2009年03月27日

テポドン その1

まずは最近、北朝鮮から、宇宙衛星ともミサイルとも噂されているものが来週から再来週にも発射される。その最新記事を拾ってみたい。中国がどのような動きをするかも注目したい。まずはTepodonかと思ったが、そうではなくて、Taepodongだった。まずは共同通信のニュースをヤフーニュースから。今朝はまだ3時なので、7時までは4時間あるから、このニュースはまとめることがで来る。ようやく、まともな時間が取れた。ニュースの全訳ではない。また、途中でコメントを入れるので、注意してほしい。

北朝鮮は4月発射のためにロケットを配備した。
2009年3月27日

北朝鮮の東海岸でのロケットの発射準備は緊張を徐々に高めてきている。国連の禁止したことに違反することになり、深刻な結果をもたらすとワシントンはこの4月を前に警告した。平壌は人工衛星Kwangmyongsong-2を北朝鮮の議会の就任式の夜そして金日成の4月15日の誕生日に軌道に乗せるように設計していると言っている。しかしこれは長距離弾道ミサイルと同じ技術で、アラスカまで攻撃でき、その試射だとも言える。ロケットの頭にカバーが被せてあるので、核弾頭かどうかは予測の域を出ない。

国連安全委員会は2006年にいかなる弾道ミサイルの活動を禁止している。このことを国務長官のクリントンはこの水曜日に北朝鮮に警告を出している。これに対して、北朝鮮は今まで協議してきた原子力の無能化を逆戻りさせることになると言ってきている。北朝鮮の朝鮮中央通信によれば、この人工衛星発射に対するいかなる妨害は軍縮協議の即時無効を意味すると北朝鮮の外務省は26日の夕刻に言っている。

ここでの軍縮協議と訳したが、英語ではdisarmament agreementsで、あれっと思ったのだが、北朝鮮は核弾道の開発を一時停止するような雰囲気で、言っているように思う。日本人が今までの北朝鮮との6ヵ国協議に対する認識では原子炉の問題だという認識だったが、ここでははっきり核開発の中断と言っている。

シンクタンクの国際危機グループのアナリストであるダニエル・ピンクストンによると、平壌の意図は核開発に対してオバマ政権との直接取引をしたいのでこうした注意を引くような行動に出ていると言っている。

今日本の報道はこのミサイルを撃ち落とすことばかりに関心があるが、なぜ北朝鮮がこうした行動をとろうとしているのかについては触れていない。そうした意味では興味深い。

今の6ヵ国協議は原子力開発プログラムをやめる代わりに、物的な援助を受けるような話し合いが続いているが、北朝鮮はこれに満足していない。これを回避する手段としてオバマ政権と直接行使しようとしている。

またここで、アメリカ人であるが、中国系と韓国系の2人が北朝鮮の国境で、拘束された。この2人はアル・ゴアの会社のジャーナリストで、北朝鮮に不法侵入したらしい。ピンクストンは「北朝鮮にとっていい時期とは言えないが、原子力問題での取引で、アメリカに対して北朝鮮の交渉の立場を良くした。」と語った。

韓国メディアによれば、アメリカのスパイ衛星が2日前に、このロケットを把握し、ワシントンの反テロ諜報機関はロケットが配置に付いてることを確認した。韓国の朝鮮日報によると、外交筋によれば、3、4日で「技術的には」発射が可能だそうだ。ロケットの頭部にカバーをかけているのはより関心を集めるためだと北朝鮮研究大学教授のYang Moo-jinが言っている。フランス外務省報道官のFrederic Desagneauxはいずれにしても、この発射は長距離弾道ミサイル開発貢献することにはなると言っている。

北朝鮮は核弾道をこのミサイルに装着できる小型化の技術はまだ持っていないはずで、核兵器を運搬する道具の成功が目的になる。韓国はこれは地域の安全への脅威であり、国連安全委員会の検討課題だと言っている。一方、中国外務省の秦剛報道官は自制を促し、各当事者が半島の平和と安定に貢献することをしてほしいと述べた。

日本はいかなる危険もおかさなかった。東京は10年前のロケットの発射と2006年の弾道弾ミサイルの発射の失敗に驚いて、発射が失敗したら、その破片とかかけらを撃ち落とそうとしていた。日本の北の沿岸に沿って、役人はホットラインを設置し、安全訓練を行った。三沢空軍基地の米軍は北朝鮮から日本海を横切ってその活動を密に監視していると語った。軍事広報担当官のKim Yong-kyuによると、米国海軍は2隻のイージス艦を釜山港に配備していると語った。日本はミサイル迎撃機を備えたイージス艦を配置し、韓国もまた、発射を監視する駆逐艦を派遣する。

もう時間が来てしまったが、中国の立場はいつも北朝鮮に対してはこんな感じだ。日本の報道によれば、北朝鮮のこのミサイルの発射に対して、イージス艦の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が迎撃するだろうし、多分失敗して、地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)で対応までするだろう。北京はどう対応するのだろうか。もしくは北朝鮮の発射そのものを差し止めることができるのだろうか。今日の話は今までの日本語のニュースよりも突っ込んだものを取り上げたつもりだが、
世界がどう見ているのか、時間の経過をとともに、見ていきたい。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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