2011年10月09日

トルコとシリア3

昨日はグローバリゼーション研究会があった。そこで、幾つかのテーマを話をしたが、その中でユーロ危機について今日は少し 補足しておく。ギリシャの予測だが、今のままだと、50%減額のデフォルトになるだろう。ドラクマに戻ることはない。どこの国もドラクマでは引き取らないからだ。ギリシャは日本とアメリカで、リストラをすれば良い。アメリカがリーダーで、日本がリストラの技術を提供し、国営企業を買収して、アウトソーシングする。

今までのヨーロッパの対応はお金を入れるだけで、改革を支援していない。それではザルだから、4分の一の雇用を抱える国営企業を改革出来ない。一千数百万人しかいないのだから、日本のグローバル化を促進するには格好の国だ。また、大学のみならず、教育も改革すれば良い。また、3,000ある島を開発したり、 販売したりすれば良い。国家再建の支援を日米で行えば良い。日本の技術者が国内では余剰になって来ているので、この国に派遣すれば良い。また、このギリ シャの人材を日本に受け入れれば良い。それも、中途半端な数ではなく。ユーロ諸国ではそうした対応が出来ないようだ。以上が昨日の研究会の目玉だ。是非8時テレビを見てほしい。日本の政治のグローバリゼーションの真髄を垣間みることが出来る。残念なことにこうしたことをダイナミックにできる政治家も素地も今の日本にはありそうにないが。

せっかく先週たまった新聞を全部整理したが、また週末になってしまって、一週間の新聞がたまってしまった。このブログへのアップと在庫とのバランスが崩れ て来てしまった。読みたい記事が一杯あるが今のままではこのブログで、掲載しきれない。このブログは粛々と行うしかない。さて、今日も昨日の続きを始めよ う。

But while Turkey insists that the Syrian protests are a popular movement that require engagement and reforms by the regime, Iran embraces Assad's narrative that the protests are a product of Western or Israeli (or Saudi, although that's rarely said) scheming. Iran has reportedly delivered $5 billion in emergency aid to shore up the Assad regime (and by some accounts has pressed its allies in Iraq to do the same).

 

しかし、トルコはシリアの抗議行動は政権による誓約と改革を要求した大衆運動であると主張する一方で、イランは抗議行動は西側もしくはイスラエル(もしくは滅多に言われることは無いがサウジ)の策略の産物であるというアサドの話を受け入れている。噂によれば、 イランはアサド政権を支える為に緊急援助として50億ドルを渡して来ている。(そして、人の話によれば、同様のことをする為にイラクの中の同盟者達をうごかしてきた。)

 

Rumours that Syria's military is being coached by the Iranians, however, seem farfetched -- or part of a propaganda effort to paint Iran as the fount of all evil. Syria has plenty of experience deploying military force against its own citizenry, and its direct military assaults on opposition strongholds make Iran's 2009 post-election crackdown look kid-gloved by comparison.

 

シリアの軍隊がイラン人にコーチを受けていると言う噂は、しかしながら、ありそうもないようだ。ー もしくはあらゆる悪の根源としてイランを描く為のプロパガンダの努力の一部のようだ。シリアはそれ自身の市民に対して軍事力を展開する数多くの経験を持っている。そして、反対派の本拠地への直接の軍事攻撃では、イランの2009年の選挙後の取り締まりと比較すると、イランが生温く見えた。


Whereas Iran and Syria are long-time strategic allies, the support of Turkey -- a genuinely independent and indisputably powerful neighbor, being the second-largest army in NATO -- may be the key political prize in play among the various regional stakeholders at this stage of the Syria conflict. And Assad's refusal to heed its calls for an end to violence and for political reform are pushing Turkey closer to the Western powers and Saudi Arabia on this one.

 

イランとシリアが長い間の戦略的な同盟国であるのに対して、トルコー 純粋に独立していて、明らかに強大な隣国であり、NATOの中で2番目に大きな軍隊を有し、ー その支援はシリアの紛争のこの段階で様々な地域の利害関係者がプレイする中で、主要な政治的に貴重なものかもしれない。そして暴力を終わりにし、そして政治改革への要求に対してアサドの拒否はこのことに関して、トルコを西側権力やサウジアラビアにより近い方に押しやっている。

 

Turkey fears Syria being turned into another sectarian quagmire on the same lines as Iraq, but it's not following the line of its BRIC allies -- Russia, China, Brazil, India and South Africa -- at the U.N. by simply opposing any move towards intervention. While it certainly opposes any armed intervention, Turkey believes that it is Assad's defiance that represents the greatest danger of an Iraq-style debacle right now.

 

トルコはイラクが同じようなことをやったように、シリアがもう一つの近視眼的な泥沼に入って行くのを恐れている。しかし、それはBRICの同盟国の考え方に従ってはいない。ー ロシア、中国、ブラジル、インド、そして南アフリカ。ー 国連では介入のいかなる動きに単に反対することによって。シリアが如何なる軍事介入に明らかに反対する一方で、トルコはそれが現在イラク型の崩壊の最大の危険を示しているアサドの大胆な反抗であると信じている。


ここではロシアと中国がシリアの制裁について常任議事会で拒否権を発動したことを言っている。ここでは介入をしなくてもアサドの今の対応でこの国が崩壊するのではないかと言っている。注


Some analysts suggest there's already a tacit agreement among U.S. and Saudis that Turkey will take the lead in shaping any international response to the Syria crisis. The Israeli media has suggested that some in Washington see the breakdown between Turkey and Iran over Syria as an opportunity to draw Ankara back into the U.S.-Israeli camp on dealing with Iran. But that may be a little shortsighted.

 

幾人かのアナリストは既にアメリカとサウジアラビアとの間で暗黙の合意があって、トルコがシリアの危機に如何なる国際的な対応をする為の主導権を握るだろうと言っている。イスラエルのメディアではワシントンに於ける幾人かはシリアに対してのトルコとイランの行き詰まりを、イランを扱うにあたって、アメリカとイスラエルのグループからアンカラが手を引く機会だと見ていると言っている。しかし、それはちょっとばかり短視眼的だ。

 

Firstly, Iran's commitment to Assad's strategy is not necessarily absolute. Israel-based Iran analyst Meir Javedanfar argues that if it became clear that Assad's regime was untenable, Tehran might abandon it and hope to secure some sort of relationship with any successor regime in Syria.

 

第一に、イランのアサド戦略に対してのコミットメントは必ずしも絶対的ではない。イスラエルを本拠地としたイランの分析家であるMeir Javedanfarはアサド政権が支持できないと言うことがはっきりしたのであれば、テヘランはそれを放棄するかもしれないし、そして、シリアの如何なる後継政権との何らかの関係を確保しようとするかもしれない。


まだ少し残っているが、今日はこれまで。言い回しがややっこしいので、注意して読んでほしい。ではまた明日。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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