2012年09月27日

世界における災害の経済3/アジアの経済の奇跡は失速か。

昨日は以下のことを言っていた。
国債のCDSスプレッドが200bp以上であるとき、国債と株式は一緒に行動している。しかし、CDSスプレッドが200bp以下のとき国債は「安全な」状態を保持していて、金利とCDS価格は相関関係を持たない。スペインとギリシャは第1番目の陣営に属していて、フランスも殆どそのグループに属している。しかし、アメリカとドイツは2番目のグループに属している。それ故に国債の金利が低下しえる。ー仮にデフォルトの懸念が緩やかに高まっているとしても。
ここで言っている「災害」の理論とは景気が悪くなるのは一種の災害だと考えられはしないかと言っている。


This argument has shortcomings. It does not take account of how expected inflation or deflation affects bond prices. Nor does it recognise other asset classes. Frightened investors might choose to buy commodities or corporate bonds, instead of government bonds. And while a 200bp “tipping point” seems to work well in the eurozone, it is unclear how it applies to the US.

この議論は欠点を持っている。それはどのように予想されたインフレもしくはデフレが国債価格に影響を与えるのか考慮していない。それは他の資産分類を評価していない。驚いた投資家達は国債の代わりに商品先物取引もしくは社債を買うことを選ぶかも知れない。そして、200bpの「転換点」がユーロ圏で機能するようでも、それがアメリカにどのように適用するのかははっきりしない。

If this disaster theory has a grain of truth – as I suspect it does – there are at least three implications. First, it suggests that governments may have overstated the degree to which quantitative easing, not fear, has reduced bond yields. Second, it implies that the investor grab for safe assets may not be a short-term phenomenon; “disaster risk” could influence asset prices for a long time. Third, there is a bigger point: the financial world may need to overhaul its investment frameworks.

この災害理論がひとかけらの真実を持っているのなら、ー そうではないかと私は感じているのだが、ー すくなくとも3つの意味合いがある。第1に、量的金融緩和が、恐れずに、国債の金利を減らして来たが、その緩和の程度を政府が誇張して述べて来たのかも知れないことを意味している。第2に安全な資産に投資家がつかむことは短期的な現象ではないのかも知れないことを暗示している。;「災害リスク」は長期的に資産の価格に影響を与えうるだろう。第3により大きな論点がある。:金融の世界は投資の枠組みの総点検を必要としているのかも知れない。「災害」経済の世界の中に、言い方を変えれば、債券市場は依然として、長期間「不可解」のままでいるのかもしれない。;勿論、インフレもしくは政治的なショックがドイツ(もしくはアメリカ)の中でデフォルトの恐怖の爆発を起こさないのであればー そしてこうした国債とクレジットデリバティブ市場が同調しないのであれば。

When portfolio theory developed in the second half of the 20th century, financiers assumed that the world would always be fairly stable; but as Mr Barro’s work shows, this low-disaster period may have been an exception to the norm. The idea that investors always want to maximise returns in a rational way, not “insure” against Armageddon, may have been a function of an unusual time, not a timeless truth. Perhaps the world will return to that era; but do not bet on it soon. In a world of “disaster” economics, in other words, bond markets could remain “baffling” for a long time; unless, of course, an inflation or political shock creates an explosion of default fears in Germany (or the US) – and those bonds and credit derivatives markets finally come into line.

ポートフォリオ理論が20世紀の後半に開発された時、資本家はこの世界はいつもかなり安定するだろうと仮定した。;しかし、Barro氏の仕事が示したように、この低いレベルの災害の期間は標準的なあり方からの逸脱だったかも知れない。投資家がいつも、アルマゲドンに「保険」を掛けないで、合理的に投資収益を最大にしようとする考えは普遍の真理ではなくて、いつもと違う時間の働きだったのかも知れない。多分、世界はその時代に戻るだろう。;すぐに期待しないほうが良い。「災害」経済の世界の中に、言い方を変えれば、債券市場は依然として、長期間「不可解」のままでいるのかもしれない。;勿論、インフレもしくは政治的なショックがドイツ(もしくはアメリカ)の中でデフォルトの恐怖の爆発を起こさないのであればー そしてこうした国債とクレジットデリバティブ市場が同調しないのであれば。

アルマゲドン、ハルマゲドン:新約聖書「ヨハネの黙示録」16章16節に記述された、終末に行われる善と悪の最終決戦。



次の記事はタイムだ。

Defying Gravity: Is Asia’s Economic Miracle About to Stall?
Even in Asia, where gains in wealth have been unparalleled, policymakers are finding it harder and harder to improve the welfare of the common man.
By MICHAEL SCHUMAN
July 31, 2012

重力に反抗している。:アジアの経済の奇跡は失速しようとしているのか?
アジアの中でさえ、そこでは富の獲得は空前であったが、為政者達は一般市民の快適な生活を改善することがますます難しくなって来ている。

Nelson Ching / Bloomberg via Getty ImagesNELSON CHING / BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES

Pedestrians cross an intersection during the morning commute in the central business district of Beijing, China, on May 28, 2012

2012年5月28日に歩行者が中国北京の中央のビジネス地区で朝の通勤で交差点をわたっている。

As the West struggles to recover from the 2008 financial crisis, it is only natural that many have looked to Asia with envy. While Americans contend with a housing bust and joblessness, and Europeans suffer through their debt crisis, much of Asia (except Japan) seems to gain economic power, wealth and competitiveness year after year. The East looks like it is eating the West’s lunch.

2008年の金融危機から回復する為に西側諸国がもがいている時に、多くの人たちが羨望を持ってアジアを見ていたことはまったく当然である。アメリカが住宅の破綻と失業を克服しようとしていて、そしてヨーロッパ人たちが債務危機をなんとか切り抜けようとしている一方で、アジアの多くは(日本を除いて)年ごとに、経済力、富と競争力を得ているようだ。東側諸国が西側諸国の昼食を食べているようだ。

Much of that storyline is true. The rise of Asia is the single most important economic trend of the past half century. But at the same time, looks can be deceiving. Asia has its own share of economic troubles, which threaten to derail its heralded economic miracle.

そのストーリー展開の多くは正しい。アジアの台頭は過去半世紀のたった1つの最も重要な景気動向だ。しかし、同時に、外見が人を欺いているかも知れない。アジアは経済問題を彼ら自身で共有している。それはその歓迎された経済的な奇跡を頓挫させる恐れがある。

今日はこれまで。


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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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