2010年01月27日
日米同盟関係 我々が忘れないうちに
今日の論文は日米同盟は一体何のためかと言う内容だ。誰が敵なのか?そう改めて問われると,50年前とは状況が全く違う。もはや中国ではなさそうだし,ましてやロシアでもない。北朝鮮でもなかろう。アフガニスタンと言ってもピンとこない。日本の国民は現在の平和を実感しているが故に,軍事同盟に関心がないのかもしれない。そこに普天間基地の問題がある。アメリカは日本にアフガニスタンへの「貢献」を期待している。
アメリカ政府と日本政府と日本国民との思惑にずれがある。それが今回の外交政策に於ける最大の問題のように思う。鳩山さんはそうした視点では自民党にない,澄んだ目で日本の将来を見ている。テレビは連日、小沢さんの金を責めているが,こうした核心に触れてほしいものだ。いつまでこの話を続けるのかはまだ決めていないが,もうしばらく勉強したい。日本の外交政策を外国人がどう見ているかもう少し知りたい。
「日米同盟関係 我々が忘れないうちに。」
The US-Japan alliance: Lest we forget January 23rd, 2010 Author: Tobias Harris, MIT
日米同盟関係は今週で,50年を迎える。この同盟国はお祝いをし,普天間から離れて,会議を行い、なぜ最初にこの同盟を行ったのかを改めて2+2(日米安全保障協議委員会の構成員である北澤俊美防衛大臣、そして岡田外務大臣、米側はゲイツ国防長官及びクリントン国務長官)の合同声明を出した。国務省東アジア・太平洋担当国務次官補Kurt Campbellは火曜日、プレスカンファレンスで、この同盟関係がゆくゆくは直面するチャレンジについて考える時が来たときに読むようなものを与えた。
Campbellが強調したのは2010年は同盟関係の将来について2つの政府間ならびに政府内で議論するべき年であろうと言った。彼はオバマ政権が以前考えていたと私が思っていた以上のより大きな理解度を表した。それは日米関係の流れの中で,民主党の近い将来の新たな取り組みは理解しうる当たり前の民主政治だと言うことだ。
しかし、Campbellが提携の領域とより深い安全保障の提携の重要性を議論する一方で,アメリカ政府が今年,二国間の安全保障の協議で何を成果として期待しているのかについては全く言わなかった。ある範囲で,アメリカの立場は何十年間も同じであり,一つの言葉で総括することが出来る。「より大きな関係を持ちたい」と言うことだ。責務と挑戦に直面している超大国はその可能性がだんだん逼迫して来ていて,アメリカは昨日より今日の負荷をより分かち合い、今日より明日へと、日本のような同盟国を必要としている。
「より大きな関係」と言う意味はより大きな軍事費の出費であり,もしくは新たな軍の可能性であり,憲法の改正とか,その見直しであり、より高いレベルの海外支援、平和維持軍へのより大きな参画である。
しかしながら、問題はBrad GlossermanとRobert MadsenがPacific Forum CSIS(戦略国際問題研究所 ハワイ州ホノルル) の報告書で指摘しているように,日本は今後より多くの関係を提供することは決して出来ないだろうと言っている。実質的な経済改革なくして,日本はアメリカの望むような物的資源を確約することは出来ないかもしれないし,本格的な経済改革なしでは日本の国民は憲法改正には殆どか全くの関心を示し続けることはしない。
言い方を変えれば,双方が同盟を強化しようと言う一部のアメリカの役人の願望にもかかわらず,吉田合意はそそまま持続し,その中では日本はアメリカが望むほど安全保障の連携を提供しないだろうと言うことだ。というのは日本の政府は自国での経済への挑戦に殆ど専従することになるからである。
吉田合意:朝鮮半島への在日米軍の自由出撃
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-06-05/2008060504_01_0.html
しかしながら,この相互の違いは日本の経済資源が減少し続けているからであり,今日、自衛隊からの保留している資源は1950年代、1960年代の頃のような経済発展を促進するために使う代わりに,(何はさておき)生活給付に向けるための物である。疑問はアメリカがGlossermanとMadsenが言っているように,よりアメリカに依存する日本と一緒にやって行けるかどうかだ。と同時に,日本自身の防衛と同盟の連携双方にむけて、以前と同じように,アメリカが提供できなくなってしまうと言うことだ。
私が今まで書いて来たように,日本国内の財務的な制約だけが日米同盟のより親密な関係の実現を阻害している訳ではない。最近の大見出しのニュースが中国の行動に関連していようがいまいが,小泉の時代の教訓として,日本国民はひっきりなしの中国との政治的に冷たい関係を維持する政策を支持していない。より多くの軍事支出も支持しておらず,軍部の拡張に対しては関心がない。
日本はより強い,より自信のある中国とやって行くことを学ぼうとしていて,アジアの他の国々とのより密接な関係を通じてある程度、中国に対してすることと同様なことをしていこうとしている。
最後に、私はある形でこの同盟関係は継続して行くだろうと確信している一方で、Campbellの言葉で言えば、「基本的には特定していないか、明確でない国家」を想定した敵に同盟関係を維持して行く事が如何に難しいかは(「我々が忘れないうちに」)理解しておく価値はある。
その国が中国だとオフレコで言う人もいるが、日米の同盟関係は特定の国に「向けている」と言う事が何を意味するのかの議論を伴うだろう。台湾に対しての戦争があった場合に日本が何をするべきか我々でさえ知らないと言う事は日米同盟関係が中国に向けていると言うことも言いがたい。そのかわり、同盟関係はより小さな、より組織立っていない性質の化け物を追っている。
歴史上、ある国に向ていたのを成功裏に転換したり、不特定の国に向けて連携したり、公共の利益を守るために敵に向かったりしたような同盟関係ってあったのだろうか?それが不可能だとは言わないが、オバマと鳩山政権は彼らの前途に困難な年を迎えている。
希望があるのは2つの政府は現実的な課題に近づいていて、お互いの国の誓約の限界を知り、従って、将来の課題を具体化しようとしている。多分、インド洋における日本の給油艦の本国への帰還命令が出て、日本の貢献における継続した政治的、経済的な限度を示す妥当な思い出が終わった年が始まったと言う事はこの議論をする上ではふさわしいと言える。
以上で終わりだ。日米同盟関係が今後どうなるのかの本質を求めている。一体日本は日米同盟にないのを 求めているのだろうか。アメリカはどう考えているのだろうか。中国が想定した敵ではないとすれば、何のための軍事同盟か?このブログのどこかで、アメリカ は日本を経済同盟国とは考えていないと言った。経済同盟国は中国だとも言った。日本は軍事同盟国だとすれば、アメリカの想定する敵国は一体何処なのか?日 本の沿海でない事は確かだ。となると今はアフガニスタンだ。
日本は防衛をどう考えるのか?日本の国民は未だに防衛費の増大を好まないし、好戦的な行動を自衛隊にも米軍にも好まない。日本はアメリカに何を期待して行くのか?何も期待しないのか?ますますわからなくなって来た。彼の論文をもう少し読んでみようと思う。
A new alliance in the making January 12, 2010 http://www.observingjapan.com/2010/01/new-alliance-in-making.html ところで、ここ何回かの論文の著者を紹介しよう。Tobias Harrisは日本の政治の専門家で、2006年から2007年にかけて、参議院の民主党議員のために働いていた。彼は現在、MITの政治科学の博士課程 にいる。彼はWall Street Journal AsiaとかFar Eastern Economic Reviewで記事を書いて来たり、CNBC Asia, Bloomberg, BBC, and NPRにたいして解説を書いて来たりして来た。
ではまた明日。ここのところ正月を前にして仕事が立て込んでいるので,このブログの維持は大変だ。朝書くだけでなくて,事前の準備もあり,更に問題なのはこうした政治問題には専門ではないので,勉強しなければならない。良い機会でもあるが。
アメリカ政府と日本政府と日本国民との思惑にずれがある。それが今回の外交政策に於ける最大の問題のように思う。鳩山さんはそうした視点では自民党にない,澄んだ目で日本の将来を見ている。テレビは連日、小沢さんの金を責めているが,こうした核心に触れてほしいものだ。いつまでこの話を続けるのかはまだ決めていないが,もうしばらく勉強したい。日本の外交政策を外国人がどう見ているかもう少し知りたい。
「日米同盟関係 我々が忘れないうちに。」
The US-Japan alliance: Lest we forget January 23rd, 2010 Author: Tobias Harris, MIT
日米同盟関係は今週で,50年を迎える。この同盟国はお祝いをし,普天間から離れて,会議を行い、なぜ最初にこの同盟を行ったのかを改めて2+2(日米安全保障協議委員会の構成員である北澤俊美防衛大臣、そして岡田外務大臣、米側はゲイツ国防長官及びクリントン国務長官)の合同声明を出した。国務省東アジア・太平洋担当国務次官補Kurt Campbellは火曜日、プレスカンファレンスで、この同盟関係がゆくゆくは直面するチャレンジについて考える時が来たときに読むようなものを与えた。
Campbellが強調したのは2010年は同盟関係の将来について2つの政府間ならびに政府内で議論するべき年であろうと言った。彼はオバマ政権が以前考えていたと私が思っていた以上のより大きな理解度を表した。それは日米関係の流れの中で,民主党の近い将来の新たな取り組みは理解しうる当たり前の民主政治だと言うことだ。
しかし、Campbellが提携の領域とより深い安全保障の提携の重要性を議論する一方で,アメリカ政府が今年,二国間の安全保障の協議で何を成果として期待しているのかについては全く言わなかった。ある範囲で,アメリカの立場は何十年間も同じであり,一つの言葉で総括することが出来る。「より大きな関係を持ちたい」と言うことだ。責務と挑戦に直面している超大国はその可能性がだんだん逼迫して来ていて,アメリカは昨日より今日の負荷をより分かち合い、今日より明日へと、日本のような同盟国を必要としている。
「より大きな関係」と言う意味はより大きな軍事費の出費であり,もしくは新たな軍の可能性であり,憲法の改正とか,その見直しであり、より高いレベルの海外支援、平和維持軍へのより大きな参画である。
しかしながら、問題はBrad GlossermanとRobert MadsenがPacific Forum CSIS(戦略国際問題研究所 ハワイ州ホノルル) の報告書で指摘しているように,日本は今後より多くの関係を提供することは決して出来ないだろうと言っている。実質的な経済改革なくして,日本はアメリカの望むような物的資源を確約することは出来ないかもしれないし,本格的な経済改革なしでは日本の国民は憲法改正には殆どか全くの関心を示し続けることはしない。
言い方を変えれば,双方が同盟を強化しようと言う一部のアメリカの役人の願望にもかかわらず,吉田合意はそそまま持続し,その中では日本はアメリカが望むほど安全保障の連携を提供しないだろうと言うことだ。というのは日本の政府は自国での経済への挑戦に殆ど専従することになるからである。
吉田合意:朝鮮半島への在日米軍の自由出撃
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-06-05/2008060504_01_0.html
しかしながら,この相互の違いは日本の経済資源が減少し続けているからであり,今日、自衛隊からの保留している資源は1950年代、1960年代の頃のような経済発展を促進するために使う代わりに,(何はさておき)生活給付に向けるための物である。疑問はアメリカがGlossermanとMadsenが言っているように,よりアメリカに依存する日本と一緒にやって行けるかどうかだ。と同時に,日本自身の防衛と同盟の連携双方にむけて、以前と同じように,アメリカが提供できなくなってしまうと言うことだ。
私が今まで書いて来たように,日本国内の財務的な制約だけが日米同盟のより親密な関係の実現を阻害している訳ではない。最近の大見出しのニュースが中国の行動に関連していようがいまいが,小泉の時代の教訓として,日本国民はひっきりなしの中国との政治的に冷たい関係を維持する政策を支持していない。より多くの軍事支出も支持しておらず,軍部の拡張に対しては関心がない。
日本はより強い,より自信のある中国とやって行くことを学ぼうとしていて,アジアの他の国々とのより密接な関係を通じてある程度、中国に対してすることと同様なことをしていこうとしている。
最後に、私はある形でこの同盟関係は継続して行くだろうと確信している一方で、Campbellの言葉で言えば、「基本的には特定していないか、明確でない国家」を想定した敵に同盟関係を維持して行く事が如何に難しいかは(「我々が忘れないうちに」)理解しておく価値はある。
その国が中国だとオフレコで言う人もいるが、日米の同盟関係は特定の国に「向けている」と言う事が何を意味するのかの議論を伴うだろう。台湾に対しての戦争があった場合に日本が何をするべきか我々でさえ知らないと言う事は日米同盟関係が中国に向けていると言うことも言いがたい。そのかわり、同盟関係はより小さな、より組織立っていない性質の化け物を追っている。
歴史上、ある国に向ていたのを成功裏に転換したり、不特定の国に向けて連携したり、公共の利益を守るために敵に向かったりしたような同盟関係ってあったのだろうか?それが不可能だとは言わないが、オバマと鳩山政権は彼らの前途に困難な年を迎えている。
希望があるのは2つの政府は現実的な課題に近づいていて、お互いの国の誓約の限界を知り、従って、将来の課題を具体化しようとしている。多分、インド洋における日本の給油艦の本国への帰還命令が出て、日本の貢献における継続した政治的、経済的な限度を示す妥当な思い出が終わった年が始まったと言う事はこの議論をする上ではふさわしいと言える。
以上で終わりだ。日米同盟関係が今後どうなるのかの本質を求めている。一体日本は日米同盟にないのを 求めているのだろうか。アメリカはどう考えているのだろうか。中国が想定した敵ではないとすれば、何のための軍事同盟か?このブログのどこかで、アメリカ は日本を経済同盟国とは考えていないと言った。経済同盟国は中国だとも言った。日本は軍事同盟国だとすれば、アメリカの想定する敵国は一体何処なのか?日 本の沿海でない事は確かだ。となると今はアフガニスタンだ。
日本は防衛をどう考えるのか?日本の国民は未だに防衛費の増大を好まないし、好戦的な行動を自衛隊にも米軍にも好まない。日本はアメリカに何を期待して行くのか?何も期待しないのか?ますますわからなくなって来た。彼の論文をもう少し読んでみようと思う。
A new alliance in the making January 12, 2010 http://www.observingjapan.com/2010/01/new-alliance-in-making.html ところで、ここ何回かの論文の著者を紹介しよう。Tobias Harrisは日本の政治の専門家で、2006年から2007年にかけて、参議院の民主党議員のために働いていた。彼は現在、MITの政治科学の博士課程 にいる。彼はWall Street Journal AsiaとかFar Eastern Economic Reviewで記事を書いて来たり、CNBC Asia, Bloomberg, BBC, and NPRにたいして解説を書いて来たりして来た。
ではまた明日。ここのところ正月を前にして仕事が立て込んでいるので,このブログの維持は大変だ。朝書くだけでなくて,事前の準備もあり,更に問題なのはこうした政治問題には専門ではないので,勉強しなければならない。良い機会でもあるが。