2009年04月27日

中国のグローバリゼーション20

大連研修初日は無事終了し、これから2日目だ。昨日は大連桑扶蘭時装有限公司の董事長 鄒 積麗女史の都合が急遽悪くなり、今日に変更になった。そのため、スウィングバイのセンター訪問となった。その後は予定通りに、損保ジャパンの岡本代表、IT企業の邢社長の講演とディスカッションを行った。今朝はこれからSECOMの曾賀総経理だ。さて本題にすこしだけ入ろう。

ファーストフードの侵略

ケンタッキー・フライド・チキンは1987年に開業し、今までに1200店舗を展開してきた。次の10年も毎年300店舗を展開する予定である。マクドナルドは2008年までに1000店舗の展開を予定している。現在の2倍以上だ。コカコーラは飲料市場の4分の一を占め、炭酸飲料では3分の一だ。

困ったことにアメリカのファーストフードは似たような中国のものより2−4倍もするのに人気がある。事実、そのような食べ物はステータスのシンボルだ。ケンタッキー・フライド・チキンの中国の責任者はかってこう言った。「中国の多くのところでは、地方政府はケンタッキー・フライド・チキンが来るということは市がそれだけ成熟してきたみている。」過去10年の間にこのファーストフード、車の所有、テレビとかゲームのように座って行うもののおかげで、肥満が倍になった。さらに問題は子供の肥満だ。2004年10月の新華社通信によると、中国の子供の10%は肥満に悩んでおり、毎年、8%増加している。北京とか上海のような多くの大都市では子供の5人のうち一人は肥満だ。

メディアは高度に加工された食品の優位性について宣伝している。ファーストフードの増加はWTOに加盟した恩恵の一つだと言う記事まである。「不良食品は徐々に市場から駆逐され、より栄養価の高い食品が出回るようになることは人々にとってよいことだ。」一般的に無知と間違った情報がこの栄養問題に著しく貢献している。

マクドナルドはだいぶ昔から王府井にあって、子供にマックを買ってあげたことが何度もなる。とんでもなく高いという印象があったが、店はいつも人でごった返していた。プレステージなのかもしれない。最近のスターバックスは違うように思う。プレステージではない。ごく普通に普及している。ちょっと前までは中国人はコーヒを飲まなかった。今泊まっているフラマホテルでも、つい最近まではコーヒーがまずくてもめなかった。先々月からコーヒーのドリップマシンを購入したので、飲めるようになったばかりだ。ここにきて中国はかわってきた。どうかわって行くのだろうか。この研修でのテーマでもある。そんな議論を毎日している。


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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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