2010年12月31日
劉暁波氏のノーベル賞受賞1
あっという間に大晦日になってしまった。家族は今夜は浅草寺にお参りして夜を越すと言っているが、私は早寝をしたい。昨年は朝5時に家を出て、お参りをした。 6時頃だと、まだ人はいるが、並んではいない。朝の店もガラガラで、どこでも入ることがでいる。紅白はもう20年ぐらい見たことがない。今日の予定はいつもと変わらないつもりだが、そうはいかないだろうなあ。愚息のSAT検定の調査をしてあげたので、ついでにその単語を勉強している。結構難しいので、改めて勉強し直している。人のことばかり責められない。
さて、今日ももう一つ別のものを取り上げよう。ワシントンポストの記事で,2010年の ノーベル平和賞が、民主活動家で服役中の劉暁波氏に授与されることが決まったことで、中国とノルウェーに 外交的問題が発生した問題を扱おう。読者はこの問題は中国が共産党一党独裁だから、人権問題として考えるのだろうが、私はそうは見ていない。
中国は共産党以前に、皇帝の国だ。歴史を見ると、共産党になる前でも、中国は同様の行動に出ただろう。そうして視点で、この記事を読んでほしい。この国の統治の制度は昔から変わらないものがある。中国には民主主義はいそしまない。3万人の「赤い盾」は決して廃止にはならない。アメリカ政府も、Googleもそのことに気がついていない。これは修正したり、直せたりするものではない。だからこうした人権問題は今後もなくならない。こうした考えと言うか行動はこの記事のように世界の中で、大きな反感を買っているのは事実だ。
経済がそのうちに世界で一番になる国がいつまでも特異性を維持することはできない。彼等はこうした歴史的な問題を本質的に変えることはできない。一体どのような対応をして行くのかは彼等の政治の安定度合いによって左右されるのだろう。現在は安定しているとは言えない。2020年に中国はアメリカ経済を抜く。そのスパンの中で、彼等は唐の長安のような安定した政権を考えているに違いない。そのスパンで、遷都と同時に、彼等の文明を新たに築いて行くのだろうか。
では始めよう。
On eve of Nobel ceremony, China cracks down and lashes out
ノーベル賞受賞式典の前夜祭で,中国は厳重に取り締まりを行い,激しく非難した。
By Keith B. Richburg
Washington Post Foreign Service
Friday, December 10, 2010; 1:23 AM
BEIJING - Chinese authorities displayed growing frustration Thursday with the awarding of the Nobel Peace Prize to imprisoned intellectual Liu Xiaobo, tightening their grip on activists and blocking some Web sites and broadcasts.
北京ー 中国の当局は木曜日に、獄中の知識人劉暁波に対するノーベル平和賞の受賞に高まるフラストレーションをあらわにし、活動家に対する彼等の規制を厳しくし,いくつかのウェブサイトと放送局を妨害している。
China has prohibited Liu and his family members from leaving China to attend Friday's ceremony in Oslo. Nobel committee organizers said he would be represented by an empty chair - the first time the award will not be presented to a laureate in person since 1936, when Carl von Ossietzky, a German pacifist jailed by the Nazi regime, was prevented from attending the ceremony.
中国は劉と家族がオスロでの金曜日の式典に参加するために中国からの離国を禁止した。ノーベル委員会の主催者は彼は空の椅子によって表現されるだろうと言った。ー 賞が1936年以来受賞者に渡されなかったのはこれが初めてで,その当時、Carl von Ossietzkyドイツ人の平和主義者で,ナチ政権によって投獄されていたが、式典への出席を妨害された。
As Chinese officials intensified their denunciations of prize organizers, police summoned restaurant and bar owners to local police stations and warned against allowing large gatherings on Friday. Some lawyers, writers and academics have been stopped at airports and blocked from boarding their flights; others have been forcibly taken to the countryside. Known activists are under house arrest. And several foreign media Web sites and television stations were blocked Thursday and Friday.
中国の役人達は賞の主催者達への非難の度を増し、金曜日に警察はレストランとバーのオーナーを現地の交番に召喚し,大きな集会を行わせにように警告した。幾人かの弁護士,作家、学者が飛行場で止められ,彼等のフライトに搭乗することを阻止された。;他のものは強制的に地方に連れて行かれた。著名な活動家は自宅に監禁された。そして、幾つかの外国のメディアのウェブサイトとテレビ局が木曜日と金曜日は塞がれた。
China's Communist government has ratcheted up the rhetoric since the October announcement that the prize would go to Liu, a bespectacled 54-year-old dissident who is serving an 11-year prison sentence in China's northern Liaoning province for "inciting subversion of state power."
中国の共産党政府は、この賞が劉にいくだろうと言う10月の発表以来、言葉を徐々に強めていきた。彼は54歳の眼鏡をかけた反体制派の人で,「国家権力の転覆を謀った」と言うことで,中国の北方の遼寧省で11年の実刑判決に服役している。
Foreign embassies in Norway were warned that if they sent representatives to the Nobel ceremony, they would risk unspoken diplomatic "consequences." China broke off trade talks with Norway. Foreign Ministry spokeswoman Jiang Yu denounced the Nobel committee members as "clowns" and accused them of "orchestrating an anti-China farce."
ノルウェーの外国大使館はノーベル賞の式典に代表を送るのであれば彼等は暗黙の外交上の「結果」を被る危険を冒すだろうと警告された。中国はノルウェーとの貿易交渉を決裂した。外交部のスポークスマン Jiang Yuはノーベル委員会メンバーを「道化役者」と非難し,そして、彼等を「反中国の茶番的行為を画策している」と責めた。
Thursday's edition of the Global Times newspaper - the English-language tabloid published by the ruling Communist Party's main mouthpiece, People's Daily - asked in a lead editorial, "Is there a 'plot' among the Western countries against China?"
環球時報の木曜版はー統治する共産党の主要な代弁者である人民日報が発行している英語のタブロイド判であるが,ー 社説で質問した。「中国に対して西側諸国の間で、『陰謀』があるのか?」
"The West has not ceased harassing China with all kinds of tricks like the Nobel Peace Prize," the editorial said.
「西側はノーベル平和賞のようなあらゆる種類の策略で,中国を困らせることを止めてこなかった。」と社説は言った。
'Universal values'
「普遍的な価値」
The Nobel committee's chairman, Thorbjoern Jagland, responded at a news conference Thursday that the choice of Liu was based on universal human rights and was not an attempt to enforce "Western" values on China.
ノーベル委員会議長Thorbjoern Jaglandは木曜日の記者会見で劉の選択は普遍的な人権に基づいていて,中国へ「西側の」価値を押し付けようとするものではないと答えた。
"This is not a protest; it is a signal to China that it would be very important for China's future to combine economic development with political reforms and support for those in China fighting for basic human rights," Jagland said. "This prize conveys the understanding that these are universal rights and universal values . . . not Western standards."
「これは抗議ではない。;これは,中国の将来にとって政治改革を伴った経済発展と基本的な人権と戦う、中国の中のそれらの改革の支援を両立させることは極 めて重要であると言う中国に対するシグナルである。」とJiglandは言った。「この賞はこれらは普遍的な権利と普遍的な価値であり,....西側の標準ではないという理解を伝達する。」
The committee said Thursday that at least 19 countries would not send representatives to the ceremony. In addition to China, they include Russia, Cuba, Iran, Iraq, Pakistan and Saudi Arabia.
この委員会は少なくとも19ヶ国がこの式典に代表を送ってこないだろうと木曜日に言った。中国に加えて、以下の国がある。Russia, Cuba, Iran, Iraq, Pakistan、Saudi Arabia。
The U.S. ambassador to Norway, Barry B. White, was to attend the ceremony, P.J. Crowley, the State Department spokesman, said Thursday. Crowley said the United States urges China "to uphold its international rights, human rights . . . and to respect the fundamental freedoms and human rights of all Chinese citizens," and renewed the U.S. call for Liu's immediate release from prison.
ノルウェー駐在のアメリカの大使Barry B. Whiteは式典に出席したと国務省のスポークスマンであるP.J. Crowleyが木曜日に言った。Crowleyはアメリカ合衆国は中国に「国際的な権利、人権を支持し,...すべての中国の国民の基本的な自由と人権を尊重する」よう強力に押し進めると言い、劉の刑務所からの即時の釈放を求めるアメリカの要求を繰り返した。
今日はこれまで。と言うよりかは今年はこれまで。来年もよろしく。年末年始が中国の課題を取り扱った。このことは今年の私の考えを象徴している。中国には中国独自の歴史がある。過去から未来に変化して行くには過去から断裂することはできない。彼等は長い時間をかけてこの人権問題を解決して行く。私はこのブログで、中国の課題を数多く取り上げて来た。日本企業は軸足を中国に持って行っては行けないと言うこともいて来た。日本人がこうした中国の歴史感を持って対応することができないからだ。
尖閣諸島の問題と沖縄の普天間基地の国民の反応がそれを象徴している。我々国民は中国のこと特に、歴史を知らなさすぎる。「坂本龍馬」「坂の上の雲」は日本の歴史だが、「黄巾の乱」「太平天国の乱」「元寇」「唐時代のシルクロード」「西太后」「孫文」のような歴史をテレビで取り上げてほしいと思う。しかしながら、どうもこういう中国を扱う番組を日本人は見ないとテレビの番組制作者は言っていた。日本は中国だけでなく、あまりに世界を知らなさすぎる。それの責任は報道テレビにも相当ある。日本だけではないが、番組の内容が低俗なだけでなく、視野が狭い。では来年又続けよう。
さて、今日ももう一つ別のものを取り上げよう。ワシントンポストの記事で,2010年の ノーベル平和賞が、民主活動家で服役中の劉暁波氏に授与されることが決まったことで、中国とノルウェーに 外交的問題が発生した問題を扱おう。読者はこの問題は中国が共産党一党独裁だから、人権問題として考えるのだろうが、私はそうは見ていない。
中国は共産党以前に、皇帝の国だ。歴史を見ると、共産党になる前でも、中国は同様の行動に出ただろう。そうして視点で、この記事を読んでほしい。この国の統治の制度は昔から変わらないものがある。中国には民主主義はいそしまない。3万人の「赤い盾」は決して廃止にはならない。アメリカ政府も、Googleもそのことに気がついていない。これは修正したり、直せたりするものではない。だからこうした人権問題は今後もなくならない。こうした考えと言うか行動はこの記事のように世界の中で、大きな反感を買っているのは事実だ。
経済がそのうちに世界で一番になる国がいつまでも特異性を維持することはできない。彼等はこうした歴史的な問題を本質的に変えることはできない。一体どのような対応をして行くのかは彼等の政治の安定度合いによって左右されるのだろう。現在は安定しているとは言えない。2020年に中国はアメリカ経済を抜く。そのスパンの中で、彼等は唐の長安のような安定した政権を考えているに違いない。そのスパンで、遷都と同時に、彼等の文明を新たに築いて行くのだろうか。
では始めよう。
On eve of Nobel ceremony, China cracks down and lashes out
ノーベル賞受賞式典の前夜祭で,中国は厳重に取り締まりを行い,激しく非難した。
By Keith B. Richburg
Washington Post Foreign Service
Friday, December 10, 2010; 1:23 AM
BEIJING - Chinese authorities displayed growing frustration Thursday with the awarding of the Nobel Peace Prize to imprisoned intellectual Liu Xiaobo, tightening their grip on activists and blocking some Web sites and broadcasts.
北京ー 中国の当局は木曜日に、獄中の知識人劉暁波に対するノーベル平和賞の受賞に高まるフラストレーションをあらわにし、活動家に対する彼等の規制を厳しくし,いくつかのウェブサイトと放送局を妨害している。
China has prohibited Liu and his family members from leaving China to attend Friday's ceremony in Oslo. Nobel committee organizers said he would be represented by an empty chair - the first time the award will not be presented to a laureate in person since 1936, when Carl von Ossietzky, a German pacifist jailed by the Nazi regime, was prevented from attending the ceremony.
中国は劉と家族がオスロでの金曜日の式典に参加するために中国からの離国を禁止した。ノーベル委員会の主催者は彼は空の椅子によって表現されるだろうと言った。ー 賞が1936年以来受賞者に渡されなかったのはこれが初めてで,その当時、Carl von Ossietzkyドイツ人の平和主義者で,ナチ政権によって投獄されていたが、式典への出席を妨害された。
As Chinese officials intensified their denunciations of prize organizers, police summoned restaurant and bar owners to local police stations and warned against allowing large gatherings on Friday. Some lawyers, writers and academics have been stopped at airports and blocked from boarding their flights; others have been forcibly taken to the countryside. Known activists are under house arrest. And several foreign media Web sites and television stations were blocked Thursday and Friday.
中国の役人達は賞の主催者達への非難の度を増し、金曜日に警察はレストランとバーのオーナーを現地の交番に召喚し,大きな集会を行わせにように警告した。幾人かの弁護士,作家、学者が飛行場で止められ,彼等のフライトに搭乗することを阻止された。;他のものは強制的に地方に連れて行かれた。著名な活動家は自宅に監禁された。そして、幾つかの外国のメディアのウェブサイトとテレビ局が木曜日と金曜日は塞がれた。
China's Communist government has ratcheted up the rhetoric since the October announcement that the prize would go to Liu, a bespectacled 54-year-old dissident who is serving an 11-year prison sentence in China's northern Liaoning province for "inciting subversion of state power."
中国の共産党政府は、この賞が劉にいくだろうと言う10月の発表以来、言葉を徐々に強めていきた。彼は54歳の眼鏡をかけた反体制派の人で,「国家権力の転覆を謀った」と言うことで,中国の北方の遼寧省で11年の実刑判決に服役している。
Foreign embassies in Norway were warned that if they sent representatives to the Nobel ceremony, they would risk unspoken diplomatic "consequences." China broke off trade talks with Norway. Foreign Ministry spokeswoman Jiang Yu denounced the Nobel committee members as "clowns" and accused them of "orchestrating an anti-China farce."
ノルウェーの外国大使館はノーベル賞の式典に代表を送るのであれば彼等は暗黙の外交上の「結果」を被る危険を冒すだろうと警告された。中国はノルウェーとの貿易交渉を決裂した。外交部のスポークスマン Jiang Yuはノーベル委員会メンバーを「道化役者」と非難し,そして、彼等を「反中国の茶番的行為を画策している」と責めた。
Thursday's edition of the Global Times newspaper - the English-language tabloid published by the ruling Communist Party's main mouthpiece, People's Daily - asked in a lead editorial, "Is there a 'plot' among the Western countries against China?"
環球時報の木曜版はー統治する共産党の主要な代弁者である人民日報が発行している英語のタブロイド判であるが,ー 社説で質問した。「中国に対して西側諸国の間で、『陰謀』があるのか?」
"The West has not ceased harassing China with all kinds of tricks like the Nobel Peace Prize," the editorial said.
「西側はノーベル平和賞のようなあらゆる種類の策略で,中国を困らせることを止めてこなかった。」と社説は言った。
'Universal values'
「普遍的な価値」
The Nobel committee's chairman, Thorbjoern Jagland, responded at a news conference Thursday that the choice of Liu was based on universal human rights and was not an attempt to enforce "Western" values on China.
ノーベル委員会議長Thorbjoern Jaglandは木曜日の記者会見で劉の選択は普遍的な人権に基づいていて,中国へ「西側の」価値を押し付けようとするものではないと答えた。
"This is not a protest; it is a signal to China that it would be very important for China's future to combine economic development with political reforms and support for those in China fighting for basic human rights," Jagland said. "This prize conveys the understanding that these are universal rights and universal values . . . not Western standards."
「これは抗議ではない。;これは,中国の将来にとって政治改革を伴った経済発展と基本的な人権と戦う、中国の中のそれらの改革の支援を両立させることは極 めて重要であると言う中国に対するシグナルである。」とJiglandは言った。「この賞はこれらは普遍的な権利と普遍的な価値であり,....西側の標準ではないという理解を伝達する。」
The committee said Thursday that at least 19 countries would not send representatives to the ceremony. In addition to China, they include Russia, Cuba, Iran, Iraq, Pakistan and Saudi Arabia.
この委員会は少なくとも19ヶ国がこの式典に代表を送ってこないだろうと木曜日に言った。中国に加えて、以下の国がある。Russia, Cuba, Iran, Iraq, Pakistan、Saudi Arabia。
The U.S. ambassador to Norway, Barry B. White, was to attend the ceremony, P.J. Crowley, the State Department spokesman, said Thursday. Crowley said the United States urges China "to uphold its international rights, human rights . . . and to respect the fundamental freedoms and human rights of all Chinese citizens," and renewed the U.S. call for Liu's immediate release from prison.
ノルウェー駐在のアメリカの大使Barry B. Whiteは式典に出席したと国務省のスポークスマンであるP.J. Crowleyが木曜日に言った。Crowleyはアメリカ合衆国は中国に「国際的な権利、人権を支持し,...すべての中国の国民の基本的な自由と人権を尊重する」よう強力に押し進めると言い、劉の刑務所からの即時の釈放を求めるアメリカの要求を繰り返した。
今日はこれまで。と言うよりかは今年はこれまで。来年もよろしく。年末年始が中国の課題を取り扱った。このことは今年の私の考えを象徴している。中国には中国独自の歴史がある。過去から未来に変化して行くには過去から断裂することはできない。彼等は長い時間をかけてこの人権問題を解決して行く。私はこのブログで、中国の課題を数多く取り上げて来た。日本企業は軸足を中国に持って行っては行けないと言うこともいて来た。日本人がこうした中国の歴史感を持って対応することができないからだ。
尖閣諸島の問題と沖縄の普天間基地の国民の反応がそれを象徴している。我々国民は中国のこと特に、歴史を知らなさすぎる。「坂本龍馬」「坂の上の雲」は日本の歴史だが、「黄巾の乱」「太平天国の乱」「元寇」「唐時代のシルクロード」「西太后」「孫文」のような歴史をテレビで取り上げてほしいと思う。しかしながら、どうもこういう中国を扱う番組を日本人は見ないとテレビの番組制作者は言っていた。日本は中国だけでなく、あまりに世界を知らなさすぎる。それの責任は報道テレビにも相当ある。日本だけではないが、番組の内容が低俗なだけでなく、視野が狭い。では来年又続けよう。