2009年12月31日
Google is the Media / Internet / God
年が明けないうちに,ウィキペディアのGoogleを終わらせることが出来た。大晦日の今日からGoogleの未来がどうなるかを論じた論文を翻訳する。なかなか面白い内容で,考えさせられる。情報化社会がどうなるのかの一つの近未来像だ。地政学的視点から見ると,アメリカの覇権がGoogleの覇権としてよみがえると言う構図になりそうだ。ここでの著者はその前にアメリカの政府につぶされてしまうのではないかと懸念している。さて、どうなるのか。この正月はぜひこの Googleを勉強して、一緒に考えよう。日本をどうするのかもこのシナリオの中で考えてみたい。うまい具合に正月にふさわしいテーマにたどり着いた。では始めよう。
シナリオ1 Googleはメディアだ。
シナリオ2 Googleはインターネットだ。
シナリオ3 Googleは死んだ。
シナリオ4 Googleは神だ。
さて、あなたならどれを買うか?私はどちらかと言えば,第一番目のシナリオかな。Googleが強い影響力を増大し続ける確率がかなり高いと思う。我々の日々の検索に対する重要性があるからだ。何かがどこにあるかを思い出すよりかはGoogleの中で、何かを探した方がより簡単だ。そして、もし他のシナリオが巨大なグーグルに当てはまることを以前に予測していたのであれば,私はグーグルが電子メディアのすべての種類を支配していると言うことが容易に理解できる。近年、 すべてにメディアが基本的に電子メディアであるが。
他のシナリオももっともらしいが,それらは真実からあまりにも飛びすぎている。特に,Googleが神になると言うのは。しかしながら、かもしれないという興味をそそるが。
勿論,Business 2.0が焦点を当てていなかった、よりありそうなシナリオはGoogleがあまりに力を持ってしまうと司法省によってつぶされる危険性が高まると言うことである。考えてみてくれ。Googleはこの数年で,技術と文化のすべてにわたった影響力に於いて,Microsoftを容易に失墜させることが出来る。
そして、我々は既にGoogleにたいする最近の訴訟で、Googleの業務の中に政府が侵入してくるのを見ている。「アメリカのもしそうでないならと言 うページ」(政府の公報ページかなんかだとおもう。税金の問い合わせとかの質問に答えるページかなにか。私注)からの検索の阻止についてである。
BrinとSchmidtはこうした敏感な衝突を極めて巧みに扱ているが、 やがて,彼等は明らかに,大きな考え方において,政府と衝突するであろう。Googleは明らかに悪人ではないが,Micorosoftのように、彼等の やり方に於いて,傲慢になるかもしれないと言うことを我々誰もが知っている。(私は未だに,私の個人情報についてGoogleを信じているが、 Microsoftを信じていない。何がそう言わせるのかわからないが?)
それゆえ、最初のシナリオが最もありそうだと思うが,完全にそれがおこる前に政府が間違いなく,「私の」googleに踏み込んで来て,ぶち壊してしまうだろう。
それではそれぞれのシナリオを見て行こう。
シナリオ1 Googleはメディアだ。
Googleの将来を想像して,ここに、シナリオ1がある。(2025年頃)Googleテレビ,Google携帯電話、e-paperの普及が激動の時代を作り上げた。
2002年に,Google Newsが発表されたが,これがこの企業の最初のメディア総合サイトの始まりだと言う人がいる。2007年に完成したGoogle Book Searchを指してそう言う人もいる。これは出版業界から不正行為だと言う叫びにもかかわらずである。1
しかし、これらはちょっとした試走である。Googleは2008年にメディア支配に向けて最初の本当の一歩を踏み出した。無名のケーブル・ネットワークを30億ドルで買収し,Googleテレビとして、転換した。2
この企業が何年もの間、蓄えて来たビデオ・コンテンツのライブラリーは現在,遠隔操作で,検索できる。見る人はテレビの過去の履歴から好きな番組を選ぶことが出来る。見返りとして彼等がしなければならないのはそれぞれの番組を見る前に一つのコマーチャルを最後まで見てもらうことだ。そして、その広告が適切 かどうか彼等のリモコンで投票してもらうことだ。
見る人はGoogle ID--Gmailとかほかのプレミアムサービスで利用したものと同じもの--を入力しなければならないので,この企業は既に彼等の検索したり,サーフィンしたりする癖の履歴を十分に持っている。3
もしあなたが,eBayで車を探して,多くの時間を使えば,たとえば、あなたが次に,Googleテレビを見るときには車の広告がでてくる。それぞれ広告の収入の70-80%はコンテンツのプロバイダーのところに行く。彼等は同様にウェブ上にビジネスを持っている。
Googleテレビの内容はすぐにヒットする商品であった。広告する人,版権の所有者、ケーブルテレビの顧客すべてが更なる商品をと騒ぎ立てた。(最初の犠牲者の一つはTiVoと言う会社であった。この会社はハードディスクでのTV録画サービス企業であったが,Googleの膨大な遠隔保管庫がそれを不必要にしてしまった。)検索、広告そしてGoogleテレビ・スケジュールは毎月より適切になっていった。顧客はそれに満足した。Googleモバイルは2009年にそれに続いた。携帯電話にたいして、同様のサービスを無料にした。そして、2011年にダムが決壊した。それはE Ink and Siemensが電子ペーパーを大量生産を始めた時であった。4
2018年までには電子ペーパーのコストは紙のコストに近くなり,Googleはすべてのメディアの媒体を電子ペーパー,居間の壁にかかっている電子壁紙, 薄い携帯電話に無線で配信し始めた。しばらくはメディア企業はGoogleのとどまるところを知らない広告収入の寛大な分け前に満足していた。しかし、新し い大量のコンテンツ制作者が出現して来た。物語とか映画がどっちみちGoogleに収束してしまうのであれば,なぜ New York TimesとかParamountが必要なのかを理解しない人たちの出現であった。5
そこで、この企業はすべてのライターとアーティストに極めて一般的な保証をし,彼等の作品にはGoogleによっていっさい手を加えないと言うことを提示した。(しかし、顧客が彼らが好きなように編集したり、ミキシングすることは自由であることを付け加えたが。)
2020年になると、2人のGoolgeをベースとした著者が報道とフィクションでピュリッツアー賞をとり、Googleがスポンサーしているバンドがグラミー賞を取り,Googleの監督が映画の最高賞としてオスカーをさらった。殆ど一夜にして,New YorkとLos Angelesはメディアの世界で,彼等の地盤を失ってしまった。才能のために,---そして大統領候補の資金調達のために、 Mountain Viewがその新たな場所になった。
注:
1Google Book Searchに対する訴訟は続いている。
2 「次の最先端:Googleがテレビの領域への進出に目を向けている。」Advertising Age, Oct. 31, 2005
3 「検索」John Battelle, 2005
4 E Inkが2005年10月に始めてタブレットサイズの電子ペーパー・ディスプレーをデモした。
5 Danny Sullivan, editor, SearchEngineWatch
これで今朝の文は終わりで,今日は大晦日なので,この夕方にもう一回配信する。それで、多分、この翻訳は終了し,また新たなものを探す。こう読んで行くとなるほどと思う。これ以降もそれなりに実現性があって面白い。世界は間違いなく変わって行きそうだ。コミュニケーションとネゴシエーションがグローバリゼーションの主要なキーであると言って来たが,この情報もキーのようだ。アフガニスタンの戦争どころではなくなってきそうだ。ではまた後で。
Google is the Media / Internet / God
Business2.0の最新号(2006年1月31日)でgoogleの4つの可能な将来像について,大変興味ある見解を特集した。
Business2.0: 企業家Chris Anderson、ForbesやWiredの編集に関わった経歴を持つジャーナリストJames Dalyらが1998年に創刊。数々の受賞歴を持つ実力派ビジネス誌。テクノロジーとビジネスの相互作用に着目、ネットを中心とした次世代ビジネスチャン スに重点を置いた内容。歴代の偉大な経営者たちに敬意を払いながらも、未来に繋がる新しい経済・ビジネス戦略を提案。シナリオ1 Googleはメディアだ。
シナリオ2 Googleはインターネットだ。
シナリオ3 Googleは死んだ。
シナリオ4 Googleは神だ。
さて、あなたならどれを買うか?私はどちらかと言えば,第一番目のシナリオかな。Googleが強い影響力を増大し続ける確率がかなり高いと思う。我々の日々の検索に対する重要性があるからだ。何かがどこにあるかを思い出すよりかはGoogleの中で、何かを探した方がより簡単だ。そして、もし他のシナリオが巨大なグーグルに当てはまることを以前に予測していたのであれば,私はグーグルが電子メディアのすべての種類を支配していると言うことが容易に理解できる。近年、 すべてにメディアが基本的に電子メディアであるが。
他のシナリオももっともらしいが,それらは真実からあまりにも飛びすぎている。特に,Googleが神になると言うのは。しかしながら、かもしれないという興味をそそるが。
勿論,Business 2.0が焦点を当てていなかった、よりありそうなシナリオはGoogleがあまりに力を持ってしまうと司法省によってつぶされる危険性が高まると言うことである。考えてみてくれ。Googleはこの数年で,技術と文化のすべてにわたった影響力に於いて,Microsoftを容易に失墜させることが出来る。
そして、我々は既にGoogleにたいする最近の訴訟で、Googleの業務の中に政府が侵入してくるのを見ている。「アメリカのもしそうでないならと言 うページ」(政府の公報ページかなんかだとおもう。税金の問い合わせとかの質問に答えるページかなにか。私注)からの検索の阻止についてである。
BrinとSchmidtはこうした敏感な衝突を極めて巧みに扱ているが、 やがて,彼等は明らかに,大きな考え方において,政府と衝突するであろう。Googleは明らかに悪人ではないが,Micorosoftのように、彼等の やり方に於いて,傲慢になるかもしれないと言うことを我々誰もが知っている。(私は未だに,私の個人情報についてGoogleを信じているが、 Microsoftを信じていない。何がそう言わせるのかわからないが?)
それゆえ、最初のシナリオが最もありそうだと思うが,完全にそれがおこる前に政府が間違いなく,「私の」googleに踏み込んで来て,ぶち壊してしまうだろう。
それではそれぞれのシナリオを見て行こう。
シナリオ1 Googleはメディアだ。
Googleの将来を想像して,ここに、シナリオ1がある。(2025年頃)Googleテレビ,Google携帯電話、e-paperの普及が激動の時代を作り上げた。
2002年に,Google Newsが発表されたが,これがこの企業の最初のメディア総合サイトの始まりだと言う人がいる。2007年に完成したGoogle Book Searchを指してそう言う人もいる。これは出版業界から不正行為だと言う叫びにもかかわらずである。1
しかし、これらはちょっとした試走である。Googleは2008年にメディア支配に向けて最初の本当の一歩を踏み出した。無名のケーブル・ネットワークを30億ドルで買収し,Googleテレビとして、転換した。2
この企業が何年もの間、蓄えて来たビデオ・コンテンツのライブラリーは現在,遠隔操作で,検索できる。見る人はテレビの過去の履歴から好きな番組を選ぶことが出来る。見返りとして彼等がしなければならないのはそれぞれの番組を見る前に一つのコマーチャルを最後まで見てもらうことだ。そして、その広告が適切 かどうか彼等のリモコンで投票してもらうことだ。
見る人はGoogle ID--Gmailとかほかのプレミアムサービスで利用したものと同じもの--を入力しなければならないので,この企業は既に彼等の検索したり,サーフィンしたりする癖の履歴を十分に持っている。3
もしあなたが,eBayで車を探して,多くの時間を使えば,たとえば、あなたが次に,Googleテレビを見るときには車の広告がでてくる。それぞれ広告の収入の70-80%はコンテンツのプロバイダーのところに行く。彼等は同様にウェブ上にビジネスを持っている。
Googleテレビの内容はすぐにヒットする商品であった。広告する人,版権の所有者、ケーブルテレビの顧客すべてが更なる商品をと騒ぎ立てた。(最初の犠牲者の一つはTiVoと言う会社であった。この会社はハードディスクでのTV録画サービス企業であったが,Googleの膨大な遠隔保管庫がそれを不必要にしてしまった。)検索、広告そしてGoogleテレビ・スケジュールは毎月より適切になっていった。顧客はそれに満足した。Googleモバイルは2009年にそれに続いた。携帯電話にたいして、同様のサービスを無料にした。そして、2011年にダムが決壊した。それはE Ink and Siemensが電子ペーパーを大量生産を始めた時であった。4
2018年までには電子ペーパーのコストは紙のコストに近くなり,Googleはすべてのメディアの媒体を電子ペーパー,居間の壁にかかっている電子壁紙, 薄い携帯電話に無線で配信し始めた。しばらくはメディア企業はGoogleのとどまるところを知らない広告収入の寛大な分け前に満足していた。しかし、新し い大量のコンテンツ制作者が出現して来た。物語とか映画がどっちみちGoogleに収束してしまうのであれば,なぜ New York TimesとかParamountが必要なのかを理解しない人たちの出現であった。5
そこで、この企業はすべてのライターとアーティストに極めて一般的な保証をし,彼等の作品にはGoogleによっていっさい手を加えないと言うことを提示した。(しかし、顧客が彼らが好きなように編集したり、ミキシングすることは自由であることを付け加えたが。)
2020年になると、2人のGoolgeをベースとした著者が報道とフィクションでピュリッツアー賞をとり、Googleがスポンサーしているバンドがグラミー賞を取り,Googleの監督が映画の最高賞としてオスカーをさらった。殆ど一夜にして,New YorkとLos Angelesはメディアの世界で,彼等の地盤を失ってしまった。才能のために,---そして大統領候補の資金調達のために、 Mountain Viewがその新たな場所になった。
注:
1Google Book Searchに対する訴訟は続いている。
2 「次の最先端:Googleがテレビの領域への進出に目を向けている。」Advertising Age, Oct. 31, 2005
3 「検索」John Battelle, 2005
4 E Inkが2005年10月に始めてタブレットサイズの電子ペーパー・ディスプレーをデモした。
5 Danny Sullivan, editor, SearchEngineWatch
これで今朝の文は終わりで,今日は大晦日なので,この夕方にもう一回配信する。それで、多分、この翻訳は終了し,また新たなものを探す。こう読んで行くとなるほどと思う。これ以降もそれなりに実現性があって面白い。世界は間違いなく変わって行きそうだ。コミュニケーションとネゴシエーションがグローバリゼーションの主要なキーであると言って来たが,この情報もキーのようだ。アフガニスタンの戦争どころではなくなってきそうだ。ではまた後で。