2009年08月

2009年08月31日

新世界秩序ー陰謀の理論8

昨日のインラインは雨がぱらぱら程度で、快適だった。天王洲から青山までは追い風で、じっとしていても、前に進んでくれたので、まるで、電力を使って走っているようだった。帰りも青山から浜松町まで滑って帰った。インラインで帰って来たのは久しぶりだった。昼は青山の246で若い人と会食した。

昨晩は選挙速報があり、時代の変化を感じた。戦後の政治の金属疲労だろうか。国民が政治の惰性にうんざりしていた。企業も戦後64年経っていて、同様なことだが、そのために私がBPOを行っている。その惰性をなんとかしようと、日本企業をグローバル化して、組織を変革しようとしているが遅々として進まない。政治は選挙があるから、一挙に改革できる。民主党が自民党よりどうのとは言わない。変化が大事だ。まずは壊すことだ。それからすべてが始まる。だから民主党が政治を運営しても、混乱は続くだろうが大きな変化はある。企業はそうはいかない。さて昨日の続きだ。

例えば、1982年の論争の的になっている著書 “The Holy Blood and the Holy Grail”(邦題『レンヌ=ル=シャトーの謎』の著者たちはこのシオン長老の議定書はシオン修道会の存在と活動を証拠づける最も説得力のあるものだと結論づけた。

シオン修道会 Priory of Sion : 1960年代以降のフィクション、ノンフィクションで扱われた秘密結社の名称である。当初、フランスで話題になっていたが、英国のテレビ作家ヘンリー・リンカーンらが追跡、テレビ番組や出版で英語圏に広まり、日本でも翻訳等を通じて知られるようになった。2003年に米国の作家ダン・ブラウンが、ベストセラーとなった小説『ダ・ヴィンチ・コード』で、この結社を物語の中心に据えた為、一躍、世間の脚光を浴びることとなった。
11世紀の中世に遡る歴史を持つと伝えられ、主催者もそのように称したが、その根拠はフランス語で『秘密文書』という名を持つ冊子の記述にあった。しかしこの文書は、最後の総長を自称していたピエール・プランタールが、自ら捏造したものであると1993年に告白した為、シオン修道会が主張していた伝統や秘密は偽りであったと現在では考えられている。

彼らが推測したのはこの秘密結社は「神政主義」の「ヨーロッパ合衆国」を作るために秘密裏に活動していたと言う。この合衆国は政治的にも宗教的にもメロビング王朝の神聖な王に対する「皇帝崇拝」によって、統合され、その王はヨーロッパの王座と「ローマ教皇の地位」の双方を占め、この合衆国が21世紀のハイパーパワーとなるだろうと推測したのだった。

神政主義 Theocracy :神政・神権政治(王に代わって僧呂・神官たちあるいは教会が神託によって行う政治体制)

Merovingian メロビング(王)朝の(王):476年から751年まで。
メロビング朝フランク王国 部族国家から発展し、しだいに他のゲルマン諸部族を征服・統合し、ピレネー山脈からエルベ川に至る西ヨーロッパの大部分を含む大帝国となり、民族大移動後の混乱を収拾して、ヨーロッパの政治的・文化的統一を実現した。フランク王国は、西ヨーロッパ最初のキリスト教的ゲルマン統一国家として、キリスト教文化および中世の諸制度の母体となるとともに、ドイツ、フランス、イタリアなどの諸国家が、その分裂・崩壊の過程のなかで誕生した。

皇帝崇拝 imperial cult
ローマ教皇の地位 教皇庁 the Holy See

シオン修道会はそれ自体、ジャーナリストや学者から冗談半分で、徹底的に正体を暴かれて来た。

ラウンドテーブル

ラウンドテーブル Round Table :英米の国際金融資本が造った組織が「ラウンドテーブル」で、1909年に正式に発足して以来、影でアメリカ政府を動かし、イギリスの外交政策などに非常に大きな役割を果たしてきた。

英国のビジネスマンである Cecil Rhodesはイギリス帝国が再びアメリカ合衆国を併合することを提唱していて、イギリス帝国自体を「帝国連合」の中に改革し、ハイパーパワーを生じさせ、世界平和を継続させることであった。

帝国連合運動 Imperial Federation movements :1870年代にイングランドで始まった、本国と植民地の政治・経済・社会的合同を通じてイギリス帝国の緊密化をめざした運動。 1884年に、ロンドンにおいて帝国連合連盟Imperial Federation Leagueが結成され、運動の中心的担い手となる。 1887年の第1回植民地会議の開催は、連盟のイギリス政府への働きかけによるところが大きいといわれる。 1885年、メルボルンに連盟の支部が設置され、以後、他のオーストラリア植民地にも支部ができる。 しかし、1890年代に入ると、オーストラリア連邦結成運動が高まり、ナショナリズムの強い力に押されて、連盟主導の運動は衰退する(1893年に連盟は解散する)。 ? かわって、オーストラリアの立場から帝国連合にアプローチしたのが、オーストラリア出生者協会Australian Natives' Association (ANA)である。 協会は、ナショナリズムと帝国意識の両立は可能だと考え、「オーストラリア人のためのオーストラリア」を唱える一方で、特に経済・防衛においてイギリスとの結びつきを重視する。 ここに、本国の立場から帝国議会や帝国関税・軍事同盟を構想した植民地相ジョゼフ・チェンバレン(1895-1902)との相違がある。 ? ナショナリズムの頂点となる連邦結成が達成されると、以後、本国イギリスと効果的な協力関係を取り結ぶことに関心が移る。 このオーストラリア版帝国連合運動を推進した中心人物が、第1回植民地会議の出席者で、ANAのメンバーだったアルフレッド・ディーキンである。
http://www.ajf.australia.or.jp/aboutajf/publications/sirneil/dict/ImperialFederationmovements.html

彼の最初の強い決意は1877年に、彼が23歳の時に書いたものだが、彼の望みは秘密結社を創設すると言うもので、「選民の結社」として知られているが、この彼の目標を事前に言ったものであった。

選民の結社 Society of the Elect:歴史家Carroll Quigleyによれば、ラウンドテーブルのグループは秘密結社につながっていて、南アフリカのダイアモンド男爵Cecil Rhodesが似たような目標を立てていたと信じられている。Rhodesは彼の一生の間に誰かにこの秘密結社を作らせていたと信じられていた。この秘密結社が選民の結社と言う名前で呼ばれていた。

解説ばかりで、遅々と進まないが、仕方がない。オーストラリア出生者協会Australian Natives' Association (ANA)と言う言葉は日本の書物には出て来ないからだ。知らなくても良いが、こうした運動とか秘密結社は我々は『ダ・ヴィンチ・コード』ぐらいでしか、接触しない。それで良いと言えば良いのかもしれないが、世界にで行く日本人としてはその教養として必要だと思う。








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2009年08月30日

新世界秩序ー陰謀の理論7

昨日は一日自宅にいた。マッサージチェアとかロデオボーイとか大物の整理で、只でも良いので、オークションに出した。息子のエレキギターも何台もあった。以前もそうだったが、あまり数多くのこうした品物を同時の処分すると、同じものを2度出してしまったり、幾らの輸送料金で出したかわからなくなったり、返事が漏れてしまったりしたので、散々おしかりを受けた。今回は慎重にやっている。処分すると一台何千円もかかるので、買っていただけるとありがたい。

昨晩、母親と愚息が台湾から戻って来た。また、家の中がにぎやかになりそうだ。食料をしこたま台湾から持って帰って来た。うれしい限りだが、今減量中なので、食べない。母親は変に思うだろうが、仕方がない。

今朝はインラインのスケートがあるだけだ。午後は8月最後の週末なので、もう少し部屋を片付けたい。さすがにもうオークションするようなものはない。オークションするには写真を撮らなければならないが、その写真を撮っている最中に、カメラを床に落と してしまった。NIKON Coolpixの600Megaのカメラで、レンズが戻らなくなってしまった。このカメラはこういう故障が多いようだ。パソコンもそうだが、こうした大量生産品にはリコールはないようだ。MACだけが違うけどね。これもオークション行きで、残念ながら、ジャンクで販売している。同じ症状 のものがジャンクで、2000円で売っているので、1000円で販売に出した。なれてくれば、一件登録するのに5分もかからない。捨てるのはもったいない ので、オークションは便利だ。登録に5分、送付するためのパッケージングに5分。ただその気になるのに時間がかかる。

かねてから言おうと思っていたが、スターバッックスでコーヒーは飲まないようにしている。理由は2つある。一つはパソコンの電源を貸してくれない。どこの店も同じで、どんなに困っても貸してくれない。顧客満足度を調べたことがないと思う。2番目の理由として、インラインをはいていると店に入れない。これは溜池山王の店だけかもしれない。商品すら売ってくれない。馬鹿げた話だ。どうもある顧客が危ないと言ったせいだが、これも馬鹿げた話だ。だから、スターバックスではコーヒーは飲まない。コーヒーはうまいし、社員も良い。経営のシステムがまずい。最悪のマニュアルだ。きっと、経営者はそのことを知らないのだろう。企業はそういうところから崩壊していくに違いない。もったいない話だ。

さて、前置きがだいぶ長くなってしまったが、今日はシオン長老の議定書の続きで、これも読む人はうんざりだろう。英語ではProtocols of the Elders of Zionという。これからは英語の方も出来るだけ書いておくことにしたい。そうしないと、欧米人との会話で、言っている言葉が特定できないかもしれないからだ。グローバリゼーション研究会が今回は9月12日にあるので、その時まで、キーワードを整理しておきたい。一ヶ月分なので、100ぐらいの単語がありそうだ。

シオン長老の議定書によるプロパガンダはユダヤの画策者たちの陰謀で、彼らはフリーメーソン組織を支持し、世界の統治を画策し、彼らは神が選んだ民族であると信じていて、すべてのユダヤ人のためにそう考えて来ていると言っている。この議定書は悪戯もしくは明らかに盗作したものであることはキリスト教神学者であるGöran Larssonのような学者によって証明されて来ている。一般的に意見の一致を見ていることであるが、これは「オフラーナ」Okhranaとして知られるロシア帝国秘密警察が1890年代後期か1900年の初期に盗用して、文章をでっち上げたものであり、それは『Dialogue in Hell between Machiavelli and Montesquieu(マキアヴェリとモンテスキューの地獄での対話)』から、いくつかの一節を逐語的に盗用したもので、この文章はフランスの法律家であり、好戦的な正統主義者 Legitimistであった Maurice Jolyがフランスのナポレオン三世を批判して19世紀に書かれた風刺文であった。

正統主義 Legitimism:とはナポレオン戦争終結後の1814年から1815年にかけて開かれたウィーン会議における基本原則。フランス外相タレーラン=ペリゴールが提唱した。フランス革命前の主権領土を正統とし、革命前に戻ることを説いた復古主義。革命前のブルボン家フランススペインナポリシチリアでの復位を意味していた。

1814年、ウィーン会議でフランスのタレイラン外相が唱えた新しい国際秩序の理念。タレイランは国内的にはブルボン復古王朝とフランス革命の立憲制度とを和解させ、新しい統治原理にしたが、国際的には、王位や国境を革命戦争以 前の状態に戻すこととし、ルイ14世以来のフランス固有の領土を確保しようとした。これはザクセンの全領土を併合しようとするプロイセンやこれを支持する ロシアの対仏復讐心をあおることにもなった。イギリスのキャッスルリー外相とオーストリアのメッテルニヒ宰相もこの方針を支持。かくしてサルディニア王国 やポーランド王国が復活したが、スペインやナポリ(両シチリア王国)にはブルボン家の王が復位した。1820年、両国に立憲主義運動がおこるとその年のうちにオーストリアがナポリに、1823年にはフランスがシャトーブリアン外相のもとで武力干渉し、タレイラン流の国際協調や調停による平和の方針はくずれ、本格的な反動が始まる。http://www.tabiken.com/history/doc/K/K082C100.HTM

この議定書によって、20世紀の多くの反ユダヤ主義とか反フリーメーソンのヒステリー症に糧を与えて来たと言う責任が一部はあって、他の陰謀の理論、例えば、シオニストによる世界支配の政府 Zionist Occupation Governmentの開発に影響を与えたと広く考えられており、現代の陰謀の文学に幾度となく現れて来ている。

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2009年08月29日

新世界秩序ー陰謀の理論6

昨日は朝経営研修を毎金曜日の朝6時から行っている。そのため、この陰謀の理論を書けなかったが、今、フリーメーソンのところを翻訳している。今までこの組織は調べたことがなかったので、知識がないので、難しい。

昨日、日経新聞で、最高裁の裁判官の評価が出ていて、大きな進歩だと思う。今までは誰にどう投票しようかわからなかったが、今回はよくわかった。一票の格差で、格差があってもそれが合憲だと言う裁判官が3人いた。涌井、那須、田原さんで、私はこの3人をだめだと思う。

昨日はACSのRossさんと昼飯を食べていたら、偶然、前橋の高橋社長とあった。この広い東京で知っている人に会うと言うことは滅多にない。ありがたいことだ。今日はオークションで販売したバイクの用品を落札者に送らなければならない。今日明日は量が多いので、大変だ。さてその難しい翻訳を続けよう。今までは一週間で終わっていたが、今期はもう一週間かかりそうだ。

その上、国璽尚書のデザインやWashington, D.C.の街路地図に責任を持った人々のフリ−メーソンの会員の資格を確立するための印刷された情報はない。最後に、フリーメーソンの人たちが言うには彼らの神話に於ける、ソロモンの神殿の象徴的重要性にもかかわらず、それを再構築する関心もない。特に、「神殿の丘の上にある物の現在の状態に如何なる干渉を加えたら、十中八九、世界中にかってないくらいの最大の宗教戦争が起こってしまうことが明らかなのだが。」

ソロモンの神殿 Temple of Solomon:現イスラエル・エルサレムにあった古代の神殿、またはその場所。ユダヤ人は Temple Mount、イスラム教徒は Haram al-Sharif=Noble Sanctuary al-Aqsa と呼ぶ。ユダヤ、回教の両方の聖地。

神殿の丘 Temple Mount:エルサレムのユダヤ人聖地{じん せいち}。イスラエル・パレスチナ間の紛争地{ふんそう ち}(2000年現在)【同】Haram al Sharif

かなり広範にわたって、フリーメーソンの人たちが主張していることだが、通常のフリーメーソンの組織の中での長い間の規則として、フリーメーソンのロッジ(支部)での政治の議論とか政治の場でのロッジもしくはこの団体の参加とかを禁止している。フリーメーソンの組織では政治に関与しない。しかしこの組織では会員に高いレベルの人格と積極的な社会への参画を教育している。フリーメーソンの組織がその政府を作ろうと言う隠された政策を持っているのではないかと言う非難はいくつかの事実を無視したものだ。若干のフリーメーソンの特色に同意はしているが、多くの独立した、かつ自治権を持ったグランド・ロッジ(本部)はそのように独立して行動しているし、信念とか実務の多くの点に置いて、お互いに合意している訳ではない。

また、このように良く知られているフリーメーソンの調査でも見られるように、個々のフリーメーソンの人たちはそれぞれ信念を持っていて、政治勢力分布に広がっている。「フリーメーソンの政府」と言う言葉は意味をなさない。と言うのは個々のフリーメーソンの人々は良い政府を構成するための意見の多くが異なっているからで、団体としてのフリ−メーソンの組織はこのトピックに対して意見を持っていない。結局、フリーメーソンの人たちが議論しているのは影響力を持った個々人が秘密の政治を行うためにフリーメーソンの支部を利用したり、してきたりするのは真実であるとしても、例えば、不法なイタリアの支部Propaganda Due 別名P2の事件のように、こうしたことはフリーメーソンの隠れた政策に対する証拠と言うよりかはフリーメーソン組織による反対者を仲間に入れるような行為である。

シオン長老の議定書

シオン長老の議定書 Elders of Zion:19世紀にロシア秘密警察によって作られた反ユダヤ文書

シオン長老の議定書は反ユダヤ主義の虚報で、1903年に発行され、世界制覇をするためにユダヤーフリーメーソンの陰謀であると主張した。

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2009年08月28日

今日は経営研修のためお休み

昨晩は船のパーティがあり、天王洲アイルから、羽田まで、3時間のクルージングだった。Lingさんを講師に来ていただき、これからの中国のとんでもないビジネスの片鱗の話をしてくれた。夜のビジネスをしている女性だけでも3,000万人いて、この人たちが5ヶ月に一度携帯電話を購入すると言う話がいやに印象的であった。来年には携帯電話が8億台にもなると言う。車もそうだが、数の桁が違う。日本人にもこのビジネスチャンスはある。

日本人が縮まっている習慣がついてしまったが、中国がその悪い習慣を直してくれるかもしれない。確かに、第一法規の田中社長が言われるように、この成長がいつまで続くかはわからない。ただ、当分は続きそうだ。アメリカの覇権の方がもっと早く凋落しそうだが、これもわからない。時代の変革期であることだけは間違いなさそうだ。しかもその方向ははっきりしている。

ところで、こうした船のパーティは始めてだが、途中下船できないのと、遅刻が出来ないのが面白い。海野会始まって以来だが、6時半講演開始なのに、6時には殆どの出席者が集まってしまった。しょうがないので、6時15分に講演を開始した。これは前代未聞で、いつもは6時半になっても、出席者は3分の一ぐらいだった。

船は120人乗りで、2階の一部に他の10数人の団体があったが、殆ど貸し切り状態だったので、60人だったので、快適だった。ぜひ毎年の事業にしたい。課題は夜9時まで拘束されてしまうので、私のように朝早い人だと、朝がちょっと大変だが、それも仕方あるまい。今日はこれから経営研修があるので、陰謀の理論はお休み。


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2009年08月27日

新世界秩序ー陰謀の理論5

昨日は第一法規の田中社長と会食をした。出版業界が保守的なことがよくわかった。ここで言うグローバリゼーションとはほど遠い世界のようだ。日本にはこうした業界が数多くある。外資も参入できない。また、海外にも進出しにくい。国内の企業間の競合は今後もあるが、そのためのコスト削減と、これからのデジタル化は必須のようだ。企業の変革にはそのための種を育てなければならない。若手をどう育てていくかが今後の企業変革の第一歩のように思う。

今夜は船がある。創業6周年記念と言うことで、中国の携帯電話で日本の動画漫画を配信ているリンさんを講師に呼んでいる。ものすごく精力的な人で、日中を駆け巡っていて、力が余ってしょうがないと言う人だ。船のイベントは始めてだが、楽しみだ。今日は3時頃から起きているので、夜まで持つかどうか心配だ。さて続けよう。

18世紀末になって、John RobisonとかAugustin Barrueのような反動的な陰謀理論家たちはイルミナティが抑圧から生き残り、アメリカ革命、フランス革命、ロシア革命のような大きな歴史的なイベントの背後で、黒幕となることを考え始めた。イルミナティは世俗的人間主義者や無政府ー共産主義者が言う桃源郷を作るために世界革命を画策しているのだと信じられていて、この桃源郷は人間が造り出す自然的秩序に対する脅威としてみられていた。

世俗的人間主義 secular humanist :宗教(特にキリスト教)を重視しないヒューマニズムをキリスト教右派が批判的にこう呼ぶ

19世紀になって、イルミナティの陰謀の恐れはヨーロッパの支配階級の現実の関心事となり、この恐れに対する圧政の反動として回避しようとした一連の革命を引き起こしてしまった。

一連の革命 1848年の革命 Revolutions of 1848フランスの二月革命、ドイツ人地域の三月革命など、1848〜49年にヨーロッパ全域でおきた革命の総称。

20世紀も半ばになって、イルミナティの「悪魔化」が成功して、中間、もしくは下層階級の極右翼もしくは極左翼の陰謀の理論家たちはイルミナティと言う言葉をいかなるピラミッド構造の秘密結社とか貴族社会の血統を記述するために使い始めた。彼らは一つの世界政府を通じて、新世界秩序を作ると言う企みを疑っていた。しかしながら、ある憶測によると、エール大学の卒業生の組織であるスカル・アンド・ボーンズは事実、歴史的なババリアのイルミナティの再来とか継続であり、統合国家体制のような考えを持っている。

悪魔化 demonization :同じ民主主義の土俵で民主主義の政策論争をしている相手を軍国主義者扱い、あるいはテロ信奉者扱いするという「悪魔化」という。

統合国家体制 シナルキー(Synarchy):アナーキー(無政府主義体制)の正反対とされる。つまり、国家権力がすべて、個人の権利と自由はゼロと言う政治制度だ。

フリーメーソンの主義

多くの反フリーメーソンの人たち Anti-Masonsは「高級な」フリーメソンの人たちは秘密の新世界秩序を作ろうと陰謀を企んでいると信じている。これらの陰謀理論家が言うには George WashingtonとかBenjamin Franklinのようなアメリカ合衆国の幾人かの建国の父たちはフリーメーソンの象徴と神聖幾何学を持ち、それはアメリカの社会に織り込まれていて、特に、アメリカ合衆国の国璽(こくじ)、一ドル紙幣、ナショナルモールの建設物の建設様式、Washington, D.C.の通りやハイウェイなどがそうである。

神聖幾何学という言葉は、人類の歴史が辿った様々な文化において、宗教、哲学、精神的信仰など、幾何学から発生したものごとを網羅するために、考古学者や人類学者、幾何学者によって使用されている。神聖なる幾何学形は自然界のいたる所に存在し、幾何学を通じて融合性の概念を明示している。

National Mallナショナル・モール:ワシントンを訪れた誰もが訪れる場所である。連邦議事堂からリンカーン記念碑までの緑地帯であるナショナル・モールには、スミソニアンの各種博物館を始めとして、ワシントン記念碑第2次世界大戦記念碑コンスティチューション・ガーデンベトナム戦争退役軍人記念碑朝鮮戦争退役軍人記念碑、さらに南にはジェファーソン記念碑フランクリン・ルーズベルト記念碑など、多数の記念碑が置かれている。ナショナル・モールは、いわば首都を代表する公園として、これらの記念碑とは別の国立公園ユニットに数えられている。

彼らが憶測しているのはフリーメーソンたちは「宇宙の偉大な建設者」である神の計画に従って、政府に対して彼らの計画を神秘的に束ねるためにこうしているのだと言っており、アメリカ合衆国が外部からの影響の左右されない「地球上に神の王国」を究極は確立し、神聖なところに、あたらしエルサレムの第三の寺院を建設すること信じていると彼らは言われている。

フリーメーソンたちはフリーメソンが陰謀だと言う主張に対して反論してる。彼らが主張するのはフリーメーソンの主義は秘教を通じて、自然神学を促進しているのであって、彼ら自身はこの神秘的な象徴に何ら力を置いていない。

自然神学 natural theology:神の真理は啓示によって示されるのではなく、人の理性によってのみ明かされるとする神学上の立場。【対】revealed theology

象徴の図画がどんなに大きく描かれようと、力の連結とか管理とかの行為として、フリーメーソン主義の一部としてみられることはない。


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2009年08月26日

新世界秩序ー陰謀の理論4

朝晩涼しくなって来て、秋だね。愚妻がカナダから帰って来て、時差ぼけで、5時前から起きている。愚息はとうとうカナダに留学してしまった。ビッグスクーターは置いたままだ。売ってしまえば良いのにと思っている。3ヶ月も放置してしまえば錆びてしまう。早々に帰って来ようと思っているのかもしれない。高校は勉強がきつくないから大学とは違うので、きっと大丈夫だろう。今日は相変わらず、昨日の続きで背景を理解するのが難しいが、きちんと説明するので、先を急がない。特に宗教的な背景は日本人には疎いので、ここでしっかり勉強してほしい。欧米人はこういう内容は詳しいが、日本ではフリーメーソンぐらいで、その宗教的な背景まで理解している人は少ない。

世紀が代わると、特に2008–2009年のグローバル金融危機の間にGordon BrownHenry Kissingerのような多くの政治家や消息通はグローバル金融システムの改革を擁護したり、「新ブレトンウッズ体制 New Bretton Woods」を求めたりするために、この「新世界秩序」と言う言葉を利用している。と言うのが昨日の最後だ。

こうした宣言が意図しない結果ではあるが、陰謀の理論家たちに新鮮なエサを提供してしまい、前のクリントン政権のアドバイザーであるDick Morrisと保守的なトークショーのホストであるSean Hannityとが彼の Fox News Channel の番組で、新世界秩序に関して、「陰謀の理論家たちは正しい。」と言い、その頂点に達した。このFox Newsは何度も進歩的なメディアの「番犬」のグループに批判されて来ていて、極右翼の陰謀説の支持者の美辞麗句が主流の流れになることだけでなく、一匹狼であるテロリストの活動を煽動してしまう可能性があるということだ。

  番犬 Watchdog :1960年代から1970年代初頭にかけて米国の新聞が展開した調査報道や“番犬”としての役割は、“ジャーナリズムの倫理”に対する関心へと 移っていった。ベトナム戦争中、新聞は、米国が評判の悪い戦争からの撤退を速める上で大きな役割を果たした。ウォーターゲート事件捜査中には、ワシントン ポスト紙の二人の粘り強い記者―ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタイン―が、ニクソン大統領の辞任に繋がる事実を暴露することに成功した。しかし、 新聞は時に行き過ぎてしまい、国民の知る権利と個人のプライバシーや国家の安全を守る政府の責務との微妙な境界線を踏み越えてしまう、と感じる気分も存在 した。多くの訴訟で、裁判所は、どの時点で、あるいは、新聞に権利の逸脱行為があったかどうかの判断を下してきた。1971年、政府は、ニューヨークタイ ムが、「ペンタゴン文書」として知られているベトナム戦争に関する国防総省秘密報告書を報道することを、公表は国家の安全を脅かすとして阻止しようとし た。しかし米国最高裁判所は、政府が、国家の安全にどの程度危害をもたらすか証明できない以上、新聞はその情報を自由に公表できる、と裁定した。
  しかし、新聞報道に対する信頼性の低下を示す世論調査に直面し、1980年代になると、報道機関は規範やニュース協議会、オンブズマンといった 手段を利用し、新たに倫理問題を重視するようになった。米国では1923年以来、ジャーナリスト倫理綱領が用いられている。米国新聞編集者協会 (ASNE)が、先ずそのような綱領を受け容れ、プロフェッショナルジャーナリスト協会とシグマ・デルタ・キー、アソシエイテッド・プレス・マネージン グ・エディターズが続いた。上記の主要な3つの新聞の専門機関による、これらの自発的な倫理規範は重要なガイドラインを提起し、ジャーナリストに知性や客 観性、正確さと公平さをもって職務を遂行するよう求めている。
  しかし、米国のジャーナリストにとって依然として最も重要な問題のひとつは、2つの強固な信念―知る権利とプライバシーや公正な扱い―との確執 である。それは単純な公式で処理できるものではなく、ケース・バイ・ケースで解決するしかない。合衆国憲法修正第1条は政府の干渉から新聞を守っている が、新聞が完璧な自由を有するわけではない。文書誹毀やプライバシーの侵害を禁ずる法律があり、記事を入手するために記者がやってよいことにも制約が課せ られている。テレビのニュースジャーナリストは、「公正の原則」と呼称される、さらに付加的な制約を負わされている。このルールのもとでは、あるテレビ局 が論争中の問題についてひとつの立場を提示したら、公共の利益のために、その局は反対の立場の代表者が反論を放送する機会を与えなければならない。米国の 法廷制度、州議会や連邦議会、監督官庁、国民とメディアはすべて、そのような法的、倫理的な問題への対処法を模索するために役割を果たし続けるだろう。
-- 米国国務省国際情報プログラム室出版物およびその他の政府刊行物より --
http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-media-ethics.html

一匹狼 Lone Wolf :テロ行為

陰謀の理論

数多くの非宗教的な、そしてまた宗教的な陰謀の理論があり、そこから、新世界秩序の概念を見ることが出来る。次のリストは比較的年代順に見た主要なものである。

イルミナティ illuminati

イルミナティの秩序は「啓蒙時代」の秘密結社 secret society であった。これは1776年5月1日にIngolstadt (Upper Bavaria)で、イエズス会のAdam Weishaupt(1830没)によって、創設され、彼はUniversity of Ingolstadtで教会法の第一層の教授であった。この運動は闘争的な自由思想家、 教育宗教分離主義者、共和論者、男女同権論者からなり、ドイツのMasonic Lodgesで勧誘され、これは「神秘主義宗派」を通じての完璧主義をを促進することだけを求めた。1785年にヨーロッパのすべての君主制度と国家の宗教を倒そうと言う噂によって、ババリア政府のよって潜入され、破壊され、鎮圧されてしまった。

以下長い補足説明を付けたが、背景を理解してほしい。こうした宗教的な背景は日本人は知らない。

啓蒙時代 Enlightenment-era とはヨーロッパ啓蒙思想が主流となっていた17世紀後半から18世紀にかけての時代のこと。啓蒙思想とは、聖書神学といった従来の権威を離れ、理性悟性)による知によって世界を把握しようとする思想運動である。この時代にはスコットランドフランス思想家たちが、特に重要な役割を果たした。政治と経済の面では、三十年戦争でヨーロッパを二分した政治的宗教的対立がやみ、絶対主義王権と重商主義が確立した時期に当たる。

イルミナティ: 本来ラテン語で「光に照らされたもの」を意味するが、歴史上、種々の狂信的グループにこの名称が与えられた。なかでもワイスハウプト(1748―1830)によって、1776年ドイツバイエルンババリア)中部の都市インゴルシュタットに創設されたものが有名である。啓蒙思想の影響を受け、自然的宗教、倫理を樹立し、理性に基づく宗教をもってキリスト教にかえようと試みた。とくにバイエルン地方で急激に発展し、ゲーテら有名文化人も参加したが、当然ローマ法王からも非難され、フランス革命ののち衰退の一途をたどった。スペインにも16〜17世紀に、この名称でよばれるグループができたが、はっきりした宗教を形成はしなかった。 http://100.yahoo.co.jp/detail/イルミナティ/

イルミナティ(Illuminati)は、現実の歴史、およびフィクションに登場する秘密結社の名称。

イルミナティとは、啓蒙、開化を意味するラテン語で、近世以降、この名前で呼ばれた秘密結社はいくつもある。グノーシス的要素やテンプル騎士団シオン修道会アサシンフリーメイソンとの関連等を持つとされる。

陰謀論においては非常に人気があり、現在でも密かに世界へ手を伸ばし影響を与えている影の権力であるとされる。ただし、日本ではそれほど有名ではなく「ユダヤの陰謀」や「フリーメイソンの陰謀」で置き換えられていることが多い。

また、単にイルミナティと言った場合、アダム・ヴァイスハウプト主宰のものを指す場合が多いが、その後に復興運動があったとは言えその本体の活動期間は実質8年間であり、陰謀論の主体としてはユダヤやフリーメイソンと比較して説得力に欠けるという側面もある。まだ続きがあるので関心があれば:http://ja.wikipedia.org/wiki/イルミナティ

Masonic Lodges:フリーメーソン(Freemason)(の主義, 制度など)の支部と訳されている。

神秘主義 mysticism :神、最高実在、宇宙の根本理法など、それぞれの宗教でたてられる究極的・絶対的なるものへ自己が直接に合一、透入する体験を「神秘体験」という。神秘体験に至上の救済価値を認め、これを中心として独特の思想や行動を展開させるような、宗教の体系ないし形態が「神秘主義」とよばれる。神秘主義宗派 mystery schools

他にも専門用語が出て来ているが、きりがないので、省略した。欧米の歴史的な背景を理解しようとすることは大変だが、我々が彼らを理解しなければ、彼らは我々を理解してくれない。我々の文化を理解してもらうためには彼らの文化と文明を理解しなければならない。

 

 

 

 






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プロフィール

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プロフィール

海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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