2009年07月25日
不正資金浄化2
昨日は元三菱商事の田宮さんから三菱商事の常任監査役の大嶋さんを紹介ししていただいた。お二方とも海外の大学を出られた方で、日本のグローバリゼーションには造詣が深い方であった。私がこうして毎日翻訳している内容に関してはよくご理解されていて、日本のグローバルな課題を共有できた。三菱商事は本体が6,000人、グループ全体で60,000人いる。今後また機会を見つけて、さらにお話しできたらと思う。昼は恵和の渡辺社長と会食した。シティクラブでお会いしたが、よく考えたら、恵和東京本社はロイヤルパークのそばだったので失礼してしまった。午後はオフショア大學の幸地さんと出版の件で打ち合わせ。彼と共著で本を出そうとしているが、出版すると言うことは大変だが、彼はとんでもなく本を書くのが早い。今日は土曜日だが、朝から多忙だ。夜は隅田川の花火大会だ。我が社からよく見えるので、毎年パーティをしている。昨日は不正資金浄化は犯罪組織のアキレス腱だと書いたが、今日はその続きだ。
なぜなら、このギャングが高い技術的なノウハウをもったビジネスマンを探し出し、協力を得て、銀行のような合法機関にその盗んだ金の浄化をするために近づかなければならないからだ。
「不正資金浄化」と言う言葉はしばしばそういわれているが、Al Caponeが非合法で得た金を隠すためにコインランドリーを利用してきたからでた言葉ではない。汚い金をきれいにすると言う意味に近い。この資金変換のプロセスのどこかで、この2つをすり替えなければならない。必然的に、そのすり替えの芸術は明かすわけにはいかない。
Meyer Lanskyは資金不正浄化の完璧な前任者であったが、すなわち「資本逃避 (国内資本の海外逃避)」を行い、彼の資金をスイスもしくは他の海外の拠点に移動させた。この「不正資金浄化」と言う言葉自体が最初に言われたのが実際にはウォーターゲート・スキャンダルからである。アメリカ大統領Richard Nixonの「大統領再選委員会」が汚いキャンペーン献金をいったんメキシコに移動し、その金をマイアミにある企業を通じて戻した。イギリスのThe Guardian紙がこの言葉を作った。「浄化」というその過程を引き合いに出した。 Jeffrey Robinsonがこれに関して3冊の本を出している。The Laundrymen, The Merger, The Sinkである。
こうした金はペーパーカンパニーの複雑なビジネスネットワークを経て浄化され、タックスヘブンに信託される。「スマーフィング(取引を小口化して法の網をかいくぐる手段)」は不正資金浄化技術の例である。
例示
現金化
コンビニエンスストアのように毎週、小銭の膨大な量を扱うビジネスでは銀行にお金を預ける必要がある。その預金がはっきりした理由がないのに大きく変動すれば、嫌疑がかかってしまう。しかし、その取引が定期的であり、大体同じであれば、その嫌疑は簡単に消え失せてしまう。これがすべての不正資金浄化の基本であり、取引記録のやり方は汚い金を忍び込ませる前にきれいな金を預金するのだ。
アメリカではたとえば、1万ドル以上の現金取引もしくは預金は銀行の現金係が「重要な現金取引」として金融犯罪執行ネットワーク FinCENに報告しなければならない。いかなる疑わしい金融取引は「嫌疑活動報告書 (SARs)として識別される。
他の司法上の行為として、疑いのある調査の要求が金融サービス担当官に提起され、嫌疑活動報告として当局に報告される。
不定期な資金化
現金を匿名化する一つの方法は既に大量の現金を合法的に扱っている人に依頼する方法であり。その仲介者はその金を勘定に預金し、手数料を取って、小切手を書く。注目されることはあまりない。と言うのは仲介者にとって通常の売り上げからすると比較的わずかな金額だからだ。しかし、依頼元としては彼の売り上げのすべてだ。これは一回限りの取引としてはうまく行く。しかし、それが定期的になると、小切手自体がペイパートレイル (ある事実や人物の過去の足跡をたどれる帳簿や報告書,裁判記録などの記録文書)となり、嫌疑がもたれてしまう。
内輪のためだけのビジネス
他の方法はキャシュフローが監視することができないビジネスを始めることだ。そこに小銭が通過し、それに税金を払う。しかし、どこの銀行の従業員も絶えず、取引を見張るように訓練されているので、報告に値するような取引を探しまわっている。嫌疑を避けるために、ペーパーカンパニーが直接一般大衆と取引をして、物理的なものは売らないが、あるサービスを提供し、当然のこととして、合理的に現金を受け取る。一般大衆から現金で直接取引をすることはもっともらしく、顧客の履歴をもつ必要もない。
たとえば、ヘアスタイルストは現金で支払いを受け、顧客の名前を知る必要もないし、ましてや彼らの銀行の詳細も知る必要がないので、こうしたことを考える上で、全く妥当なやり方だ。ヘアカットの記録は表向き、一見した所では証拠として認められうる。サービスビジネスはその資源が目に見えないと言う利点があるが、欠点は現金で取引をしなければならないと言うことだ。コンピューターを売るビジネスはコンピューターを計上しなければならない。これに反して、ヘアスタイリストは切った髪を生産する必要はない。しかし、コンピューターの領収書は水増ししても残るが、ヘアカットは多分残らない。もちろん、単に金を受け取るという目的で、仮想の客を造り出すこともできる。
法律制定
多くの司法は「自己不正資金浄化者」として不正資金浄化を起訴するために特定の断定的な犯罪の一覧表を採用している。
なぜなら、このギャングが高い技術的なノウハウをもったビジネスマンを探し出し、協力を得て、銀行のような合法機関にその盗んだ金の浄化をするために近づかなければならないからだ。
「不正資金浄化」と言う言葉はしばしばそういわれているが、Al Caponeが非合法で得た金を隠すためにコインランドリーを利用してきたからでた言葉ではない。汚い金をきれいにすると言う意味に近い。この資金変換のプロセスのどこかで、この2つをすり替えなければならない。必然的に、そのすり替えの芸術は明かすわけにはいかない。
Meyer Lanskyは資金不正浄化の完璧な前任者であったが、すなわち「資本逃避 (国内資本の海外逃避)」を行い、彼の資金をスイスもしくは他の海外の拠点に移動させた。この「不正資金浄化」と言う言葉自体が最初に言われたのが実際にはウォーターゲート・スキャンダルからである。アメリカ大統領Richard Nixonの「大統領再選委員会」が汚いキャンペーン献金をいったんメキシコに移動し、その金をマイアミにある企業を通じて戻した。イギリスのThe Guardian紙がこの言葉を作った。「浄化」というその過程を引き合いに出した。 Jeffrey Robinsonがこれに関して3冊の本を出している。The Laundrymen, The Merger, The Sinkである。
こうした金はペーパーカンパニーの複雑なビジネスネットワークを経て浄化され、タックスヘブンに信託される。「スマーフィング(取引を小口化して法の網をかいくぐる手段)」は不正資金浄化技術の例である。
例示
現金化
コンビニエンスストアのように毎週、小銭の膨大な量を扱うビジネスでは銀行にお金を預ける必要がある。その預金がはっきりした理由がないのに大きく変動すれば、嫌疑がかかってしまう。しかし、その取引が定期的であり、大体同じであれば、その嫌疑は簡単に消え失せてしまう。これがすべての不正資金浄化の基本であり、取引記録のやり方は汚い金を忍び込ませる前にきれいな金を預金するのだ。
アメリカではたとえば、1万ドル以上の現金取引もしくは預金は銀行の現金係が「重要な現金取引」として金融犯罪執行ネットワーク FinCENに報告しなければならない。いかなる疑わしい金融取引は「嫌疑活動報告書 (SARs)として識別される。
他の司法上の行為として、疑いのある調査の要求が金融サービス担当官に提起され、嫌疑活動報告として当局に報告される。
不定期な資金化
現金を匿名化する一つの方法は既に大量の現金を合法的に扱っている人に依頼する方法であり。その仲介者はその金を勘定に預金し、手数料を取って、小切手を書く。注目されることはあまりない。と言うのは仲介者にとって通常の売り上げからすると比較的わずかな金額だからだ。しかし、依頼元としては彼の売り上げのすべてだ。これは一回限りの取引としてはうまく行く。しかし、それが定期的になると、小切手自体がペイパートレイル (ある事実や人物の過去の足跡をたどれる帳簿や報告書,裁判記録などの記録文書)となり、嫌疑がもたれてしまう。
内輪のためだけのビジネス
他の方法はキャシュフローが監視することができないビジネスを始めることだ。そこに小銭が通過し、それに税金を払う。しかし、どこの銀行の従業員も絶えず、取引を見張るように訓練されているので、報告に値するような取引を探しまわっている。嫌疑を避けるために、ペーパーカンパニーが直接一般大衆と取引をして、物理的なものは売らないが、あるサービスを提供し、当然のこととして、合理的に現金を受け取る。一般大衆から現金で直接取引をすることはもっともらしく、顧客の履歴をもつ必要もない。
たとえば、ヘアスタイルストは現金で支払いを受け、顧客の名前を知る必要もないし、ましてや彼らの銀行の詳細も知る必要がないので、こうしたことを考える上で、全く妥当なやり方だ。ヘアカットの記録は表向き、一見した所では証拠として認められうる。サービスビジネスはその資源が目に見えないと言う利点があるが、欠点は現金で取引をしなければならないと言うことだ。コンピューターを売るビジネスはコンピューターを計上しなければならない。これに反して、ヘアスタイリストは切った髪を生産する必要はない。しかし、コンピューターの領収書は水増ししても残るが、ヘアカットは多分残らない。もちろん、単に金を受け取るという目的で、仮想の客を造り出すこともできる。
法律制定
多くの司法は「自己不正資金浄化者」として不正資金浄化を起訴するために特定の断定的な犯罪の一覧表を採用している。