名情報からユーザー情報とインターネット・プロトコル・アドレスを作成することで合意した。このプライバシーの取り決めは他の被告にも適用され,それはFA Premier League, the Rodgers & Hammerstein Organisation and the Scottish Premier Leagueである。
しかしながら、この取り決めは従業員の匿名には拡張されなかった。Googleの社員が不法に記事をサイトのアップロードしたことを知っていたことをValcomが証明したからであった。それゆえ,双方はこのデータを裁判所で利用できないようにした問題について更に討議しなければならない。この裁判の詳細は以下を参照のこと。http://www.computerworld.jp/topics/google/114270.html
Googleplexカリフォルニア州サンタクララ郡マウンテンビューにあるGoogleの本社である。googolplexは10のgoogol乗で、 googolは10の100乗だから, googolは1の後に0が100個続くと言うことで,googolplexは10のこの100個続いた数の「乗」となる。ゼロが多すぎて単位はわからない。これが名前の由来である。
この後会社のいろいろな設備とリクリエーションの説明,New York City、 Carnegie Mellon's campus in Pittsburg、Ann Arbor, Michiganへと拠点を拡大。2006年10月には1.6メガワットの数千のソーラーパネルの設置を発表して、30%の電源を省力化し、一企業では世界最大。Googleはエネルギーの消費量が極端に多すぎると言う非難を Harper's Magazineから受けて来た。
2009年にはgoogleはGoogleplexの草原の草を短するために、ヤギを飼って,季節的な山火事が起らないようにし、また、広範囲に草を刈って,二酸化炭素の排出量を削減しようとしている。
以上が今朝の部分。休みなのに,相当焦って書いている。去年もそうだったが,時間は早い。今日、このGoogleを終えて,次に着手しないと,このGoogleの企業紹介に終わってしまう。先端のアメリカの企業がどう世界に展開していくのかがこのテーマだ。まだ、その入り口にもいない。ただ、googleの企業自体をまずはきちんと理解しないと,次に進めないのも事実だ。ところで、今日も夕方にはこの残りの部分をアップする。休みにはこのブログを読んでいない人が多くいるが,正月開けにアクセスしたら、ビックルするに違いない。