2010年01月26日

民主党は軍艦を母国に戻す2

最近のこのブログは丁度、名護市の選挙もあり,ホットな話題になってしまった。このテーマも今日で終わりでありが、次も,日米同盟だから,同じ課題だ。報道では名護市への移転の可能性はなくなったと言い、鳩山総理は5月に決めると言っているが,一体どうなるのか。我々は海外の人たちがこの件で、どう考えているのかはキチンと理解しようと思う。如何は昨日の続きになる。


自民党が言うには,民主党は日本の農業を破壊しようとしていて,「危険な政党」であるという。自民党の農林族が確信しているのは民主党の考えは自民党が金をあげないのであれば,彼等の議席を確保するために農民に補助金をあげると言うことだ。しかしこれは自民党の将来を垣間みてはいないか?この選挙で都市とか郊外の改革派が勝ってしまったら自民党の将来は一体どうなってしまうのか?自民党はこうした地域では釣り合いを取ってないし,伝統的な農業集票組織に連結した農村地域に地盤がある。このことが自民党がこの内部矛盾を明確にする一つのやり方であろうと私は思う。

しかし,自民党が農村を基盤として縮こまってしまえば,長い目では選挙地盤を失ってしまうことになる。実際に,小泉の党に対するビジョンはこの結末を避け ようとしていた。と言うのは高齢化して,人口が過疎化する農村地域に票を依存している自民党は暗い将来を持った自民党だからだ。

しかし、にもかかわらず,この計画が農村部の中で、民主党にとって負けの選挙であるとは思わない。この点で,アメリカとの自由貿易協定は何年も交渉が必要な単体の提案で、農業において,重要な譲歩を含んですらいないかもしれない。---菅直人は自民党のクレームに答えて,民主党は米とその主要な穀物は除外 して扱うことを要求すると言っている。民主党の直接的な所得補助金の計画はしかしながら,マニフェストの主要な部分であり,何年にもわたる党の主も重要な 一連の提案の一つである。

その一方で,自民党はこの10年間の多くの間,農民から助成金をはがして来た。そして、小泉純一郎と党との関連を未だに切り落とそうとしている。彼は民主党が日本の農業を破壊しようと企んでいるのには大いに責任があるかもしれない。しかしながら,農民は昔のことは記憶していないようだ。(かって小泉元首相 が
「世界で日本の品物を買ってもらうためには、農業だけは例外という時代ではなくなった。農業においても構造改革が必要。」と言って来ている。民主党も同様にそこを突いて来ている。私注)

多分,
次月に民主党が勝ったならば,この問題は小沢とともに何をなすべきかと言う緊急の問題の答であり,小沢との、この問題はもし彼が組閣外にいれば,内閣の中の主要な党の政治家が作った計画に間接的に彼が阻害してしまうだろうし,自由な立場にいれば,政府を傷つけてしまうだろう。もし彼が,たとえば、副総理のような内閣の中で,上位のポジションにいれば,鳩山は小沢の操り人形と言う批判を受け易いだろう。もし彼が閣僚の通常のポストについたならば,彼のかなりの政治的な才能が無駄になってしまう。また、無任所の大臣になってしまうと,自由がありすぎることになる。

従って,多分,特別なポストが彼のために用意されるべきだ。日米の自由貿易協定を交渉するような特別のミッションを持った大臣のような。この仕事は省にまたがっていて,外務大臣,農林大臣、経産省の大臣とは最低限協力しなければならない。これは国内の政治と外交政策の双方の要素が必要で,小沢であればアメ リカと直接交渉することが出来,自由貿易協定の重要性を直接、日本国民に伝えることが出来る。

従って,特別なミッションだろう,小沢にさせるのは,(そして、それゆえ,政府から独立した計画を考えだすのでもない。)一方で,彼の卓越した才能もまだ利用することが出来る。アメリカとの自由貿易協定には政治的な感受性が必要だから,それを運営していくためには小沢のような人物が必要だ。

そしてもし民主党がこの提案について真剣に考えているのであれば、小沢を指名するべきで,自由貿易協定の交渉についての党の意向として相当のメッセージを送ったことになるだろう。(そして、日本がこの話し合いに於いて,手強い代表を持つことになる。)

同盟関係の質問に戻すと,ワシントンは民主党の提案に対する自民党の反応を知っているべきだ。この月のどこかで,自民党は民主党を日米同盟関係で危険な存 在だと批判していて,日本の軍隊をアメリカに派遣することを求めたり,日本にいる米軍の再配置を再検討しようと考えているからだ。他方では民主党はアメリ カの安い農産物を認めて,日本の農業を破壊しようとしていると警告している。言い方を変えれば,
自衛隊は象徴であり、形だけの貢献する軍隊と言うことか?同盟関係は決して親密にはなって来ていない。日米の自由貿易協定の交渉は二国間の関係に於いて極めて重要であり、たぶん、グローバルな貿易のシステムとなるかもしれない?民主党は裏切り者と言う訳か?

自民党の反応で私が確信したのは民主党の提案は正しい方向なのかもしれないと言うことだ。私はそれでもなおそのような協定を結論づけることの可能性を疑っている。特にワシントンの中で障害を与えることになるが,しかし、それを努力する価値があるかもしれない。

以上で終わりだ。日本国内では小沢幹事長の金に対する批判が連日のようにあるが、ここで彼が言うように,小沢さんの位置づけは日米の同盟関係では書かせないようだ。そこのところが国民も報道も理解していない。自民党は彼の存在を恐れているようだが,景気の高揚もここら辺のところから着手した方が早いのかもしれないし,日米同盟と基地問題の解決にはここで言うように,彼の存在が大きいようだ。

アメリカ政府は鳩山政権と今回の名護市の選挙も含めてその状況は熟視しているから,対等の同盟関係を意識した方策を再検討することになるだろう。いっぽうで、最近の自民党は民主党に対して「金」の追求ばかりで,また、上記にでてくるような話ばかりで,国民からの支持はもうないようだ。

今の政権が継続すれば,また、小沢さんが逮捕されるようなことがなければ,日米関係は大きく変化して行きそうだ。この日米同盟関係について,このTobias Harris氏の最近の論文を見てみよう。The US-Japan alliance: Lest we forget January 23rd, 2010 Author: Tobias Harris, MIT




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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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