2009年08月26日
新世界秩序ー陰謀の理論4
世紀が代わると、特に2008–2009年のグローバル金融危機の間にGordon BrownやHenry Kissingerのような多くの政治家や消息通はグローバル金融システムの改革を擁護したり、「新ブレトンウッズ体制 New Bretton Woods」を求めたりするために、この「新世界秩序」と言う言葉を利用している。と言うのが昨日の最後だ。
こうした宣言が意図しない結果ではあるが、陰謀の理論家たちに新鮮なエサを提供してしまい、前のクリントン政権のアドバイザーであるDick Morrisと保守的なトークショーのホストであるSean Hannityとが彼の Fox News Channel の番組で、新世界秩序に関して、「陰謀の理論家たちは正しい。」と言い、その頂点に達した。このFox Newsは何度も進歩的なメディアの「番犬」のグループに批判されて来ていて、極右翼の陰謀説の支持者の美辞麗句が主流の流れになることだけでなく、一匹狼であるテロリストの活動を煽動してしまう可能性があるということだ。
番犬 Watchdog :1960年代から1970年代初頭にかけて米国の新聞が展開した調査報道や“番犬”としての役割は、“ジャーナリズムの倫理”に対する関心へと 移っていった。ベトナム戦争中、新聞は、米国が評判の悪い戦争からの撤退を速める上で大きな役割を果たした。ウォーターゲート事件捜査中には、ワシントン ポスト紙の二人の粘り強い記者―ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタイン―が、ニクソン大統領の辞任に繋がる事実を暴露することに成功した。しかし、 新聞は時に行き過ぎてしまい、国民の知る権利と個人のプライバシーや国家の安全を守る政府の責務との微妙な境界線を踏み越えてしまう、と感じる気分も存在 した。多くの訴訟で、裁判所は、どの時点で、あるいは、新聞に権利の逸脱行為があったかどうかの判断を下してきた。1971年、政府は、ニューヨークタイ ムが、「ペンタゴン文書」として知られているベトナム戦争に関する国防総省秘密報告書を報道することを、公表は国家の安全を脅かすとして阻止しようとし た。しかし米国最高裁判所は、政府が、国家の安全にどの程度危害をもたらすか証明できない以上、新聞はその情報を自由に公表できる、と裁定した。
しかし、新聞報道に対する信頼性の低下を示す世論調査に直面し、1980年代になると、報道機関は規範やニュース協議会、オンブズマンといった 手段を利用し、新たに倫理問題を重視するようになった。米国では1923年以来、ジャーナリスト倫理綱領が用いられている。米国新聞編集者協会 (ASNE)が、先ずそのような綱領を受け容れ、プロフェッショナルジャーナリスト協会とシグマ・デルタ・キー、アソシエイテッド・プレス・マネージン グ・エディターズが続いた。上記の主要な3つの新聞の専門機関による、これらの自発的な倫理規範は重要なガイドラインを提起し、ジャーナリストに知性や客 観性、正確さと公平さをもって職務を遂行するよう求めている。
しかし、米国のジャーナリストにとって依然として最も重要な問題のひとつは、2つの強固な信念―知る権利とプライバシーや公正な扱い―との確執 である。それは単純な公式で処理できるものではなく、ケース・バイ・ケースで解決するしかない。合衆国憲法修正第1条は政府の干渉から新聞を守っている が、新聞が完璧な自由を有するわけではない。文書誹毀やプライバシーの侵害を禁ずる法律があり、記事を入手するために記者がやってよいことにも制約が課せ られている。テレビのニュースジャーナリストは、「公正の原則」と呼称される、さらに付加的な制約を負わされている。このルールのもとでは、あるテレビ局 が論争中の問題についてひとつの立場を提示したら、公共の利益のために、その局は反対の立場の代表者が反論を放送する機会を与えなければならない。米国の 法廷制度、州議会や連邦議会、監督官庁、国民とメディアはすべて、そのような法的、倫理的な問題への対処法を模索するために役割を果たし続けるだろう。
-- 米国国務省国際情報プログラム室出版物およびその他の政府刊行物より --
http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-media-ethics.html
一匹狼 Lone Wolf :テロ行為
陰謀の理論
数多くの非宗教的な、そしてまた宗教的な陰謀の理論があり、そこから、新世界秩序の概念を見ることが出来る。次のリストは比較的年代順に見た主要なものである。
イルミナティ illuminati
イルミナティの秩序は「啓蒙時代」の秘密結社 secret society であった。これは1776年5月1日にIngolstadt (Upper Bavaria)で、イエズス会のAdam Weishaupt(1830没)によって、創設され、彼はUniversity of Ingolstadtで教会法の第一層の教授であった。この運動は闘争的な自由思想家、 教育宗教分離主義者、共和論者、男女同権論者からなり、ドイツのMasonic Lodgesで勧誘され、これは「神秘主義宗派」を通じての完璧主義をを促進することだけを求めた。1785年にヨーロッパのすべての君主制度と国家の宗教を倒そうと言う噂によって、ババリア政府のよって潜入され、破壊され、鎮圧されてしまった。
以下長い補足説明を付けたが、背景を理解してほしい。こうした宗教的な背景は日本人は知らない。
啓蒙時代 Enlightenment-era とはヨーロッパで啓蒙思想が主流となっていた17世紀後半から18世紀にかけての時代のこと。啓蒙思想とは、聖書や神学といった従来の権威を離れ、理性(悟性)による知によって世界を把握しようとする思想運動である。この時代にはスコットランドとフランスの思想家たちが、特に重要な役割を果たした。政治と経済の面では、三十年戦争でヨーロッパを二分した政治的宗教的対立がやみ、絶対主義王権と重商主義が確立した時期に当たる。
イルミナティ: 本来ラテン語で「光に照らされたもの」を意味するが、歴史上、種々の狂信的グループにこの名称が与えられた。なかでもワイスハウプト(1748―1830)によって、1776年ドイツのバイエルン(ババリア)中部の都市インゴルシュタットに創設されたものが有名である。啓蒙思想の影響を受け、自然的宗教、倫理を樹立し、理性に基づく宗教をもってキリスト教にかえようと試みた。とくにバイエルン地方で急激に発展し、ゲーテら有名文化人も参加したが、当然ローマ法王からも非難され、フランス革命ののち衰退の一途をたどった。スペインにも16〜17世紀に、この名称でよばれるグループができたが、はっきりした宗教を形成はしなかった。 http://100.yahoo.co.jp/detail/イルミナティ/
イルミナティ(Illuminati)は、現実の歴史、およびフィクションに登場する秘密結社の名称。
イルミナティとは、啓蒙、開化を意味するラテン語で、近世以降、この名前で呼ばれた秘密結社はいくつもある。グノーシス的要素やテンプル騎士団、シオン修道会、アサシン、フリーメイソンとの関連等を持つとされる。
陰謀論においては非常に人気があり、現在でも密かに世界へ手を伸ばし影響を与えている影の権力であるとされる。ただし、日本ではそれほど有名ではなく「ユダヤの陰謀」や「フリーメイソンの陰謀」で置き換えられていることが多い。
また、単にイルミナティと言った場合、アダム・ヴァイスハウプト主宰のものを指す場合が多いが、その後に復興運動があったとは言えその本体の活動期間は実質8年間であり、陰謀論の主体としてはユダヤやフリーメイソンと比較して説得力に欠けるという側面もある。まだ続きがあるので関心があれば:http://ja.wikipedia.org/wiki/イルミナティ
Masonic Lodges:フリーメーソン(Freemason)(の主義, 制度など)の支部と訳されている。
神秘主義 mysticism :神、最高実在、宇宙の根本理法など、それぞれの宗教でたてられる究極的・絶対的なるものへ自己が直接に合一、透入する体験を「神秘体験」という。神秘体験に至上の救済価値を認め、これを中心として独特の思想や行動を展開させるような、宗教の体系ないし形態が「神秘主義」とよばれる。神秘主義宗派 mystery schools
他にも専門用語が出て来ているが、きりがないので、省略した。欧米の歴史的な背景を理解しようとすることは大変だが、我々が彼らを理解しなければ、彼らは我々を理解してくれない。我々の文化を理解してもらうためには彼らの文化と文明を理解しなければならない。