2011年05月26日

レベル7の原子力災害

昨日は成田から大連に順調に到着し,いつものように、大連桑扶蘭時装有限公司の董事長 鄒積麗女史のところに訪問出来た。いつもながら,彼女の経営感覚には敬服する。わずか7年で,600店舗を展開した。その思想と教育はすごい。中国の今の発展の典型的な企業なのだろうか。住化の小林さんを訪問した後は,夜には警備保障企業を経営している曽我さんとの会食でもう中国に10数年住んでいるので,日本人離れしている日本人だ。こうした日本 人は中国には少ない。公安OB企業がたくさんある中国で成功しているのも驚きだ。顧客の85%が中国企業だと言うのも驚きだ。

今日は大連研修2日目だ。今回が大連研修の最後回かと思うとあう人ごとに、感慨が深い。この研修は私がアクセンチュアにいたころから行っているので,もう 8年ぐらいになる。その間に、中国は大きな飛躍を遂げ,とうとう昨年は日本を抜いて,高度成長期に入ったようだ。当時とは比べ物にならないくらいに経済が発展 し,我々はそうした中国を勉強する必要がでてきたように思う。そこで、大連研修は卒業し,上海西安研修に変更することにした。大連はアウトソーシングセン ターがあるので、私自身はこれからも隔月ぐらいには来る。さて、今日は再び原子力発電所の問題に戻る。この記事はニューヨークタイムズだ。この記事は4月 11日付けのものだが,内容は未だに新鮮だ。と言う事は何かがおかしいのかもしれない。では始めよう。

April 11, 2011

Japan Nuclear Disaster Put on Par With Chernobyl
日本の原子力災害はチェルノブイルと同等に置いた。
By
HIROKO TABUCHI and KEITH BRADSHER

TOKYO — Japan has decided to raise its assessment of the accident at the crippled Fukushima Daiichi nuclear power plant to the worst rating on an international scale, putting the disaster on par with the 1986 Chernobyl explosion, the Japanese nuclear regulatory agency said on Tuesday.

東京ー 日本はだめになった福島第一原子力発電所での事故の評価を国際基準の最悪の評価に引き上げることを決定し、1986年のチェルノブイル爆発と同等の災害としたと火曜日に日本の原子力規制委員会は言った。

The decision to raise the alert level to 7 from 5 on the scale amounts to an admission that the accident at the nuclear facility, brought on by the March 11 earthquake and tsunami, is likely to have substantial and long-lasting consequences for health and for the environment. Some in the nuclear industry have been saying for weeks that the accident released large amounts of radiation, but Japanese officials had played down this possibility.

警戒レベルを5の段階から7に上げる決定は原子力設備の事故が3月11日の地震と津波で引き 起こされ、健康に対して、そして環境に対して重大かつ長く続く結果になりそうだと言うことを自白したことになる。原子力産業の何人かは数週間の間、この事故は大量の放射能を放出したと言って来たが、日本の当局はこの可能性を軽視して来た。

The new estimates by Japanese authorities suggest that the total amount of radioactive materials released so far is equal to about 10 percent of that released in the Chernobyl accident, said Hidehiko Nishiyama, deputy director general of Japan’s nuclear regulator, the Nuclear and Industrial Safety Agency.

日本当局による新たな判断は今までに放出された放射能物質の総量はチェルノブイリ事故で放出されたそれの10%に等しいと日本の原子力監視機関である原子力安全・保安院事務次長の西山英彦は言った。

Mr. Nishiyama stressed that unlike at Chernobyl, where the reactor itself exploded and fire fanned the release of radioactive material, the containments at the four troubled reactors at Fukushima remained intact over all.

西山氏は原子炉自体が爆発し、火災が放射能物質の放出を煽ったチェルノブイリと違って,福島の4つの問題のある原子炉の炉心の格納は全体にわたって損なわれていなかった事を強調した。

But at a separate news conference, an official from the plant’s operator, Tokyo Electric and Power, said, “The radiation leak has not stopped completely and our concern is that it could eventually exceed Chernobyl.”

しかし、別の記者会見で,発電所のオペレーターである東京電力の担当者は「放射能漏れは完全には止まっていない。そして我々の懸念はそのうちにチェルノブイリを越えてしまうかもしれないと言う事だ!」と言った。

On the International Nuclear Event Scale, a Level 7 nuclear accident involves “widespread health and environmental effects” and the “external release of a significant fraction of the reactor core inventory.” The scale, which was developed by the International Atomic Energy Agency and countries that use nuclear energy, leaves it to the nuclear agency of the country where the accident occurs to calculate a rating based on complicated criteria.

国際原子力事象評価尺度上で、レベル7の原子力事故は「広範囲に及ぶ健康と環境への影響」ならびに「炉心在庫品のかなりの破片の外部への放出」が含まれる。この尺度は国際原子力機関と原子力エネルギーを利用している諸国によって開発され,複雑な規準に基づいた評価の計算が、事故が起こったその国の原子力機関に委ねられている。

Japan’s previous rating of 5 placed the Fukushima accident at the same level as the Three Mile Island accident in Pennsylvania in 1979. Level 7 has been applied only to the disaster at Chernobyl, in the former Soviet Union.

日本の以前の5の評価は福島の事故を1979年のペンシルバニアのスリ−マイル島の事故と同レベルに於いた。レベル7は以前のソ連邦のチェルノブイリの災害だけに適用されてきていた。

“This is an admission by the Japanese government that the amount of radiation released into the environment has reached a new order of magnitude,” said Tetsuo Iguchi, a professor in the department of quantum engineering at Nagoya University. “The fact that we have now confirmed the world’s second-ever level 7 accident will have huge consequences for the global nuclear industry. It shows that current safety standards are woefully inadequate.”

「この事は自然環境の中に放出され た放射能の量が新たな一桁に達してきた事を日本の政府が認めたと言う事である。」と名古屋大学の量子工学専攻の教授井口哲夫が言った。「我々は現在、世界で今までに二番目のレベル7の事故を立証してきた事実はグローバルな原子力産業にとって非常に大きな重要性を持つことになるだろう。そのことは現在の安全規準はまったく不十分である事を示している。」

Mr. Nishiyama said “tens of thousands of terabecquerels” of radiation per hour have been released from the plant. (The measurement refers to how much radioactive material was emitted, not the dose absorbed by living things.) The scale of the radiation leak has since dropped to under one terabecquerel per hour, the Kyodo news agency said, citing government officials.

西山氏は一時間あたりの放射能の「一兆ベクテルの数万倍」がこの発電所 から放出されたと言った。(この測定はどれほどの放射性物質が出ていたかを言及していて,生き物に吸収された量ではない。)放射能漏れの規模はその後、時間あたり一兆ベクテル以下まで落ちてきていると政府の役人の言葉を引用して共同通信が報道した

The announcement came as Japan was preparing to urge more residents around the crippled nuclear plant to evacuate, because of concerns over long-term exposure to radiation.

日本が駄目になった原子力発電所の周りのより多くの住民に避難を進める準備をしている時にこの発表があった。放射能に長期間さらされる事に対しての懸念があったためである。

Also on Monday, tens of thousands of people bowed their heads in silence at 2:46 p.m., exactly one month since the 9.0-magnitude earthquake and ensuing tsunami brought widespread destruction to Japan’s northeast coast.

また、月曜日に、午後2時46分に数万人の人が黙祷し、9.0の地震そして後に続く津波が日本の北東の沿岸に広範囲な破壊をもたらしてから丁度一ヶ月経った。

The mourning was punctuated by another strong aftershock near Japan’s Pacific coast, which briefly set off a tsunami warning, killed a 16-year-old girl and knocked out cooling at the severely damaged Fukushima Daiichi power station for almost an hour, underscoring the vulnerability of the plant’s reactors to continuing seismic activity.

この悲しみは日本の太平洋沿岸近くのもう一つの強い余震によって中断された。それは少しの間,津波警報が起こり,1人の16才の少女を殺し,殆ど一時間の間,ひどく損傷した福島第一原子力発電所での冷却を不能にした。それは地震活動の継続に対しての発電所の原子炉の脆弱性を強調する事となった。

On Tuesday morning, there was another strong aftershock, which shook Tokyo. The authorities have already ordered people living within a 12-mile radius of the plant to evacuate, and recommended that people remain indoors or avoid an area within a radius of 18 miles.

火曜日の朝に、もう一つの強い余震があって,東京を揺すった。当局は発電所の半径12マイル以内に住んでいる住民に既に避難するように命令を出していて,半径18マイル以内の人々は室内に留まるか地域に近寄らないように勧告した。

The government’s decision to expand the zone came in response to radiation readings that would be worrisome over months in certain communities beyond those areas, underscoring how difficult it has been to predict the ways radiation spreads from the damaged plant.

この地域を拡大する政府の意思決定は放射能測定値に応えて行った。それはこれらの地域の外にある幾つかの市町村で数ヶ月にわたって、懸念されて来たことである。それは損傷を受けた発電所から放射能が拡散するのを予測するのはどれほど難しかったかを強調している。

Unlike the previous definitions of the areas to be evacuated, this time the government designated specific communities that should be evacuated, instead of a radius expressed in miles.

避難されるべき地域の以前の定義と違って、今回、政府は距離で表現した半径に変えて、避難されるべき特定の市町村を指定した。


明日もまだ続くが、このテーマを取り上げたのは今週の月曜日にこのテーマで原子力発電所の問題の議論が夕食会であったので、もう一度、勉強しようと思った。そのときの議論で,まだ放射能が空気中に放出されたままだと言う話があったので、その状況がまだ深刻である事が伺えた。ここでも西山さんが『一時間あたりの放射能の「一兆ベクテルの数万倍」』放出されていたと言う話がでているが,恐ろしい事だ。『その後、時間あたり一兆ベクテル以下』と言う事だが,現在はどうなっているのだろうか。また、昨晩の研修でも、このベクテルについてわかりにくいと言う議論があったが、その通りだ。どれぐらいの量が安全なのか国民にはわからない。原発をコンクリートで埋めてしまうにはまだまだ時間がかかりそうだ。今日はこれまで。さてこれから、朝食会だ。今朝はANA大連支店長の遠藤さんだ。




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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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