2010年03月16日
ギリシャのグローバル化問題2
今日は5月の陽気だそうだ。桜が咲いてしまいそうだな。待ちどうしい夏はもうじきだ。さて 今日は貿易の問題だが,ギリシャは農業の保護がひどく、国家の財政を逼迫しているようだ。
貿易
国際貿易の問題は直接、多くのギリシャ人に、特に農民に影響を与え、彼らは良く組織化されていた。政府は2010年1月の農民のストライキに応えて、55億ユーロを現金で、注入す ることに合意し、2010年の農業部門の流動性と収入を押し上げ、また、他の手段としては市場を管理し、農産物の生産者と小売価格とのギャップを埋めることである。
“Government support seen as woolly by farmers.” Athens News. Issue No. 13375. February 1, 2010.
以下は農民に対する政府の助成金に関する意見である。
これは冬の儀式だ。ちょうど種植えの前に農民がトラクターをハイウェイで運転し、生存のために、国家を好戦的な闘争に巻き込んだ,,,,
問題の根源は農民が階級として、甘やかされ、自分が弱いことをにつけ込んで、過去30年もの間、政府---残りの人々---に援助の要求を同意してもらわなければ、生きて行けないところまで来ていた。代々の政府がブリュッセルで、彼らをかばい、彼らの産品への高い補助金を達成して、声高らかに勝利を褒め称えたときにも、農民は不満を言わなかった。この同じ政府が補助金を賢く使い、喜んで、ボーナスを使い切ってしまわないように、より生産的になるための支援をし、新しい技術を採用し、穀物と製品の飛躍を図り、国際市場に売ることができるようにするべ きだと言うことを彼らに助言することを怠ったときも農民は文句を言わなかった。
彼らは水平線に雲を見たとしても、農民、農村の組合員そして、政府の役人は農業の助成金は国家の政治的な文化の重要な部分だというふりをして、EUとか世界貿易機関からその廃止の如何なる要求に対して誰も応じようとはしなかった,,,,,
政府が農民にあげる金がないのは単純な事実で、仮に政府が金を持っていないとしても、市場とEUの役人が疑っているのは首相であるGeorge Papandreouが政治の意志を持ってギリシャの赤字と国債を抑制しようとしているが、キニク派(利己心の固まりの農民のこと)の権利が証明しているようにその如何なる財務的な要求を認めたと言うことである,,,,,
キニク学派:アンティステネスを祖とする古代ギリシア哲学の一派。シノペのディオゲネスにみられるように禁欲的な自足生活を送り、習俗無視•反文明の思想を実践した。
このことは経済にとってもビジネスにとっても悪いことではあるが、公的な支出に於いて抑制出来ない政府の譲歩は国債の金利が上昇する破産の恐怖よりかは遥かにコストがかかる。この補助金漬けの活動家の巨人である農民を作ったPASOKがこの問題に直面しなければならないと言うのも皮肉だ。
PASOK: 全ギリシャ社会主義運動 ギリシャの中道左派・社会民主主義政党。社会主義インターナショナル加盟。ギリシャの二大政党の1つである。2009年10月に行われた総選挙では得票率を伸ばして、過半数を超える160議席を獲得。5年ぶりに政権を奪回した。 ja.wikipedia.org/wiki/全ギリシャ社会主 義運動
と同時に、農民をスターの座からおろすことがギリシャとその世界にとってこの政府が本当にこの国をうまく行くようにすることを立証するための最も単純で、最も安い方法だろう。
“Reaping the whirlwind.” EKathimerini. January 29, 2010.
金融危機の克服は極めて重大ではあり、確定してしまった事項とするにはまだ早すぎる,,,,ピレウス港のデモは前例を作ったが、主要な試練は農民の封鎖である,,,,,政治的な賭けは農民と取引をする経済的なコストよりかは遥かに大きい。実際に、このことはこの危機から脱する法的な道筋をつける政府の能力についてである。農民が深刻な問題に直面しているのは事実だ。しかしながら、政府が通常のギブ・アンド・テイクに道を譲るのであれば、安定化プログラムのすべての効力は失われるだろう。
安定化プログラム:欧州中央銀行(ECB)は2010年3月3日、ギリシャが同日発表した財政緊縮措置を 歓迎し、早期実施を期待するとの声明を発表した。 ECBは「財政緊縮措置は、ギリシャ政府が安定化プログラムのなかで示した財政目標の達成に向けた強いコミットメントを表している」と評価。 その上で「この断固とした財政・構造改革プログラムにより、ギリシャ経済は直面する困難を乗り切り、雇用を拡大させながら中期的に持続可能な成長路線に乗ることができるため、ギリシャ国民の利益となる」とした。http://jp.reuters.com/article/foreignExchNews /idJPnJT860860420100303
彼らにちょっとでも譲歩をしてしまうと、PASOKは他の社会グループへの犠牲を要求するための合法性を欠いてしまうだろう。農民は何の収穫もないことを嫌うだろうが、彼らが政府から何かを得てしまうと彼らは他のグル−プに対して前例を作ってしまう。危険な調停を避けるために彼ら自身に向けての圧力を利用するだろう。税当局はすでにその準備を始めている。(助成金による圧力ではなくて、減税措置のことかもしれない。注)
Lygeros, Stavros. “Can of Worms.” Ekathimerini. January 29, 2010.
今日は以上だが,ギリシャの産業についてウィキペディアからみてみよう。
主力産業は農業、鉱業、工業、輸送業、観光。農業では世界第3位の生産量であるオリーブ(200万トン)や世界8位の綿、同10位の葉タバコが際立つ。いずれも地中海性気候に合った作物である。しかしながら小麦やとうもろこしなど主食となる穀物の生産 は振るわず、農業国でありながら食料を自給できていない。鉱業では石 炭が有力。石炭の統計は品位別に分かれており、低品位で主に燃料に用いる亜炭・褐炭で は世界第4位(6,600万トン)である。マグネシウム鉱にも富み、生産量は世界第6位である。工業は食品加工業や繊維業などが盛んだったが、造船業、製鉄、石油化学工業も発達している。世界第3位のオリーブ油生産が突出している。 古代から地中海一帯で貿易を展開してきた歴史があるせいか、オナシス家、ニアルコス家、ラティス家、マルチノス家、ロス家、クルクンディス家、リバノス家と海運王が多い。
ここでは農民のことしか書いていないが,100億ドルの輸出に対し、輸入は300億ドルであり、慢性的な貿易赤字が続いている。しかしながら、輸送業、観光業、移民の送金などによって貿易赤字をほぼ充当できている。
この国の危機に原因にこの農民問題があるようだが,日本の自民党政権下に於ける状況と同じかもしれない。族議員によって,農政が変えられず、財政が改革できない。人口は1,100万人で,一人当たりのGDPが30,534ドル。農民人口はわからなかった。
ソロス氏はギリシャ債務危機でユーロは「生き残れない可能性も」と述べて、対応策を早急に打たないとユーロ自体の危機になるとした。ギリシャは、付加価値税(消費税に相当)の税率引き上げやたばこ増税、公務員の給与カットなどを行い、国債のデフォルトを避ける考えである。ドイツのメルケル首相は当初支援するとしたが、ドイツ国民の反発から国の支援を中止している。EU自体が支援せず、ドイツ銀行の個別の支援で今回の危機を乗り切ったが、ユーロ圏全体の対応ができないという欠点を露呈した。今後、イタリア、スペインなどが同様な事態になる可能性もあり、ECBは今回のような事態になった時の対策が必要である。ギリシャ危機を背景に、ヘッジファンドがユーロを大量に売っている。「これは大きく儲ける、またとない機会だ」とあるファンドマネジャーは述べた。一部のマネージャーは、1ユーロ=1ドルにまで低下する可能性を見据えている。http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/220306.htm
このことが、今回,ギリシャを取り上げた理由である。円が急伸していたが,少し落ち着いていているが,このユーロの問題は当面落ち着きそうにない。ここにも書いているように,ギリシャだけの問題ではなく,イタリア,スペイン、ポルトガル、アイルランドも同様のリスクを抱えている。
ギリシャ一国ならばまだしも、財政危機が連鎖的に起きればそれこそユーロの信頼性は瓦解しかねない。ノーベル経済学賞受賞者ミルトン・フリードマンは1999年当時「おそらくユーロは最初に訪れる経済危機を乗り越えられないと思う。たぶん10年 後には、ユーロ圏は空中分解しているだろう」と語った。幸いにも彼の予想は外れたがユーロの試練は当分続きそうだ。http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1003/10/news008.html
ということで、このユーロ問題を簡単にまとめてあるので,上記サイトを参照のこと。今日はここまで。
貿易
国際貿易の問題は直接、多くのギリシャ人に、特に農民に影響を与え、彼らは良く組織化されていた。政府は2010年1月の農民のストライキに応えて、55億ユーロを現金で、注入す ることに合意し、2010年の農業部門の流動性と収入を押し上げ、また、他の手段としては市場を管理し、農産物の生産者と小売価格とのギャップを埋めることである。
“Government support seen as woolly by farmers.” Athens News. Issue No. 13375. February 1, 2010.
以下は農民に対する政府の助成金に関する意見である。
これは冬の儀式だ。ちょうど種植えの前に農民がトラクターをハイウェイで運転し、生存のために、国家を好戦的な闘争に巻き込んだ,,,,問題の根源は農民が階級として、甘やかされ、自分が弱いことをにつけ込んで、過去30年もの間、政府---残りの人々---に援助の要求を同意してもらわなければ、生きて行けないところまで来ていた。代々の政府がブリュッセルで、彼らをかばい、彼らの産品への高い補助金を達成して、声高らかに勝利を褒め称えたときにも、農民は不満を言わなかった。この同じ政府が補助金を賢く使い、喜んで、ボーナスを使い切ってしまわないように、より生産的になるための支援をし、新しい技術を採用し、穀物と製品の飛躍を図り、国際市場に売ることができるようにするべ きだと言うことを彼らに助言することを怠ったときも農民は文句を言わなかった。
彼らは水平線に雲を見たとしても、農民、農村の組合員そして、政府の役人は農業の助成金は国家の政治的な文化の重要な部分だというふりをして、EUとか世界貿易機関からその廃止の如何なる要求に対して誰も応じようとはしなかった,,,,,
政府が農民にあげる金がないのは単純な事実で、仮に政府が金を持っていないとしても、市場とEUの役人が疑っているのは首相であるGeorge Papandreouが政治の意志を持ってギリシャの赤字と国債を抑制しようとしているが、キニク派(利己心の固まりの農民のこと)の権利が証明しているようにその如何なる財務的な要求を認めたと言うことである,,,,,
キニク学派:アンティステネスを祖とする古代ギリシア哲学の一派。シノペのディオゲネスにみられるように禁欲的な自足生活を送り、習俗無視•反文明の思想を実践した。
このことは経済にとってもビジネスにとっても悪いことではあるが、公的な支出に於いて抑制出来ない政府の譲歩は国債の金利が上昇する破産の恐怖よりかは遥かにコストがかかる。この補助金漬けの活動家の巨人である農民を作ったPASOKがこの問題に直面しなければならないと言うのも皮肉だ。
PASOK: 全ギリシャ社会主義運動 ギリシャの中道左派・社会民主主義政党。社会主義インターナショナル加盟。ギリシャの二大政党の1つである。2009年10月に行われた総選挙では得票率を伸ばして、過半数を超える160議席を獲得。5年ぶりに政権を奪回した。 ja.wikipedia.org/wiki/全ギリシャ社会主 義運動
と同時に、農民をスターの座からおろすことがギリシャとその世界にとってこの政府が本当にこの国をうまく行くようにすることを立証するための最も単純で、最も安い方法だろう。
“Reaping the whirlwind.” EKathimerini. January 29, 2010.
金融危機の克服は極めて重大ではあり、確定してしまった事項とするにはまだ早すぎる,,,,ピレウス港のデモは前例を作ったが、主要な試練は農民の封鎖である,,,,,政治的な賭けは農民と取引をする経済的なコストよりかは遥かに大きい。実際に、このことはこの危機から脱する法的な道筋をつける政府の能力についてである。農民が深刻な問題に直面しているのは事実だ。しかしながら、政府が通常のギブ・アンド・テイクに道を譲るのであれば、安定化プログラムのすべての効力は失われるだろう。
安定化プログラム:欧州中央銀行(ECB)は2010年3月3日、ギリシャが同日発表した財政緊縮措置を 歓迎し、早期実施を期待するとの声明を発表した。 ECBは「財政緊縮措置は、ギリシャ政府が安定化プログラムのなかで示した財政目標の達成に向けた強いコミットメントを表している」と評価。 その上で「この断固とした財政・構造改革プログラムにより、ギリシャ経済は直面する困難を乗り切り、雇用を拡大させながら中期的に持続可能な成長路線に乗ることができるため、ギリシャ国民の利益となる」とした。http://jp.reuters.com/article/foreignExchNews /idJPnJT860860420100303
彼らにちょっとでも譲歩をしてしまうと、PASOKは他の社会グループへの犠牲を要求するための合法性を欠いてしまうだろう。農民は何の収穫もないことを嫌うだろうが、彼らが政府から何かを得てしまうと彼らは他のグル−プに対して前例を作ってしまう。危険な調停を避けるために彼ら自身に向けての圧力を利用するだろう。税当局はすでにその準備を始めている。(助成金による圧力ではなくて、減税措置のことかもしれない。注)
Lygeros, Stavros. “Can of Worms.” Ekathimerini. January 29, 2010.
今日は以上だが,ギリシャの産業についてウィキペディアからみてみよう。
主力産業は農業、鉱業、工業、輸送業、観光。農業では世界第3位の生産量であるオリーブ(200万トン)や世界8位の綿、同10位の葉タバコが際立つ。いずれも地中海性気候に合った作物である。しかしながら小麦やとうもろこしなど主食となる穀物の生産 は振るわず、農業国でありながら食料を自給できていない。鉱業では石 炭が有力。石炭の統計は品位別に分かれており、低品位で主に燃料に用いる亜炭・褐炭で は世界第4位(6,600万トン)である。マグネシウム鉱にも富み、生産量は世界第6位である。工業は食品加工業や繊維業などが盛んだったが、造船業、製鉄、石油化学工業も発達している。世界第3位のオリーブ油生産が突出している。 古代から地中海一帯で貿易を展開してきた歴史があるせいか、オナシス家、ニアルコス家、ラティス家、マルチノス家、ロス家、クルクンディス家、リバノス家と海運王が多い。
ここでは農民のことしか書いていないが,100億ドルの輸出に対し、輸入は300億ドルであり、慢性的な貿易赤字が続いている。しかしながら、輸送業、観光業、移民の送金などによって貿易赤字をほぼ充当できている。
この国の危機に原因にこの農民問題があるようだが,日本の自民党政権下に於ける状況と同じかもしれない。族議員によって,農政が変えられず、財政が改革できない。人口は1,100万人で,一人当たりのGDPが30,534ドル。農民人口はわからなかった。
ソロス氏はギリシャ債務危機でユーロは「生き残れない可能性も」と述べて、対応策を早急に打たないとユーロ自体の危機になるとした。ギリシャは、付加価値税(消費税に相当)の税率引き上げやたばこ増税、公務員の給与カットなどを行い、国債のデフォルトを避ける考えである。ドイツのメルケル首相は当初支援するとしたが、ドイツ国民の反発から国の支援を中止している。EU自体が支援せず、ドイツ銀行の個別の支援で今回の危機を乗り切ったが、ユーロ圏全体の対応ができないという欠点を露呈した。今後、イタリア、スペインなどが同様な事態になる可能性もあり、ECBは今回のような事態になった時の対策が必要である。ギリシャ危機を背景に、ヘッジファンドがユーロを大量に売っている。「これは大きく儲ける、またとない機会だ」とあるファンドマネジャーは述べた。一部のマネージャーは、1ユーロ=1ドルにまで低下する可能性を見据えている。http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/220306.htm
このことが、今回,ギリシャを取り上げた理由である。円が急伸していたが,少し落ち着いていているが,このユーロの問題は当面落ち着きそうにない。ここにも書いているように,ギリシャだけの問題ではなく,イタリア,スペイン、ポルトガル、アイルランドも同様のリスクを抱えている。
ギリシャ一国ならばまだしも、財政危機が連鎖的に起きればそれこそユーロの信頼性は瓦解しかねない。ノーベル経済学賞受賞者ミルトン・フリードマンは1999年当時「おそらくユーロは最初に訪れる経済危機を乗り越えられないと思う。たぶん10年 後には、ユーロ圏は空中分解しているだろう」と語った。幸いにも彼の予想は外れたがユーロの試練は当分続きそうだ。http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1003/10/news008.html
ということで、このユーロ問題を簡単にまとめてあるので,上記サイトを参照のこと。今日はここまで。
RSS
Swingby 社長Blog
