RSS
グローバル人材育成の道｜海野惠一（元アクセンチュア代表）2008年12月09日
今朝は「共産党 社会主義国」について。大それたテーマだな．
「中国共産党は中国労働者階級の前衛部隊であると同時に、中国人民と中華民族の前衛部隊であり、中国の特色のある社会主義事業を指導する中核であり、中国の先進的生産力の発展の要請を代表し、中国の先進的文化の前進する方向を代表し、中国の最も広範な人民の根本的利益を代表する。党の最高の理想と最終の目標は共産主義を実現することである。」という中国共産党規約を知っている人はいないでしょう．私はあるのは知っていたが、この部分は知らなかった．１９２１年に中国共産党が上海で結成され、「一大」といわれる。一度行ったことがある．また、１９６６年から７６年までは文化大革命。
今日はその事を議論をしない．今日はこの中国の共産党の一党独裁政権である社会主義国について、今まで私が話をして来たグローバル価値観と言う視点から見てみようと思う．中国は昔から皇帝による独裁だが、そう言う独裁と言う意味では今も変わらない．汚職と言う腐敗も昔から同じだ．役人と農奴と言う関係も一緒だ．最近は不動産開発による農民との暴動が後を絶たない．
社会主義国でありながら、資本主義経済が徹底されて来ている．��小平の１９９２年の南巡講話に始まる．その結果、都市部と農村部とでは貧富の差が３倍に拡大し、多いところでは１０倍にもなってしまった．（１１月３０日のブログ）また、貧富の差が拡大した．以前の分析では購買力平価で、GNPを換算すると５０００万人が日本と同じレベルだと言った．平均１０％の経済成長を１０年以上続けて来たと言う事は都市部では３０％の成長となる．それが今後続く。もう一つは環境問題だ．日本がODAをここに出しているのはもっともで、空気汚染を通じて、日本の環境にも影響を与えている。
そういうふうに見てくると南巡講話からまだ２０年はたっていない．中国語が標準語に決まってた１９８２年から３０年はたっていない．その間、社会主義市場経済と言われてきたが、資本主義経済の何者でもない．その発展のスピードは衰えるところを知らない．
一方で、環境の問題がある．北京オリンピッック後は北京に行っていないのでその後の空気はわからないが、１日で鼻の穴が黒くなってしまう．住んでいる人間が黙っていない．時間の問題で、自らの健康を考えると何とかしなければならなくなる．むかしの日本の四日市とおなじだ。北京は水もない．高見さんが黄土高原で植林を２０００万本もしているはそのためだ．日本が貢献出来るのは高見さんのようなひたむきな環境事業が中国に与える影響は大きい．日本人は口が下手だから、こうした事業が日中の相互理解にはこれ以上のものはない．
江沢民が行った西部大開発も不発に終わった．ますます、資本主義経済において、貧富の格差が拡大している．今年の四川大地震はその貧富の貧で、発生したから大変だ。ラサの暴動もそれに民族問題もからんでいる．こうした耐えない問題を抱えた国を統治している共産党の力も大したもんだ．年１０万件の暴動もネットで騒がれているが、そう大きな世界報道にまで展開しない．
テレビとインターネットの普及で所得格差はかくしようがない．「2007年中国農村互換網調査」によると農村部のインターネット利用者は３７００万人。 International Telecommunication Union のデータ（2007年）によると、インターネットの利用者数はトップはアメリカで 2億2000万人、 2位は中国の 2億1000万人、3位はインドで 2億人、日本は 4位で 9,400万人 となっている。直ぐに３億だ．
書記、市長、副市長の子弟がアメリカに留学しているケースが多いが、こういうのも中国もアメリカもしたたかだと思う．中国人は子供の教育に糸目を付けない．アメリカは教育を侵略の第一歩としているに違いない．双方の目的が変な視点で、一致している．だから、賄賂にならない．日本の企業が数人の子弟に留学させれば、賄賂になってしまうが、アメリカは国がそう言う制度をもけているので、数が多すぎるから、賄賂にならない．
２００５年の産経新聞の記事に「人民日報によると、安徽省六安市規律検査委員会などが昨年秋に三日間、調査を実施したところ、学校への子供の送迎に使われた八十六台の車両のうち公用車は四十二台と、「公用車の利用率」は約五割にも達していたことが判明した。公用車のうちパトカーや救急車が３１％に及んだという。」温州市で公用車使用を制限し１キロで０．８元支払うと言うケースもある．（サーチナ 2004/11/26）
こうしたところは日本人の価値観では理解出来ない．職権乱用とか賄賂はあとをたたない。だから、日本人の価値観は世界でも日本だけの貴重な財産だ．ただ、中国人のこうした課題と問題を我々は理解する必要がある．我々に価値観では到底認めることはできないが、「理解」する必要がある．そう言う理解が出来ないと、いつまでも中国人を理解することはできない．「真面目」だけでは世界に通用しない．
中国人はこうした職権乱用は他の人が見ていなからということで平気で行う．この隠蔽体質は儒教の影響だろうか．見えないところでは悪い事をしていい？それにこの儒教にしても、孔子は紀元前５００年の春秋時代の人だよね．先日、原 不二子先生からもらった尾崎行雄の「我が遺言」によれば、２５００年も前のこうした先人の話ばかりがでてくる中国は問題だと言っていた．ついでだが、この昭和２４年に出版された「我が遺言」はとんでもない本だなあ。いい放題と言う感じで、尾崎行雄が９０歳を超えたので、もう何でも良いと言う感じでものを言っている．善し悪しはともかくすごい。
そういうふうに見てくると、日本人の価値観はこれからのアジアをビジネスで席巻するためには、なんとしても堅持しなければならない．この価値観は世界のどこの国も持っていまい．残念なのは日本人はこの価値観しか持っていない．そのために世界から疎外されていると言っていい．
さて、このこうした中国を統治している共産党と胡錦濤はものすごいと言う事だ．２００７年の第１７回共産党大会、２００８年の北京オリンンピック、２００９年の建国６０周年、２０１０年の上海万博。事業が目白押しだ．こうして彼らの課題を見てくると、外交問題はすべての今の内政問題の延長での対応だとよく言われるが、納得出来る．国を統一する事だけでも相当のエネルギーだ．共産党の総書記が皇帝に例えられる所以だ．しかも形だけの皇帝ではない．実力を持ってでて来ているから、相当の逸材だ．
日本は日米安保条約をアメリカと結んでいるが、この中国も大事だ．アメリカは日露戦争以来、黄色人種の日中との団結を阻止するに違いない．巨大な市場のアジアがあるからだ．アジアを将来、制覇するのは中国だ．そこに日本が参加し、中国と組んでしまったら、アメリカは入って来れない．だから、台湾を切り札に日本と中国との間に入って来るに違いない．アメリカと距離を置けと言っているわけではない．日本は中国とも距離を置いては行けないと言うことだ．台湾に日本は気を取られては行けない．
これからの１０年は米日中との関係は緊密でなければならない．ビジネスも一緒だ．そうした事から、難しい中国と緊密な関係を保たなければならない．そのためのBPOだと言っている．それ以外に、グローバルな中国の価値観を日本に持って来ることは出来ない．本来の中国人を理解することはできない．その道がグローバルに通じている．日本が今からグローバル化を志しても１０年はかかってしまう．中国人を雇えば、中国との付き合いがスムーズになるだろうと考えるのは間違いだ．中国人は採用しても胸襟を開かない．
今日はその事を議論をしない．今日はこの中国の共産党の一党独裁政権である社会主義国について、今まで私が話をして来たグローバル価値観と言う視点から見てみようと思う．中国は昔から皇帝による独裁だが、そう言う独裁と言う意味では今も変わらない．汚職と言う腐敗も昔から同じだ．役人と農奴と言う関係も一緒だ．最近は不動産開発による農民との暴動が後を絶たない．
社会主義国でありながら、資本主義経済が徹底されて来ている．��小平の１９９２年の南巡講話に始まる．その結果、都市部と農村部とでは貧富の差が３倍に拡大し、多いところでは１０倍にもなってしまった．（１１月３０日のブログ）また、貧富の差が拡大した．以前の分析では購買力平価で、GNPを換算すると５０００万人が日本と同じレベルだと言った．平均１０％の経済成長を１０年以上続けて来たと言う事は都市部では３０％の成長となる．それが今後続く。もう一つは環境問題だ．日本がODAをここに出しているのはもっともで、空気汚染を通じて、日本の環境にも影響を与えている。
そういうふうに見てくると南巡講話からまだ２０年はたっていない．中国語が標準語に決まってた１９８２年から３０年はたっていない．その間、社会主義市場経済と言われてきたが、資本主義経済の何者でもない．その発展のスピードは衰えるところを知らない．
一方で、環境の問題がある．北京オリンピッック後は北京に行っていないのでその後の空気はわからないが、１日で鼻の穴が黒くなってしまう．住んでいる人間が黙っていない．時間の問題で、自らの健康を考えると何とかしなければならなくなる．むかしの日本の四日市とおなじだ。北京は水もない．高見さんが黄土高原で植林を２０００万本もしているはそのためだ．日本が貢献出来るのは高見さんのようなひたむきな環境事業が中国に与える影響は大きい．日本人は口が下手だから、こうした事業が日中の相互理解にはこれ以上のものはない．
江沢民が行った西部大開発も不発に終わった．ますます、資本主義経済において、貧富の格差が拡大している．今年の四川大地震はその貧富の貧で、発生したから大変だ。ラサの暴動もそれに民族問題もからんでいる．こうした耐えない問題を抱えた国を統治している共産党の力も大したもんだ．年１０万件の暴動もネットで騒がれているが、そう大きな世界報道にまで展開しない．
テレビとインターネットの普及で所得格差はかくしようがない．「2007年中国農村互換網調査」によると農村部のインターネット利用者は３７００万人。 International Telecommunication Union のデータ（2007年）によると、インターネットの利用者数はトップはアメリカで 2億2000万人、 2位は中国の 2億1000万人、3位はインドで 2億人、日本は 4位で 9,400万人 となっている。直ぐに３億だ．
書記、市長、副市長の子弟がアメリカに留学しているケースが多いが、こういうのも中国もアメリカもしたたかだと思う．中国人は子供の教育に糸目を付けない．アメリカは教育を侵略の第一歩としているに違いない．双方の目的が変な視点で、一致している．だから、賄賂にならない．日本の企業が数人の子弟に留学させれば、賄賂になってしまうが、アメリカは国がそう言う制度をもけているので、数が多すぎるから、賄賂にならない．
２００５年の産経新聞の記事に「人民日報によると、安徽省六安市規律検査委員会などが昨年秋に三日間、調査を実施したところ、学校への子供の送迎に使われた八十六台の車両のうち公用車は四十二台と、「公用車の利用率」は約五割にも達していたことが判明した。公用車のうちパトカーや救急車が３１％に及んだという。」温州市で公用車使用を制限し１キロで０．８元支払うと言うケースもある．（サーチナ 2004/11/26）
こうしたところは日本人の価値観では理解出来ない．職権乱用とか賄賂はあとをたたない。だから、日本人の価値観は世界でも日本だけの貴重な財産だ．ただ、中国人のこうした課題と問題を我々は理解する必要がある．我々に価値観では到底認めることはできないが、「理解」する必要がある．そう言う理解が出来ないと、いつまでも中国人を理解することはできない．「真面目」だけでは世界に通用しない．
中国人はこうした職権乱用は他の人が見ていなからということで平気で行う．この隠蔽体質は儒教の影響だろうか．見えないところでは悪い事をしていい？それにこの儒教にしても、孔子は紀元前５００年の春秋時代の人だよね．先日、原 不二子先生からもらった尾崎行雄の「我が遺言」によれば、２５００年も前のこうした先人の話ばかりがでてくる中国は問題だと言っていた．ついでだが、この昭和２４年に出版された「我が遺言」はとんでもない本だなあ。いい放題と言う感じで、尾崎行雄が９０歳を超えたので、もう何でも良いと言う感じでものを言っている．善し悪しはともかくすごい。
そういうふうに見てくると、日本人の価値観はこれからのアジアをビジネスで席巻するためには、なんとしても堅持しなければならない．この価値観は世界のどこの国も持っていまい．残念なのは日本人はこの価値観しか持っていない．そのために世界から疎外されていると言っていい．
さて、このこうした中国を統治している共産党と胡錦濤はものすごいと言う事だ．２００７年の第１７回共産党大会、２００８年の北京オリンンピック、２００９年の建国６０周年、２０１０年の上海万博。事業が目白押しだ．こうして彼らの課題を見てくると、外交問題はすべての今の内政問題の延長での対応だとよく言われるが、納得出来る．国を統一する事だけでも相当のエネルギーだ．共産党の総書記が皇帝に例えられる所以だ．しかも形だけの皇帝ではない．実力を持ってでて来ているから、相当の逸材だ．
日本は日米安保条約をアメリカと結んでいるが、この中国も大事だ．アメリカは日露戦争以来、黄色人種の日中との団結を阻止するに違いない．巨大な市場のアジアがあるからだ．アジアを将来、制覇するのは中国だ．そこに日本が参加し、中国と組んでしまったら、アメリカは入って来れない．だから、台湾を切り札に日本と中国との間に入って来るに違いない．アメリカと距離を置けと言っているわけではない．日本は中国とも距離を置いては行けないと言うことだ．台湾に日本は気を取られては行けない．
これからの１０年は米日中との関係は緊密でなければならない．ビジネスも一緒だ．そうした事から、難しい中国と緊密な関係を保たなければならない．そのためのBPOだと言っている．それ以外に、グローバルな中国の価値観を日本に持って来ることは出来ない．本来の中国人を理解することはできない．その道がグローバルに通じている．日本が今からグローバル化を志しても１０年はかかってしまう．中国人を雇えば、中国との付き合いがスムーズになるだろうと考えるのは間違いだ．中国人は採用しても胸襟を開かない．
