2011年02月24日

日本の草の根の反抗

昨日は朝早く起きて,6時半のバスに乗った。ユナイテッドのラウンジに行ったのだが,ここはANAと違い,うどんがなかった。いつもはチェックインする前に、 ラーメンを食べるのだが,今回は食べずに、うどんを食べるつもりが食べることができなかった。ミルクとコーンフレークになってしまった。昼からは大連研修が始まったが,いつもの初日に訪問していた大連桑扶蘭時装有限公司の董事長の鄒積麗さんのところが明日になってしまったので,アセンダスパークに行く事となり,そのあとは大連百易ソフト有限公司 品質部部長の葉健さんのところに行った。彼女とは長い付き合いだ。夜は大連西科姆電子安全有限公司(セコム)の総経理の曽賀善雄さんと葉健さんとで会食を行った。久 しぶりの大連研修だったので、講師の方々とも久しぶりだった。大野さんが言うように,日頃からの過労で,声がかすれて出なかった。参加者も朝が早かったので、疲れていたようだ。

さて、今日は研修2日目だ。朝の講師は7時45分から始まる。次はThe Economistの記事だ。名古屋市の選挙を外国人はどう見ているのだろうか。では始めよう。

Grass-roots revolt in Japan
日本の草の根の反抗

IT WAS hardly a “mad-as-hell” moment, but still. On learning on February 6th that he had won a landslide re-election victory as mayor of Nagoya, one of Japan’s biggest industrial cities, Takashi Kawamura put on a pair of black rubber boots while a small group of supporters threw buckets of cold water over his head.

それは殆ど「かんかんに怒った」瞬間ではなかったが、それでも やはり(怒っている)。彼が日本最大の産業都市の一つである名古屋市の市長として大差で再選し、勝利した2月6日と記憶しているが、河村たかしは黒のゴム靴を履いていたが,支援者の少人数の一団がバケツに入った冷たい水を彼の頭にかけた。

Hours later, with a nod to America’s tax-cutting rebels, Mr Kawamura declared that a kind of tea party had been born in Nagoya. He sat alongside his political ally, Hideaki Omura, who on the same day thrashed his rivals for the governorship of the surrounding prefecture of Aichi, home to Toyota. It was hard to judge how serious they were, not least because, dressed in anoraks, they looked like the Two Ronnies, a 1970s British comedy duo. “This is a citizen’s revolution,” Mr Omura declared.

数時間後に、アメリカの減税の反逆児たちにうなずいて,河村氏はティーパーティのような類いのものが名古屋に生まれたと宣言した。彼は政治の味方である大村秀章の隣に座った。彼はトヨタの本拠地であるその周辺の愛知県の知事として彼の競合を同日、打ちのめした。彼等がどれほど真剣かを判断することは難しかった。特に、彼等はパーカーを着て、1970年代の英国のコメディのペアのTwo Ronniesのようであったからだ。「これは市民の革命だ。」と大村氏は言った。

The national media dismisses the election results as a provincial fuss, saying that voters were simply fed up with Prime Minister Naoto Kan’s Democratic Party of Japan (DPJ), along with its main rival, and will back any alternative, however quirky. Yet the vote bodes ill for Mr Kan ahead of April elections for 13 governors, 44 prefectural assemblies and umpteen mayorships and municipal assemblies.

中央のメディアはこの選挙は地方の騒ぎだと片付けて、投票者はその主要なライバルを支持している、菅直人の民主党にイライラしているからだけだと言った。そして、どんな代替者を後援しようと結果は予測できない。しかし、この投票は管氏にとって悪い前兆であり、4月の選挙では13知事、44県議会と多数の市長と市議会がある。

The media may be missing a trick. Nagoya citizens not only gave Mr Kawamura three times the votes of his DPJ rival. Nearly three-quarters of them supported a referendum to dissolve the current Nagoya assembly, an unprecedented revolt.

このメディアは新たな動きを見過ごしているのかもしれない。名古屋市民は3度、河村氏に彼の民 主党のラバルの票をあげただけではない。彼等のほぼ4分の3は現在の名古屋議会のを解散する国民投票、前例のない反乱を支持した。

Should Messrs Kawamura and Omura manage to stuff the new assemblies with their supporters in the spring elections, they could help unleash forces of decentralisation in Japan. Both intend to merge the city and prefectural governments, to create a regional block to draw investment and jobs away from Tokyo and help reshape government to cope with an ageing society. They plan to cut local taxes by 10%, slash salaries for elected officials, and shed overlapping public services.

河村と大村両氏は この春の選挙で、彼等の支持者とともに、新たな議会を構成することになると、彼等は日本の地方分権の力を爆発させる手助けとなるであろう。両氏は市と県の行政を合体しようとしていて、中央政府からはなれて、投資と雇用を引っ張る地域のブロックを作り、高齢化社会に打ち勝つための行政を作り直す手助けをしようとしている。彼等は地方税を10%減税し、選挙された公務員の給与を減額し、重複した公共サービスをなくそうと計画している。

In Tokyo this is all seen as autocratic. Yet the two men have touched a nerve. Officials in cash-strapped Aichi receive up to ¥28m ($340,000) as a perk on retirement. That compares with ¥20m at Toyota. The prefecture’s debt, meanwhile, stands at ¥585,000 yen a citizen.

中央政府からはこのことはすべて、独裁的だと見られている。これまでに、2人の男は人の気に障るところに触れて来た。厳しい財政運営の愛知県の役人は退職時の特典として、2,800万円(34万ドル)までもらえる。それは比較するとトヨタでは2,000万円だ。一方ではこの県の債務は市民一人当たり、 585,000円になる。

The Aichi revolt has echoes in other regions. Toru Hashimoto, governor of Osaka prefecture, Japan’s second-biggest industrial hub, is campaigning on a promise to build a similar megalopolis, though against opposition from local mayors. Other prefectures such as Niigata also think of merging with their capitals. Too many municipal administrations exist, with shaky tax bases, and indeed prefectures too.

この愛知県の反乱は他の地域に反響する。橋下徹大阪府知事、この大阪は日本第2番目に大きな産業のハブであり、彼は同様なメガロポリス(いくつかの大都市とその周辺を含む)を建設するための公約で選挙運動をしている。地方の市長達からの反対はあるが。新潟のような他の県もまた、各都市との併合を考えている。数多くの地方自治の政府が存在し,不安定な税基盤とともに。そして、全く県も同様である。

Mr Kawamura reckons the movement will come to resemble the alliance of fiefs in western Japan that helped topple the shogunate in the 1860s. Mr Omura, less prone to hyperbole, says that all big Japanese cities are in a struggle to compete with the likes of Shanghai, so why should Tokyo have all the advantages? Competition, he says, takes place not between nations, but rather cities. No wonder Tokyoites want to belittle the movement.

河村氏はこの運動は1860年代に倒幕を助けた西日本の封建諸侯の封土の同盟に似て来るだろうと考えている。大村氏は誇張する事なく,すべての大きな日本の都市は上海のようなところとの競争に苦闘していると言っている。そのようにして,なぜ東京がすべての優位性をもたなければならないのか?彼が言うのは競争は国家間ではなく,都市間に起こっている。東京人はこの動き を軽視したがるのは少しも不思議ではない。

最後のこの文章は東京中心に日本が動いている事を批判している。今日はこれまで。ではまた明日。さて、これから大連研修2日目だ。




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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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