2011年06月25日

エジプトの民主化運動

時々やってしまうが、今日もこのブログを消してしまった。だから、今朝の一時間分は無くなってしまった。以前はこのサイトではリカバーしますかと言うメッセージが出て来たが、大修正をして以来、改悪になってしまった。確かにワードでも途中で閉めてしまうとそれっきりだが、ついうっかりそうしてしまった。ではそういうことで、もう一度始めることにしよう。今日はエジプトの民主化運動についてだ。

Egyptians say economy tops their list of concerns, not democracy
エジプト人が言うには経済が関心事のトップであって、民主化ではない。
By Mary Beth Sheridan,
Published: June 5

CAIRO — A majority of Egyptians who supported this year’s revolution did so mainly because of their poor economic situation, not because they yearned for democracy, according to a U.S. government-funded poll released Sunday. The survey also underlines Egyptians’ sky-high expectations for their next government. Eight in 10 respondents said they anticipated their economic situation would be better in the coming year.

 カイロー 日曜日に発行されたアメリカ政府基金による世論調査によれば、今年の革命を支持したエジプト人の大半はそうした大方の理由は彼等の貧しい経済情勢であり、 彼等が民主化を切望しているからではないと言っている。この調査はまた、彼等の次の政府に対するエジプト人の非常に高い期待を強調している。10人のうちの8人の応えは彼等の経済の状況は来年には良くなると期待している。

That presents a daunting challenge for whomever takes office, with a recent drop in tourism and foreign investment exacerbating the country’s already severe economic problems. The survey was carried out for the International Republican Institute (IRI), a pro-democracy group that is close to prominent U.S. Republicans. The poll’s mere existence is a sign of the change that has swept Egypt since President Hosni Mubarak was ousted in a popular revolution in February. Previously, U.S.-funded groups promoting democracy faced strict limits on their activities here.

 それは政権につく誰に対しても、気力をくじきそうな挑戦であり、最近の観光客と外国からの投資の落ち込みがこの国の既に厳しい経済問題を悪化させている。この調査は国際共和党機関(IRI)が行っていて、アメリカの著名な共和党に近い民主化支持団体である。この世論調査がただ存在するだけで、この2月に一般大衆の革命で Hosni Mubarak大統領が追放されて以来、エジプトを押し流して来た変化の兆候だ。以前は民主化を促進するアメリカの資金団体はここでの活動に厳しい規制に直面していた。

The poll, obtained in advance by The Washington Post, offers a glimpse of a nation in uncharted political waters. Seven in 10 respondents said they had never voted in past elections, which were riddled with fraud. In contrast, almost everyone surveyed — 95 percent — said they were very or somewhat likely to cast ballots in parliamentary elections scheduled for September.

 ワシントンポストによって事前に得たこの世論調査は海図にない政治の海の中にいる国家を一瞥している。回答者10 人のうちの7人は彼等は過去の選挙で投票したことはなかったと言い、それは不正手段で蝕まれていた。それに比べて、調査された殆どの誰もが、-- 95% -- 9月に予定されている議会選挙に極めて多くが、もしくはある程度は投票しそうだと言った。

U.S. lawmakers and secular Egyptian politicians have expressed fears that the long-banned Muslim Brotherhood could make a strong showing in the upcoming elections because of its extensive grass-roots network. But most of those surveyed — 65 percent — said they had no idea which party they would back.

アメリカの国会議員と宗教色の無いエジプトの政治家達は長い間活動を禁止されていたイスラム同胞団が広範囲な草の根のネットワークを持っているので、次の選挙で強い勢力を示しうることを恐れている。しかし、調査された人々の多くは -- 65% -- どの政党を支持するか決めていないと言った。

Only 15 percent said they support the Muslim Brotherhood, which favors a government guided by Islamic sharia law. Less than 1 percent of respondents favor an Iran-style Islamic theocracy. And only 15 percent said their political opinions were strongly influenced by religious figures, with many more citing family members and military leaders.

 わずかに15%だけがイスラム同胞団を支持すると言っていて、シャーリア (コーランの戒律および社会慣習の法)に基づいた政府を支持している。回答者の1%以下がイランのようなイスラム神政政治を支持している。わずかに15% だけが聖職者達に強く影響されていて、より多くの人たちは家族や軍の指導者を引き合いに出している。

Scott Mastic, the Middle East director for IRI, said the poll would help Egyptian political parties, civil society groups and others understand the public mood. The survey captured Egyptians’ enormous enthusiasm for the revolution and the resignation of Mubarak. But, Mastic added, “the poll shows some very practical real-world issues, like the economic situation,” at the top of citizens’ list of concerns.

 IRIの中近東の理事であるScott Masticは、この世論調査はこのエジプトの政党、市民社会団体などにこの一般大衆の傾向を理解させるのに役立つだろうと言った。この調査はこの革命とムバラクの辞任に対するエジプト人の並外れた熱狂を捉えた。しかし、Masticが付け加えて、関心事の「市民のリストのトップ」に「この世論調査は経済の状況の ような、幾つかの重要な実際の現実世界の課題を示している。」

Nearly two-thirds of the respondents said they supported the protests in January and February because of unhappiness over low living standards or a shortage of jobs. In contrast, just 19 percent named a lack of democracy.

回答者のほぼ3分の2は彼等はこの1月と2月に抗議行動を支援したが、それは低い生活水準と雇用の不足による不満足からだった。それと対照的に、わずかに19%が民主主義の欠如だと言った。

Anxious to respond to the public’s anger, Egypt’s interim military government has increased subsidies for consumer goods such as fuel and food. It has also supported the prosecution of several senior officials from the Mubarak regime. In the most recent case, former finance minister Youssef Boutros-Ghali was convicted in absentia on corruption charges Saturday and given a 30-year sentence.

 国民の怒りに応えようとして、エジプトの暫定軍事政権は燃料や食料のような消費材に対する助成金を増加させた。また、ムバラク政権の幾人かの上級官僚を起訴することを支援して来ている。ごく最近の例では前財務長官のYoussef Boutros-Ghaliが土曜日に欠席だが、汚職の罪で、有罪の判決を受け、30年の刑の宣告が与えられた。


The poll found that two-thirds of respondents wanted Egypt to be closer to the United States than to Iran. But that result does not reflect the ambiguity many Egyptians feel about the U.S. government, which was a strong backer of Mubarak. A poll earlier this year by the Pew Global Attitudes Project found that only 20 percent of Egyptians had a favorable view of the United States. The IRI survey was funded by the U.S. Agency for International Development and overseen by Williams and Associates, a Massachusetts firm. It consisted of 1,200 interviews done from April 14 to 27. It has a 2.78 percent margin of error, IRI said.

この世論調査では回答者の3分の2がエジプトをイランよりかはアメリカに近くなってほしいことがわかった。しかし、この結果は多くのエジプト人がムバラクの協力な支持者であったアメリカ政府に感じている不明瞭な部分を反映していない。Pew Global Attitudes Projectによる今年の早い時期の世論調査ではエジプト人のわずか20%だけがアメリカ合衆国に好意的な見方をしていることがわかった。IRIの調査は国際開発のアメリカの機関が資金を提供し、Massachusettsの企業であるWilliams and Associatesによって監督されていた。これは4月14日から27日に1,200人を対象に行われた。誤差の範囲は2.8%であるとIRSは言った。

この記事は私がかねてから言って来たように、アラブの春は民主化運動ではないと言うことだ。貧困の経済問題が課題で、もう一つはこのアラブ世界は歴史の中で、民主主義はない。だから、そうした運動はいそしまないようだ。また、この最後のところにあったように、ムバラクを支持して来たアメリカが幾ら財政支援をこのエジプトにしても、エジプトの大衆はアメリカを支持することはないだろう。そのことがアメリカのこのアラブの春に対しての最大の課題だろう。今日はこれまで。
明日はまたシリアに戻るよ。


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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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