2011年09月26日

アメリカの債務上限5

昨日はスケートに行ったが、疲れが残っていて、よれよれだった。一日、疲労感が残った。上海西安研修はどこかの連休を利用して、5泊6日にしよう。後は毎月、行き先を変えようと思う。アメリカも年に3回は考えて行きたい。勿論、Chinese Americanの動向の調査だ。さて、今日でやっとアメリカの債務上限の話は終了する。丁度、上海西安研修に重なってしまい大変だったが、今日で終了する。アメリカ憲法同様に、この債務上限も難しかった。今日が最後だ。では始めよう。

Small comforts
Mr Obama did secure his priorities: the debt ceiling will not be an issue again until after the next election, and programmes for the poor were largely protected. He did not fully shield the recovery, though. Michael Feroli of JPMorgan Chase reckons the spending caps will subtract 0.3 percentage points from growth in 2012 (see chart 3). Fiscal policy was already on course to knock 1.4 points off growth, as last year’s payroll-tax cut and extension to unemployment benefits reach their expiry date. Administration officials hope to persuade Congress to keep both for one more year. But if they fail, then fiscal tightening poses a serious obstacle for an economy already growing at “stall speed”: that is, slowly enough to fall back into recession.  


小さな安堵感 

オバマ氏は彼の優先度を確保した。:この債務上限は次の選挙が終わるまで問題にはならないだろう。貧困層の為の選挙公約は大いに保護された。しかしながら、彼は景気回復を完全には守らなかった。JPMorgan ChaseのMichael Feroliはこの支出の上限は2012年の成長から0.3%減額するだろうと推定している。(昨日の図3参照)昨年の給与税減税と失業給付金の延長が有効期限に達したので,財政政策は既に成長を1.4%下げる方向に進んでいた。当局は議会に双方をもう1年延長するように説得しようと思っている。しかし、彼等が失敗すると,緊縮財政が「失速するスピード」で既に成長している経済に対して、重大な障害を引き起こす。:すなわち、ゆっくりと景気後退に戻るのに十分である。


優先度:8月の歳入を財務省証券の償還と利払い、年金の支払い、メディケア・メディケイドの医療保険の支払い、軍事関連の支払いなどを優先し、政府役人の給料、高速道路建設費、税還付などの支払いを遅らせることで対応も可能で、こうした処置をメディアは”prioritizing(優先順位策)”と呼んでいる。注


The president counts as perhaps his biggest victory the reprieve from debt-ceiling blackmail for two more years. To be sure, the Republicans holding out against an increase assumed, probably correctly, that the Treasury would have found a way to pay interest on the debt. But it would have had to default on many other obligations. That the Republicans deployed such a threat so successfully will encourage both parties to try it again. Indeed, Mr McConnell proudly declared the strategy “a new template”. “In the future”, he added, “any president, this one or another one, when they request us to raise the debt ceiling, it will not be clean any more…we will go through the process again and see what we can continue to achieve.” 


大統領はあと2年間、債務上限の恐喝からの一時のがれを多分、彼の最大の勝利として考えている。確かに、増税に対して屈しない共和党は多分正確に、財務省が債務に対して金利を支払う方法を見つけて来ているだろうと決めてかかった。しかし、多くの他の支払いの為に債務不履行をしなければならないだろう。共和党がそのような脅威をそれほどうまく成功裏に展開したことは双方の党にもう一度試そうと言う勇気を与えるだろう。実に、 McConnell氏が得意になって「新たなテンプレート」戦略を公表した。「将来は」彼は付け加えて,「どんな大統領でも,現在の人でももしくは他の人でも、彼等が債務上限を引き上げる事を我々に要求する時、我々は再び,このプロセスを承認し、我々は達成し続ける事ができる事を理解出来るかどう か....それはもはや明確ではないだろう。」


「共和党がそのような脅威をそれほどうまく成功裏に展開したこと」とは増税させないこと。注

The two parties’ disagreements on economic policy are likely to surface time and again between now and the election. Besides the various votes on whatever the joint committee comes up with, a budget is due by October 1st; part of the petrol (gasoline) tax is up for renewal next month; unemployment benefits will become much less generous at the end of the year; and the tax cuts enacted under George Bush and extended last year will expire again at the end of 2012. Each of these events will provide an excuse to repeat all the partisan posturing of the past few months. 


経済政策に対しての2党の意見の不一致は今から選挙まで,再三再四、表面化しそうだ。合同委員会が考えだす決議事項に加えて,予算は10月1日が期日だ。; 石油(ガソリン)税の一部は次月、更新になっている。;失業給付金は今年の終わりにはあまり寛大ではなくなるだろう。;George Bushのもとで制定され、先年延長された減税は2012年の終わりには再び期限が切れるだろう。これらの事象のそれぞれが過去数ヶ月のすべての党利の不自然な行動を繰り返す口実を与えるだろう。


The outlook, then, is that America’s political dysfunction will only get worse, and with it the burden on economic growth. Some may think that too gloomy a view. The debt-ceiling farrago showed that old-fashioned bargaining could still work, and both Mr Obama and Mr Boehner showed themselves open to a grand bargain, if only for a time. A day after the debt deal, Senate leaders reached a sort of pact on moving the free-trade agreements forward. 


それから、この見通しはアメリカの政治の機能障害がさらに悪くなるだけだろうし、それとともに経済成長に対する重荷があると言うことだ。幾人かはそれはあまりに悲観的な見方だと思うかもしれない。債務上限の意見の寄せ集めは時代遅れの交渉がまだ機能しうる事を示した。そしてオバマ氏とボエナー氏双方が、当面だけだが、偉大なる取引にオープンである事を見せた。この債務取引の後のある日、上院の指導者達は自由貿易協定に前進するある種の約束に達した。


Round the country, too, there are gleams of useful reform. Both Florida and California are experimenting with less partisan forms of redistricting, which should lead to more competitive elections in which congressmen have to cater to the average voter rather than the extreme wings of their parties. If other states follow suit, it could slowly reverse the ideological duopoly that has taken over the House. Even without that, many tea-party Republicans, who won their seats in districts that were recently Democratic, have a high risk of being turfed out next year if they fail to learn the fine art of compromise. 


また、国中に有用な改革の兆候がある。フロリダとカリフォルニアの双方は党派の形式にこだわらない地区の再編成を実験している。それはより競争によって決定される選挙につながるべきであり、そこでは、議員は彼等の党の極端な考えよりも平均の有権者の要求に応えなければならない。もし他の州がその先例にならうようであれば,上院を引き継いで来たイデオロギーによる2党による独占をゆっくり覆してくことができる。そうでなくてさえ,多くのティーパーティの共和党員達は最近、民主党の地区から議席を勝ち取って来ているが,彼等が妥協の高度な技術を体得し損ねると来年は追い出されてしまう高いリスクがある。 


妥協の高度な技術」とは共和党一辺倒のやり方に固執しないと言う意味。注


But all that is 15 months in the future. And congressmen who have left Washington in a glow of relief and self-congratulation should have no illusions. The political dysfunctionality of America has been on display as never before, to the nation’s shame. And it can still do plenty of harm to a very sick economy. 


しかし、そのすべてが今後の15ヶ月である。そして、安堵の満足感と自己満足を持ってワシントンを離れた議員達は幻影を持つべきではない。国家の不名誉なことだが、アメリカの政治の機能障害が以前はなかったが、示されて来ている。そしてそれは極めて病的な経済に対してまた、多くの損害を与えることが出来る。


やっとこれで終わりだ。この債務について詳細に書いてあった記事があったので以下に示しておく。http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=416


2010年の財政赤字額は1.29兆ドルであった。現在の債務残高は14.3兆ドルで、2010年に設定された上限に達している。債務の内容は(1)社会保障信託基金など政府基金からの借入が4.6兆ドル、(2)連邦準備制度への預け入れ担保など兆1.5ドル、(3)9.7兆ドルが財務省証券発行による調達で、個人や機関投資家などの保有額は3.6兆ドル。(4)そのうちの約半分の兆4.5ドルは外国政府が保有。外国政府の内訳は、中国政府は1.15兆ドル、日本政府は9070億 ドル、イギリスが3000億ドル保有。


2001年の債務総額は5.8兆ドルで、現在は14.3兆ドルと約9兆ドル増加。その増加要因は、(1)ブッシュ政権の2度の大幅減税による額は1 兆.8120億ドル、(2)金利負担増加分が1.4兆ドル、(3)ブッシュ政権のイラク・アフガン戦争による戦費と防衛予算増加分が1兆4690億ドル、(4)ブッシュ政権の非防衛予算の裁量的歳出増分が6080億ドル、(4)オバマ政権の景気刺激策による支出増が8000億ドル、(5)2010年の租税措置分(オバマ政権と共和党の妥協による実施、内容は失業保険給付増の継続、社会保険料減税)が4000億ドル、(6)ブッシュ政権下の2003年に実施されたメディケアの処方箋による医薬品 給付1800億ドル、(7)ブッシュ政権の2008年の景気刺激減税などで7730億ドル、(8)ブッシュ政権下の2008年の金融機関救済(Troubled Asset Relief Program: TARP)分が2240億ドル、(9)金融危機後の不況に伴う歳入の減少分が数千億ドルなど。(参考:ブッシュ政権の新政策に伴う歳出増加額の合計は5.07兆 ドル、オバマ政権は1.44兆ドル)。


政権別の財政赤字累積額:レーガン政権は1.9兆ドル、ブッシュ(父)政権は1.5兆ドル、クリントン政権は1.4兆ドル(ただし最後の2年間は財政黒字を計上)、ブッシュ政権は6.1兆ドル、オバマ政権は2.4兆ドルで、ブッシュ政権の財政赤字拡大が際立っている。


以上、アメリカの債務上限の引き上げの話であったが、こうしてみてくると、民主党と共和党との葛藤がよく理解できたと思う。こうした交渉を毎日やっているアメリカは日本と比べると大変な国だ。民主主義の悪さが目一杯出ているようだ。さて明日からはスペインそれからイタリアの話をしよう。今、この2国がデフォルトの可能性が出てきている。今日はこれまで。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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