2008年02月16日

昨日バイクの車検がとれたと言うので、今朝駐車場に行きましたが、未だ来ていませんでした。あー、残念。

昨日は超多忙で、夜は海野会でした。お酒は飲みませんでしたが、パーティの前に一階のコーヒーショップで頼んだショートケーキの大きさにはびっくりしました。4個分はありました。この日も1日、仕事のミーティングばかりでしたが、午後にはNCIの仙石社長を訪問しました。海野会では弊社の劉暁が日中の価値観、考え方の違いを講演しました。良い話でした。次回の海野会は3月7日で、講演者は杉山順子女史です。知る人ぞ知ると言った女傑営業ウーマンで、富士銀行の頃からつきあっています。

さて、昨日の続きを話しましょう。旅順ですね。旅順は日露戦争で有名ですが、この戦争は白人に対して白人以外の民族が勝利した唯一の戦争です。203高地はノッペラ山です。20分ぐらい上って行きますが、結構きついので、行きたくありませんが、ここに上らないと旅順に来たことにならないので、しょうがありません。47回の研修で、2、3回さぼったことが昔ありましたが、最近はかならず同伴しています。

東鶏冠山北堡塁は是非訪問しなければならないところです。ロシア軍の宿舎は日本軍の28cm砲で落ちませんでした。そのまま残っています。また、日本軍はこの堡塁を攻めた時にたくさんの将兵がロシア陣地に入ってから背後から機関銃でたくさん殺されました。日本人は戦争でも背後から撃つ習慣がないので、まさかの敗北でした。今でも日本人は武士道があります。正々堂々と戦う姿勢です。世界でこうした文化、価値観を持っているのは日本人だけでしょう。

これからアジアのリーダシップをとれる可能性はここにあります。また、旅順口はロシア軍の手中にありました。このとき日本軍はロシア陣地の形状を把握するためのスパイ活動をしませんでした。これは今も同様です。日本人は敵の情報を金で買うことを嫌います。そのため、上記のようにたくさんの将兵を失いました。今のビジネスでも同じです。

いい面もありますが、日本人だけがそうすると言うのは異常な側面でもあります。ですから、そうしたところを日本人はもっと現実を幅広く把握する必要があると思います。現代こそ、中国政府が提訴しているアンチダンピングの理由はきちんと機密予算から調査費を払って調査するべきでしょう。そう言うことをしないから、中国政府に馬鹿にされます。あまりにも潔白し過ぎるからです。企業もそうです。CSRと称して、機密行動を避けるのは自由ですが、何でもかんでも避けてしまうのは問題です。

日本語しか理解しないと言うことは日本人の価値観しか理解できないと言うことでもあるわけです。これからの世界でのビジネスでは大きなマイナスも背負い込むことになります。住友化学はこの大連研修に部課長以上の方々が参加していますが、皆さん英語を理解します。ですから、毎回、講師の中には英語で話す方々がかならずいますが、通訳は付けません。そう言う時代になったと言うことでしょうか。時々英語が理解できない方がいますが、その際には解説しています。

昼はこの旅順で、農民の団体が来るレストランにいつもは行きます。バスを10台ぐらい連ねて老人の方々が、食事に来ますが、なんと、我々の食べる量の2倍の量を15分ぐらいで、骨まで食べて、あっという間に出て行きます。実に圧巻です。この光景を見ると日本人は中国人には勝てないとかならず思います。このレストランは冬期は閉鎖なので、1月の時には訪問しませんでした。そのかわり、世外桃源という中国東北田舎料理の店に行きました。

いわゆる田舎料理で、参加者の評判は上々で、粗食ですが、日本人の口に合うようです。特に餃子は一つがお茶碗一個分ぐらいあります。中は野菜ですので、胃袋に負担にはなりません。この頃になりますと、皆さん食べ過ぎで、過食状態ですので、丁度良いのかもしれません。このあとはアセンダスのビルを訪問しました。ここはシンガポール政府が開発しているところで、6棟の第一棟目が完成し、そこを訪問しました。

スウィングバイもそこに入ることになっています。中はシンガポールのビルそのもので、地下一階のキャフェテリアはシンガポールそのものです。ビルの外は海が広がって快適なビルで、ここにいると中国にいることを忘れます。BPOの拠点として造ったビルですが、こういう気持ちのよいところで、日本の本社業務を行うと言うことは生産性の面から大事ですね。毎日ここに来て、仕事をしたくなるところです。ですから見学される方々は自分自らがここで働きたいと言う気持ちをもちます。管理部門の業務はこう言うところでするべきですね。

ですから、中国のどこでもいいからアウトソーシングすれば良いと言うもんではありません。ここでなければダメなんですね。生産性が絶対違うんです。そこのところを理解していない方が多い。高いからダメだと言う発想が私にはどうしても理解できない。我が社の中国でのビジネスの発想は低コストではありません。ダブルパーフォーマンスです。日本人より2倍の生産性をあげることです。あと数年で、この中国でも日本と同じ給与水準になります。ですから、低コストは通じなくなるでしょう。

次ぎに行ったところはHISOFT(海輝)です。そこの劉遠明社長の講演です。お忙しい方なので、毎回は無理ですが、お時間が取れる時には講演をお願いしています。1時間の講演で、質疑応答が30分です。講演内容は日中に情報産業の発展経過とその将来について話をしてもらっています。日本語がかなり話せますので、半分は通訳を通しません。日本びいきの方です。

午後2番目の講師は得威会館へ移動して、日本貿易振興機構(ジェトロ)大連事務所所長の藤原さんです。得威会館は個人所有の接待所で、特別な顧客をもてなすところです。私の友人の所有です。藤原さんはきわめて性力的な方で、この東北地方を駆け回っています。今回は初日に朴振松社長が話をした北朝鮮と吉林省の話です。日本人から見たはなしですので、視点が違いますから、皆さん真剣に聞いていました。

午後3番目の講演は大連のBPOの実態を講演してもらいました。私の仕事に直接関係しますので、社名と講師は伏せますが、ここでのBPOに実態が日本人が思っている以上に展開している状況を説明してもらいました。儲かるはなしは実施している企業は公表しないもんですね。そう言うはなしでした。

このあとようやく会食で、講師を交えての会食です。この得威会館は生の牡蠣とウニ、刺身をだします。いままで、私は一度も食あたりをしたことはないので、一生懸命食べますが、日本人は半分ぐらいの方々が敬遠しますね。ここの料理は結構いけます。日本人向けの中華料理って言う感じです。8時に夕食を終わり、解散です。最後の夜なので、半分ぐらいの方々は、デパートに行ってお土産を買いに行きました。

だいたい、9時まで営業しています。大連友誼城がホテルから近いので、そこでお土産を刈ってもらっています。地下が食料で、8回がお土産です。安い食料は買わないようにと言っています。日本人の口に合わないからです。私は行きませんが、ここの大連のカラオケは中国一番です。日本人向けで、料金も手頃で、サービスもいいので、参加者の中には毎日通っている方もいます。暴力バーがないので、夜は安心な街です。ただ、正月前でしたので、日本人でなくても、くらいところは国に帰るお金欲しさに強盗が時々あるそうなので、暗いところには行かないように指示しました。

最終日に土曜日は8時から反省かです。私が30分総括をして、皆さんから意見を聞きます。そのあと、青空市場に行きます。今回は今までの場所が閉鎖になっていましたので、その周辺で開催していました。大連の市内の人は知りません。貧しい方が布団とか衣類、家財道具を買いにくるところです。日本の青空市場に似ています。ここに来ると、布団が100円ですので、300元(4500円)の月収の人でも暮らせると言うことが実感できます。

いかがわしいものから、ペンチまであります。私は参加者に何か買えといつも行っています。言った値段の3分の一で買えれば一人前です。なかなかそうはいきません。日本人だとわかれば黒山の人だかりです。弊社の社員が携帯電話を盗られたこともありました。ネクタイは外させますし、鞄とか貴重品は持たないように指示します。はぐれないようにも言っておきます。金槌は20円です。医療用のペンチを100円で買ったこともあります。今重宝しています。

ごくまれですが、本物の骨董を売っている時があります。清の時代の象嵌細工の真鍮の入れ物を買ったことがあります。3ヶ月交渉して買いました。800元でした。一番高い買い物は市内に朝鮮館と言うビルがあり、そこの3階が骨董屋がいっぱいあります。そこで、アメリカのコロンビア製の手動式の蓄音機を買ったことがあります。日本円で、2万円ぐらいでした。これも何ヶ月も悩んで買いました。20kgありましたので、キャリーを持って行きました。

飛行場には2時間以上前につくようにしています。今まで、乗り遅れたことはありません。国内線のコーヒーショップに30分休憩してから、チェックインします。以上が大連研修の全体で、私が毎回全体をコーオーディネイトしていますが、結構過激なスケジュールで、疲労します。今回は上海が雪のために講師が一人来られませんでしたので、前日他の講師を再手配しました。そう言うことは頻繁に起こります。現役の経営者なので、直前の変更も茶飯事ですが、皆さんよく来てくれます。この研修費用は4日間で、35万円なので、講師料は払っていません。交通費ぐらいです。現役の経営者が講演する研修は世界でも私のとこだけのようです。

講師料と交通費を払ったら、参加者から100万円もらっても赤字ではないでしょうか。ですから、こうした企画を行った会社も他にありましたが、直ぐに撤退しました。ですから、この研修は競合他社はあり得ません。年に一回は上海で行いますが、この時は英語です。もう売り切れてしまいましたが。大連研修は毎月行いますが、8月はオリンピックのためお休みです。9月から年末までは売り切れました。3月から7月までは未だ空きがあります。100%参加者は感動します。

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プロフィール

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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
Swingby 最新イベント情報
海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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