2011年07月

2011年07月31日

NATOとリビアの反乱軍

先月、母親が82才で心不全で、救急車で入院して、九死に一生を得ることが出来た。一ヶ月ぐらい入院して、奇跡的に回復した。ICUではもうだめかと思われた。今は介護認定を申請して、自宅で、父親と一緒になんとか暮らしている。三河島なので、私の天王洲から一時間近くかかるので、引っ越そうとしている。そうこうしているうちに、今度は父親が転んで、顔面を打ってしまった。これも一昨日だが、九死に一生を得た。脳はダメージを受けていなかったからだ。ただ鼻の中の動脈が切れて血が止まらず、輸血が必要な程になってしまった。救急車で白髭橋病院に運ばれたが、処置できず、今度は東京医科歯科大学に運ばれた。

6時間近くかかって、一昨晩遅く、なんとか処置が出来た。なんと体の3分の一の血液がでてしまったが、何tか命が持った。いまは、急性腎不全で、まだ安心は出来ないようだ。母親の時もそうだったが、医者は大変な職業だ。今、体調が悪いとは言えないからだ。患者が 死んでしまう。看護婦もそうだが、世の中で、最も尊敬する職業だ。私の目の処置のように、ヤブ医者も世の中にはたくさんいるが。今回の場合には医師は4人でチームを組んでくれた。

出血がひどかったので、血が肺に入っていると、大変だそうだ。父親は86才なので、もうとっくに引退しても良いのだが、まだ頑固に家具屋をやっている。今回の事故で、やっと家具屋を止めると思う。ヤレヤレだ。年を取っても、老人の気持ちは20才だ。まだまだやれると言う気持ちは大事だが、母親が動けなくなって、彼一人で、家具屋は出来ない。運搬の車もあって、心配でしょうがなかった。これで一安心だ。

2人とも今回の入院は奇跡的に生命に問題なかったの で、私はほっとした。父親も介護認定を受ければ、これで一安心だ。日本はこうした高齢者の介護がしっかりしていることが今回よくわかった。有難いことだ。 もしこうした制度がなかったら、明日にでも両親の住んでいるところに引っ越さなければならない。こうした制度があるので、自宅を売る時間の余裕が持てる。 今日は日曜日だが、昨日もそうだったが、この週末はそういうことで、早朝から殺人的な忙しさだ。夜討ち朝駆けとはこのことかもしれない。お陰で、私自身の頭と体は何ともない。 日頃の鍛錬のお陰かもしれない。朝の勉強と朝の体操は欠かすことが出来ない。さて今日は昨日と同じような内容だが、テーマは変わって、NATOとリビアの反乱軍との軋轢だ。
これはタイムの記事だ。では始めよう。

Tuesday, Jun. 21, 2011
All Confused on the Western Front: NATO and Libya's Rebels Don't Jibe

 

"Where is NATO?" the rebel asks, with no small amount of frustration. It is just after midnight on June 17, and he is holed up in Dafniyah, a hamlet west of the revolutionary enclave of Misratah on the coast of western Libya. Like all the fighters in the dry fields outside the rebel city, Ashrf Ali, 30, had anticipated that the military alliance would launch a bombing campaign in the early hours of the morning last Friday, hitting Libyan leader Muammar Gaddafi's troops to allow the rebels to push further inland. Instead, NATO planes have merely buzzed the sky in routine reconnaissance and patrol sorties, leaving Ali and his fellow fighters unable to advance.

「NATOはどこだ?」と少なくない欲求不満を持って、反乱軍は聞いている。それは丁度、6月17日の真夜中を過ぎていて、彼は Dafniyahの中にかくまわれていた。そこは西リビアの沿岸のミスラタの革命軍の飛び地の西の小村である。反乱軍の都市の外にある乾燥地帯のすべての戦士のように、30才のAshrf Aliは軍事同盟が先週の金曜日の朝の早い時間に空爆作戦を行うだろうと期待していた。反乱軍がより内陸に侵攻する為にリビアの指導者Muammar Gaddafiの軍隊を叩くことを。そのかわり、NATOの飛行機は通常の偵察そして哨戒出撃としてただ単に空を飛び交っただけであった。Aliと彼の仲間の戦士達は前進することは出来なかった。

 


A heavily damaged street in the rebel-held city of Misrata, Libya on June 13, 2011.

2011年6月13日のリビア、ミスラタの反乱軍が確保した都市のひどく損傷した通り

Throughout parts of Libya under rebel control, people are frustrated with NATO. Between its slow pace of attacks and the errant strikes that have killed rebel fighters, the speculation now is that the Western coalition lacks the resources and resolve to help the rebels topple Gaddafi.

反乱軍が制圧したリビアの地域では人々はNATOに失望している。攻撃が緩慢であり、反乱軍の戦士を殺してしまう間違った攻撃があったりして、西側の多国籍軍は資源が欠如していて、反乱軍がカダフィを倒す手助けが出来ないとの憶測が現在ある。

The chief problem plaguing both NATO and the rebels is lack of coordination. Rebel leaders complain that they must jump through hoops to reach NATO officials. Field commanders requesting air strikes and relaying troop movements have no direct communication with the alliance's military command in the region, much less headquarters in Brussels, which must issue the ultimate orders. Instead, they call their senior officers via satellite phone at a rebel command center in Benghazi. The officers then relay the information to NATO officials in the same building, who only then contact Brussels. The byzantine process squanders valuable time in a war where seconds are precious. 

NATOと反乱軍の双方を苦しめている主要な問題は連携の欠如だ。反乱軍の指導者達はNATOの高官に届くためにはどんな命令にも従わなければならないことに不満 を持っている。現場の指揮官たちが空爆を要求し、軍隊の移動を伝えても、この地域に於ける同盟の軍の司令部、ましてや最終的な命令を出さなければならないブラッセルの本部との直接のコミュニケーションはない。そのかわり、彼等はベンガジの反乱軍司令センターに衛星電話を通じて、彼等の高級将校を呼び出す。 この将校達は同じビルの中のNATOの高官に情報を伝える。この人たちはただブラッセルと連絡を取るだけだ。一刻一刻が貴重な戦争に於いて、この込み入ったプロセスが貴重な時間を浪費している。

Unable to order air strikes, rebels in the field are forced to wait for unannounced NATO bombings before they can advance. "I never know what to tell my fighters," says Sa'adun Zuwayhli, 29, a field commander in Dafniyah, which is how far the rebels have advanced out of Misratah in their excruciatingly slow advance toward Gaddafi's capital Tripoli. "Advance, retreat, hold — they are all guesses until we see the bombs from NATO," he laments.

空爆を命令することが出来ず、現場の反乱軍は彼等が前進する前に予告なしのNATOの空爆を待たされている。「私は戦士達に何を話して良いのかわからない。」と29才のDafniyahにいる現場指揮官のSa'adun Zuwayhliが言う。そこは反乱軍が、カダフィの首都トリポリに向かってひどく苦しみながらゆっくりと前進して、ミスラタの外にたどり着いて来たところだ。「前進、退却、確保ー 我々はNATOからの爆弾を見るまでは全くわからない。」と彼は嘆く。

 

と言うことで、明日も続く。NATO軍がアメリカ軍と違って、戦争慣れしていないことがよくわかる。一方で、反乱軍は他力本願で、脆弱な組織だと言うこともここからわかる。いつかはカダフィ大佐に勝つのだろうが、アメリカが手を出して来ないと無理かもしれない。今日はこれまで。





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2011年07月30日

アフガニスタン戦争は無益だ。3

以前、万年筆の収集が趣味で,結局、多分,日本一の収集家になってしまった。今はその趣味がなくなったので,、eBayで かっての万年筆を処分しているのだが,かってほど万年筆の事がもうわからなくなってしまい,いろいろ間違えて,買う人からクレームが来るようになった。特 にひどいのは今販売しているOMASの万年筆で,金と銀のものなのだが,それを知らないで,$4,000ドルで販売してしまった。閲覧した人から質問が 来たので,その2本の万年筆は金でも銀でもないと応えたのだが,ペンをよく見るとものすごく小さく、金と銀の刻印があった。もう4,000ドルで売り出し てしまったので、変える訳にも行かず,6,000ドルぐらい損するはめになった。まだ売っているので,興味があったら見ることができる。タイトルは以下の 通り。
OMAS RETURN TO THE MOTHERLAND GOLD & SilverFOUNTAIN PEN


OMAS RETURN TO THE MOTHERLAND GOLD & SilverFOUNTAIN PEN

Item number:130552358963

アップしているのはeBayで上記の番号で,検索出来る。万年筆はモンブランがダントツに有名で,私も大抵のものはもっている。特に、1920年代から1930年代のものが、希少価値があり,もうこうしたペン先を作る職人がいない。このペンで字を書くとその人の今の健康状態、精神状態がわかる。筆と一 緒だ。今の万年筆は誰が書いても同じになってしまう。実はカメラも一緒だ。カメラも一時は相当集めていて,今でもたくさん持っている。中でもライカとロー ライフレックスはたくさん持っている。ローライは最近、2台処分してしまったが。この昔のカメラで写真をとると魂が撮られたような写真が撮れる。今日は趣味の話をしてしまったが,本題に入ろう。昨日の続きだ。


And the U.S.-led NATO operation is clearly not winning, even if it's managing to tread water in areas where it has concentrated its forces. Polls show that a majority of Americans no longer believe the war is worth fighting. And that's an opinion long shared by the majority of Afghans in the Pashtun war zone. The comforting prospect offered to Americans looking for an end to a war that is costing upward of $100 billion a year and a slow but steady drip of U.S.

そしてアメリカ主導のNATOの軍事行動は軍隊が集結している地域で、どうにか、無益に過ごしているとしても、明らかに勝っていない。 世論調査ではアメリカ人の大多数はもはやこの戦争が戦う価値があるとは信じていないことを示している。そして、これはパシュトゥン人の戦争地域に於いてはアフガニスタン人の大多数によって長く共有された意見だ。戦争を終結する事を求めているアメリカ人に対して慰めとなる予測として、年間に1,000億ドル以上の費用とゆっくりだが着実なアメリカの下降があった。

casualties is that the U.S. is training and equipping Afghan security forces projected to number 300,000 by October. But few Western military observers have much confidence that this force will be either able or willing to continue NATO's fight once Western troops leave, ostensibly in 2014 — although the rump Northern Alliance elements will certainly fight tooth and nail to protect their turf from any Taliban return. Right now, Kabul doesn't exactly control much of the territory of which it is the sovereign capital, and that's unlikely to change no matter who's in power there.

10月までにアメリカは30万人に計画されているアフガニスタン人の安全保障軍を教育し,装備している。(文章が切れているので前の方はわからない。)しかし、2014年にはっきりとするが、西側の軍事観察者達は西側の軍隊が離れたら、この軍隊はNATOの戦闘力を維持したり、しようとしたりは出来ると言う自信を持っている人は殆どいない。ー  北部同盟の残党は如何なるタリバンの帰還に対して彼等の土地を守るために間違いなく必死に戦うだろう。今現在,カブールは主権を持った首都である領土の多 くをまさに管理していない。そして、そこで誰が権力を持っていても変化しそうにない。

Washington appears to have recognized that the only way to relieve itself of an open-ended burden in Afghanistan is to negotiate a peace agreement with the Taliban enemy it had originally hoped to destroy. Defense Secretary Gates acknowledged last weekend that preliminary negotiations are under way, although with little expectation of near-term progress.

ワシントンはアフガニスタンに於ける無期限の負担を軽減する唯一の方法が当初は破壊しようとしていた敵のタリバンと平和協定を交渉する事であると認識しているようだ。国防長官のゲーツは先週末、予備交渉が進行中だが、近い将来に於ける進展は殆ど期待できないことを認めた。

The purpose of the NATO war effort over the past two years has been to set the negotiating table more favorably to the Western side, hoping to forcefully demonstrate to the Taliban that it can't prevail on the battlefield and therefore it needs to be more amenable to U.S. terms for peace. The Taliban's purpose has been the exact opposite: to demonstrate the futility of the NATO effort so as to give it a better chance of imposing its own terms at the peace table. Despite the surge,  the Taliban doesn't appear to be feeling squeezed to accept U.S. peace terms. On the contrary, it seems to be playing hard to get, believing that time and circumstance work in its favor.

過去2年間のNATOの戦争努力の目的は西側により有利な交渉のテーブルをセットすることであり、タリバンが戦場で圧倒することができず、そして、それゆえ平和の為のアメリカの条件により沿った形で修正する必要があることをタリバンに対して、効果的に証明することを希望している。タリバンの目的は全く反対であった。:平和交渉のテーブルに彼等自身の条件を押し付ける、より良い機会としてNATOの無益を証明することである。この大軍にも関わらず,タリバンはアメリカの平和の条件を認めることに対してなんら脅迫を感じていないようだ。 反対に、お高くとまっていて、時と状況が有利になるように働いていると信じている。

So the outcome of the war is unlikely to be determined by the troop numbers to which Obama commits on Wednesday. Instead, it will be shaped by what the U.S., the Northern Alliance and Afghanistan's key neighbors, most importantly Pakistan, are willing to accept by way of a political compromise.

だから、戦争の成果はオバマが水曜日に約束した軍隊の数によって決められそうにない。そのかわり、アメリカ、北部同盟、そして、アフガニスタンの主要な隣国、最も重要なのはパキスタンが政治的な妥協の手段によって認めようとしていることによって、具体化されるだろう。

以上で終わり。今更と言う感じだが、アメリカもブッシュがあげたアドバルーンを降ろすのに苦労している。アメリカの国民はもううんざりしている。オサマビンラディンを殺害して、この戦争を早く終わらせたいのだろう。これだけの規模になってしまったので、収束もままならない。早くイスラエルを助けないと中東は混乱のままだ。ではまた明日。

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2011年07月29日

アフガニスタン戦争は無益だ。2

こうして毎日、朝早くから、頭の体操をしていると、頭の回転は鈍らない。体と同様に、鍛錬しないと、思考の深さが浅くなっ てしまう。欧米人は新聞のお陰で、こうしたものを考えると言う習慣がいやでもつくが、日本の新聞では意見が殆どないので、そうした習慣がつかない。昨日の ある企業の方と話をしていて、中国でのマーケティングには英語が必須だと言うことを話した時に、英語が話せると言うことだけではなく、こうした思考能力が 先方からの信頼を得る上では必要だと言った。

どうしても日本人は狭い世界に住んでいるので、欧米、中国と比較して、信頼を得る手段がそう難しくない。だからそのステップが社会のプロトコルから省略されてしまっているのかもしれない。これからの中国の商売はこうしたプロトコルがないと,利益を出すことができない。これからは日本的な商売の仕方ではますます中国人に相手にされなくなってしまう。

今日も昨日の続きだ。この中で、ベトナム戦争の話が出てくるが、CNNのニュースでベトナムの最後の首相であり、空軍の参謀長であった、グエンカオキが23日に80歳でなくなった。ベトナム戦争は1975年に終結して、もう35年が過ぎた。時間は早い。では始めよう。

The Afghanistan mission's more ambitious nation-building goals, originally proclaimed by the Bush Administration, are plainly beyond reach for the foreseeable future. The U.S. finds itself propping up a corrupt and ambivalent Karzai government knowing it has a limited ability to win hearts and minds in the war zone, but also that it has no better alternative. The argument that the U.S. needs to be in Afghanistan to stop Pakistan's falling to the Taliban has always been specious, for the simple reason that those in power in Pakistan see the Afghan Taliban as an ally that, unlike the U.S., shares Islamabad's strategic interests in Afghanistan. And Pakistan's generals act accordingly.

アフガニスタンの使命のより野心的な国家建設の目標は当初はブッシュ政権によって公表されたが、近い将来では、はっきりと手の届かないところにある。アメリカはこの戦争地域に於いて,限定的にしか人心を掌握出来ない事を知っている、堕落し、そして相反する感情を抱いているカルザイ政府を支えていることに気がついている。しかし、また、他に良い代替案はない。アメリカが,パキスタンがタリバンに傾斜する事を止めさせるためにアフガニスタンにいる必要があると言う議論は常にもっともらしい。と言うのは単純な理由で,パキスタンで権力を持っている人たちはアフガンのタリバンを味方としてみていて,彼等はアメリカと異なり、アフガニ スタンに於けるイスラマバードの戦略的な利益を共有している。そして、パキスタンの将軍達はそれに従って,行動している。

Pakistan has been the headquarters of the Afghan Taliban's leadership shura ever since U.S. forces and their Afghan allies swept the movement from power in late 2001. The generals who make Pakistan's decisions didn't stop seeing Afghanistan as a key front in their existential strategic rivalry with India just because it became the initial geostrategic focus of the U.S. war on terror.

パキスタンはアメリカ軍とそのアフガンの同盟国が2001年後半にその勢力を権力から一掃して以来、アフガンのタリバンの指導者達Shuraの本拠地であった。パキスタンの意思決定をしている将軍達はインドとの実在の戦略的な対立関係の中でアフガニスタンを主要な前線としてみる事を止めなかった。と言うの単にそれはアメリカのテロの戦争としての最初の戦略としての地政学に焦点を当てていたからである。


shura: タリバン指導部の評議会「 クェッタ・シューラ(the Quetta Shura)」

この最後の文章がなぜそうなのかは私にはわからない。と言うのは地政学的に言えば、アフガニスタンはインドとは国境を接していないので、この背景がわからない。注

Afghanistan on June 7 superseded Vietnam as the longest war in U.S. history, and has dragged on twice as long as American involvement in World War II. But the more relevant comparison, however irksome it may be to American exceptionalists, may be to the Soviet Union's nine-year debacle in Afghanistan — a milestone the U.S. passed last November.

 アフガニスタンはこの6月7日でアメリカの歴史に於いて最も長い戦争をベトナムに取って替わった。そして、第二次世界大戦でのアメリカの参戦の2倍の長さに引きずり込んできた。しかし、より適切な比較として,しかしながら,それはアメリカの例外論者を悩ませるかも知れないが,アフガニスタンでのソ連の9年の大失敗に対してかもしれない。ー これはアメリカは昨年の11月で過ぎたマイルストーンである。


exceptionalist:アメリカ例外主義(American exceptionalism)は、アメリカ合衆国がその国是、歴史的進化あるいは特色有る政治制度と宗教制度の故に、他の先進国とは質的に異なっていると言う信条として歴史の中で使われてきた概念である。その違いはアメリカ人の仲間の間で断定的優越性として表現されることが多いが、それには通常、歴史的時代や政治の流れに大きく依存して変化する証拠、合理化あるいは説明とされるものが付けられる。しかし、この言葉はアメリカの政治を批評する者達からは否定的な意味で使われることもある。

Sure, there are differences between the two cases: Moscow didn't suffer terrorism attacks originating in Afghanistan, and it faced insurgent opposition from all of Afghanistan's major ethnic groups, whereas the Western presence is opposed from within the Pashtun majority but has found allies among the Tajik, Uzbek and Hazara communities, whose leaders were traditionally grouped in the Northern Alliance that had fought Taliban rule. And of course, U.S. counterinsurgency warfare is far smarter and more effective than the Red Army's.

勿論,この2つの事例の間には異なったところがある。:モスクワはアフガニスタンで生じているテロ攻撃には悩まされなかったし,そして、アフガニスタンの主要な民族集団のすべてから反乱の抵抗に直面した。それに対して,西側の存在はパシュトゥン人の大多数の中からの反対ではあるが,Tajik、Uzbek、Hazaraの市町村の中では味方がいた。そこの指導者達はタリバンの支配と戦って来た北部同盟の中で従来の一員であった。そして、勿論,アメリカの対テロ戦争は赤軍よりも遥かに賢く、そして効率的だ。

Still, like the Soviet's, the U.S.-led operation controls only part of the country; the writ of the feckless government it has propped up doesn't extend much beyond the capital; Pakistan continues to function as a rear base for the insurgents; and the long-term trend lines offer no reason to expect that the insurgents will be eliminated.

まだ、ソビエトの軍隊と同様にアメリカ主導の軍事行動はこの国のほんの一部しか管理していない。;アメリカが支えて来た無能な政府の文書は首都をあまり越えた ところまでは行き届かない。;パキスタンは反乱軍の背後の基地として機能し続けている。;そして、長期傾向の道筋として、反乱軍が抹殺されるだろうと言う期待はなんら見当たらない。

The U.S. is not going to be routed in Afghanistan, like some 19th century British expeditionary force. But nor is it able to vanquish a foe that, in traditional guerrilla style, melts away to reform elsewhere whenever the foreign army concentrates its forces. The Taliban doesn't need to storm Kabul to win. As Henry Kissinger famously noted, in an insurgency of this type, the guerrilla army wins by not losing; the conventional army loses by not winning.

アメリカは幾つかの19世紀のイギリスの遠征軍のようにアメリカ軍がアフガニスタンで総崩れになろうとはしていない。しかし、敵軍を打ち破る事も出来ない。外国の軍隊がその軍隊を集結する時にはいつでも従来のゲリラ形式で,どこかに形を変えて,徐々に消えてしまう。タリバンは勝つ為にカブールを攻撃する必要はない。 Henry Kissingerが言った有名な言葉に,この種の反乱に於いて,ゲリラの軍隊は何も失う事なく勝つ。;従来の軍隊は勝たずして、失うというのがある。


今日はこれまで。

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2011年07月28日

アフガニスタン戦争は無益だ。

最近はアフガニスタンの記事を取り上げなかったので、久しぶりだ。この戦争はもはやアメリカに勝ち目は無いと言う記事で、 そうした背景を説明している。アメリカ人らしい戦争だったが、もともと勝てる戦争ではなかった。それにもかかわらず、なぜここまで引っ張って来たのか理解できない。50数カ国も参加して来ている。そうしたことに対して、アメリカ人の考えを見てみよう。では始めよう。

これはタイムの記事だ。
The U.S. Is Spinning Its Wheels in Afghanistan, No Matter What Troop Levels Obama Maintains
アメリカはアフガニスタンで、時間を浪費している。どれほどの軍隊のレベルをオバマが維持しようとも。
President Obama will announce on Wednesday the size of the troop withdrawal from Afghanistan that he will order in July in keeping with the symbolic drawdown he has promised. His top military men appear to want to keep most combat troops in the field for at least another two years; other advisers want the withdrawal to involve substantial numbers of troops and an accelerated schedule. But the number of U.S. troops deployed in Afghanistan appears increasingly unlikely to decisively determine the outcome of the war.
オバマ大統領は水曜日にアフガニスタンから軍隊の撤退の規模を発表するだろう。それを彼が約束した象徴的な削減との調和を保つ為に彼が7月に命令するだろう。彼の軍の最高幹部は少なくとも次の2年間は戦場に殆どの戦闘部隊を維持するよう求めているようだ。;他の顧問団は軍隊のかなりの数を含めた撤退と早期の予定を求めている。しかし、アフガニスタンで展開したアメリカ軍の兵士の数はますますこの戦争の成果を全く決めていないようだ。

Soon after he arrived in office, Obama buckled to pressure from the Pentagon and doubled down on the U.S. commitment of blood and treasure in Afghanistan, sending an extra 30,000 soldiers as part of a surge. Whatever tactical gains have been made since then — and are likely to be made in the next two years, even if current force levels are maintained — Obama will be well aware that a decade of warfare in Afghanistan has failed to transform the strategic equation. The key argument from the generals and Administration figures like Defense Secretary Robert Gates in support of keeping the full complement of troops in Afghanistan is that the gains made there are "fragile."

彼が就任してすぐに、オバマはペンタゴンからの圧力に対して一生懸命やり、アフガニスタンの中のアメリカの血と財の責務に、二倍賭け、大軍の一部として,さらに3万人の兵士を送った。それ以来、戦術的な利益がなんであったとしても、ー そして、現在の軍事力のレベルが維持されたとして、次の2年間で得られそうであってもー オバマはアフガニスタンに於ける戦争行為の10年は戦略の方程式を作るのに失敗して来たことをよくわかっているだろう。国防長官のRobert Gatesのような将軍達と陣営要員の主要な議論はアフガニスタンに軍隊が完全に補充されていても、そこから得られる利益は「壊れやすい」ということだ。

Of course they are: experience has shown that there's no reason to expect that any area cleared by NATO forces will remain that way once they reduce their force levels. It was ever thus, and there's little reason to expect anything different in a conflict that pits foreign armies against an indigenous insurgency backed by a significant section of the population, and with sanctuary in a neighboring country. But who'd want to be the President who has to call time on a failed expeditionary war?

勿論彼等は壊れやすい。:NATO軍 によって一掃された如何なる地域も、彼等がひとたび軍事力を削減したら,そのような状態のままにあると言う事を期待する根拠などないことを経験が示して来た。それはその後ずっとそうだったし,そして、その住民のかなりの部分に支持されたその地域に固有の暴動に対して外国の軍隊を戦わせる争いに於いて何らかの違いを期待する根拠などほとんどない。そして、その連中は隣国に避難する場所を持っている。しかし、失敗した遠征戦争にタイムを宣告しなければならない大統領に誰が一体なろうとするのか?

Obama's track record suggests that his withdrawal will involve a desultory figure of fewer than 5,000 of the 100,000 troops the U.S. currently has deployed in Afghanistan. Expect to see the President define downward the benchmark of success, focusing it narrowly on protecting the American mainland from another transnational terrorism attack by al-Qaeda and using the killing of Osama bin Laden to underscore the fact that the job is almost done. The terrorist network, much reduced by a decade of pummeling, today operates more from Pakistan than Afghanistan.

オバマの業績には彼の撤退はアメリカがアフガニスタンで展開して来た10万人の軍隊のうちの5千人よりも少ないのろのろした数字が絡んでいる。大統領が成功の評価基準を下方に定義した事に期待し,アルカイダによるもう一 つの国境を越えたテロ攻撃からアメリカ本土を守ることに焦点を狭め、仕事が既に終わったと言う事実を強調する為にオサマビンラディンの殺害を利用することだ。このテロのネットワークは猛撃の10年によって、多くが減少し、今日はアフガニスタンよりかはパキスタンから軍事行動を行っている。


今日はこれまでで、明日も続くが、アメリカはアフガニスタンで、無無益に過して来ていることを主張している。今更と言う感があるが、アメリカ国民がようやくこの戦争にうんざりして来たと言うことだろう。こうした無益な戦争によって、アメリカの国力が大きくそがれて来たことは間違いないが、それでもアメリカが世界を牽引で来ることには脅威だ。ではまた明日。

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2011年07月27日

ヨーロッパの債務危機2

今回の記事はヨーロッパ中央銀行とユーロ諸国との葛藤の話で、Trichet氏、IMFのLagarde 女史のユーロ諸国に対しての債務再編に対する抵抗の話で、記事に出て来ない背後の駆け引きがこの記事から読み取れる。この記者はわかり易く書いていないので、理解するのに一苦労だが、いつも思うのだが、こう言う記者が新聞には多い。さて今日は昨日の続きだが、英文よりも解説の方が多いが、今日は中身を理解しよう。では始めよう。


Thus far, Mr Trichet has held his nerve in this high-stakes stand-off, and the ECB’s position may be reinforced by the appointment of Christine Lagarde as IMF chief; Ms Lagarde is reputedly "the most uncompromising opponent of a Greek debt restructuring among euro zone ministers". Despite opposition from voters, the path of least resistance for EU politicians remains to put off debt restructuring for a bit longer, and the euro zone could well muddle into a fiscal union.

今までのところ、Trichet氏はいちかばちかのにらみ合いに勇気を持ってきていて、ヨーロッパ中央銀行の立場はChristine LagardeをIMFの専務理事として指名したことによって、補強されるかもしれない。;Lagarde 女史は評判によれば、「ユーロ圏の大臣の中で,ギリシャの債務再編に対して、最も妥協しない相手である。」有権者の反対にも関わらず,EUの政治家にとって抵抗がほとんどない道筋は少し長い期間、債務の再編を延期しないでいることであり、そうすれば、ユーロ圏はまさしく財政統合へと混乱するだろう。


Lagarde 女史:G8最初のフランスの女性財務相

財政統合:財政統合トレード
これは金融市場に定着した、通貨統合トレード(Conversion Trade)という概念をパロディー化したものだと言える。財政統合トレードは通貨統合トレードの「通貨」を「財政」に置き換えた呼称だ。


それでは「財政統合」とは・・?
欧州連合(EU)は第二次大戦後、半世紀もの時間をかけてゆっくり地域統合を進め、ようやく共通通貨の制定に漕ぎ着けた。しかし現状ではEUは中央銀行は持っているが、欧州財務省に相当する機関は持っていない。それはEU全体の予算を策定したり資金調達したりする権限を持つ機関が欧州には存在しないことを意味する。


予算策定権や債券の発行を決める権限は今でも個々の国に帰属する。平たく言えば「通貨はユーロという共通通貨を使用しているくせに、国債の発行になると未だにギリシャ国債とかイタリア国債という風に個々の国が債券を出している」という状況がそれだ。中小企業より大企業の発行する社債の方が一般に信用力が高いのと同じ理屈で、発行体が大きければ大きいほどその債券の市場性 (marketability)は向上する。


このため「ギリシャ国債をやめて欧州共同債を発行しよう!」という事が若し決まったら、突然、ギリシャをはじめとする周辺国の問題などずっと小さいものになるし、通貨ユーロそのものも強くなる可能性がある。なぜなら流動性、市場性に優れたユーロ共同債は米国財務省証券と同等か、それ以上に魅力だと考える投資家が続出すると考えられるからだ。 また、欧州共同債を出すということは裏返しに見れば予算の策定権が各国から取り上げられ、欧州連合に集中することを意味するからこれは国家の主体性や民主主義のプロセスを脅かすものと見做されるため強い反発が見込まれる。

http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/472.html


とは言っても、結局は債務再編を行ったのだが、ここで言うような財政統合への道は少し大げさだといえる。注

Still, Mr Trichet’s gamble could backfire in the coming months—if, say, Greek citizens revolt against austerity and force a haircut on bondholders or European political leaders give in to public pressure. In that case, the ECB’s brinksmanship will have had disastrous consequences for itself and for Europe.

依然として,Trichet’氏の賭けは来るべき数ヶ月のうちに期待はずれに終わるかもしれない。ー ところで、ギリシャ市民が緊縮財政に反抗し、そして債権所有者にヘアカット(担保価値の削減)を強い、もしくはヨーロッパの政治の指導者達が大衆の圧力に屈するのであれば。 その場合にはヨーロッパ中央銀行の瀬戸際政策はそれ自体にとって、そしてヨーロッパにとって悲惨な結果に終わってしまうだろう。 

以上でこの記事は終わりだが、この記事は6月13日だが、その一ヶ月後には、トリシェ総裁のこうした意見とは裏腹に、ここで言う悲惨な結果としてヘアカット(担保価値の削減)が起こり、債務再編が起こり、部分的なデフォルトとなったが、彼が心配するような程ではなかった。

ギリシャ国債のヘアカットを21%にとどめることで当局と合意にこぎつけた。そのため、投資家の間では、損失規模が予想ほど深刻ではないとの安心感が広がっている。ヨーロッパ中央銀行は980億ユーロほどを保有しているため、206億ユーロ程度の損失が発生する。(引用:ロイター 11/7/22)

格付け機関のムーディーズは25日、ギリシャのソブリン格付けを「Caa1」から3ノッチ引き下げ、「Ca」とした。見通しは「検討中」。 新たな格付けの「Ca」は、デフォルト(債務不履行)とみなされる格付けよりもわずか1ノッチ高い水準。ムーディーズは、ギリシャ債は「事実上100%」の確率でデフォルトになるとの見通しを示した。(引用:ロイター 11/7/25)


金融に素人の人には私も含めて難しい内容だったが、この記事の意図は十分に理解できたはずだ。結果はTrichet氏がここで言うような結果にはならなかったが、予想した程の「悲惨な結果」ではなかった。明日はアフガニスタンだ。今日はこれまで。


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2011年07月26日

ヨーロッパの債務危機

やっとフェースブックの友人が1,000人を越えた。2ヶ月かかったが、越えただけで、殆ど何もしていない。一対一の場としては最高の場だが、その余裕がないのも事実。何か聞いて来た時にしか返事をしていない。それと、最近は朝の散歩ですれ違っても殆どの人が挨拶しない。こ の国はどうなっているのだろうか。しかも殆どの人が高齢者だ。変な国になって来た。

その話をフェースブックでしたら、友人からの返事で、同様のことがあったが、声をかけているうちに80%の人たちは挨拶をするようになったそうだ。きっとそうなんだろう。さて今日も、昨日の続きで、ギリシャの債務再編の話だ。内容は結構難しい。著者の真意がわからないところもあるが、チャレンジしよう。では始めよう。


This amounts to the advance of European integration by the back door, a time-honoured EU tradition. Judging by his provocative remarks at the Charlemagne prize ceremony—an award previously given to the euro itself—that may well be Jean-Claude Trichet’s goal in seeking to defer a debt restructuring. And the ECB, like any human institution, responds to the political perspective and personal ambitions of its leadership.

この事(債務再編や財政統合の動き)は昔ながらのEUの伝統である内密な手段によるヨーロッパの統合の推進と言って良い。カール大帝賞ー ユーロそれ自身に以前与えられた賞ー の式典で,彼の挑発的な意見を判断するとその事はたぶん、債務再編を延ばそうとするJean-Claude Trichetの目標のようだ。そして如何なる人間の機関のようにヨーロッパ中央銀行は政治的な見通しとその指導力の個人的な野心に応えている。


カール大帝賞:ヨーロッパ統合に貢献した人物に与えられる賞。


この最後の部分は債務再編をしてしまうと、ヨーロッパ中央銀行の資産が減ってしまい、自分のところの資本変更をせざるをえなくなってしまうことを恐れていると言う意味。注

There are, of course, alternative rationales for the ECB’s obdurate approach—self-preservation; fear of a "Lehman moment"—but I find it hard to imagine that the political consequences are lost on the ECB’s president. Mr Trichet, once an advisor to arch-EU federalist French President Giscard d'Estaing, has shown no compunction about wading into the political debate over the future governance of Europe, despite the ECB’s notionally apolitical role and lack of democratic mandate.

勿論、ヨーロッパ中央銀行の頑固なアプローチに対して代替案の論理的な根拠がある。ー 自衛本能;「リーマン危機」の恐怖ー しかし、その政治的な結果がヨーロッパ中央銀行の総裁に通じていないとは想像出来ない。Trichet氏はかって、大EU連邦制度支持者であるフランスの大統領Giscard d'Estaingの顧問であり、将来のヨーロッパの統治に対する政治的な議論に精力的に着手することに悔恨を示してきていない。ヨーロッパ中央銀行の理論的には政治に無関係な役割と民主主義的な命令の欠如にもかかわらず。


ここで言う論理的な根拠とは債務再編をいつまでも延ばしてしまうと、リーマンの時のようにギリシャがデフォルトになってしまうことを懸念すると言うことを意味している。また、中断ではヨーロッパ中央銀行は政治には関わらないと入っても、Trichet氏は今まで関わって来ているし、各国の合意に基づかない、専制的な命令をする組織ではあるとは言っても、リーマンのことを知らない訳はないと言おうとしている。

If so, it’s a game of brinkmanship that comes with great risk for the ECB. Its leaders' strident statements—even slapping down Vice President Vitor Constancio by “replacing” his ambiguous remarks on maturity extensions with a categorical rejection—leave no room for compromise, and the ECB hasn’t dropped any hints that this is just a tough negotiating tactic. The ECB has put its credibility on the line; now any near-term restructuring will create the perception that the euro’s independent monetary authority has bent to the will of sovereign euro-states.

もしそうであるならば、(債務再編を延ばそうと言うTrichet氏の意図)それはヨーロッパ中央銀行にとって大きなリスクを伴った瀬戸際政策のゲームだ。その指導者達の執拗な声明はー 満期日の延長を無条件に拒絶することに、曖昧な彼の意見を「置き換える」ことによってVitor Constancio副総裁をはねつけさえして,ー 妥協の余地を持たず,そして、ヨーロッパ中央銀行はこのことがまさに強硬な交渉の戦術である事に対して如何なる(譲歩の)手がかりをも与えて来ていない。ヨーロッパ中央銀行は信頼性を危険にさらしてきている。;いまや、如何なる差し迫った債務再編は、ユーロの独立した金融当局は主権を持ったユーロ諸国の意思に腰を屈めるてきたという感覚を造るだろう。


そうは言っても結局、ヨーロッパ中央銀行が反対した債務再編はこの一ヶ月後に行われることになる。ここで、瀬戸際といているのはヨーロッパ中央銀行を守ろうとするTriche氏の立場とリーマンの破綻の経験との危ないバランスのことを言っている。最後の部分は言葉通りで、債務再編によって、ユーロが通貨統合して来た独立性が各国の意思によって歪められてしまうと言う意味。注

Moreover, the ECB’s bond purchases and collateral exposure have left it dangerously exposed to a haircut. According to Open Europe, a London-based think tank, the ECB faces up to €444 billion in potential losses from struggling euro-zone countries and €140 billion from Greece alone—itself a factor putting pressure on European states to delay debt restructuring, as the ECB’s losses would force a recapitalisation of the central bank.

その上,ヨーロッパ中央銀行の国債購入と担保付きのエクスポージャー(リスクにさらされている額)は危険なほどに,ヘアカット(株や債権の価値を切り捨てる事)にさらして来ている。ロンドンを本拠地とするシンクタンクのOpen Europeによれば、ヨーロッパ中央銀行はなんとか頑張っているユーロ圏の諸国からの損失の可能性が4,440億ユーロまで増加してきていて、そして、ギリシャだけでも1,400億ユーロある。ー それ自体、債務再編を遅らせるために、ヨーロッパ諸国への圧力をかける要素である。ヨーロッパ中央銀行の損失はこの中央銀行の資本変更を強いることになるだろう。


Exposureとは:保有する金融資産のうち、市場の価格変動リスクがある資産の割合のこと 。


ヨーロッパ中央銀行はここで言うように国債を購入して来ているから、(当事者のギリシャの国債は買えないから間接的に、ギリシャの国債を持っている他国の国債を買うと言う意味)ヘアカットが起こったら、資本が不足してしまう。だから、それを避けようとしているが、実際には資本変更を覚悟している。注


何度も読まないとこの著者の難しい表現は理解できない。相当、注を入れているので、理解できたと思う。今日はこれまで。

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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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