2012年10月16日

シャープと鴻海2/アメリカの財政問題

代用海ガメが不思議の国のアリスの中で言っているように、算数は4つの基本的な作業からなっていて、ー 野心(Ambition)、動揺(Distraction)、醜怪(Uglification)、愚弄(Derision)と言っていることを思い出すことは重要だ。勿論、動揺はこの選挙運動の季節に最もしばしば採用される戦術のようだ。アメリカが直面している経済問題はかなり明確だが、全ての考えうる解決策はとても受け入れ難い。だから、候補者達は多分、あまりに具体的になるのを避けたり、その代わりに、ディベートの議論を専門用語にすり替えようとするだろう。しかし、技術的な質問が重要なところでも、政策に関しての基本的な意思決定ー そして価値観ー が最初になされなければならない。



Alas, a deal is not always a deal in the corporate jungle. The Japanese firm’s share price has fallen by some two-thirds since March, when the two firms shook hands. Sharp’s investors believed that Hon Hai had thrown the firm a reliable lifeline. But Mr Guo’s investors were rather less pleased. The ill-timed deal would, by one estimate, mean Hon Hai having to write down the value of its investment by NT$12 billion ($400m) this year.

あー、取引はいつも、企業の弱肉強食の世界での取引ではない。この日本の企業の株価は両者が合意した3月から3分の2ほど下落した。シャープの投資家達は鴻海が信頼できる命綱をこの企業に投げて来たことを信用した。しかし、Gou氏の投資家達はむしろあまり満足していなかった。このタイミングの悪い取引は、ある試算によると、鴻海が今年、120億台湾ドル(4億ドル)の投資価値を切り下げなければならないことを意味する。

What is going on? Kirk Yang of Barclays Capital, a bank, reckons it unlikely that Sharp will force Hon Hai to honour its original deal. He thinks the likely outcome is for Hon Hai to take a 9.9% stake in Sharp but at a price closer to \200-300 ($2.50-3.80) rather than \550, where the shares stood when the deal was agreed in March. Others speculate that a reworked deal may give his firm a bigger stake in Sharp.

どうなっているのか?銀行であるバークレイキャピタルのKirk Yangはシャープは鴻海にその元々の取引を引き受けさせそうにないと考えてる。彼はありそうな結果として鴻海がシャープの9.9%の株を、取引が3月に合意した時の株価である550台湾ドルではなく200-300 台湾ドル($2.50-3.80)に近い価格で引き受けると考えている。他の人達は改訂された取引は彼の会社にシャープのより多くの株式をあげるかも知れないと推測している。

That might seem like good news for Hon Hai. If Mr Guo does not pour all the cash he has promised into Sharp, his investors would be relieved. The contradictory statements this week may simply be a result of Sharp’s internal bureaucracy moving more slowly than the dynamic Mr Guo, in which case the Japanese company may well confirm a revised deal shortly.

そのことは鴻海にとっていいニュースのように思えるかも知れない。Guo氏は彼がシャープに約束した全ての金をつぎ込まないのであれば、彼の投資家達は安堵するだろう。今週の矛盾した声明は単に、ダイナミックなGuo氏よりももっとゆっくりに動いているシャープの内部のお役所仕事の結果であるのかも知れない。その場合にはこの日本の企業は改訂した取引をすぐに確認した方が良いかも知れない。

Still, there is reason to think this might prove a Pyrrhic victory for Hon Hai. After all, it would still be saddled with a stake in a debt-laden firm with diminishing prospects. By withdrawing a much-needed lifeline, it might well be propelling Sharp towards eventual bankruptcy. Mr Guo surely knows that in the jungle, mistakes can prove fatal.

まだ、鴻海にとって、このことは犠牲が多くて引き合わない勝利となるかも知れないと考える理由がある。結局、そのことはやはり消え行く可能性をもって、債務に苦しむ企業の株を背負い込むだろう。 のどから手が出るほど欲しい命綱を取りやめることによって、そのことはシャープを究極的に倒産に向けて駆り立てることになるかもしれない。Guo氏は確かに、この弱肉強食の世界の中で、間違いが致命傷になることを知っている。次の記事はタイムの記事だ。

The Six Daunting Financial Problems Facing America
Solutions to the economic problems that the U.S. faces are unpalatable, and there's a dangerous temptation to avoid dealing with fundamental issues.
MICHAEL SIVY
August 21, 2012

アメリカが直面する6つの手強い財政問題
アメリカが直面している経済問題に対する解決策はとても受け入れ難いし、そして根本的な課題に取り組むことを避ける危険な誘惑がある。

Getty Images
The choice of Paul Ryan as the presumptive Republican candidate for Vice President has ensured that budgetary arithmetic will be a central issue in the election campaign. But it’s important to remember, as the Mock Turtle says in Alice in Wonderland, that arithmetic consists of four basic operations – Ambition, Distraction, Uglification and Derision. Of these, Distraction is likely to be the tactic employed most frequently this election season. 

副大統領に予定された共和党の候補のPaul Ryanの選択は予算の算数は選挙運動の中心的な課題であることを保証して来た。しかし、代用海ガメが不思議の国のアリスの中で言っているように、算数は4つの基本的な作業からなっていて、ー 野心(Ambition)、動揺(Distraction)、醜怪(Uglification)、愚弄(Derision)と言っていることを思い出すことは重要だ。勿論、動揺はこの選挙運動の季節に最もしばしば採用される戦術のようだ。

Mock Turtle:『不思議の国のアリス』の中の代用海ガメが第9章でアリスに語って聞かせる「海の学校」の学科のくだりは、翻訳者泣かせの文章として知られている。「はじめは、這(は)い方(Reeling)ともだえ方(Writhing)からでした」代用海ガメは答えました。「次は算数の四則です。野心(Ambition)、動揺(Distraction)、醜怪(Uglification)、愚弄(Derision)。」

The economic problems that America faces are fairly clear, but all the possible solutions are unpalatable. So the candidates will probably try to avoid getting too specific or, alternatively, divert discussions into debates over technicalities. But even where technical questions are important, basic decisions about policy — and values — have to be made first. To see this in practical terms, it’s worth taking a quick look at six of the most daunting financial issues that need to be dealt with.

アメリカが直面している経済問題はかなり明確だが、全ての考えうる解決策はとても受け入れ難い。だから、候補者達は多分、あまりに具体的になるのを避けたり、その代わりに、ディベートの議論を専門用語にすり替えようとするだろう。しかし、技術的な質問が重要なところでも、政策に関しての基本的な意思決定ー そして価値観ー が最初になされなければならない。実務的な言葉でこれを見る為には、取り上げる必要のある6つのもっとも手強い財政問題をちょっと見る価値はある。

今日はこれまで。昨日も一日中、本を書いていた。結局、昼間の2時間を除いて、8時半から21時半まで本を書いていたことにある。こう言うことは滅多にないので、この状態を一日でも維持して行きたい。ではまた明日。








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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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