2015年02月
2015年02月28日
アジア全域にわたり、裁判官が政治に対する過度な発言力を持っている (4) 軸足を移して アメリカ大統領がアジア諸国から得るよりも多くの物をアジア諸国はアメリカ大統領から得た。
However, those in Cambodia and elsewhere make two mistakes when they see Singapore as a model of efficient authoritarianism applied in large measure through the legal system. One is that Singapore is an international city seen as under the rule of law. Its courts are respected, if not always the use the government has made of them. The other is that many Singaporeans are turning against the PAP, which is even trying to change its image.
in large measure:大部分/大いに
しかし、カンボジアやその他エリアの人達は、シンガポールを効率的な独裁体制が司法システムを通じて広く適用されたモデルとして見る際、2つの間違いをしている。1つは、シンガポールが法の支配のものとにある国家として見なされる国際的な都市であるということである。政府がいつも裁判所を利用している訳ではないが、裁判所は評判が高い。もう1つは、多くのシンガポール人がPAPに背を向けており、PAPはそのイメージを変えようとさえしている、ということである。
これはエコノミストだ。
America in Asia
Pivotal
Asians got more from the American president than he got from them
May 3rd 2014 | BEIJING, SEOUL, SINGAPORE AND TOKYO | From the print edition
アジアでのアメリカ
軸足を移して
アメリカ大統領がアジア諸国から得るよりも多くの物をアジア諸国はアメリカ大統領から得た。
More frigates, you said?
フリゲート(護衛艦)がもっと必要だと言ってるのか?
BARACK OBAMA ended a four-country tour of Asia on April 28th with a banquet in Manila. His trip was intended as the latest affirmation of America’s vaunted “pivot” to Asia. The pivot—now more often referred to as a “rebalancing”—is perhaps the most memorable foreign-policy idea to emerge from Mr Obama’s two-term presidency. But in outline, it seems that his hosts—in Japan, South Korea, Malaysia and the Philippines—took rather more from the visiting American president than they offered up to him.
banquet:晩餐会
affirmation:確約/確認
vaunted:自慢の/誇示されている
バラク・オバマは4月28日のマニラでの晩餐会をもってアジア4か国歴訪を終えた。この歴訪はアメリカ自慢のアジアへの“軸足シフト”を改めて確認することを目的としていた。現在は“リバランス”と呼ばれることが多いこのビボット戦略は、恐らくオバマ氏の2期目で最も印象的な外交政策の考えである。しかし、大まかに言って、日本、韓国、マレーシア、フィリピンでオバマ氏をもてなしたホスト役達は、オバマ氏へ提供するよりも多くの物を訪問してきたアメリカ大統領から得ているようだ。
To varying degrees, all four Asian governments were looking for beefed-up military and diplomatic commitments from Mr Obama—in view of the rise of China and, in the case of South Korea and Japan, the threat from North Korea, too. Japan and the Philippines feel most threatened by China. They are both in direct confrontation with an increasingly assertive China over disputed islands and shoals in, respectively, the East China Sea and the South China Sea.
beefed-up:強化された
assertive:自己主張の強い/強引な
多かれ少なかれ、アジア4か国の政府は共に、中国の台頭という観点から、軍事面・外交面でのオバマ氏からのより強力なコミットメントを求めていた。韓国と日本の場合には、北朝鮮からの脅威という観点もある。日本とフィリピンは中国に最も脅威を感じている。両国は益々強引になる中国と東シナ海、南シナ海それぞれの係争中の島および礁を巡って直接的に対立をしている。
Japan and the Philippines are treaty allies of America, and both got the extra support they felt they deserved. Japan welcomed Mr Obama’s unequivocal declaration that the Senkaku islands—which the Chinese call the Diaoyus—would be covered by the bilateral Treaty of Mutual Co-operation and Security in the event of an armed attack on them. America still claims not to be taking sides on the ultimate question of the uninhabited islands’ sovereignty. But that will not stop it supporting Japan’s administration of them.
unequivocal:明確な
日本とフィリピンはアメリカの同盟国であり、両国とも自分達はそれに値すると思う追加的な支援を得ている。日本は、尖閣諸島(中国語では魚釣島と呼ばれる)に軍事的攻撃がなされた場合、それは2国間の相互協力及び安全保障条約でカバーされるというオバマ氏の明確な宣言を歓迎した。アメリカは今もなお、究極的な問題であるその無人島の主権についてはどちら側の主張にも付いていないと言っているが、日本のその島に対しての統治を支持することを止めると言うことではない。
土曜日。今日はこれまで。昨日は大忙しで、昼食は花王の岡田さん。午後は白川さんの紹介でJETROの北川さんと会うことができた。夜は今日の予習をすることができた。今日は1日海野塾で、午後は苑田の第2回目のチャレンジで、「日本の精神」だ。彼の力作はどうだろうか?ではまた明日。
in large measure:大部分/大いに
しかし、カンボジアやその他エリアの人達は、シンガポールを効率的な独裁体制が司法システムを通じて広く適用されたモデルとして見る際、2つの間違いをしている。1つは、シンガポールが法の支配のものとにある国家として見なされる国際的な都市であるということである。政府がいつも裁判所を利用している訳ではないが、裁判所は評判が高い。もう1つは、多くのシンガポール人がPAPに背を向けており、PAPはそのイメージを変えようとさえしている、ということである。
これはエコノミストだ。
America in Asia
Pivotal
Asians got more from the American president than he got from them
May 3rd 2014 | BEIJING, SEOUL, SINGAPORE AND TOKYO | From the print edition
アジアでのアメリカ
軸足を移して
アメリカ大統領がアジア諸国から得るよりも多くの物をアジア諸国はアメリカ大統領から得た。
More frigates, you said?
フリゲート(護衛艦)がもっと必要だと言ってるのか?
BARACK OBAMA ended a four-country tour of Asia on April 28th with a banquet in Manila. His trip was intended as the latest affirmation of America’s vaunted “pivot” to Asia. The pivot—now more often referred to as a “rebalancing”—is perhaps the most memorable foreign-policy idea to emerge from Mr Obama’s two-term presidency. But in outline, it seems that his hosts—in Japan, South Korea, Malaysia and the Philippines—took rather more from the visiting American president than they offered up to him.
banquet:晩餐会
affirmation:確約/確認
vaunted:自慢の/誇示されている
バラク・オバマは4月28日のマニラでの晩餐会をもってアジア4か国歴訪を終えた。この歴訪はアメリカ自慢のアジアへの“軸足シフト”を改めて確認することを目的としていた。現在は“リバランス”と呼ばれることが多いこのビボット戦略は、恐らくオバマ氏の2期目で最も印象的な外交政策の考えである。しかし、大まかに言って、日本、韓国、マレーシア、フィリピンでオバマ氏をもてなしたホスト役達は、オバマ氏へ提供するよりも多くの物を訪問してきたアメリカ大統領から得ているようだ。
To varying degrees, all four Asian governments were looking for beefed-up military and diplomatic commitments from Mr Obama—in view of the rise of China and, in the case of South Korea and Japan, the threat from North Korea, too. Japan and the Philippines feel most threatened by China. They are both in direct confrontation with an increasingly assertive China over disputed islands and shoals in, respectively, the East China Sea and the South China Sea.
beefed-up:強化された
assertive:自己主張の強い/強引な
多かれ少なかれ、アジア4か国の政府は共に、中国の台頭という観点から、軍事面・外交面でのオバマ氏からのより強力なコミットメントを求めていた。韓国と日本の場合には、北朝鮮からの脅威という観点もある。日本とフィリピンは中国に最も脅威を感じている。両国は益々強引になる中国と東シナ海、南シナ海それぞれの係争中の島および礁を巡って直接的に対立をしている。
Japan and the Philippines are treaty allies of America, and both got the extra support they felt they deserved. Japan welcomed Mr Obama’s unequivocal declaration that the Senkaku islands—which the Chinese call the Diaoyus—would be covered by the bilateral Treaty of Mutual Co-operation and Security in the event of an armed attack on them. America still claims not to be taking sides on the ultimate question of the uninhabited islands’ sovereignty. But that will not stop it supporting Japan’s administration of them.
unequivocal:明確な
日本とフィリピンはアメリカの同盟国であり、両国とも自分達はそれに値すると思う追加的な支援を得ている。日本は、尖閣諸島(中国語では魚釣島と呼ばれる)に軍事的攻撃がなされた場合、それは2国間の相互協力及び安全保障条約でカバーされるというオバマ氏の明確な宣言を歓迎した。アメリカは今もなお、究極的な問題であるその無人島の主権についてはどちら側の主張にも付いていないと言っているが、日本のその島に対しての統治を支持することを止めると言うことではない。
土曜日。今日はこれまで。昨日は大忙しで、昼食は花王の岡田さん。午後は白川さんの紹介でJETROの北川さんと会うことができた。夜は今日の予習をすることができた。今日は1日海野塾で、午後は苑田の第2回目のチャレンジで、「日本の精神」だ。彼の力作はどうだろうか?ではまた明日。
2015年02月27日
アジア全域にわたり、裁判官が政治に対する過度な発言力を持っている (3)
Thailand is illustrative of a third trend: for conservative judiciaries, when a time-honoured political dispensation changes, to find themselves, in effect, part of the opposition. Like much of the civil service, army and other pillars of Thailand’s royalist establishment, the judiciary abhors the Shinawatras’ alleged corruption with a special intensity in part because it fears their popularity, and hence their ability to overturn the accustomed order. In the Maldives, too, the courts helped get rid of a popular leader in 2012. Mohamed Nasheed was the first directly elected president after a long dictatorship. He threatened to shake things up, but lost a power struggle with a judge.
illustrative:実例となる/説明に役立つ
time-honoured:昔からの/伝統的な
dispensation:体制
royalist:王政主義的な
abhor:〜を忌み嫌う/遠ざける
intensity:激しさ
:慣れている秩序
shake things up:大改造する
タイは3つ目の動向の例である。伝統的な政治体制が変わった際、保守的な裁判官が自分たち自身が実質的に反対勢力の1部であることを気付くということである。多くの官公庁、軍隊、タイの王党派権力層の中枢と同じように、司法もシナワトラの汚職容疑をとりわけ激しく嫌悪している。その理由の1つは、司法が彼らの人気、つまりこれまで慣れ親しんだ慣習をひっくり返す力を恐れているためである。モルジブでも、裁判所が2012年に人気のあるリーダーを追放する手助けをしている。モハメド・ナシードは長く続いた独裁政権の後、初めて民生的に選ばれた大統領であった。彼は大改革をすることをほのめかしたが、裁判所との権力闘争に負けた。
The Singapore sting
The lesson drawn from all this by authoritarian ruling elites facing pressure for reform is how important it is to have the courts on your side. Not only does it avoid awkward stand-offs; it helps foster the impression that you are moving towards “the rule of law”. So, in Sri Lanka, the government of Mahinda Rajapaksa early last year impeached and sacked a troublesome chief justice. And in Cambodia laws now being considered would have the effect of emasculating judicial independence.
awkward:厄介な/ぶざまな
impeach:弾劾する/起訴する
sack:解雇する
emasculate:〜を弱体化する/骨抜きにする
シンガポールスリングをもじって、シンガポールのひと刺し
改革を求める圧力に直面する独裁的な支配者によるこれらの事例から得られる教訓は、裁判所を味方につけることが如何に大事かということである。このことは厄介な対立を避けるだけでない。“法治”に向かっているという印象を促すことにもなる。スリランカではマヒンダ・ラージャパクサ政府が昨年初め、問題の多い裁判長を弾劾し解雇した。また、カンボジアでは、現在検討されている法律は司法の独立性を骨抜きにする効果を持つことになるだろう。
Cambodia’s strongman, Hun Sen, is known to cast an envious eye at an unlikely role model: Singapore. There, the ruling People’s Action Party has been in power even longer than his own Cambodian People’s Party (CPP). And it has managed this without resorting to the thuggery and coups that have ensured the CPP’s grip. Part of the PAP’s secret is its use of the law. Strict defamation and contempt-of-court laws inherited from the British were invoked against foreign critics and domestic opponents, forcing some into bankruptcy. Lee Kuan Yew, the founding prime minister, whose son now holds that job, justified this as necessary to protect Singapore’s leaders’ reputations, rather than as a way of hounding the opposition. But it had the same effect.
strongman:絶対的指導者
envious:羨望する
resort to:〜に訴える/を用いる
thuggery:暴行
grip:支配力
defamation:中傷/名誉棄損
contempt of court:法廷侮辱(罪)
inherit:〜を受け継ぐ/引き継ぐ
invoke:行使する/かき立てる
hound:追い回す
カンボジアの絶対的指導者であるフン・センは滅多にないお手本であるシンガポールに羨望の目を向けていることで知られている。与党・人民行動党(PAP)は彼自身のカンボジア人民党(CPP)よりもさらに長く政権の座にある。また、PAPは、CPPがそれによって支配力を確保してきている暴力やクーデターを用いずに長期政権を続けている。PAPがそうしてこれていることの秘訣の1部は法律の利用にある。英国から引き継がれた厳格な名誉棄損罪、法廷侮辱罪の法律は外国人批評家、国内の反対派に対して行使されその幾人かを破綻させている。初代首相でありその息子も今同じ職にあるリー・クアンユーはこの事を、敵を執拗に追及するものとしてではなく、シンガポールのリーダーの名声を守るために必要なものだとして正当化している。しかし、それは同じことである。
金曜日。今日はこれまで。昨日の昼は沖縄で日本の安全保障を担当していた吉川さんと会食した。彼女は日本人で数少ないグローバルリーダーだ。今回、仲井真知事が落選してしまったので、東京に戻ってきた。午後はSMBCの講演会で、飯島先生の講演を聞きに行ったが、音響がハウンドして、何もわからなかった。わずか25名限定招待のセミナーであったが、こういうのは初めてだった。今日の昼は花王の岡田さんで午後はJETROだ。明日は海野塾なので、今日は予習がある。ではまた明日。
illustrative:実例となる/説明に役立つ
time-honoured:昔からの/伝統的な
dispensation:体制
royalist:王政主義的な
abhor:〜を忌み嫌う/遠ざける
intensity:激しさ
:慣れている秩序
shake things up:大改造する
タイは3つ目の動向の例である。伝統的な政治体制が変わった際、保守的な裁判官が自分たち自身が実質的に反対勢力の1部であることを気付くということである。多くの官公庁、軍隊、タイの王党派権力層の中枢と同じように、司法もシナワトラの汚職容疑をとりわけ激しく嫌悪している。その理由の1つは、司法が彼らの人気、つまりこれまで慣れ親しんだ慣習をひっくり返す力を恐れているためである。モルジブでも、裁判所が2012年に人気のあるリーダーを追放する手助けをしている。モハメド・ナシードは長く続いた独裁政権の後、初めて民生的に選ばれた大統領であった。彼は大改革をすることをほのめかしたが、裁判所との権力闘争に負けた。
The Singapore sting
The lesson drawn from all this by authoritarian ruling elites facing pressure for reform is how important it is to have the courts on your side. Not only does it avoid awkward stand-offs; it helps foster the impression that you are moving towards “the rule of law”. So, in Sri Lanka, the government of Mahinda Rajapaksa early last year impeached and sacked a troublesome chief justice. And in Cambodia laws now being considered would have the effect of emasculating judicial independence.
awkward:厄介な/ぶざまな
impeach:弾劾する/起訴する
sack:解雇する
emasculate:〜を弱体化する/骨抜きにする
シンガポールスリングをもじって、シンガポールのひと刺し
改革を求める圧力に直面する独裁的な支配者によるこれらの事例から得られる教訓は、裁判所を味方につけることが如何に大事かということである。このことは厄介な対立を避けるだけでない。“法治”に向かっているという印象を促すことにもなる。スリランカではマヒンダ・ラージャパクサ政府が昨年初め、問題の多い裁判長を弾劾し解雇した。また、カンボジアでは、現在検討されている法律は司法の独立性を骨抜きにする効果を持つことになるだろう。
Cambodia’s strongman, Hun Sen, is known to cast an envious eye at an unlikely role model: Singapore. There, the ruling People’s Action Party has been in power even longer than his own Cambodian People’s Party (CPP). And it has managed this without resorting to the thuggery and coups that have ensured the CPP’s grip. Part of the PAP’s secret is its use of the law. Strict defamation and contempt-of-court laws inherited from the British were invoked against foreign critics and domestic opponents, forcing some into bankruptcy. Lee Kuan Yew, the founding prime minister, whose son now holds that job, justified this as necessary to protect Singapore’s leaders’ reputations, rather than as a way of hounding the opposition. But it had the same effect.
strongman:絶対的指導者
envious:羨望する
resort to:〜に訴える/を用いる
thuggery:暴行
grip:支配力
defamation:中傷/名誉棄損
contempt of court:法廷侮辱(罪)
inherit:〜を受け継ぐ/引き継ぐ
invoke:行使する/かき立てる
hound:追い回す
カンボジアの絶対的指導者であるフン・センは滅多にないお手本であるシンガポールに羨望の目を向けていることで知られている。与党・人民行動党(PAP)は彼自身のカンボジア人民党(CPP)よりもさらに長く政権の座にある。また、PAPは、CPPがそれによって支配力を確保してきている暴力やクーデターを用いずに長期政権を続けている。PAPがそうしてこれていることの秘訣の1部は法律の利用にある。英国から引き継がれた厳格な名誉棄損罪、法廷侮辱罪の法律は外国人批評家、国内の反対派に対して行使されその幾人かを破綻させている。初代首相でありその息子も今同じ職にあるリー・クアンユーはこの事を、敵を執拗に追及するものとしてではなく、シンガポールのリーダーの名声を守るために必要なものだとして正当化している。しかし、それは同じことである。
金曜日。今日はこれまで。昨日の昼は沖縄で日本の安全保障を担当していた吉川さんと会食した。彼女は日本人で数少ないグローバルリーダーだ。今回、仲井真知事が落選してしまったので、東京に戻ってきた。午後はSMBCの講演会で、飯島先生の講演を聞きに行ったが、音響がハウンドして、何もわからなかった。わずか25名限定招待のセミナーであったが、こういうのは初めてだった。今日の昼は花王の岡田さんで午後はJETROだ。明日は海野塾なので、今日は予習がある。ではまた明日。
2015年02月26日
アジア全域にわたり、裁判官が政治に対する過度な発言力を持っている (2)
Various trends are at work. One, evident in India and Pakistan, is an enduring tradition of activism by a robustly independent judiciary. Often this has made the courts popular by comparison with the perceived lethargy, incompetence or malice of politicians. Public-interest litigation and its ability to make rulings suo moto (off its own bat) have encouraged India’s Supreme Court to meddle in environmental and social policy. It has forced Delhi’s buses, taxis and tuk-tuks to convert to compressed natural gas from dirtier fuels and has taken charge of India’s trees. The court’s green interests might please liberals, but they rued a ruling last December that overturned a Delhi High Court decision lifting a ban on homosexuality. In Pakistan the courts helped bring down Mr Musharraf, but then proceeded to hound his civilian successor, Asif Ali Zardari, through his five-year term.
enduring:長く続く/不朽の/我慢強い
robustly:頑丈に/確実に
make popular:評判を高める
lethargy:無気力
malice:悪意/犯意
litigation:訴訟
ruling:判決
off one’s own bat:独力で
meddle:干渉する
rue:後悔する
overturn:ひっくり返す
lift:解除する/撤廃する
hound:追跡する/しつこく追いかける
様々な動きがある。インド、パキスタンで明らかなことは、しっかりと独立した司法による長きにわたる行動主義の伝統である。この事は、政治家の目に見える無気力さ、無能さ、悪意との比較で、たびたび裁判所の評判を高めている。公益に関わる訴訟や独力で判決を下せる力量はインドの最高裁が環境政策、社会政策に干渉することに自信を与えてている。最高裁はデリーのバス、タクシー、トゥクトゥクに低質燃料から圧縮天然ガスに変えることを命じ、インドの木々の管理を引き受けている。裁判所の環境保護に対する関心はリベラル派を喜ばせただろうが、彼らは同性愛に関する禁止事項を撤廃するとするデリー高裁の決定をひっくり返した昨年12月の判決を悔やんでいる。パキスタンでは、裁判所がムシャラフ氏を倒す手助けをしたが、その後、彼の民間人の後継者であるアースィフ・アリー・ザルダーリーを5年の間、執拗に追いかけ続けた。
Elsewhere, however, governments use the law as an instrument of political control. That is most obvious in one-party dictatorships such as China and Vietnam. But the suspicion of judicial persecution lingers even in countries whose governments present themselves as relatively liberal—such as Malaysia’s, which has lifted some repressive colonial-era legislation. Yet, after a close general election last year, a number of opposition politicians face charges for sedition or for breaches of the law on assembly. The most serious case has nothing to do with politics. It is the five-year sentence on a charge of sodomy against which Anwar Ibrahim, the leader of the opposition, is appealing.
persecution:迫害
linger:残存する/長引く
repressive:圧政的な
sedition:(国家に対する反乱の)扇動
sodomy:男色
しかし、他の場所では政府が法律を政治的支配力の道具として使っている。それは中国やベトナムのような一党独裁制では明らかである。しかし、植民地時代の法律を撤廃したマレーシアのように政府が比較的リベラルであることを自称する国にあっても、司法的な迫害の疑いが残っている。さらに、昨年の接戦であった総選挙の後、多くの野党の政治家が国家反乱扇動や集会を禁ずる法律に違反したとする容疑を受けている。最も深刻な事例は政治とは全く関係のないことである。それは、野党党首であるアンワル・イブラヒムが上告している男色容疑に対する5年の懲役である。
When Barack Obama visited Malaysia last month, Najib Razak, the prime minister, stressed that the Anwar case was a judicial matter in which the government had no part. Yet it was the government’s own appeal which led to Mr Anwar’s earlier acquittal being overturned. He is the figurehead who unites a diverse opposition torn at present by disagreement over the plan of one of its components, an Islamic party, to introduce fierce hudud punishments, such as amputations, in Kelantan, a state it governs. His disappearance into jail would be most damaging.
acquittal:無罪判決
figurehead:名目上のリーダー
amputation:切断
hudud:イスラム刑罰法規 重罪に対する抑止罰を含む、アラーによって定められた規制を述べたイスラム法
バラク・オバマが先月マレーシアを訪れた際、首相のナジブ・ラザクは、アンワルの事例は政府の関与は全くない司法上の問題だと強く主張した。しかし、それは以前、アンワル氏の無罪判決をひっくり返したのは政府自身の上告であった。野党の1党であるイスラム党が支配する州であるカランタンにおいて、切断といった激しいイスラム法の罰を導入しようとする計画を巡る論争によって現在分裂した多様な野党をまとめる名目上のリーダーである。彼が刑務所に入り姿を消してしまうことは最も大きな損害である。
木曜日。今日はこれまで。昨日の昼はグリーの相川さんと会食。午後はキャプランでプレゼンテーション。あとは英語の資料の整理。11時まで。今日は久しぶりに沖縄から戻ったインテリジェンスの吉川さんと会食。午後は銀行のセミナーと異業種交流会に参加。それでも小説の時間を取る。ではまた明日。
enduring:長く続く/不朽の/我慢強い
robustly:頑丈に/確実に
make popular:評判を高める
lethargy:無気力
malice:悪意/犯意
litigation:訴訟
ruling:判決
off one’s own bat:独力で
meddle:干渉する
rue:後悔する
overturn:ひっくり返す
lift:解除する/撤廃する
hound:追跡する/しつこく追いかける
様々な動きがある。インド、パキスタンで明らかなことは、しっかりと独立した司法による長きにわたる行動主義の伝統である。この事は、政治家の目に見える無気力さ、無能さ、悪意との比較で、たびたび裁判所の評判を高めている。公益に関わる訴訟や独力で判決を下せる力量はインドの最高裁が環境政策、社会政策に干渉することに自信を与えてている。最高裁はデリーのバス、タクシー、トゥクトゥクに低質燃料から圧縮天然ガスに変えることを命じ、インドの木々の管理を引き受けている。裁判所の環境保護に対する関心はリベラル派を喜ばせただろうが、彼らは同性愛に関する禁止事項を撤廃するとするデリー高裁の決定をひっくり返した昨年12月の判決を悔やんでいる。パキスタンでは、裁判所がムシャラフ氏を倒す手助けをしたが、その後、彼の民間人の後継者であるアースィフ・アリー・ザルダーリーを5年の間、執拗に追いかけ続けた。
Elsewhere, however, governments use the law as an instrument of political control. That is most obvious in one-party dictatorships such as China and Vietnam. But the suspicion of judicial persecution lingers even in countries whose governments present themselves as relatively liberal—such as Malaysia’s, which has lifted some repressive colonial-era legislation. Yet, after a close general election last year, a number of opposition politicians face charges for sedition or for breaches of the law on assembly. The most serious case has nothing to do with politics. It is the five-year sentence on a charge of sodomy against which Anwar Ibrahim, the leader of the opposition, is appealing.
persecution:迫害
linger:残存する/長引く
repressive:圧政的な
sedition:(国家に対する反乱の)扇動
sodomy:男色
しかし、他の場所では政府が法律を政治的支配力の道具として使っている。それは中国やベトナムのような一党独裁制では明らかである。しかし、植民地時代の法律を撤廃したマレーシアのように政府が比較的リベラルであることを自称する国にあっても、司法的な迫害の疑いが残っている。さらに、昨年の接戦であった総選挙の後、多くの野党の政治家が国家反乱扇動や集会を禁ずる法律に違反したとする容疑を受けている。最も深刻な事例は政治とは全く関係のないことである。それは、野党党首であるアンワル・イブラヒムが上告している男色容疑に対する5年の懲役である。
When Barack Obama visited Malaysia last month, Najib Razak, the prime minister, stressed that the Anwar case was a judicial matter in which the government had no part. Yet it was the government’s own appeal which led to Mr Anwar’s earlier acquittal being overturned. He is the figurehead who unites a diverse opposition torn at present by disagreement over the plan of one of its components, an Islamic party, to introduce fierce hudud punishments, such as amputations, in Kelantan, a state it governs. His disappearance into jail would be most damaging.
acquittal:無罪判決
figurehead:名目上のリーダー
amputation:切断
hudud:イスラム刑罰法規 重罪に対する抑止罰を含む、アラーによって定められた規制を述べたイスラム法
バラク・オバマが先月マレーシアを訪れた際、首相のナジブ・ラザクは、アンワルの事例は政府の関与は全くない司法上の問題だと強く主張した。しかし、それは以前、アンワル氏の無罪判決をひっくり返したのは政府自身の上告であった。野党の1党であるイスラム党が支配する州であるカランタンにおいて、切断といった激しいイスラム法の罰を導入しようとする計画を巡る論争によって現在分裂した多様な野党をまとめる名目上のリーダーである。彼が刑務所に入り姿を消してしまうことは最も大きな損害である。
木曜日。今日はこれまで。昨日の昼はグリーの相川さんと会食。午後はキャプランでプレゼンテーション。あとは英語の資料の整理。11時まで。今日は久しぶりに沖縄から戻ったインテリジェンスの吉川さんと会食。午後は銀行のセミナーと異業種交流会に参加。それでも小説の時間を取る。ではまた明日。
2015年02月25日
ベトナムと中国 問題を抱えた水域の危険な石油 南シナ海での対立がベトナム国内で波紋を呼んでいる(3) アジア全域にわたり、裁判官が政治に対する過度な発言力を持っている
Vietnam’s Communist Party built its legitimacy on robust economic growth, and it fears alienating foreign investors. It is unclear how far continuing unrest will harm the economy or affect back-channels with the Chinese government (Vietnam’s urgent request that China agree to receive a top-ranking envoy in Beijing over the oil rig appears to have been rebuffed). But a drawn-out dispute will not help political factions allied to the president, Truong Tan Sang, or to the party secretary-general, Nguyen Phu Trong, both reckoned to be generally pro-China. If anything, the row may be strengthening the hands of party reformers who chafe at the China-friendly status quo.
alienate:遠ざける/疎遠にする
back-channel:裏ルート/正規でないルート
envoy:特命使節
rebuff:拒絶する/はねつける
drawn-out:長期にわたる/長引く
faction:派閥/内紛
reckon:見なす/計算する
if anything:それどころか/どちらかといえば
row:騒動
chafe at:〜に苛立つ
ベトナム共産党は堅調な経済成長の上にその正当性を築いており、海外投資家を遠ざけてしまうことを恐れている。継続する混乱がベトナム経済をどの程度損ねるのか、あるいは中国政府との裏ルートにどの程度影響を与えるのかは定かではない(中国が石油掘削機の件で北京で特命使節を受け入れることに合意することを望むベトナムの喫緊の要望は拒絶されたようである)。しかし、長引く係争は共に親中国であると見なされるチュオン・タン・サン国家主席の派閥あるいはグエン・フー・チョン共産党書記長の派閥のためになるものではない。それどころか、こうした騒動は中国と友好的な現状に苛立っている党改革派の力を強めていくことになりかねない。
これはエコノミストだ。
The long arms of the law
Across Asia, judges are having too much say in politics
May 10th 2014 | From the print edition
手段を選ばぬ法の力
アジア全域にわたり、裁判官が政治に対する過度な発言力を持っている
AFTER nearly three years, Yingluck Shinawatra’s stint as prime minister of Thailand drew this week to its inevitable close. The end came not with the bang of a people-power revolution that at one point seemed likely to unseat her; nor with the muted rumble of tanks in a coup like the one that toppled her brother Thaksin from the same job in 2006; still less with the raucous clamour of a contested election, though one had been called for July 20th. Rather, it petered out in the whimper of a court order. Not for the first time the Thai judiciary has intervened to solve a problem that a broken political system could not fix. And not for the first time its intervention was to the Shinawatras’ detriment.
stint:期間/任務
bang:激しい活動
rumble:ごう音/騒ぎ
muted:目立たない
tank:戦車
topple:打倒する
raucous:騒々しい/混乱した
clamour:民衆の声/抗議の叫び
contested election:無効の申し立てのあった選挙
peter out:次第に弱まってなくなる/疲れ果てる
whimper:うめき声
detriment:不利益/損失
ほぼ3年が経った後、インラック・シナワトラのタイ首相としての任期は今週、避けがたい形での終結を迎えた。その終結は、一時彼女の座を剥奪するかに見えた人民の力による革命の激しい活動によるものではなく、2006年に同じ職から彼女の兄弟であるタクシンを打倒したのと同じ軍事無血クーデ ターでもない。さらに、7月20日に行われてはいるが、無効の申し立てのあった選挙への激しい抗議の声によ るものとも言い切れない。むしろ、その声は裁判所命令が発せられたことにより収束した。タイ司法が、破綻した政治システムが修復できない問題を解決するために介入するのは初めてではない。また、その介入がシナワトラ一族の不利益となるように為されたのも初めてではない。
However, Thailand is not alone in fighting political battles with legal weapons. A number of Malaysian opposition politicians find themselves in legal trouble, with potentially serious consequences. In Myanmar the opposition is planning demonstrations this month to demand reform to a constitution that places legal obstacles in the way of the country’s democratisation, and of the right of Aung San Suu Kyi, the opposition leader, to stand in a presidential election she would surely win. Even in China a purge of potential opponents of Xi Jinping, the president and party leader, takes the form of a series of prosecutions for corruption. More hopefully, in Pakistan, Pervez Musharraf, a former army chief and military dictator, is fighting a charge of treason, in a trial testing the army’s willingness to cede privileges and immunity to an elected civilian government.
prosecution:起訴/訴追
treason:背信/国家への反逆
cede:譲渡する
immunity:免除/免責
しかし、法的な力と政治的な戦いをしているのはタイだけではない。マレーシアの野党の政治家の多くは、深刻な結果となる可能性のある司法上の問題を抱えて いる。ミャンマーでは野党が今月、デモを予定していて、国の民主化への道と勝つことが確実な大統領選に立とうとしている野党党首のアウンサンスーチーの権利に対して法的な障害を置く憲法の改革を求めている。中国でも、国家主席で共産党書記長である習近平の潜在的な反対派の粛清が、汚職に対する一連の訴追という形で表れている。より望ましいのは、前・陸軍参謀長で軍事独裁者であったパルヴェーズ・ムシャラフが選挙で選ばれた民生政府に特権や免責の権利を軍が譲ろうとする意思があるかどうかを問う公判で、国家への反逆の告発に対して法廷闘争をしていることである。
水曜日。今日はこれまで。昨日は一日小説を書いていた。三橋さんとの約束に日時を間違えてしまい、失礼してしまった。今日は一日忙しい。昼食はグリーの相川さんと一緒。午後はキャプラン訪問だ。ではまた明日。
alienate:遠ざける/疎遠にする
back-channel:裏ルート/正規でないルート
envoy:特命使節
rebuff:拒絶する/はねつける
drawn-out:長期にわたる/長引く
faction:派閥/内紛
reckon:見なす/計算する
if anything:それどころか/どちらかといえば
row:騒動
chafe at:〜に苛立つ
ベトナム共産党は堅調な経済成長の上にその正当性を築いており、海外投資家を遠ざけてしまうことを恐れている。継続する混乱がベトナム経済をどの程度損ねるのか、あるいは中国政府との裏ルートにどの程度影響を与えるのかは定かではない(中国が石油掘削機の件で北京で特命使節を受け入れることに合意することを望むベトナムの喫緊の要望は拒絶されたようである)。しかし、長引く係争は共に親中国であると見なされるチュオン・タン・サン国家主席の派閥あるいはグエン・フー・チョン共産党書記長の派閥のためになるものではない。それどころか、こうした騒動は中国と友好的な現状に苛立っている党改革派の力を強めていくことになりかねない。
これはエコノミストだ。
The long arms of the law
Across Asia, judges are having too much say in politics
May 10th 2014 | From the print edition
手段を選ばぬ法の力
アジア全域にわたり、裁判官が政治に対する過度な発言力を持っている
AFTER nearly three years, Yingluck Shinawatra’s stint as prime minister of Thailand drew this week to its inevitable close. The end came not with the bang of a people-power revolution that at one point seemed likely to unseat her; nor with the muted rumble of tanks in a coup like the one that toppled her brother Thaksin from the same job in 2006; still less with the raucous clamour of a contested election, though one had been called for July 20th. Rather, it petered out in the whimper of a court order. Not for the first time the Thai judiciary has intervened to solve a problem that a broken political system could not fix. And not for the first time its intervention was to the Shinawatras’ detriment.
stint:期間/任務
bang:激しい活動
rumble:ごう音/騒ぎ
muted:目立たない
tank:戦車
topple:打倒する
raucous:騒々しい/混乱した
clamour:民衆の声/抗議の叫び
contested election:無効の申し立てのあった選挙
peter out:次第に弱まってなくなる/疲れ果てる
whimper:うめき声
detriment:不利益/損失
ほぼ3年が経った後、インラック・シナワトラのタイ首相としての任期は今週、避けがたい形での終結を迎えた。その終結は、一時彼女の座を剥奪するかに見えた人民の力による革命の激しい活動によるものではなく、2006年に同じ職から彼女の兄弟であるタクシンを打倒したのと同じ軍事無血クーデ ターでもない。さらに、7月20日に行われてはいるが、無効の申し立てのあった選挙への激しい抗議の声によ るものとも言い切れない。むしろ、その声は裁判所命令が発せられたことにより収束した。タイ司法が、破綻した政治システムが修復できない問題を解決するために介入するのは初めてではない。また、その介入がシナワトラ一族の不利益となるように為されたのも初めてではない。
However, Thailand is not alone in fighting political battles with legal weapons. A number of Malaysian opposition politicians find themselves in legal trouble, with potentially serious consequences. In Myanmar the opposition is planning demonstrations this month to demand reform to a constitution that places legal obstacles in the way of the country’s democratisation, and of the right of Aung San Suu Kyi, the opposition leader, to stand in a presidential election she would surely win. Even in China a purge of potential opponents of Xi Jinping, the president and party leader, takes the form of a series of prosecutions for corruption. More hopefully, in Pakistan, Pervez Musharraf, a former army chief and military dictator, is fighting a charge of treason, in a trial testing the army’s willingness to cede privileges and immunity to an elected civilian government.
prosecution:起訴/訴追
treason:背信/国家への反逆
cede:譲渡する
immunity:免除/免責
しかし、法的な力と政治的な戦いをしているのはタイだけではない。マレーシアの野党の政治家の多くは、深刻な結果となる可能性のある司法上の問題を抱えて いる。ミャンマーでは野党が今月、デモを予定していて、国の民主化への道と勝つことが確実な大統領選に立とうとしている野党党首のアウンサンスーチーの権利に対して法的な障害を置く憲法の改革を求めている。中国でも、国家主席で共産党書記長である習近平の潜在的な反対派の粛清が、汚職に対する一連の訴追という形で表れている。より望ましいのは、前・陸軍参謀長で軍事独裁者であったパルヴェーズ・ムシャラフが選挙で選ばれた民生政府に特権や免責の権利を軍が譲ろうとする意思があるかどうかを問う公判で、国家への反逆の告発に対して法廷闘争をしていることである。
水曜日。今日はこれまで。昨日は一日小説を書いていた。三橋さんとの約束に日時を間違えてしまい、失礼してしまった。今日は一日忙しい。昼食はグリーの相川さんと一緒。午後はキャプラン訪問だ。ではまた明日。
2015年02月24日
ベトナムと中国 問題を抱えた水域の危険な石油 南シナ海での対立がベトナム国内で波紋を呼んでいる(2)
Also on May 11th an unusually large demonstration against China took place in Hanoi; similar demonstrations happened in other big cities. Like China, Vietnam is an authoritarian country. Such demonstrations typically end swiftly, with police and security forces rounding up activists whom they distrust—protest leaders and local journalists. Elements of the ruling Communist Party of Vietnam fret that anti-China sentiment—and a perception that Vietnam is weak against its northern neighbour—could unite groups with domestic bones to pick with the government over corruption, land-grabbing and restrictions on free expression.
fret:心配する/苛立つ
have a bone to pick with:(人)に文句がある
5月11日にもいつになく大きな反中デモがハノイで起こった。同様のデモは他の都市でも起きている。中国と同じように、ベトナムは独裁政治的な国である。このようなデモは、抗議行動のリーダーや地元のジャーナリストといった嫌疑のかかる活動家を検挙する警察や公安によって通常は速やかに収束する。ベトナムの与党共産党の中には、反中感情やベトナムは北の隣国に対し弱い立場にあるという考えがこうしたグループを汚職や土地の収奪、表現の自由への制限に対する政府への不満と結びつけることを懸念している者もいる。
Yet the rally in Hanoi, which hundreds attended, had the air of a festival, if a somewhat agitated one. It lasted for hours. Reporters from the state-controlled media, normally barred from reporting on such things, were allowed to attend. Some flag-draped patriots appeared to be on the government’s payroll; others, such as a political blogger, Nguyen Huu Vinh, temporarily put their domestic grievances on hold in the name of national unity.
rally:集会
agitate:扇動する
bar:出入りを禁じる/〜を除外する
flag-draped:旗で覆われた
grievance:抗議/苦情
national unity:挙国一致/国の結束
今の所、数百人が参加したハノイの集会は、それが幾分扇動されたものだとしても、まだお祭りのような雰囲気であった。集会は数時間続いた。通常こうした事のレポートを禁じられる国営メディアのレポーターも参加することを許された。旗に身を包んだ愛国者の中には政府に雇われているように見えるものもいた。その他、グエン・ヒュー・ビンなど政治的なブロガーも、内政への抗議を挙国一致という名の下に内政への抗議を一時保留した。
Popular anti-China sentiment will be a delicate issue for the Vietnamese government. A diplomat in Hanoi says that the government’s approach will be to keep things “hot but not boiling”: using popular anger as a useful way for people to let off steam while not allowing their feelings to get out of hand.
let off steam:鬱憤を晴らす
get out of hand:手に負えなくなる
大衆的な反中感情はベトナム政府にとってデリケートな問題となる。ハノイのある外交官は、ベトナム政府のアプローチは“感情的にさせてはおくが、沸騰はさせない”ということだと言う。すなわち、大衆の憤りが手に負えなくならないようにする一方、その感情を大衆が鬱憤を晴らす方法として使うということである。
Yet domestic anger may prove hotter than the government is hoping for. On May 14th as many as 20,000 workers protested against China by setting fire to 15 factories in industrial parks outside Ho Chi Minh City, the country’s business hub. Chinese companies seem to have been the target, but Taiwanese and South Korean factories also found themselves caught up in the arson. As The Economist went to press, reports were emerging of injuries and at least one death at a Taiwanese steel plant in central Vietnam.
arson:放火
しかし、国内の怒りは政府が望んでいるよりももっと高ぶっていることが分かるだろう。5月14日、2万人の労働者が中国に対する抗議行動を行い、ベトナムのビジネスハブであるホーチミン市郊外の工業団地にある15の工場に火を付けた。中国企業がそのターゲットであったようであるが、台湾や韓国の工場も放火に巻き込まれた。エコノミストが掲載したように、負傷や少なくとも1名がベトナム中部の台湾の鉄鋼工場で亡くなったという報道がなされていた。
火曜日。今日はこれまで。昨日は母親の見舞いに行った。父親が去年亡くなってから、一人でケアハウスに入っているので、気の毒だ。早く引き取ってあげないといけない。今日も1日小説が書ける。ありがたい。ではまた明日。
fret:心配する/苛立つ
have a bone to pick with:(人)に文句がある
5月11日にもいつになく大きな反中デモがハノイで起こった。同様のデモは他の都市でも起きている。中国と同じように、ベトナムは独裁政治的な国である。このようなデモは、抗議行動のリーダーや地元のジャーナリストといった嫌疑のかかる活動家を検挙する警察や公安によって通常は速やかに収束する。ベトナムの与党共産党の中には、反中感情やベトナムは北の隣国に対し弱い立場にあるという考えがこうしたグループを汚職や土地の収奪、表現の自由への制限に対する政府への不満と結びつけることを懸念している者もいる。
Yet the rally in Hanoi, which hundreds attended, had the air of a festival, if a somewhat agitated one. It lasted for hours. Reporters from the state-controlled media, normally barred from reporting on such things, were allowed to attend. Some flag-draped patriots appeared to be on the government’s payroll; others, such as a political blogger, Nguyen Huu Vinh, temporarily put their domestic grievances on hold in the name of national unity.
rally:集会
agitate:扇動する
bar:出入りを禁じる/〜を除外する
flag-draped:旗で覆われた
grievance:抗議/苦情
national unity:挙国一致/国の結束
今の所、数百人が参加したハノイの集会は、それが幾分扇動されたものだとしても、まだお祭りのような雰囲気であった。集会は数時間続いた。通常こうした事のレポートを禁じられる国営メディアのレポーターも参加することを許された。旗に身を包んだ愛国者の中には政府に雇われているように見えるものもいた。その他、グエン・ヒュー・ビンなど政治的なブロガーも、内政への抗議を挙国一致という名の下に内政への抗議を一時保留した。
Popular anti-China sentiment will be a delicate issue for the Vietnamese government. A diplomat in Hanoi says that the government’s approach will be to keep things “hot but not boiling”: using popular anger as a useful way for people to let off steam while not allowing their feelings to get out of hand.
let off steam:鬱憤を晴らす
get out of hand:手に負えなくなる
大衆的な反中感情はベトナム政府にとってデリケートな問題となる。ハノイのある外交官は、ベトナム政府のアプローチは“感情的にさせてはおくが、沸騰はさせない”ということだと言う。すなわち、大衆の憤りが手に負えなくならないようにする一方、その感情を大衆が鬱憤を晴らす方法として使うということである。
Yet domestic anger may prove hotter than the government is hoping for. On May 14th as many as 20,000 workers protested against China by setting fire to 15 factories in industrial parks outside Ho Chi Minh City, the country’s business hub. Chinese companies seem to have been the target, but Taiwanese and South Korean factories also found themselves caught up in the arson. As The Economist went to press, reports were emerging of injuries and at least one death at a Taiwanese steel plant in central Vietnam.
arson:放火
しかし、国内の怒りは政府が望んでいるよりももっと高ぶっていることが分かるだろう。5月14日、2万人の労働者が中国に対する抗議行動を行い、ベトナムのビジネスハブであるホーチミン市郊外の工業団地にある15の工場に火を付けた。中国企業がそのターゲットであったようであるが、台湾や韓国の工場も放火に巻き込まれた。エコノミストが掲載したように、負傷や少なくとも1名がベトナム中部の台湾の鉄鋼工場で亡くなったという報道がなされていた。
火曜日。今日はこれまで。昨日は母親の見舞いに行った。父親が去年亡くなってから、一人でケアハウスに入っているので、気の毒だ。早く引き取ってあげないといけない。今日も1日小説が書ける。ありがたい。ではまた明日。
2015年02月23日
共産党 拘留者の紐が、指導者達の全権を握る補佐官の役割に関する議論に火を付けている(3) ベトナムと中国 問題を抱えた水域の危険な石油
But it will be tough to change old habits. Some 2,000 mishu posts were abolished in Sichuan in 2003. It took only another two years before the province felt the need to start cracking down again. Part of the problem could be the examples at the top. Cheng Li of the Brookings Institution in Washington calculates that more than three-quarters of provincial governors and cabinet ministers are themselves former mishu. Of the Politburo’s 25 members, he says 15 have served in such roles and of the seven-member standing committee, four have mishu backgrounds. They include the president himself, who was personal assistant to the minister of defence in the early 1980s. On secretarial matters, he knows whereof he speaks.
cabinet minister:閣僚
しかし、古くからの慣習を変えることは容易ではない。2003年、四川では約2,000の秘书ポストが廃止された。四川省が再び厳重な取り締まりを始める必要性を感じるまでわずか2年だった。問題の1部は上層部の事例である。ワシントンにあるBrookings InstitutionのCheng Liは、地方省知事と閣僚の3/4は自分自身が元・秘书であると試算している。政治局25名の内、15名がそうした役割を担っていていたことがあり、7名の常務委員の内、4名は秘书出身である。その4名には、1980年代前半に国防部の大臣の秘書であった国家主席自身が含まれている。秘書の問題に関して、彼は自分が何を言っているか分かっている。
これはエコノミストだ。
Vietnam and China
Hot oil on troubled waters
A South China Sea stand-off has domestic repercussions for Vietnam
May 17th 2014 | HANOI | From the print edition
repercussion:反響/波紋
ベトナムと中国
問題を抱えた水域の危険な石油
南シナ海での対立がベトナム国内で波紋を呼んでいる
2,000 years of animosity
2,000年の恨み
UNTIL this month relations between Vietnam and China seemed only to be improving. Business deals were being done and trade was humming. The Communist neighbours were discussing the possibility that they might jointly prospect for oil in the South China Sea, where they have long disagreed over conflicting territorial claims.
humming:活発な
今月までベトナムと中国の関係は改善しているようにしか見えなかった。商取引が成立しており、貿易は活発であった。共産党同士、対立する領有権主張を巡り長年意見が合わなかった南シナ海で共に石油を調査するという可能性を協議していた。
But the calculus changed abruptly when China National Offshore Oil Corporation towed a $1 billion oil rig into waters just 120 nautical miles (220 kilometres) off central Vietnam’s coast. China announced that the hulking structure would stay put until the middle of August. To make that perfectly clear, it sent a flotilla of ships, which Vietnam says included armed vessels. This is all taking place not far from the Paracel islands, which China seized from the American-backed South Vietnamese regime in 1974.
calculus:算法
abruptly:唐突に/不意に
tow:けん引する/引っ張る
nautical mile:海里
hulking:図体の大きい/巨大な
flotilla:船団/船隊
しかし、中国海洋石油総公司がベトナム中部の海岸からわずか120海里(220km)の海域に10億ドルの石油掘削機を引いてきたことで、その算段は唐突に変わった。中国はその巨大な構造物は8月中旬まで置かれたままとなると発表した。そのことが全く明らかなのは、中国が船団を送ったことであり、ベトナムが言うには武装した船舶も含んでいた。これは全て、アメリカが支持する南ベトナム政府から1974年に中国が奪取したパラセル諸島からそれほど離れていないところで起きていることである。
Vietnam is indignant. On May 11th, at a meeting of the Association of Southeast Asian Nations in Myanmar, the prime minister, Nguyen Tan Dung, vowed to protect his country’s sovereignty. He called for solidarity, but perhaps got less than he hoped for. Vietnam has a modest navy and little hope of sending the oil rig packing, let alone retaking the Paracels. Though the American secretary of state, John Kerry, deplored China’s move as “provocative”, the United States will not come to Vietnam’s aid against the bullying.
indignant:憤った/憤慨した
solidarity:団結/結束
deplore:遺憾の意を表する/非難する
provocative:挑発的な
bully:いじめる/脅す
ベトナムは憤慨している。5月11日、ミャンマーで開かれたASEANの会合でグエン・タン・ズン首相は国の主権を守ると明言した。彼は結束を訴えたが、恐らく彼が望むほどは得られていない。ベトナムはパラセル諸島を再奪取することは勿論、小規模の海軍しか持っておらず、石油掘削資材を送り込める見込みも少ない。アメリカ国務長官であるジョン・ケリーは中国の動きを“挑発的である”と激しく非難したが、その脅しに対しベトナムを救済しには来ないだろう。
月曜日。 今日はこれまで。昨日は雨のため毎週のスケートは中止して、午後の英語の勉強だけだった。そのため、小説は書けた。今日は母親の見舞いなので、今日も1日小説が書ける。ではまた明日。
cabinet minister:閣僚
しかし、古くからの慣習を変えることは容易ではない。2003年、四川では約2,000の秘书ポストが廃止された。四川省が再び厳重な取り締まりを始める必要性を感じるまでわずか2年だった。問題の1部は上層部の事例である。ワシントンにあるBrookings InstitutionのCheng Liは、地方省知事と閣僚の3/4は自分自身が元・秘书であると試算している。政治局25名の内、15名がそうした役割を担っていていたことがあり、7名の常務委員の内、4名は秘书出身である。その4名には、1980年代前半に国防部の大臣の秘書であった国家主席自身が含まれている。秘書の問題に関して、彼は自分が何を言っているか分かっている。
これはエコノミストだ。
Vietnam and China
Hot oil on troubled waters
A South China Sea stand-off has domestic repercussions for Vietnam
May 17th 2014 | HANOI | From the print edition
repercussion:反響/波紋
ベトナムと中国
問題を抱えた水域の危険な石油
南シナ海での対立がベトナム国内で波紋を呼んでいる
2,000 years of animosity
2,000年の恨み
UNTIL this month relations between Vietnam and China seemed only to be improving. Business deals were being done and trade was humming. The Communist neighbours were discussing the possibility that they might jointly prospect for oil in the South China Sea, where they have long disagreed over conflicting territorial claims.
humming:活発な
今月までベトナムと中国の関係は改善しているようにしか見えなかった。商取引が成立しており、貿易は活発であった。共産党同士、対立する領有権主張を巡り長年意見が合わなかった南シナ海で共に石油を調査するという可能性を協議していた。
But the calculus changed abruptly when China National Offshore Oil Corporation towed a $1 billion oil rig into waters just 120 nautical miles (220 kilometres) off central Vietnam’s coast. China announced that the hulking structure would stay put until the middle of August. To make that perfectly clear, it sent a flotilla of ships, which Vietnam says included armed vessels. This is all taking place not far from the Paracel islands, which China seized from the American-backed South Vietnamese regime in 1974.
calculus:算法
abruptly:唐突に/不意に
tow:けん引する/引っ張る
nautical mile:海里
hulking:図体の大きい/巨大な
flotilla:船団/船隊
しかし、中国海洋石油総公司がベトナム中部の海岸からわずか120海里(220km)の海域に10億ドルの石油掘削機を引いてきたことで、その算段は唐突に変わった。中国はその巨大な構造物は8月中旬まで置かれたままとなると発表した。そのことが全く明らかなのは、中国が船団を送ったことであり、ベトナムが言うには武装した船舶も含んでいた。これは全て、アメリカが支持する南ベトナム政府から1974年に中国が奪取したパラセル諸島からそれほど離れていないところで起きていることである。
Vietnam is indignant. On May 11th, at a meeting of the Association of Southeast Asian Nations in Myanmar, the prime minister, Nguyen Tan Dung, vowed to protect his country’s sovereignty. He called for solidarity, but perhaps got less than he hoped for. Vietnam has a modest navy and little hope of sending the oil rig packing, let alone retaking the Paracels. Though the American secretary of state, John Kerry, deplored China’s move as “provocative”, the United States will not come to Vietnam’s aid against the bullying.
indignant:憤った/憤慨した
solidarity:団結/結束
deplore:遺憾の意を表する/非難する
provocative:挑発的な
bully:いじめる/脅す
ベトナムは憤慨している。5月11日、ミャンマーで開かれたASEANの会合でグエン・タン・ズン首相は国の主権を守ると明言した。彼は結束を訴えたが、恐らく彼が望むほどは得られていない。ベトナムはパラセル諸島を再奪取することは勿論、小規模の海軍しか持っておらず、石油掘削資材を送り込める見込みも少ない。アメリカ国務長官であるジョン・ケリーは中国の動きを“挑発的である”と激しく非難したが、その脅しに対しベトナムを救済しには来ないだろう。
月曜日。 今日はこれまで。昨日は雨のため毎週のスケートは中止して、午後の英語の勉強だけだった。そのため、小説は書けた。今日は母親の見舞いなので、今日も1日小説が書ける。ではまた明日。