2009年12月30日

Google5




さあ、今日でこのウィキペディアのGoogleは終わりだ。まだ、結構あるが,終えてしまおう。

新しいアイデアのための休憩

モチベーションの手法として,すべてのGoogleのエンジニアは彼等の作業時間のうちの20%、すなわち週の一日を関心のあるプロジェクトに時間を使うように奨励されている。いくつかのGoogleのサービスである、 Gmail, Google News, Orkut, AdSenseはこうした自主的な努力から生まれた。検索製品とユーザー・エクスペリエンスの副社長であるMarissa Mayerは Stanford Universityでの講演で,彼女の分析によると新製品の50%はこの20%の時間から生まれていると言う。

イースター・エッグとエープリル・フールのジョーク

イー スター・エッグ(Easter egg)は、コンピュータのソフトウェア・書籍・CDなどに隠されていて、本来の機能・目的とは無関係であるメッセージや画面の総称。ユーモアの一種。 多くの場合、企画・開発スタッフの一覧などが隠されているが、ゲームなどの場合もある。アニメーションや音楽を伴って表示されることもある。

イースター・エッグのほとんどは普通の操作では出現しないものであり、イースター・エッグを何のヒントもなしに発見するのはきわめて困難である。 たとえば、Windows 98では、日付と時間の設定で表示される世界地図上でカイロやメンフィス(Windowsシリーズの開発コードネーム名)を順番にマウスで示すことによっ てスタッフロールが表示されるというイースター・エッグがある。ja.wikipedia.org/wiki/イースター・エッグ_(コンピュータ)

Googleはエープリル・フールにジョークを作る習慣がある。Google MentalPlex「人の頭の検索システム」のように、噂によれば,これはウェブを検索することによって,心のパワーを利用する機能であるというように。2002年に彼等は鳩が成長する検索エンジンの背後にある秘密だと主張した。 (http://www.google.com/technology /pigeonrank.html)2004年には Google Lunarを特集し,月で仕事をすると言った。(http://www.google.com/jobs/lunar_job.html)2005年にはGoogle Gulpと言う偽の頭を良くする飲料を発表した。2006年には Google Romance「恋人検索システム」を造り出し,2007年には2つのジョークを発表した。一つ目はGoogle TiSPで、これは自動でインストールされる無料の家庭用ワイヤレス・ブロードバンド・サービスだ。これはトイレに光ファーバーのケーブルを流し、一時間待つと「配管ハードウェア配線係」がインターネットに繋げてくれると言う。加えて,GmailはGoogle Paperを発表し,これはGmailを紙にプリントアウトして送ってくれるサービスだ。

Googleサービスにはたくさんのイースター・エッグがある。たとえば、言語ツールページには Swedish ChefのBork bork bork、Pig Latin、Hacker(実際にはleetspeak)、 Elmer FuddKlingonがでている。

Swedish Chefはその名前の人形劇があり,「Bork, bork, bork !」(bork=メディアを通じた攻撃)は意味不明の言葉。Pig Latinは日本語版だと「なんちゃってラテン語」と言っていて,これもHacker、Elmer Fuddと一緒で,造語の類いで、ジョーク。(私注)

leetspeak:Leet(リート、1337、l33t)は、主に英語圏のパソコン通信や、インターネットの電子掲示板などで使われるラテン文字の表記法である。"Leet" は、"elite" (エリート)が "eleet" に変化し、さらに語頭の e がとれてできた俗語である。日本では「ハッカー語」と呼ばれることがある。

Klingon:クリンゴン語(tlhlngan Hol)は、SFテレビドラマ『スター・トレック』シリーズに登場する架空の宇宙人、クリンゴン人が使用する架空の言語である。言語学者のマーク・オクランドが「異星人らしく」なるよう慎重に作ったもので、OVS型語順など多数の変わった特徴がある。ま ずスタートレックの出演俳優であるジェームズ・ドゥーアンが映画『スタートレック』のために、基本音素(と少数の単語)を考案した。それ以前には、テレビ シリーズのエピソード中にクリンゴン人が登場しても全て英語で会話しており、この映画で初めてクリンゴン語の会話が行なわれた。クリンゴン語は、その後オクランドが完成度の高い人工言語に発展させたものである。

さらに、検索エンジン計算機はダグラス・アダムズの『銀河ヒッチハイク・ガイド』(The Hitchhiker's Guide to the Galaxy)から生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え "the Answer to the Ultimate Question oflife, the universe, and everything"を提供している。

生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え "the Answer to the Ultimate Question oflife, the universe, and everything" は、ダグラス・アダムズのSF小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場する答えである。

ダグラス・アダムズの『銀河ヒッチハイク・ガイド』(The Hitchhiker's Guide to the Galaxy) は、イギリスのラジオドラマで、のちに小説化、TVドラマ化、そしてついに映画化がなされた人気シリーズである。奇抜な、ほとんど意味不明の領域に近づい たアイデアと、軽妙な語り口を持つスラップスティック(Slapstick = ドタバタ)SF小説である。作中、「生命、宇宙、そして万物についての究極の答え」を問われたスーパーコンピュータ、ディープ・ソートが750万年の計算の末に出した答えが、「42」である。

スラップスティックは「どたばた」であり、英語圏のSF界でも『銀河ヒッチハイク・ガイド』は異色の存在である。しかし英語圏でコンピュータ・プログラムや ネットワークに趣味的にのめりこんだ人々には、スラップスティックSFの感覚に呼応する心性があり、同シリーズのアイデアを好んでとりあげた。たとえば、 ローグライク・ゲームのメッセージやモンスターの中には、銀河ヒッチハイク・ガイドに由来するものがある。英語からの移植版も、英語版を土台に日本で発展したローグライク・ゲームも、銀河ヒッチハイク・ガイドの世界を部分継承した。ネットワーク経由での再流入である。ja.wikipedia.org/wiki/銀河ヒッチハイクガイド

Googleの検索ボックスには計算機のような測定単位変換として使うことが出来るので,スムートのような標準でない測定単位がいくつか組み込まれている。

スムート (smoot) は、MITの学生グループが、同校のいたずらの一つとして作った長さの単位である。「ラムダ・カイ・アルファ (ΛΧΑ)」というMITの学生グループが、ボストン市内にあるハーバード橋の長さを測るために作った。1958年にΛΧΑが、チャールズ川にかかるハーバード橋の長さを測ろうと、この単位を作って用いた。なお、スムートとは、ΛΧΑのメンバーであったオリバー・スムート(Oliver R. Smoot: 後のISO会長、ANSI議長。以下、この記事ではスムート氏と 表記)の身長が基準であるが、1スムート=66インチ(約167.64センチメートル)という説や、67インチ(170.18センチメートル)という説が ある。Google EarthなどGoogleのコンテンツでよく用いられているが、Googleでは後者の数値を用いている。

新たに発見されたイー スター・エッグは「反復」という正しくスペルされた単語のスペルチェッカーの結果である。Google検索に埋め込まれたこのスペルチェッカーは「反復ですか?」と聞き返して,元のページの戻してしまう。googleはまたロゴをいろいろな祝日,イベントにあわせて変えてしまう。こうした他のロゴへの切り替えもまた検索の条件になっている。例えば,「アスキーアート」と言う言葉を検索すると,Googleロゴのアスキーアート バージョンがでてくるようになっている。

アスキーアート(ASCII Art):プレーンテキストによる視覚的表現技法をいう。テキストアートや、文字絵などとも呼ばれる。AAと略される事もある。欧 米で、アスキーコードの図形文字領域0x20〜0x7eに含まれる文字・記号を用いたことからこの名があるが、他のキャラクタを含むものについても、あま り区別せずアスキーアートと呼ばれている。そもそも、現在ではラテン文字圏でもアスキー以外の文字コードを利用することはごく一般的である。

IPOと文化

多くの人々はGoogleはIPOのよって必然的に,その企業文化を変えたと考えている。株主は従業員手当の削減そして短期の前借金に対して圧力をかけ,もしくは非常に多くの社員が突然億万長者になったからである。Sergey BrinとLarry PageはIPOによって企業文化は変えないと言っている。後に、Page氏は「我々の文化と楽しい要素をどのように維持したら良いのか多くに時間を使っ た。我々は公正な会社になるために多くの時間を使った。我々は人々が高い密度で仕事をすることが重要だと思っている。人々はどこでもぎゅうぎゅう詰めだ。 我々はどこでも事務所を共有している。われわれはこの一連のビルが好きだ。密度の高い大学のキャンパスのようで,典型的な郊外のオフィスパークとは違う。

しかしながら,多くの分析者によれば,会社はより「企業」らしくなって来た。2005年のThe New York Timesなどによれば,反企業的、すなわち「不正のない哲学」でなくなってきたと言う。Googleは独特の文化を維持するために,2006年にChief Culture Officerを任命した。協調した環境を維持し,フラットな組織は創業からのコアバリューである。Googleは元従業員から性差別、老人差別の裁判の 申し立てを受けている。

社会奉仕事業

2004年にGoogleは非営利の慈善事業組織Google.orgを 作り、その資金は10億ドルである。ミッションは地球変動、地球の公衆衛生、地球の貧困に対する自覚を造り出すことである。最初のプロジェクトは実行可能なプラグイン・ハイブリッド電気自動車であり、時速100マイル出せる。2008年には「10の100乗」プロジェクトを発足し,どのように地域を助けるかと言うアイデアを募り,Googleのユーザーが人気投票を行うようにした。

ネットワークの中立

Googleは「ネットワークの中立」の著名な支持者である。ネットワークの中立に対するGoogleの手引きによれば:

ネッ トワークの中立はインターネットのユーザーがインターネットの中で,彼等が見る内容、彼等が使うアプリケーションは彼等の管理下にあるべきだというのが原則である。インターネットは始めから,この中立の原則に基づいて運営されて来ている。...基本的に、ネットワークの中立はインターネットに等しくアクセスできると言うことである。我々の見解ではブロードバンドのキャリアは彼等の市場力を使って,競合のアプリケーションもしくはコンテンツを排除しようとしてはならない。電話企業と同様に,誰と話をしたのか,何を話をしたのか消費者に語ってはならないように、ブロードバンド・キャリアは彼等の市場力を使っ て,オンラインの活動を管理したりしてはならない。

2006年2月7日に Internet Protocol (IP)の共同創業者のVinton Cerfは googleの現在の副社長であり,「首席インターネット伝道師」であるが、彼は議会の宣誓において,「ブロードバンド・キャリアに人々がオンラインで, 見たり、したことを管理させてしまうと、このインターネットをこのような成功を果たす原則を全く覆してしまう。」と言った。


以上で,ウィキペディアのGoogleは終了し,次はGoogle is the Media / Internet / Godを取り上げてみたい。 Cory Kleinschmidtが2006年1月31日に書いたものである。Googleが以上のように,中途半端ではないと言うことはわかった。また、この風土と文化には相当のゆとりがある。これが今後どう化けて行くのかそうした記事を取り上げる。では明日もお楽しみに。今日はこれで終わり。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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