2011年12月11日

中国の経済への不安2/中国のユーロ救済

昨日はグローバリゼーション研究会の忘年会があった。8名の参加があったが、楽しく過した。4月から英語で同様の研究会 を行う事も言った。彼らは毎回一万円は払えないので、ピク割りを発行してほしいと言ったのでそうする事にした。いずれにしてもこの会は15人が限界なので、あまり宣伝していない。英語の方も同じだ。さて今日は中国経済の話の続きだ。さらに中国のユーロ圏に対するたくらみの話も少しだけ扱う。では始めよう。


China’s government will be reluctant to ease monetary or fiscal policy while inflation remains high. That limits its scope to respond to a sharp slowdown in exports, if Europe and America continue to falter. But weakness in foreign sales will itself ease inflationary pressure, reducing the competition for men and materials. After exports fell off a cliff in 2008, Chinese prices began to drop. Thus the more the economy needs looser macroeconomic policy, the more scope the authorities will have to provide it.


中国の政府はインフレが高い間は金融もしくは財政政策を緩和する事には乗り気でないだろう。こうした事は、もしヨーロッパやアメリカがつまずき続けているのであれば、輸出において急激な減速に対応する機会を制限している。しかし、外国への販売の弱さがそれ自身、インフレ圧力を緩和するだろうし、人件費や資材に対する競争を減少させている。2008年に輸出が急減した後で、中国の価格は下落し始めた。こうして、経済がマクロ経済政策を緩やかにする必要性が出るほどに、当局はその機会を提供しなければならないだろう。


最後の文章はマクロ経済政策を行えと言っていて、それはとりもなおさず、金融もしくは財政政策を緩和する事であるが、そのことによって消費者物価がまた高騰してしまうかもしれない。注


What about the bad debts left behind by past excesses? Although some homebuilders are heavily indebted, households are not. Even if the price of their home falls below what they paid for it, it will be worth more than the mortgage they took out on it. Since the central government’s explicit debt is low (about 20% of GDP) it can afford to bail out lower tiers of government and the banks they borrowed from. Because the banks have ample deposits, and savers have few other options, banks can also earn their way out of a hole by underpaying their depositors. And since the banking system is still dominated by the government, the banks will not refuse to offer new loans, even if old loans sour.


過去の行き過ぎた行為によって残されたままの不良債権についてはどうか?幾つかの住宅建設業者はかなり借金があるけれども、個人世帯はそうではない。彼等の自宅の価格が彼等が支払ったものよりも低くなったとしても,彼等がそれに融資を受けたローンよりも価値はあるだろう。中央政府の顕在している債務が低いので (GDPの約20%)政府の下層の自治体や彼等が借金している銀行を救済することができる。なぜかと言うと,銀行はまた豊富な預金を持っていて,そして預金者達は他のオプションが殆どないので,預金者達に十分に支払う事をしないで、穴から抜け出る道を稼いで来た。そして、銀行システムはまだ政府によって支配されているので,銀行は古いローンが悪化していても新たなローンの提供を拒まないだろう。


China’s chronic problems need not, then, develop into an acute crisis any time soon. For the moment, its government can keep a lid on the financial system, albeit by virtue of financial controls and skewed incentives that were partly to blame for a lot of bad investments in the first place. That sort of response—alleviating the symptoms without tackling the fundamental causes—can’t go on for ever without a painful reckoning eventually. But it can go on longer in China’s closed system than it would elsewhere.


それから中国の慢性的な問題は必ずしも、今にも重大な危機に発展することはない。財務統制と、最初の段階で多くの不良投資を一部非難して来た偏った刺激策のお陰ではあるが、当面は政府は財務システムに蓋をしておくことができる。そうした類いの対応はー その基本的な原因に取り組まないで、兆候を軽減しようとして、ー いつかは痛みを伴う報いなしで、永遠に続く事は出来ない。しかし、それは他のどこよりも中国の閉鎖システムの中ではより長く継続する事が出来る。

中国の経済政策が欧米のようにはならないかどうか果敢に検討しているのだが、この国家は民主主義国家ではないので、政策が議会を通す必要がないので、国務院によって直裁的に行動が出来る。不動産価格の高騰に於いては金融政策で即時に対応して来たし、今年に入ってからの豚肉の高騰に対するインフレ対策も同様だ。かれが「
基本的な原因に取り組まない」と言っている不良債権の事だが、この不良債権は具体的に何を指しているのかはわからないが、もともとある不良債権だとすれば、放置されたままになるだろう。中国が今関心があるのはインフレの抑制で、元高と同様に経済を逼迫している。

今日は次のテーマを少し扱おう。中国のユーロ救済だ。これはタイムだ。これはきな臭い話だ。

Tuesday, Nov. 01, 2011
Why Would China Want to Help Bail Out the Euro Zone?

 

In years to come, economists and historians might hark back to this week as the moment the balance of world power tipped toward China. The signs have been there for a while, but the symbolism is especially potent now, in the few days between yet another euro-zone crisis summit, held in Brussels on Oct. 26, and the Nov. 3-4 G-20 summit in Cannes, France.


来るべき時代に、経済学者や歴史家達が世界権力のバランスが中国の方に傾く瞬間として、今週のことを思い起こすかもしれない。少しの間、兆候がそこにあった。しかし、その象徴的な意義は現在、特に説得力がある。10月26日にブラッセルで開催され た、さらにもう一つのユーロ圏の危機サミット、そしてフランスカンヌの11月3-4日のG-20サミットとの間の数日間の間に。

 

The reason for choosing this as the watershed is crudely financial: at the Brussels summit, European leaders made a previously unthinkable appeal for China to use its $3.2 trillion currency reserves to help dig the euro out of its debt hole. And while the euro zone is anxiously awaiting an answer, China — inscrutable about its intentions — is milking the moment.

 

重大な分岐点としてこれを選ぶ理由はありのままに言えば、財務上であり、:ブラッセルサミットで、ヨーロッパの指導者達は中国が債務の落とし穴からユーロを掘り出して助ける為に3.2兆ドルの通貨準備金を利用する為に前もって、考えられないような懇請を行った。そして、ユーロ圏が心配そうに答えを待っている一方で、中国はー その意図が不可解ではあるが、ー 最後の最後まで搾り取ろうとしている。


中国のしたたかさがここから伺える。もともとユーロでも準備金を持っているので、あながちこの話は不可能な話ではない。中国はこの外貨準備金を切り札にして、ヨーロッパを席巻してしまおうと言う魂胆が見え見えだ。それをサルコジが読んでいるのだろうが、ユーロ崩壊の前にしてなす術がないのかもしれない。果たしてどう言う展開になるのかパレスチナ同様に目が離せない。今日はこれで終わり。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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