2014年05月28日

今日のテクノロジーの明日の仕事への影響は計り知れず、どの国もそれに対応出来ていない。(4)

The main way in which governments can help their people through this dislocation is through education systems. One of the reasons for the improvement in workers’ fortunes in the latter part of the Industrial Revolution was because schools were built to educate them—a dramatic change at the time. Now those schools themselves need to be changed, to foster the creativity that humans will need to set them apart from computers. There should be less rote-learning and more critical thinking. Technology itself will help, whether through MOOCs (massive open online courses) or even video games that simulate the skills needed for work.

set ~ apart from 〜:を…から区別する[際立たせる]
rote-learning :機械的な丸暗記
MOOCs:大学等の高等教育機関がインターネットを通じて公開している講義・履修コースのこと

この混乱の中で政府が人々を支援出来る主な方法は、教育の仕組みを通じて行なうことである。産業革命の後半の一時期に労働者の運命を改善した理由の1つは、学校が労働者達を教育するために作られたからであり、それは当時は劇的な変化であった。今やこうした学校は彼ら自身変わる事が必要とされており、それは人類がコンピューターとは区別される必要のある創造力を育むためである。機械的な丸暗記はより少なくし批判的思考力をもっと増やすべきである。テクノロジーそれ自身はMOOCs(大規模なオープン・オンラインコース)か労働に必要とされる能力を刺激するビデオゲームでさえ、そのどちらかを通じて助けとなるだろう。

The definition of “a state education” may also change. Far more money should be spent on pre-schooling, since the cognitive abilities and social skills that children learn in their first few years define much of their future potential. And adults will need continuous education. State education may well involve a year of study to be taken later in life, perhaps in stages.

a state education:公教育/産業革命や市民革命を経て、近代社会が成立する課程において、一般大衆を国民として教化せしめる必要が生じた事に端を発する考え方
cognitive abilities:認知能力/色・形・大小関係・数・文字などが理解できたり、使ったりできるということ
may well :たぶん〜だろう

「公教育」の定義も恐らく変わるかもしれない。ますます多くの金が就学前に費やされるべきで、それは最初の数年間で子供が学ぶ認知能力と社会的なスキルが
将来の能力の殆どを決定するためである。そして大人は継続教育を必要とするだろう。公教育は、人生の後半で恐らく段階的に、勉強のための1年が必要になるだろう。

Yet however well people are taught, their abilities will remain unequal, and in a world which is increasingly polarised economically, many will find their job prospects dimmed and wages squeezed. The best way of helping them is not, as many on the left seem to think, to push up minimum wages. Jacking up the floor too far would accelerate the shift from human workers to computers. Better to top up low wages with public money so that anyone who works has a reasonable income, through a bold expansion of the tax credits that countries such as America and Britain use.

job prospects :仕事の将来性
dimmed:おぼろげな、楽観出来ない
squeeze:減らす
jack up:つり上げる
floor:最低賃金
bold :大胆な
top up:補給する
tax credits:税額控除、税額除免

しかしながら十分に人々は教育を受けてはいるが、彼らの能力は等しくならないままだろう。そして経済的にますます二極化している世界では、多くの人たちは自身の仕事の将来性は不透明で賃金が減っていくということに気が付いてくるだろう。彼らを助ける最適な方法は、多くの左翼の人たちは考えているようだが、最低賃金を押し上げることではない。最低賃金を上げすぎる事は人間の労働者からコンピューターへの移行を加速させることになるだろう。公的資金で低賃金を補給する方が良い。そうすればアメリカやイギリスのような国が用いている大胆な税額控除の拡大を通じて、働く人だれもが適切な収入を得るようになる。

Innovation has brought great benefits to humanity. Nobody in their right mind would want to return to the world of handloom weavers. But the benefits of technological progress are unevenly distributed, especially in the early stages of each new wave, and it is up to governments to spread them. In the 19th century it took the threat of revolution to bring about progressive reforms. Today’s governments would do well to start making the changes needed before their people get angry.

handloom weaver:手織り機の職工
in their right mind:正気なら
unevenly:不公平にも

イノベーションは人類に大きな利益をもたらしてきた。正気ならだれも手織り職人の世界へ戻ろうとはしないだろう。しかしテクノロジーの進歩の利益は特に新しい波が来ている早い段階では不公平に分配されていて、そしてそれらを拡大するのは政府次第である。そうしたことが19世紀に革新的な改革を引き起こすために革命の脅威となった。今日の政府は人々が怒り出す前に必要とされている変化を作り始めるのが賢明であろう。

水曜日。今日はこれまで。昨日はセンコーの藤森さんと会食。午後は講師のEdに講義内容を説明した。今日はシフトの丹下社長との会食で、彼の会社はあっという間に中国企業のようにわずか数年で月商が2億円まで急拡大した。本社の管理費がゼロと言うすごい会社だ。ではまた明日。

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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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