2012年09月25日

中国の統計数字は正しくない2/世界における災害の経済

中国の何処でも極端にエネルギーの利用を削減し、排出ガスを提言することに焦点をあてていて、そして技術革新の焦点を当てている。だからエネルギー消費量の削減に於いて今年の前半は大きな進歩があった。しかしながら、中国の工業集団がこのように一気に成長し続けている一方で、追加の電力量に対する必要性を事実上削減しうることは信じ難い。中国のデータに飛び交う疑惑はグローバルな投資家にたいして、そして世界経済の状態を心配する誰にとっても不確実性を増す源泉だ。


“Everywhere in China is extremely focused on cutting energy use and cutting emissions, and focused on technological innovation,” he said. “So there was great progress in the first half of the year in cutting energy consumption. 

「中国の何処でも極端にエネルギーの利用を削減し、排出ガスを提言することに焦点をあてていて、そして技術革新の焦点を当てている。」と彼は言った。「だからエネルギー消費量の削減に於いて今年の前半は大きな進歩があった。

The amount of energy consumed per unit of GDP decreased.” But his explanation failed to put the controversy to rest. Analysts said it stretched credulity that Chinese industrial groups could have effectively eliminated the need for additional electricity while continuing to grow at such a rapid clip. Cao Heping, an economics professor at Beijing University, said the problem was one of methodology, not outright deceit. “Chinese statistics might be inaccurate, but have never been manipulated,” he said. Mark Williams of Capital Economics said China’s statisticians would do well to follow more transparent processes that can be cross-checked by outsiders.

GDPの単位当たりの消費されたエネルギーの量は減少した。」しかし、彼の説明はこの議論を終わりにすることに失敗した。中国の工業集団がこのように一気に成長し続けている一方で、追加の電力量に対する必要性を事実上削減しうることは信じ難いとアナリスト達は言った。北京大学の経済学者であるCao Hepingはこの問題は方法論の1つであり、あからさまな偽りではないと言った。「中国の統計は不正確かも知れないが、操作したことはない。」と彼は言った。Capital EconomicsのMark Williamsは中国の統計学者達がより透明性のあるプロセスに従ってよくやっているだろうし、それは第三者によって照合されうると言った。

“The doubts that swirl around Chinese data are an added source of uncertainty for global investors and for anyone who cares about the state of the world economy,” he said. Additional reporting by Emma Dong

「中国のデータに飛び交う疑惑はグローバルな投資家にたいして、そして世界経済の状態を心配する誰にとっても不確実性を増す源泉だ。」と彼は言った。Emma Dongからも報告があった。

次はファイナンシャルタイムズの記事だ。

July 23, 2012 
We have entered the world of disaster economics

我々は災害の経済の世界に入ってきている。

Gillian TettBy Gillian Tett

Are the bond markets going mad? It is a question that many investors might ask. For as anxiety has erupted in the eurozone, something striking has occurred with respect to US Treasuries and German Bunds. 

債券市場は狂っているのか? それは多くの投資家が尋ねるかも知れない質問だ。不安がユーロ圏に起こって来ているので、衝撃的なことが長期アメリカ財務省証券やドイツ債について起こって来ている。

If you look at the credit derivatives market – the place where investors judge the risk of bond default – government bonds are getting riskier, not just in places such as Greece but in supposed havens such as Germany, too. Two years ago, for example, the credit default spread on a German Bund stood at 40 basis points – meaning that it cost €40,000 to insure €10m of bonds each year against default. Recently, though, the spread has been well above 100bp, and could rise again if Angela Merkel, the German chancellor, opts for more bailouts. US bonds have also become riskier, judging by credit default swap prices, as Congress remains gridlocked on fiscal policy.

クレジットデリバティブ市場を見てみると、ー 投資家が債権デフォルトのリスクを判断するところだが、ー 政府債券はだんだんリスクが高まって来ていて、ギリシャのようなところばかりでなく、ドイツのような安全な場所だと思われているようなところでも。例えば、2年前に、ドイツ債のクレジットデフォルトの利回り格差は40ベーシスポイントだった。ーデフォルトに対して毎年国債の1000万ユーロを保証する為に4万ユーロかかることを意味する。しかしながら、最近、このスプレッドは100bpを遥かに越えて来てしまっていて、ドイツの首相Angela Merkelが更なる緊急援助を選ぶのであれば、再び上昇しえるだろう。アメリカ国債もまた、議会が財務政策に行き詰まっているので、クレジットディフォルトスワップの価格で判断すると、リスクが高くなって来ている。

クレジットデリバティブ(Credit derivatives):貸付債権や社債の信用リスクをスワップ やオプションの形式で売買する取引

credit default swap:信用リスクそのものを売買するクレジットデリバティブの一種。証券化商品や債権などが債務不履行(デフォルト)になった場合に損失を肩代わりしてもらう契約を結んだ金融派生商品(デリバティブ)。損失を肩代わりするリスクに対して定期的に保証料(プレミアム)を支払う。一般的な保証率はLIBORを基準にいくらか上乗せした金利を用いることが多い。CDS。

スプレッド:残存期間と利率が同条件の国債と事業債とを比較した場合、事業債の方が利回りが高い。この国債との利回りの差をGスプレッド(Tスプレッド)といい“G+10”、“T+10”という言い方をする。利回りに差ができる主要な要因は2つある。一つは信用度。国債は信用リスクのない債券と考えられ、信用度の低い銘柄ほど国債との利回り差は大きくなる。信用度を判断する基準として格付が利用されている。もう一つの要因は流動性。流動性の高い債券は容易に換金できるので不利な条件で売却するリスクを避けることができる。流動性を決定する要素としては発行体の信用度・債券の発行額などがあげられる。利回り格差をあらわす基準として国債複利利回りとスワップレートが使われている。通常、国債との利回り格差をG(T)スプレッド、スワップレートとの利回り格差をLスプレッドという。スワップレートが用いられる理由は、発行体が起債と融資との資金調達の比較に便利なこと、債券マーケットのメインプレイヤーである金融機関の投資基準に使いやすいことが上げられる。慣例では政保債・地方債・高格付債・財投機関債にはGスプレッド、それ以外の事業債にはLスプレッドが基準として使われる事が多い。

basis point:市場(マーケット)用語で金利単位の呼び方を意味し、0.01%=1basis point(1ベーシスポイント)であり、日本語では毛に対応する(割は10%、分は1%、厘は0.1%、毛は0.01%、糸は0.001%)。本来、basisとは「基準」、pointとは「小数点」いう意味の英単語で、basis pointとは、すなわち「基準となる小数点」という意味である。通常は、「basis point=bp」と略され、主に金融分野で債券の利回りや金利の変動などに用いられている。例えば、0.10%は10bp、0.50%は50bp、1.00%は100bpという風に使用する。また、債券においては、1bpが最小単位して使われることが多いが、必要に応じてもう一つ下の単位である0.5bp(half a basis point)が使われることもある。

今日はこれまで。今日の新しいテーマは金融関連なので、専門用語が難しい。昨日は九段高校の陸上部の懇親会があったので、結構食べたのだが、結構今朝は体調がいい。今週は夜の会合が多い。ではまた明日。


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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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