2008年10月31日
今日も晴れ.昨日は博多に行っていたので、夜が多少遅かった.
今朝も順調な朝だった.昨日は九電の研修の同窓会をしたが、東京でも是非やりたいね.同窓会なので、グローバル・リーダーシップとは何かと言う私の講義を受けているので、グローバル価値観は共通語で理解してもらえた.そうだよなあというはなしの範囲が広く理解してもらえる.肩に力が入らない昼食会だった.勿論職場に戻れば、皆さんはいつもの考えに戻らなければならないでしょう.でもいつかは、私の考えが自由に話せる職場になってほしい.
丁度、九電は30年先のビジョンを作成中だと言うはなしを聞いた.是非、これからの電力企業はサービス産業だと言う事を標榜してほしい.そのサービスを標榜するだけでなく、アジアに世界に売れるような人材を育成してほしい.今はただであげるしか交渉能力が無い.すなわち、日本人としての価値観だけしか持っていないから、グローバル価値観が全くないから、海外に九電の優れた技術を売る事ができない。
よく、九電の方は国内の企業だから、私の言うグローバル化に関心を示さない.違う.近視眼過ぎる.会社を30年先まで考えなければならない.そうすれば、九電の技術をアンゴラとかブラジルに売ることができる.これからは日本はかっての米国のように製造業からサービス業中心の国になって行く。そうなってくると、目に見えるものを売るのとは違って、目に見ないものを売らなければならない.いままでは目に見えるから、会話がいらなかったし、交渉もさほどいらなかった.
私がかってアーサーアンダーセンの頃、目に見えないコンサルティングのビジネスを日本の市場に売ってお金を得る事は大変だった.今でも大変だが、もっと大変だった.そう言う国だ.目に見えないものに対する価値を軽視する国だから尚更だ.それはタダで良いですと言う日本人的な頭があるから、グローバルでは通用しない.それに世界の人たちに売って行くには「真面目」「勤勉」「正直」「実直」「嘘つかない」が取り柄の日本人の価値観は通用しない.中国人が嘘つきだとは言わない.物事にフレキシブルだ.日本人は状況の変化に対応できない.変化について行けない.日本人のこの価値観を否定するのではない.これは世界で日本人だけが持つ貴重な価値観だ.それとは別にもう一つの価値観を持つべきだと言っている.2つの価値観を持つのは日本人だけだ.
だから、日本人は中国人を嘘つきだと思う事が多々ある.嘘つきなのではない.変化への対応力が日本人より早いだけだ.日本は島国で、箱庭で、変化に乏しく、常識の範囲が広い国だ.外国人には理解できない事が多い.日本だけではこれからは我々は生きていけない。我々も変化しなければならない。
昨日昼食会で、最近は博多に中国人がやたらに多いそうである.観光できている.彼らは岩田屋で、430円のボールペンを見ている.中国では30円で売っているよと私が言ったら、なぜ中国人は日本で売らないのかと言う質問があった.理由は簡単だ.中国は未だ海外にまで目を向けるところまで行っていない.中国全土の共通語を制定したのが1982年.それまでは中国国内ですら、会話がまともに出来なかった.ましてや、ビジネスは国内でも海外に輸出するかそれ以上の困難があった.物流のしくみが出来たのはごく最近だ.その頃は広州のテレビが北京までトラック輸送するのは盗賊がいて大変だった.
資本主義経済が始まったのが15、6年前ぐらいからだ.今の企業の歴史はそんなもんだ.ようやく、国内のビジネスが立ち上がったと言う状況で、国内のマーケットもこれからだ.ましてや、こうしたボールペンを日本で売るのはこれからだ.ただ、昨今の観光客がこうして増えてくると、来年ぐらいから、かごに一杯のポールペンをしょってそれを売って、旅費にする人が激増するのではないかと思う.3倍に売っても十分に売れる事を彼らは知って来ている.なにせ、一本のボールペンは中国では10円だから.
来年あたりから、博多の路上には露天商が激増してくるのではないか.そんな予感がする。彼らは取り締まりに対する罪悪感は全くない.それとさっきの九電のビジョンの話に戻そう.アンゴラにサービスを売れるのかとったが、これは本当の話だ.今から数年前にアンゴラで内紛が終結した。勝った方の代表がマレーシアに来たので、私は友人からの依頼で、クアラルンプールまで行った.彼ら新しい政府の代表は彼らの石油資源を売りたいと言いに来ていた.
私は当時、すべての石油企業のトップにその打診をした.すべての企業がかってのナイジェリアの件以来、そう言うはなしには乗りたくないと言って来た.結局、中国が買った.自動車進出は韓国が出た.彼らは当時反勢力を全部、抹消したと言っていた。いわば彼らはまっさらの利権を手に入れたわけだ.それを売りたい.そう言うのには日本人は出来ない.そうした交渉の価値観を持っていないからだ.将来それで良いのかと言うと良くない.
私の家族は台湾だが、台湾の貿易商が私に言った。「日本人とは商売したくない.」私は聞いた。「どうしてか?」かれは「30円の皿を300円で買うかとビジネスの相手に行ったら、日本で検討してくると言って帰って行った.何でその場で20円と言ってこないのか?私が言った数字を真面目に検討するなんて、商売できないよ.」とかれは言った.日本人の価値観で受け止めるとそうなる.それでは36計の策略に完璧にはめられてしまう.その36計の策略で打って返す事が日本人には出来ない.それがグローバル価値観だ.
上海から車で4、5時間のところに浙江省義烏というところがある、店が26000店舗ある.2年前にそこに行った。アスクルの千代さんと一緒に行った.昼に1時間時間が空いたので、鞄を見に行ったら、3000店舗もあった.小走りで1時間300店舗が限界だった.鞄を3個買った.何も判断する余裕が無かった.そう言う国だ.
そんなはなしを研修同窓会でした.わずか1時間だったが、こうした会話が出来る人材が少なくとも九電には10人いると言う事だ.将来が頼もしい限りだ.未だ副長の人が多いが、そのうちにみんな偉くなれば、九州も変わる.今日はこれまで.
丁度、九電は30年先のビジョンを作成中だと言うはなしを聞いた.是非、これからの電力企業はサービス産業だと言う事を標榜してほしい.そのサービスを標榜するだけでなく、アジアに世界に売れるような人材を育成してほしい.今はただであげるしか交渉能力が無い.すなわち、日本人としての価値観だけしか持っていないから、グローバル価値観が全くないから、海外に九電の優れた技術を売る事ができない。
よく、九電の方は国内の企業だから、私の言うグローバル化に関心を示さない.違う.近視眼過ぎる.会社を30年先まで考えなければならない.そうすれば、九電の技術をアンゴラとかブラジルに売ることができる.これからは日本はかっての米国のように製造業からサービス業中心の国になって行く。そうなってくると、目に見えるものを売るのとは違って、目に見ないものを売らなければならない.いままでは目に見えるから、会話がいらなかったし、交渉もさほどいらなかった.
私がかってアーサーアンダーセンの頃、目に見えないコンサルティングのビジネスを日本の市場に売ってお金を得る事は大変だった.今でも大変だが、もっと大変だった.そう言う国だ.目に見えないものに対する価値を軽視する国だから尚更だ.それはタダで良いですと言う日本人的な頭があるから、グローバルでは通用しない.それに世界の人たちに売って行くには「真面目」「勤勉」「正直」「実直」「嘘つかない」が取り柄の日本人の価値観は通用しない.中国人が嘘つきだとは言わない.物事にフレキシブルだ.日本人は状況の変化に対応できない.変化について行けない.日本人のこの価値観を否定するのではない.これは世界で日本人だけが持つ貴重な価値観だ.それとは別にもう一つの価値観を持つべきだと言っている.2つの価値観を持つのは日本人だけだ.
だから、日本人は中国人を嘘つきだと思う事が多々ある.嘘つきなのではない.変化への対応力が日本人より早いだけだ.日本は島国で、箱庭で、変化に乏しく、常識の範囲が広い国だ.外国人には理解できない事が多い.日本だけではこれからは我々は生きていけない。我々も変化しなければならない。
昨日昼食会で、最近は博多に中国人がやたらに多いそうである.観光できている.彼らは岩田屋で、430円のボールペンを見ている.中国では30円で売っているよと私が言ったら、なぜ中国人は日本で売らないのかと言う質問があった.理由は簡単だ.中国は未だ海外にまで目を向けるところまで行っていない.中国全土の共通語を制定したのが1982年.それまでは中国国内ですら、会話がまともに出来なかった.ましてや、ビジネスは国内でも海外に輸出するかそれ以上の困難があった.物流のしくみが出来たのはごく最近だ.その頃は広州のテレビが北京までトラック輸送するのは盗賊がいて大変だった.
資本主義経済が始まったのが15、6年前ぐらいからだ.今の企業の歴史はそんなもんだ.ようやく、国内のビジネスが立ち上がったと言う状況で、国内のマーケットもこれからだ.ましてや、こうしたボールペンを日本で売るのはこれからだ.ただ、昨今の観光客がこうして増えてくると、来年ぐらいから、かごに一杯のポールペンをしょってそれを売って、旅費にする人が激増するのではないかと思う.3倍に売っても十分に売れる事を彼らは知って来ている.なにせ、一本のボールペンは中国では10円だから.
来年あたりから、博多の路上には露天商が激増してくるのではないか.そんな予感がする。彼らは取り締まりに対する罪悪感は全くない.それとさっきの九電のビジョンの話に戻そう.アンゴラにサービスを売れるのかとったが、これは本当の話だ.今から数年前にアンゴラで内紛が終結した。勝った方の代表がマレーシアに来たので、私は友人からの依頼で、クアラルンプールまで行った.彼ら新しい政府の代表は彼らの石油資源を売りたいと言いに来ていた.
私は当時、すべての石油企業のトップにその打診をした.すべての企業がかってのナイジェリアの件以来、そう言うはなしには乗りたくないと言って来た.結局、中国が買った.自動車進出は韓国が出た.彼らは当時反勢力を全部、抹消したと言っていた。いわば彼らはまっさらの利権を手に入れたわけだ.それを売りたい.そう言うのには日本人は出来ない.そうした交渉の価値観を持っていないからだ.将来それで良いのかと言うと良くない.
私の家族は台湾だが、台湾の貿易商が私に言った。「日本人とは商売したくない.」私は聞いた。「どうしてか?」かれは「30円の皿を300円で買うかとビジネスの相手に行ったら、日本で検討してくると言って帰って行った.何でその場で20円と言ってこないのか?私が言った数字を真面目に検討するなんて、商売できないよ.」とかれは言った.日本人の価値観で受け止めるとそうなる.それでは36計の策略に完璧にはめられてしまう.その36計の策略で打って返す事が日本人には出来ない.それがグローバル価値観だ.
上海から車で4、5時間のところに浙江省義烏というところがある、店が26000店舗ある.2年前にそこに行った。アスクルの千代さんと一緒に行った.昼に1時間時間が空いたので、鞄を見に行ったら、3000店舗もあった.小走りで1時間300店舗が限界だった.鞄を3個買った.何も判断する余裕が無かった.そう言う国だ.
そんなはなしを研修同窓会でした.わずか1時間だったが、こうした会話が出来る人材が少なくとも九電には10人いると言う事だ.将来が頼もしい限りだ.未だ副長の人が多いが、そのうちにみんな偉くなれば、九州も変わる.今日はこれまで.
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コメント一覧
1. Posted by 深山治 2010年08月13日 11:18
最近毎日非常に勉強になるBlogを読ませていただいていますが、思い立って海野さんのBlogを頭から読み直しております。このときでもすでに博多に中国人がやってきてボールペン販売の波が押し寄せてきそうだとの話が合ったんですね。約2年前の話なので、今年のお盆で実家に帰った際には本当に売っている人がいるかもしれません。ビザも大幅緩和されましたし、ますますその勢いは加速するでしょう。私もおたおたしてられませんね。
2. Posted by swingby_blog 2010年08月13日 13:37
私のブログを全部読み直している?信じられないくらいの量だけど。すごいねえ。研究会にも参加してね。今月は20日。13時15分から15時半まで。