2008年11月26日
昨晩は石油会で、帰宅が9時。今朝も4時20分。
昨晩は妻が1時頃まで仕事をしていた。大きな声で、大連と電話していたので、夜中に目が覚めた。私のマンションの壁は薄い。昨日の石油会は6ヶ月ぶりで、次回は3月。コスモ石油の木村弥一社長、出光の大宮副社長、新日石情報の岡本格五社長以外はOB。アクセンチュアに戻った高頭が来た。他に総勢10名で、久しぶり。景気が悪い割には皆さんご機嫌だった。今朝もいつもの通り。ガソリンが空なので、今夜は給油しないとガス欠になる。
昨日のブログは農業保護のはなしだったが、今日は効率の悪い政府(国土交通省など)だね。日本の生産性が悪いと言うはなしの一環だが、今日もテーマが重いな。明日以降も以下のとおり。
終身雇用
土建業(いらない高速道路)
円の価値(購買力平価)
過剰品質(曲がったキュウリ)
高い貯蓄率
土地担保の銀行貸し出し
見えない物に対するサービス価値
サービス残業
貧しい衣食住
米国の倍の情報投資
外国人の活用
共産党 社会主義国
言語
カントリーリスク
先日、合併直前の中小企業金融公庫の安居総裁を訪問した。かっての帝人の社長で、アクセンチュア時代に経理とかSCM(Supply Chain Management) の改革を一緒にさせていただいたことがあった。革新的な方である。彼のところに訪問した理由は中国人の採用と仕事の大連への移管の是非についてのお伺いだった。政府機関はこうした外国、外国人を利用した合理化は出来ないと言っていた。アクセンチュが社内の改革を進めていると言っていたので、社内の合理化はやっているようだ。しかしながら、海外へのBPOが出来ないと言う事には残念至極である。
今日のテーマの効率の悪い政府をどうするかと言う一つの視点として、政府業務の民営化、海外へのアウトソーシングと言う視点で今日は話そう。仕事が払った金に対する行為として認識出来るような仕掛けが政府には必要だ。それが今無い。給与に対する仕事のバランスが曖昧で、組織自体が収益構造になっていないから、採算の考えが無い。採算を取ることができる部門でもそうしていない。銀行の業務を大連にもって行ったらどうかと言うはなしもしたことがある。金融監督庁は国内の目に届くところで仕事をしてもらわないと、監督できないと言っていたが、時代錯誤も甚だしい。大連に調査に行けば良いだけの話だ。
平成19年5月 経済産業省 経済産業政策局の「グローバル人材マネジメント研究会」 報告書 に「昨今、市場は高度化・多様化し、多様な人材を配置し、異質な人材が化学反応を起こしやすい組織風土を作り上げることが必要となる。外国人の活用の可能性を追求することは、極めて自然な流れであるといえる。 」とある。さらに「OECD諸国の高等教育修了者に占める他国からの流入割合は、先進国では概ね1割前後であるのに対して、日 本は、わずか0.7%に過ぎない。加えて、高度熟練技能者における海外人材割合も、他の先進国が4.0%~6.0%であるのに対して、日本は1.1%しかなく、他の先進国 に比べ高度な外国人材の活用が遅れている」
と政府は言っているが、政府は外国人を採用していない。仕事も国内に限定したアウトソーシングをしている。かって、社保庁がデータエントリーを中国に出したことがあったが、「金田」を「金」と名前を間違えたので、止めてしまった。こんなことは受注した側のケアレスミスで、この業界では通常はあり得ない。よっぽどひどいところに頼んだに違いない。政府のグローバル化によるサービス業務の生産性向上を計るべきだと思っているのだが、前述したように、とっかかりすらつかめない。
安居さんがダメなら、BPO良いと言う人は政府にはいない。かって、大連の日中友好人材育成センターが日本のODAで建設された。その建設される前に我が社が協力しようと申し出たのだが、取り付く事すら出来なかった。今は昼間は電気すらついていない。出来て未だ2年だ。なぜか?それはODAは作るところまでで、運用して「利益」を出すところまでは考えないからだ。だから、直ぐにお荷物になってしまう。これは政府の行革の基本的な課題をついていると思う。
企業の本社と同様に、政府の仕事はサービスが主体だ。そうなると、どのように効率とか効果を測定することは難しい。そう言う事であるから、政府の業務改革はBPOが最適だ。中国人に仕事を洗い出してもらえば、業務分掌に無いサービス業務とか余分な業務を洗い出すことができる。かって、私がアクセンチュアの現役の時にブルネイ政府とかあちこちのアジアの政府にBPOをこうして推進していた。勿論アメリカの政府に対しても同様のことをしていたように思う。
もう一つ。政府ではないが東京証券取引所のシステムで、感じたことがある。なぜ、富士通はインド人を起用しないのだろうか。なぜ銀行のシステムの再構築にインド人を起用せず、自前でシステムを構築しようとするのだろうか。日本人が一番優秀だからとか任せられるからとかと言う事だからだろうか。だとすれば、馬鹿げたはなしだ。確かに私がいつも言っている日本人の価値観は「真面目」「正直」「勤勉」「実直」「嘘つかない」ということだが、それだけではこれからの世界はまわせない。効率が悪すぎる。
「あうん」は一見効率が良さそうだが、「あうん」のなかに余分な仕事がかならず入ってくる。お互いの日本人的な信頼関係で、仕事を信頼しあって任せているが、こう言うものは信頼して任せては行けない。「一つ一つの善意が地獄への道につながる。」とかって言ったのはヘーゲルだ。一つ一つの仕事、一つ一つの部門は最善を尽くしている。でもあわせると最悪だ。今の政府はそうなっている。戦後60数年の惰性が積み重なっている。今の日本は戦争で、ゼロベースにすることはできない。だとすれば、それに近いのが仕事を中国に持って行けば良い。中国人が余分な仕事を洗い出してくれる。ギブアンドテイクで仕事を見れば無駄な仕事が浮かび上がる。
そう言いながら、こうした議論はむなしさを感じる。銀行のシステムにしろ、政府機関が絡むものは日本国内で、なおかつ日本人でしなければならない。これはきわめて効率が悪い。しかもこれは日本人の価値観として、変えることができそうにも無い。私はそれを変えさせるための仕掛けを考えて行く必要があると思っている。世界がそう言う方向に動いているのに、なぜ日本だけが効率が悪いままに鎖国のような仕事の仕方を続ける事が良いのだろうか。政府の仕事を中国の持って行けば、中国政府に情報が漏れるとでも思っているのだろうか。馬鹿げた議論だ。
昨日のブログは農業保護のはなしだったが、今日は効率の悪い政府(国土交通省など)だね。日本の生産性が悪いと言うはなしの一環だが、今日もテーマが重いな。明日以降も以下のとおり。
終身雇用
土建業(いらない高速道路)
円の価値(購買力平価)
過剰品質(曲がったキュウリ)
高い貯蓄率
土地担保の銀行貸し出し
見えない物に対するサービス価値
サービス残業
貧しい衣食住
米国の倍の情報投資
外国人の活用
共産党 社会主義国
言語
カントリーリスク
先日、合併直前の中小企業金融公庫の安居総裁を訪問した。かっての帝人の社長で、アクセンチュア時代に経理とかSCM(Supply Chain Management) の改革を一緒にさせていただいたことがあった。革新的な方である。彼のところに訪問した理由は中国人の採用と仕事の大連への移管の是非についてのお伺いだった。政府機関はこうした外国、外国人を利用した合理化は出来ないと言っていた。アクセンチュが社内の改革を進めていると言っていたので、社内の合理化はやっているようだ。しかしながら、海外へのBPOが出来ないと言う事には残念至極である。
今日のテーマの効率の悪い政府をどうするかと言う一つの視点として、政府業務の民営化、海外へのアウトソーシングと言う視点で今日は話そう。仕事が払った金に対する行為として認識出来るような仕掛けが政府には必要だ。それが今無い。給与に対する仕事のバランスが曖昧で、組織自体が収益構造になっていないから、採算の考えが無い。採算を取ることができる部門でもそうしていない。銀行の業務を大連にもって行ったらどうかと言うはなしもしたことがある。金融監督庁は国内の目に届くところで仕事をしてもらわないと、監督できないと言っていたが、時代錯誤も甚だしい。大連に調査に行けば良いだけの話だ。
平成19年5月 経済産業省 経済産業政策局の「グローバル人材マネジメント研究会」 報告書 に「昨今、市場は高度化・多様化し、多様な人材を配置し、異質な人材が化学反応を起こしやすい組織風土を作り上げることが必要となる。外国人の活用の可能性を追求することは、極めて自然な流れであるといえる。 」とある。さらに「OECD諸国の高等教育修了者に占める他国からの流入割合は、先進国では概ね1割前後であるのに対して、日 本は、わずか0.7%に過ぎない。加えて、高度熟練技能者における海外人材割合も、他の先進国が4.0%~6.0%であるのに対して、日本は1.1%しかなく、他の先進国 に比べ高度な外国人材の活用が遅れている」
と政府は言っているが、政府は外国人を採用していない。仕事も国内に限定したアウトソーシングをしている。かって、社保庁がデータエントリーを中国に出したことがあったが、「金田」を「金」と名前を間違えたので、止めてしまった。こんなことは受注した側のケアレスミスで、この業界では通常はあり得ない。よっぽどひどいところに頼んだに違いない。政府のグローバル化によるサービス業務の生産性向上を計るべきだと思っているのだが、前述したように、とっかかりすらつかめない。
安居さんがダメなら、BPO良いと言う人は政府にはいない。かって、大連の日中友好人材育成センターが日本のODAで建設された。その建設される前に我が社が協力しようと申し出たのだが、取り付く事すら出来なかった。今は昼間は電気すらついていない。出来て未だ2年だ。なぜか?それはODAは作るところまでで、運用して「利益」を出すところまでは考えないからだ。だから、直ぐにお荷物になってしまう。これは政府の行革の基本的な課題をついていると思う。
企業の本社と同様に、政府の仕事はサービスが主体だ。そうなると、どのように効率とか効果を測定することは難しい。そう言う事であるから、政府の業務改革はBPOが最適だ。中国人に仕事を洗い出してもらえば、業務分掌に無いサービス業務とか余分な業務を洗い出すことができる。かって、私がアクセンチュアの現役の時にブルネイ政府とかあちこちのアジアの政府にBPOをこうして推進していた。勿論アメリカの政府に対しても同様のことをしていたように思う。
もう一つ。政府ではないが東京証券取引所のシステムで、感じたことがある。なぜ、富士通はインド人を起用しないのだろうか。なぜ銀行のシステムの再構築にインド人を起用せず、自前でシステムを構築しようとするのだろうか。日本人が一番優秀だからとか任せられるからとかと言う事だからだろうか。だとすれば、馬鹿げたはなしだ。確かに私がいつも言っている日本人の価値観は「真面目」「正直」「勤勉」「実直」「嘘つかない」ということだが、それだけではこれからの世界はまわせない。効率が悪すぎる。
「あうん」は一見効率が良さそうだが、「あうん」のなかに余分な仕事がかならず入ってくる。お互いの日本人的な信頼関係で、仕事を信頼しあって任せているが、こう言うものは信頼して任せては行けない。「一つ一つの善意が地獄への道につながる。」とかって言ったのはヘーゲルだ。一つ一つの仕事、一つ一つの部門は最善を尽くしている。でもあわせると最悪だ。今の政府はそうなっている。戦後60数年の惰性が積み重なっている。今の日本は戦争で、ゼロベースにすることはできない。だとすれば、それに近いのが仕事を中国に持って行けば良い。中国人が余分な仕事を洗い出してくれる。ギブアンドテイクで仕事を見れば無駄な仕事が浮かび上がる。
そう言いながら、こうした議論はむなしさを感じる。銀行のシステムにしろ、政府機関が絡むものは日本国内で、なおかつ日本人でしなければならない。これはきわめて効率が悪い。しかもこれは日本人の価値観として、変えることができそうにも無い。私はそれを変えさせるための仕掛けを考えて行く必要があると思っている。世界がそう言う方向に動いているのに、なぜ日本だけが効率が悪いままに鎖国のような仕事の仕方を続ける事が良いのだろうか。政府の仕事を中国の持って行けば、中国政府に情報が漏れるとでも思っているのだろうか。馬鹿げた議論だ。