2013年05月24日

習近平の中国の夢2

イデオロギーの終わり
19世紀の屈辱以来、中国の目標は富と権力であった。毛沢東はそれをマルクス主義を通じて得ようとした。小平やその後継者達にとってイデオロギーはより柔軟であった。(共産党の支配は絶対的なものではあったが。)江沢民の「三個代表」の思想は党が変化した社会を1つにまとめ、民間の企業家達が共産党に参加しなければならないことを述べた。胡錦濤は大きく開いた富のギャップによって作り出された不調和を取り扱う為に、「科学的発展観」と「協調発展」を押し進めた。

The end of ideology
Since the humiliations of the 19th century, China’s goals have been wealth and strength. Mao Zedong tried to attain them through Marxism. For Deng Xiaoping and his successors, ideology was more flexible (though party control was absolute). Jiang Zemin’s theory of the “Three Represents” said the party must embody the changed society, allowing private businessmen to join the party. Hu Jintao pushed the “scientific-development outlook” and “harmonious development” to deal with the disharmony created by the yawning wealth gap.

イデオロギーの終わり
19世紀の屈辱以来、中国の目標は富と権力であった。毛沢東はそれをマルクス主義を通じて得ようとした。小平やその後継者達にとってイデオロギーはより柔軟であった。(共産党の支配は絶対的なものではあったが。)江沢民の「三個代表」の思想は党が変化した社会を1つにまとめ、民間の企業家達が共産党に参加しなければならないことを述べた。胡錦濤は大きく開いた富のギャップによって作り出された不調和を取り扱う為に、「科学的発展観」と「協調発展」を押し進めた。

「三個代表」:マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、小平理論の3つを指す。
科学的発展観:中国の現代化を導く理念で、「人を基本」とし、経済・社会・政治・文化など「全面的」で、それらが協調した「持続可能な発展」観、とされている。2012年11月の第18回中国共産党大会で、党の「行動指針」へ格上げされて従来のマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、小平理論、三つの代表の4理念と並ぶ方針が表明された。
協調発展:胡錦濤は経済と社会の協調発展、都市と農村の協調発展、人と自然の調和のとれた発展方針の貫徹を指示した。

Now, though, comes a new leader with a new style and a popular photogenic wife. Mr Xi talks of reform; he has launched a campaign against official extravagance. Even short of detail, his dream is different from anything that has come before. Compared with his predecessors’ stodgy ideologies, it unashamedly appeals to the emotions. Under Mao, the party assaulted anything old and erased the imperial past, now Mr Xi’s emphasis on national greatness has made party leaders heirs to the dynasts of the 18th century, when Qing emperors demanded that Western envoys kowtow (Macartney refused).

現在、しかしながら、新しいスタイルの、評判のいい写真写りのいい妻がいる新しい指導者が登場した。;彼は役人の浪費に対して運動に着手し始めて来ている。詳細は未だ十分ではないが、彼の夢は以前出てきた如何なるものとも異なっている。前任者の活気のないイデオロギーと比較するとそれは堂々と感性に訴えている。毛沢東の時代には古いものは全て攻撃し、帝国時代の過去を消去したが、現在、習氏の国家的な偉大さへの強調は共産党の指導者達を18世紀の君主達への継承者達にしてきていて、その当時には清の皇帝達は西洋の使節達が三跪九叩頭の礼をすることを要求した。(マッカートニーは拒絶したが。)

三跪九叩頭の礼をする:1793年、イギリスの外交官ジョージ・マカートニーは、乾隆帝に謁見した際に三跪九叩頭の礼を要求されるが、これを拒否してイギリス流の儀礼を押し通した。貿易改善交渉、条約締結は拒絶され、帰国した。1813年には初代アマースト伯爵ウィリアム・アマースト(William Amherst)がやはり三跪九叩頭の礼を拒否し、嘉慶帝への謁見が許されなかった。1873年、台湾出兵の処理に赴いた特命全権大使副島種臣は、同治帝に謁見した際に三跪九叩頭の礼を要求されるが、古典(五倫)を引用して立礼を主張し、最終的に立礼で通した。

 But there is also plainly practical politics at work. With growth slowing, Mr Xi’s patriotic doctrine looks as if it is designed chiefly to serve as a new source of legitimacy for the Communist Party. It is no coincidence that Mr Xi’s first mention of his dream of “the great revival of the Chinese nation” came in November in a speech at the national museum in Tiananmen Square, where an exhibition called “Road to Revival” lays out China’s suffering at the hands of colonial powers and its rescue by the Communist Party.

しかし、又明らかに現実的な政治も機能している。経済成長の鈍化とともに、習氏の愛国主義は共産党の正当性の新たなよりどころとしての役割を果たすように主に意図されているかのようだ。
「復活への道」と呼ばれる展示が植民地支配での中国の苦しみと共産党による救済を陳列している、天安門広場の国立博物館での11月の講演で「中国国家の偉大な復活」の彼の夢の最初の言及があったのは何ら偶然ではない。

Dream a little dream of Xi
Nobody doubts that Mr Xi’s priority will be to keep the economy growing—the country’s leaders talk about it taking decades for their poor nation to catch up with the much richer Americans—and that means opening up China even more. But his dream has two clear dangers. One is of nationalism. A long-standing sense of historical victimhood means that the rhetoric of a resurgent nation could all too easily turn nasty. As skirmishes and provocations increase in the neighbouring seas, patriotic microbloggers need no encouragement to demand that the Japanese are taught a humiliating lesson.

習の小さな夢を夢見る
習の優先度は経済の成長を維持することだろうと言うことは誰も疑わない。ー この国の指導者達は豊かなアメリカに追いつく為に彼らの貧しい国民のために数十年もかかってきた経済成長について語っている。ー そしてそのことは更に中国を解放することを意味する。しかし、2つの明らかな危険を持っている。1つは国家主義に関するものだ。歴史的な被害者意識の長期にわたる感覚は再起した国家の表現の全てを容易に不快なものに変えやすいことを意味する。小競り合いと挑発が近隣の海域で増加しているので、愛国的なマイクロブロガーが
励まされる必要もなく、日本人に恥をかかせるような教訓を教えてやることを要求している。

金曜日、今日はこれまで。昨日は研修資料の最終化で大変だった。結局11時頃まで準備の時間がとられてしまった。今日の内容は今日のテーマと関連している。今日はこれからすぐに大手町の会場に向かう。前回は出口を反対側に出てしまい、遅刻しそうで、大変だったので、今日は地図を持って行く。ではまた明日。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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