2009年03月26日

チャイナ・フリー その7

鉛入り塗料

鉛入りの塗料は大問題で、偶然とか間違った製造の過失ではない。数多くの中国企業からの大量の「鉛入り塗料のリコール」は「おっと。大失敗しちゃった。」ということじゃあない。中国人はこの鉛塗料の危険を十分に知っているし、鉛塗料は意図的であり、輝度を増し、耐久性、しなやかさ、(そして はい 安いんですね。)ベンジャミン・フランクリンは知っていたよ。彼の書いた手紙にもあったよ。だから、我々はなぜか知っているんだよ。安いんだ。なぜアメリカのマーケットを失ってしまったんだろう。今の政治家、過去は大統領がその問題を買っているからだよ。本当に処罰しようとは思っていない。だから、我々は不平を言ったり、文句を言ったり、子供を守ろうとして、高い価格の安全な玩具とか子供の家具、ベット、小物などを他所のところから買っている。そうでもしなきゃあ、子供たちに「鉛入り塗料を食え。」ということになっちゃうよ。国家安全委員会の鉛と子供のレポートを読んで、決めてくれ。

この文章にはベンジャミン・フランクリンが1786年7月31日に彼が80歳のときに彼の友人に書いた手紙の中にこの鉛の公害の話が添付されていた。http://www.ledizolv.com/LearnAbout/LeadHazards/benfranklin.asp
この当時から、鉛を扱う人たちの病気があったということを書いている。家の屋根のペンキも問題だと言っていた。200年以上の前の話が未だに問題なのは不思議だ。この中国製の鉛入り玩具は有名な話だ。鉛中毒は症状が気づきにくい病気で、子供において、学習能力障害、聴覚障害、成長遅延などの毒性が現れる。米国では、1977年に鉛を含有する塗料の使用が禁止され、ガソリン中の鉛も大半が取り除かれたため、鉛中毒は少なくなっている。それでも、フランクリンがいっているように、古い家では屋根の塗料とか鉛管が使われているため、米国では依然として大きな問題となっているようだ。中国では未だに、義歯に鉛が使われているようだが、今朝、中国人の友人が義歯の加工技師なので、メールしたが、本当だろうか。100円ショップとかおもちゃ屋にもそういった鉛の含有率の高いものもあるようだ。

知っていましたか?知ってくださいね。
http://www.foodqualitynews.com/Food-Alerts/Regulators-investigate-China-imports-for-melamine
2007年5月9日

メラニンは中国人が製品に加えた添加剤であり、そのタンパク質を不正なレベルにまで押し上げてしまった。中国人はタンパク質の成分を偽り、危険な製品を売ろうとしている。「メラニンはプラスチックの中にある工業化学品である。米国政府はこの化学品が中国からの小麦グルテンとか米タンパク質に不正に添加されていることを見つけた。米国は現在こうした化学品を飼料のタンパク質のレベルを押し上げる添加剤として使用している輸出業者からの輸入を差し止めた。」
「米国では米国食品医薬局が先週、輸入警告指針を出し、中国からの大多数の小麦、米、トウモロコシ、緑豆を規制の対象とした。この警告は国境検査当局にそれらの輸入品を検査せずに引き止める権限を与えた。」

こうしたメラニンの問題は2008年12月に中国税関総署は中国の乳製品の輸出量が10月、三鹿製粉ミルク事件の影響で9割以上減少したこと発表している。例の粉ミルクにメラニン入れていた事件だ。三鹿集団が販売を手がける一部の粉ミルクに、汚染物質が混入していて、被害者への賠償金支払などで債務超過に陥って三鹿集団は倒産した。こうした事件がおこる前に、欧米ではこのメラニンが混入している食品の輸入を禁止していた。

日本では有害物質メラミンが混入した恐れのある中国メーカーの牛乳が丸大食品(大阪府高槻市)の総菜などに使われていた問題で、同社は新たに混入の可能性がある総菜2商品の自主回収を発表した。ということで、2008年9月21日の日経新聞が書いているが、欧米のような対応を厚生労働省はしていなかったようだ。この事件が起こってから監視を強化している。

中国では中国製の粉ミルクを飲ませなくなった。こうした食品公害は中国人も同じ意識だ。ただ、そうした問題意識をどの時点で持つかということはこの記事を読んでいるときに気がついた。2年も前から、欧米が輸入禁止していたので、中国政府は動いたのだろうか気になるところだ。日本政府はどうして、この問題に対処しなかったのだろうか。これも気になるところだ。

Diamond Gusset Jeansの宣伝を出している。

このメーカーのジーンズ製造は中国ではなく、アメリカのジョージアで行っている。珍しいケースで、この「チャイナ・フリー」がここで宣伝している。

中国がマテルを非難。
http://www.cbsnews.com/stories/2007/08/22/world/main3194166.shtml?
2007年8月22日

「もしあなたが購買に高い価格を提示するなら工場は高い品質の原材料で、製造する。しかし、価格が低いのであれば、劣った原材料を使うしかない。」と広東省玩具工業協会の副会長Li Zhuomingが言った。米国駐在の中国大使は中国製品の品質を弁護し、報道関係に対して、「煽動した話に嫌悪感を覚える」と咎めた。質の悪い製造業者に責任がないと言う批判だが、その上、ゴミが欲しいなら、それを作って売るよと言っている。さーて、まさしく、彼がそう言うことを言っているんだ。

元の記事はマテルも品質検査をしていないので、双方が悪いと言っている。この玩具の米国への輸出はこの不況で殆ど無くなってしまったようだ。そのため、2000万人の農民工の失業の一部はこのためだ。だから、広東省から米国向けの玩具工場が殆ど倒産してしまったのが現状だ。景気が上向きになっても、こうした低不可価値のビジネスは復興しない。中国はいま産業の高度化を目指しているから、ロボットのようなITがらみの玩具が産業として出現して来るかも知れない。日本企業のようにこの不況にジッと耐える国ではない。産業そのものが新しくなってしまうだろう。

このチャイナ・フリーはまだまだあるが、大体内容は似た者なので、このくらいにしたい。このサイトは一貫して中国製を買うなと言いたいのだろうが、必ずしもそうだはない。このテーマで3月16日から書いてきたので、丁度、11日になる。次は先日来から話題にして来ているが、テポドンにしたい。どういった記事があるのかは見当がつかないが、チャレンジしてみたい。中国がどう思っているか。海外が日本をどう見ているか。も視野に入れて検討してみたい。




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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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