2010年03月22日

ギリシャのグローバル化問題8

今日は5時10分出発なので、忙しい。昨日は外に立ってられないくらいの暑さだった。昨晩は夜8時頃にホテルに戻ったので、やっ と、プールに入ることができた。運動不足を多少解消することができた。夕食はスキップして、簡単に、即席ラーメンですせた。

今日も、一日がかりで、日本に戻ることになる。前回、来たときにはこの三亜の飛行場は小さかっし、観光客は中国人とロシア人だけだったが、今回は日本人も増え、飛行場も大きくなっていたので、直行便ももうじきだろう。そうなれば、香港に行くのと対して変わらなくなる。あと、2、3年ぐらいかな。では、今日で、このギリシャは終了だ。始めよう。






グローバル教育

この記事は移民の同化と人種差別をなくすためのギリシャの教育システムが直面するチャレンジをハイライトす る。

グローバリゼーションは国家と国際的な政策に於ける急激かつ著しい変化と、経済と社会文化領域に於ける増大する複雑性と連携してい る。必然的に,新しい現実は社会と経済構造の中に圧力となり,更に,国家レベルで,それらに変化を形作る。教育の分野はこれらの変化に引きずり込まれ, 政府は新しいシステムの採用を余儀なくされる。Zambeta (2002) が言うのはギリシャに於ける教育の議論と政策は経済,政治,文化に於けるグローバリゼーションのより広い影響を反映したものであると言う。

教育は過去10年間、ギリシャの政策立案者からかなりの注意を引いて来ていて、様々な相互に関係のある要素に負うところがある。(Vidali & Adams, 2006) これらの要素の中でも最も重要なものはギリシャの変化であり、極めて短期間において、伝統的に,厳格な反移民政策であった国から幅広く外国人と移民を受け 入れる国家となった。このシフトは多文化社会の形成の直接の影響となり、さらに、ますます多様化した学生人口を反映している。もう一つの重要な要素はEU に於けるギリシャが加盟国であることととEUの目的に対する拘束であり,教育政策とその実践がEUに沿って一貫しているものであることと、この地域に於け る学生の教育はEUの将来の経済の状況と安定化に有益でなければならない。(Eurydice, 2005)

ギリシャの人口統計上の構造は過去15年間の間に大きな変化をして来ていて,その多くは移民の流入によって、もたらされて来た。(Vidali & Adams, 2006) それに応えて,教育大臣は新しい教育政策を開発し,新来者の様々な要求によって決めて行った。我々は今までにこの実施に当たって,3つのプェーズを観察できる。(Pelagidis, 2003):

プェーズA:1980-1989,,, 新しい教育政策は子供達が学校で成功し,社会に入って行けるように、最重要なものとして、ギリシャ語の良い知識を優先した。

フェーズ B:1990-96年の期間ではソビエト連邦の前の諸国からの移民の大量の受け入れが主な特徴であった。(repatriationは送還の意味だが、ここでは受け入れとして使っている。注)これらの新しいチャレンジによって、教育大臣は新しい政策を採用し,新たに到着する家族の子供達に提供するサービス を改善することが目的であった。

フェーズC:この第三フェーズは 1997年から今までで,すべての移民と受け入れた子供の教育での、また、社会への参加を教育の役割の重要な手段として再考したことが特徴であった。この新しい政策は教育を通して,文化の多様性の積極的な価値を促進することが国家のより組織的な努力となった。

現在の改善策はギリシャの教育 システムの長期的な必要性にあっているように思われる。どこの国家の努力と同様に,学校で日々実践されて始めて,こうした政策が有効になる。いつもそうな るとは限らないことを我々は知っている。(Chatzifotiou, 2005; Kallery & Psillos, 1999)

教師が教室の中で,調和を作るために、最良の方法で教育し,子供の寛容と社会的なスキルを身につけさせ,思考スキルと学習を高める教育アプローチ を利用することによって,教室においてその知識を効果的に満たさなければならない。他の国と同様に,ギリシャは全体として,教育大臣によって,そして,ギ リシャの社会によって,作られた目標設定と積極的な改善策を反映した方法で,学校の担任が教育することを望んでいる。教育は今日のギリシャにとっても,明 日のギリシャのとっても最重要課題である。

Vidali, Eva L, Adams, Leah D.  “The Challenges of Globalization: Changes in Education Policy and Practice in the Greek Context.” Childhood Education, 2006, 


以上でギリシャは終了した。この最後の教育に関しては日本が今後彼らの成果を学ばなければならない時が来ると思う。いま、この海南島でも、看護士が多量に卒業しているが、就職の場がない。かといって日本に就職はできない。言葉の問題があるからだ。こうした、需給のギャップは早晩解決するべきだ。今の日本は移民の受け入れに厳しすぎる。かってのギリシャと同じだ。

ユーロの問題がなければ、ギリシャは取り上げなかった。取り上げてみると日本との交流が出来る領域がたくさんあった。世界は広い。こうして、移民の問題についても、我々は勉強させられるところがたくさんありそうだ。我々が教えられるところもたくさんある。こうした交流が大事だ。日本のギリシャに対する報道を見ているとこうしたことは書いていない。

さて、6月の北京で講演する題材で、明日からは「中国のグローバリゼーション」を 行いたい。国際競争力はIMDがくわしいいので、その関連から翻訳したい。まずはTHE NUTS AND BOLTS OF CHINA'S COMPETITIVENESS The story of a country's rise and the challenges ahead Suzanne Rosselet-McCauley, Deputy Director of IMD's World Competitiveness Centerを翻訳する。


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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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