2011年07月26日

ヨーロッパの債務危機

やっとフェースブックの友人が1,000人を越えた。2ヶ月かかったが、越えただけで、殆ど何もしていない。一対一の場としては最高の場だが、その余裕がないのも事実。何か聞いて来た時にしか返事をしていない。それと、最近は朝の散歩ですれ違っても殆どの人が挨拶しない。こ の国はどうなっているのだろうか。しかも殆どの人が高齢者だ。変な国になって来た。

その話をフェースブックでしたら、友人からの返事で、同様のことがあったが、声をかけているうちに80%の人たちは挨拶をするようになったそうだ。きっとそうなんだろう。さて今日も、昨日の続きで、ギリシャの債務再編の話だ。内容は結構難しい。著者の真意がわからないところもあるが、チャレンジしよう。では始めよう。


This amounts to the advance of European integration by the back door, a time-honoured EU tradition. Judging by his provocative remarks at the Charlemagne prize ceremony—an award previously given to the euro itself—that may well be Jean-Claude Trichet’s goal in seeking to defer a debt restructuring. And the ECB, like any human institution, responds to the political perspective and personal ambitions of its leadership.

この事(債務再編や財政統合の動き)は昔ながらのEUの伝統である内密な手段によるヨーロッパの統合の推進と言って良い。カール大帝賞ー ユーロそれ自身に以前与えられた賞ー の式典で,彼の挑発的な意見を判断するとその事はたぶん、債務再編を延ばそうとするJean-Claude Trichetの目標のようだ。そして如何なる人間の機関のようにヨーロッパ中央銀行は政治的な見通しとその指導力の個人的な野心に応えている。


カール大帝賞:ヨーロッパ統合に貢献した人物に与えられる賞。


この最後の部分は債務再編をしてしまうと、ヨーロッパ中央銀行の資産が減ってしまい、自分のところの資本変更をせざるをえなくなってしまうことを恐れていると言う意味。注

There are, of course, alternative rationales for the ECB’s obdurate approach—self-preservation; fear of a "Lehman moment"—but I find it hard to imagine that the political consequences are lost on the ECB’s president. Mr Trichet, once an advisor to arch-EU federalist French President Giscard d'Estaing, has shown no compunction about wading into the political debate over the future governance of Europe, despite the ECB’s notionally apolitical role and lack of democratic mandate.

勿論、ヨーロッパ中央銀行の頑固なアプローチに対して代替案の論理的な根拠がある。ー 自衛本能;「リーマン危機」の恐怖ー しかし、その政治的な結果がヨーロッパ中央銀行の総裁に通じていないとは想像出来ない。Trichet氏はかって、大EU連邦制度支持者であるフランスの大統領Giscard d'Estaingの顧問であり、将来のヨーロッパの統治に対する政治的な議論に精力的に着手することに悔恨を示してきていない。ヨーロッパ中央銀行の理論的には政治に無関係な役割と民主主義的な命令の欠如にもかかわらず。


ここで言う論理的な根拠とは債務再編をいつまでも延ばしてしまうと、リーマンの時のようにギリシャがデフォルトになってしまうことを懸念すると言うことを意味している。また、中断ではヨーロッパ中央銀行は政治には関わらないと入っても、Trichet氏は今まで関わって来ているし、各国の合意に基づかない、専制的な命令をする組織ではあるとは言っても、リーマンのことを知らない訳はないと言おうとしている。

If so, it’s a game of brinkmanship that comes with great risk for the ECB. Its leaders' strident statements—even slapping down Vice President Vitor Constancio by “replacing” his ambiguous remarks on maturity extensions with a categorical rejection—leave no room for compromise, and the ECB hasn’t dropped any hints that this is just a tough negotiating tactic. The ECB has put its credibility on the line; now any near-term restructuring will create the perception that the euro’s independent monetary authority has bent to the will of sovereign euro-states.

もしそうであるならば、(債務再編を延ばそうと言うTrichet氏の意図)それはヨーロッパ中央銀行にとって大きなリスクを伴った瀬戸際政策のゲームだ。その指導者達の執拗な声明はー 満期日の延長を無条件に拒絶することに、曖昧な彼の意見を「置き換える」ことによってVitor Constancio副総裁をはねつけさえして,ー 妥協の余地を持たず,そして、ヨーロッパ中央銀行はこのことがまさに強硬な交渉の戦術である事に対して如何なる(譲歩の)手がかりをも与えて来ていない。ヨーロッパ中央銀行は信頼性を危険にさらしてきている。;いまや、如何なる差し迫った債務再編は、ユーロの独立した金融当局は主権を持ったユーロ諸国の意思に腰を屈めるてきたという感覚を造るだろう。


そうは言っても結局、ヨーロッパ中央銀行が反対した債務再編はこの一ヶ月後に行われることになる。ここで、瀬戸際といているのはヨーロッパ中央銀行を守ろうとするTriche氏の立場とリーマンの破綻の経験との危ないバランスのことを言っている。最後の部分は言葉通りで、債務再編によって、ユーロが通貨統合して来た独立性が各国の意思によって歪められてしまうと言う意味。注

Moreover, the ECB’s bond purchases and collateral exposure have left it dangerously exposed to a haircut. According to Open Europe, a London-based think tank, the ECB faces up to €444 billion in potential losses from struggling euro-zone countries and €140 billion from Greece alone—itself a factor putting pressure on European states to delay debt restructuring, as the ECB’s losses would force a recapitalisation of the central bank.

その上,ヨーロッパ中央銀行の国債購入と担保付きのエクスポージャー(リスクにさらされている額)は危険なほどに,ヘアカット(株や債権の価値を切り捨てる事)にさらして来ている。ロンドンを本拠地とするシンクタンクのOpen Europeによれば、ヨーロッパ中央銀行はなんとか頑張っているユーロ圏の諸国からの損失の可能性が4,440億ユーロまで増加してきていて、そして、ギリシャだけでも1,400億ユーロある。ー それ自体、債務再編を遅らせるために、ヨーロッパ諸国への圧力をかける要素である。ヨーロッパ中央銀行の損失はこの中央銀行の資本変更を強いることになるだろう。


Exposureとは:保有する金融資産のうち、市場の価格変動リスクがある資産の割合のこと 。


ヨーロッパ中央銀行はここで言うように国債を購入して来ているから、(当事者のギリシャの国債は買えないから間接的に、ギリシャの国債を持っている他国の国債を買うと言う意味)ヘアカットが起こったら、資本が不足してしまう。だから、それを避けようとしているが、実際には資本変更を覚悟している。注


何度も読まないとこの著者の難しい表現は理解できない。相当、注を入れているので、理解できたと思う。今日はこれまで。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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