2012年02月18日

核兵器のイラン

昨晩は海野会があったが、風邪がはやっているので、参加者は少なかった。山辺さんはさすがにノーベル平和賞を取っているだけあって、話の内容はレベルが高 いものだった。ここでしか聞けない話が聞けた。やっとなんとか風邪が完治した。かと思ったら、明日から研修が始まる。今日は明日の準備をしなければならない。さて、今日のテーマはイランに制裁しようとしているエコノミストの記事だ。かねてから、アメリカ主導で、イランを制裁しようと国連を巻き込んだ活動が 活発だ。イランの軍事演習、ホルムズ海峡への封鎖の脅し、イスラエルのアメリカへの圧力、中国、ロシアの制裁反対への思惑が混沌と渦巻いている。さらに、 イスラエルはイランの核施設を爆撃するかもしれない。今日はその背景を勉強しよう。

Nuclear Iran
Not quite too late
Against a rising tide of warlike rhetoric, negotiation must still be the aim of sanctions
Jan 21st 2012

核兵器のイラン
遅すぎると言う事は全くない
戦争が起こりそうだと言う大げさな言葉が上げ潮のように出て来ているが、まだ、制裁の意図を持って交渉しなければならない。

 


IRAN is facing sanctions of unprecedented severity. On December 31st Barack Obama signed into law measures demanded by Congress to punish any foreign financial institution transacting business with Iran’s central bank, the conduit for most of its oil contracts. On January 23rd the European Union, which buys about a fifth of Iran’s exported oil, is set to ban future purchases.

 

イランは前例の無い過酷な制裁に直面している。12月31日にバラクオバマは石油契約の殆どのルートであるイラン中央銀行とビジネスの取引をする如何なる金融機関を罰するために議会が要求した法案に署名した。1月23日にヨーロッパ連合はイランの輸出される石油の5分の一を買っているが,将来の購買を禁止する事に着手した。

 

Under American prompting, Japan and South Korea, which together take a similar amount of Iran’s oil, are looking for alternative supplies. These measures follow November’s report by the International Atomic Energy Agency (IAEA), the UN’s watchdog, detailing aspects of Iran’s nuclear activity that make sense only if the aim is to be able to make nuclear weapons. The sanctions are also meant to show a jumpy Israel that there is an alternative to a military attack.


アメリカの要請に基づいて、日本と韓国は互いにイランの原油を似たような量を購入しているが、代替の供給業者を捜している。これらの法案は国際原子力機関(IAEA)の11月の報告書に従っていて,この機関は国連の監視団体で,その意図が核兵器を製造することができるためであると言う十分な理由があるというイランの原子力活動の側面を詳しく述べている。制裁はまた軍事攻撃への代替案がある神経過敏なイスラエルに示すことになっている。

 

This newspaper has favoured sanctions because an Israeli assault might start a regional conflagration, dragging in America—and even then might not succeed. But given that a variety of sanctions over the past 30 years has failed to change Iran’s behaviour, sceptics, and not just those in Israel, are entitled to ask if sanctions, or indeed anything short of an attack, is really likely to stop Iran getting a bomb now. That is the question posed by Republican candidates in America’s presidential campaign, sensing a chance to depict Mr Obama as weak.

 

当新聞はイスラエルの猛攻撃が地域の戦争を勃発させるかもしれず、アメリカを巻き込み,ーそしてそれでも成功しないかもしれないので、制裁を支持して来た。 しかし、過去30年にわたる様々な制裁はイランの行動を変更させる事に失敗して来ている事を考えると,懐疑論者達は、そしてイスラエルにいる彼等だけでな く、制裁、もしくは攻撃以外は何でも、現在、イランが原爆を製造するのを本当に止めさせるかどうかを聞く権利がある。それはアメリカの大統領選挙の共和党の候補によって述べられた疑問であり,オバマ氏を脆弱だと表現する機会だと感じている。


There is no certain way of getting Iran to drop its quest for nuclear weapons. The latest sanctions will cause it more pain, but in the short run are unlikely to weaken its resolve. China, which is Iran’s biggest trading partner and has little truck with sanctions, will probably take up much of the slack created by Europe and by America’s Asian allies. Barter deals will get around restrictions on Iran’s central bank. And the fragile economies of Europe and America would suffer if Iran’s oil exports disappeared from the world market. Libya’s oil may be flowing strongly again and the Saudis, ever eager to do Iran down, may pump a bit more. But a jittery oil market is likely to send prices higher, helping Iran but not oil consumers.

 

イランに核兵器を追求する事を止めさせる確かな方法はない。最近の制裁はより多くの苦痛を引き起こすだろうが,短期的にはその決意を弱めそうにない。中国はイランの最大の貿易相手国であり,そして、制裁に殆どつきあっていないが,ヨーロッパやアメリカのアジア同盟国によって造られた商売の殆どの停止した部分を持って行ってしまうだろう。バーター取引はイランの中央銀行の制約をうまく回避するだろう。そしてイランの石油輸出が世界の市場から消えてしまうと、ヨーロッパやアメリカの壊れやすい経済は苦しむだろう。リビアの石油は再び勢い良く流れるかもしれないし,そしてサウジアラビアはイランを倒したがってさえいて,少し余計に増産するかもしれない。しかし、神経質な原油市場は原油をより高くしているようで、イランを助けているが、石油の消費者ではない。

 

 バーター取引とは、現金を使うことなく商品やサービスの取引を行うことです。物々交換。


明日も続くが、ここでは如何に厳しいイランに対して制裁をしてもイランは核開発を止めないだろう。と言う考えで、多分そうだろう。このエスカレーションの結果何が起こるのかわからないが良い事ではない。イランの人たちが正し良いと思っている事を力で変える事は出来ない。イラクと同じだ。その轍をまた踏もうとしている。今日はこれまで。




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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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