2011年10月15日

移民は促進するべきだ

移民の問題は今まで何度か取り上げて来たが、移民の国であるアメリカでさえ、雇用を守る為にメキシコの移民を締め出そうとしている。世界中がそうした動き がある中で、これからの経済の発展の為にはやはり移民を歓迎するべきだろう。そうした報告書は日本の経済産業省が平成19年に出しているが、その後ちっとも進まない。それはなぜだろうか。これは文化に根ざしたものだからだ。仕組みだけでは前に進まない。ギリシャがかっては日本と同様だった。それがロシア崩壊の1990年にロシアからの避難民を受け入れることで、今や人口の10%まで移民となった。日本もそう言うことを真剣に考えないとこの高齢化によって国力がどんどん落ちてしまう。そうしたことは誰にでもわかっていることだが、何もその準備が行動として出来てしない。いろいろな手を打って来ているが、それが有効に機能してはいない。思い切った政策を打てる人材が今の日本政府にはいないし、そうしたアクションがとれる企業はまだまだ少ない。この記事はそうしたことをどうするべきかの示唆を与えてくれている。これはエコノミストの記事だ。

Let them come 
The West should be more welcoming to migrants—there’s competition from the East for them
彼らに来てもらえ。西側諸国は移民をもっと歓迎するべきだ。ー 彼らにとって、東側諸国からの競争がある。Aug 27th 2011

IMMIGRATION is a sensitive subject at the best of times, and this is not one of them. The economic crisis has destroyed millions of jobs in rich countries, making their governments especially touchy about the impact of immigration on the demand for indigenous labour.


移民は順調な時でも、デリケートな課題だ。そしてこのことはどうにもならないことではない。経済危機が富裕国での数百万の雇用を破壊して来たし、現地人労働に対する需要に対して移民の影響が彼ら政府を特に神経質にしている。

 

Such concerns are illogical, because immigration is counter-cyclical. Recession in rich countries has discouraged some would-be incomers from trying their luck. America, for instance, has seen a sharp decline in Mexicans trying to cross its southern border. Immigration to Europe has slowed. Some studies also suggest that increased inflows of migrants are a leading indicator of a pickup in growth.

 

そのような懸念は非論理的であり、と言うのは移民は循環するものではないからだ。富裕国の景気後退は彼らの幸運を求めようとしている収入を得るつもりの人たちの希望を失わせて来た。例えば、アメリカは南部の国境を越えて来ようとするメキシコ人の急激な減少を見て来た。ヨーロッパへの移民も減少している。幾つ かの調査はその反面、移民の増加する流入は成長を増進させる景気動向先行指標だと指摘している。

 

Yet governments are often reluctant to leave migration flows to the labour market. In recessions, they tend to take steps to discourage new migrants and even get rid of existing ones. Over the past year the Danish, French and Italian governments have rolled back the Schengen passport-free zone and reintroduced limited border controls.

 

けれども、政府はしばしば移民が労働市場へ流入してくることに気乗りしていない。景気後退時に於いて、彼らは新たな移民を思いとどまらせ、そしてさらには既存の彼らを追い払お うとする手段をとろうとしている。この一年で、デンマーク、フランス、イタリアの政府はシェンゲン協定によるパスポートフリーゾーンを縮小し、制限した国境管理を再導入した。

 

Schengen シェンゲン協定:ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定である。

 

Even Australia and Canada, which pioneered the “points system” to give preference to skilled workers, have cut back on work permits. David Cameron, Britain’s prime minister, has imposed a “migration cap” for those from outside the EU. Countries including Spain, Japan and Denmark have taken this to its logical conclusion, with “pay as you go” schemes, under which migrants get cash handouts to return to their countries of origin.

 

オーストラリアやカナダでさえスキルを持った労働者達を優先する「ポイントシステム」に着手し、労働許可を削減して来ている。David Cameronはイギリスの首相だが、EU外からの人たちにたいして「移民上限」を課して来た。スペイン、日本、デンマークのような諸国はもっともな結論を出して来ていて、「帰国支援」計画によって、 移民は母国に帰る為の現金の援助を受けている。

 

Concerns about immigration are understandable, especially at a time when jobs are in such short supply. Polling in both Europe and America suggests that a majority of locals think immigrants do more harm than good and damage locals’ chances in the job market. Evidence that immigration hurts indigenous workers is, however, weak. In seasonal work and construction, cheap foreign labour can depress wages and make it harder for the low-skilled to find work, but the flexibility and willingness of new workers can also boost productivity and encourage innovation.

 

移民に関する懸念は理解できる。特に、雇用がこのように供給不足にある時に於いては。ヨーロッパやアメリカの統計調査では現地の人の大多数は雇用市場に於いて、移民は良いと言うよりもより害を与えていて、現地の人の雇用機会を損ねていると思っている。移民が現地労働者達に害を与えている証拠は、しかしなが ら、あまりない。季節労働や建設において、安い外国労働が賃金を押し下げ、スキルのない人たちの仕事を見つけにくくしているが、新しい労働者達の柔軟性と意欲はまた、生産性を押し上げ、革新を促進することが出来る。

 

Strains on public services can sorely test the patience of locals, especially when budget cuts are making it hard to maintain such services. In Britain, for instance, a contingency fund to help cash-strapped local authorities facing pressure on public services has been scrapped. Yet over time immigrants more than repay the extra short-term burden they impose on education, health and other budgets.

 

公共サービスの重い負担が地元の人々もの忍耐をかなり試すことができる。特に予算削減がこうしたサービスを維持出来なくなって来ている時に。イギリスでは,例えば,公共サービスに重圧がかかっている予算不足の現地当局を支援するための緊急ファンドは廃止されて来ている。けれども、長い年月の中で,移民はこの特別な短期の負担を担う以上に彼等は教育,健康そしてその他の予算に甘えている。

 

Keep the gates open

門を開いておけ。

 

Politicians often say that they want a sensible debate about immigration; but too often they pander to voters’ fears of immigrants rather than attempting to allay them. They should be particularly wary of doing so now. There is growing competition for their skills elsewhere : Asia is fast becoming the new magnet for migrants.

 

政治家はしばしば、彼等は移民について良識ある議論もとめているというが、あまりに頻繁に、彼等をなだめようとすると言うよりかは移民に対する投票者の危惧に迎合している。彼等は特に今そうする事は慎重でなければならない。どこでも、彼等のスキルに対して競争が増大して来ている。:アジアは急速に移民を新たに引きつける場所になって来ている。

 

China, which used to be closed to immigrant labour, is now handing out residency permits to professionals, academics and entrepreneurs. In 2009 Shanghai recorded 100,000 foreigners living there. A similar number have settled in the southern port of Guangzhou, drawn from Europe, the Middle East and Africa. South Korea has also witnessed a rise in incomers since 2007 and is particularly keen to attract American-educated graduates.

 

中国は以前は移民の労働力に閉鎖的であったが,いまや専門家, 学者、事 業家にたいして居住の許可を出して来ている。2009年に,上海はそこに居住している10万人の外国人を記録した。同様の数がヨーロッパや中東、アフリカから出て来て,広州の南の港に住み着いて来ている。韓国もまた,2007年以来、移住者の増加が目撃されて来ている。そして、特にアメリカ人の教育を受けた院卒生を熱心に引きつけている。

 

Immigration is, on the whole, good for economies; and right now, rich countries can do with all the economic help they can get. Rather than sending immigrants home, with their skills, energy, ideas and willingness to work, governments should be encouraging them to come. If they don’t, governments elsewhere will.


総じて,移民は経済にとって良いし,そして、今現在,豊かな国々は彼等が得る事の出来るあらゆる経済的な支援に対応することができる。
働くための彼等のスキル、エネルギー、アイデア,意欲がある、移民を彼等の母国に送 るよりもむしろ,政府は彼等が来る事を奨励するべきである。彼らがそうしなければ,どこか他の政府がそうするだろう。


今日はこれで終わり。移民は日本では大問題だ。これから我々はこの問題をどう扱って行くのだろう。冒頭に言ったように1990年のギリシャは日本と同様に移民はゼロだったが、ロシアの崩壊と同時に移民を受け入れて来た。彼らの過去の問題は我々には参考になりそうだ。このブログでも過去にこの問題を扱ったことがあるが、いつだったか忘れてしまった。ではまた明日。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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