2009年09月12日

新世界秩序ー陰謀の理論20

いよいよ陰謀の理論も20回となり、今日グローバリゼーション研究会を迎えてしまう。今までであれば、今週中には終わらせてしまうような量だが、果たしてどうであろうか。マインド・コントロールの続きを始めよう。相当内容が深いのだが、コメントは極力抑えておく。終わらないからだ。

陰謀の理論家たちはしばしば、政府と主流のメディアをせめて、「国民の合意のねつ造」に参画して来たばかりでなく、国民が過剰反応を示すような「恐怖の文化」を植え付けて来た。それは社会統制を強化し、それを実行するためであり、社会に不信感を持った、共通の恐怖感を持った人々が彼らをそうさせて来たのかもしれない。

Manufacturing Consent マニュファクチャリング・コンセント:合意の捏造。マスメディアはそのシステムのために、事実を伝えることができない。その報じるニュースは、プロパガンダ・モデルの「5つのフィルター」を通過したものだけだ。「合意の捏造」の形成過程を膨大な事例を比較検討して解き明かす。現代メディア論の傑作。

ヴェトナムからラオス、カンボディアへ−とどまることなく拡大するインドシナ戦争の実態を、マスメディアはいかにして書き換え、捏造したか。「中立公平」を装うメディアが、必然的にプロパガンダに陥る仕組みを解明する、最もラディカルな現代の古典。
著者]ノーム・チョムスキー(Noam chomsky)
マ サチューセッツ工科大学言語学教授。生成文法理論により20世紀の言語学に「チョムスキー革命」をもたらす。心理学でも、当時優勢だったB・F・スキナー の行動主義的なアプローチを批判し大きな影響を与えた。その一方、60年代のアメリカによるヴェトナムへの軍事介入に反対し、ラディカルな政治批判やメ ディア批判をくり広げる。著書は80冊を超え、邦訳書も30冊近い。その思想と活動をあますところなく描いたカナダの長編ドキュメンタリー映画『チョムス キーとメディア』(1992)は、世界的な大ヒットを記録した。

[著者]エドワード・S・ハーマン(Edward S. Herman)
ペ ンシルヴァニア大学ウォートン校名誉教授。金融業界・企業システムの構造や、企業としてのメディアの構造を研究する。60年代にヴェトナム反戦運動を通じ てチョムスキーと知り合う。最初の共著 Counter-Revolutionary Violence : Bloodbaths in Fact & Propaganda(Warner Modular, 1973)は、親会社ワーナーによって抹殺されたが、1973年には共著 The Political Economy of Human Rights をサウスエンド・プレスより出版。著書に、The Real Terror Network(1982)など、アメリカの外交政策やメディアに関するものが多数あり、Zマガジンにも定期的に寄稿している。

The Culture of Fear 「アメリカは恐怖に踊る」 バリー・グラスナー 
道路上での暴力行為や性的暴行目的の幼児誘拐、ネット上で蔓延するポルノに麻薬付けの母親、飛行機事故・・・
著者グラスナーによれば、メディアに よって盛んにとりあげられるこれらのニュースが、事実を過剰に歪曲・誇張し、必要以上に人々を不安に陥れていると指摘する。そして人々は、めったに起こら ない、あるいはたいした社会的影響力もない事故や事件を恐れるあまり、真に深刻な問題への対応をおざなりにしていると警告する。なるほど、 これは、アメリカだけのことではない。日本でも「恐怖」が、人の心をつかんで離さない。少年犯罪やテロの脅威が時に扇情的に取り上げられ、それに至る背景 や問題の複雑性が、見落とされがちだ。いきおい、十分な議論も分析もないまま、感情的な主張だけが先走りすることになる。その点で、『アメリカは恐怖に踊る』は、恐怖に踊り・踊らされている私たちにも冷や水を浴びせ、はたと我に返してくれる好著だと言えるだろう。http://www.amazon.co.jp/dp/4794212879/ref=asc_df_479421287983175/?tag=nicovideojp-22&creative=380333&creativeASIN=4794212879&linkCode=asn

評論家の意見として、陰謀の理論家たちの強迫観念の背後にある被害妄想が2つの要素の組み合わせから起こっていると言っているが、この強迫観念はマインド・コントロール、オカルティズム、監視の悪用 surveillance abuse、巨大企業、巨大政府、グローバリゼーションを伴っている。この2つの要素と言うのは1)強い個人主義者としての価値観をもっている。2)物事や自分自身をコントロールしているという感覚が欠如している。第一の特性は深く個人の権利に関心を持つ人々を指し、彼ら自身が選択をし、彼ら自身の生活を管理し、政府のような大きなシステムによって干渉を受けたり、義務を負痛くない人々のことである。しかしながら、この特性と自分自身の生活に無力感を持った要素を合わせてしまうと幾人かの心理学者たちは「代理行為パニック」と呼ばれることが起こってしまい、それは外部の権力とか取り締まる人たちに対して、自主性を全くなくしてしまう強烈な不安のことである。熱烈な個人主義者たちは彼らが自立できないと感じている時には彼らは危機に陥り、彼らの自由を奪ったのはより大きな権力のせいだと考えてしまう。

世間で言われている陰謀を企んでいる人々

G. William Domhoffは心理学、社会学での研究教授だが、権力の理論を研究していて、過去において、陰謀を企んでいる人々は通常は隠れた共産主義支援者だと言われて来ていて、アメリカ合衆国をソ連とともに共通の世界政府にしようともくろんでいた。しかしながら、1991年にソ連邦が崩壊したため、この陰謀はなくなってしまった。Domhoffは多くの陰謀の理論家たちは彼らの焦点を国連に向けて、新世界秩序を管理し易い力として考えているが、国連の無力さとアメリカの支配層の穏健派でさえ、彼らに何でも任せるが、役割を限定して、その気になっていないのが現状だと言っている。

David Rothkopfが書いた2008年の話題の書「超・階級—グローバル・パワー・エリートの実態」では60億人の世界の人口は6,000人のエリートによって支配されているという。20世紀末までに超大国の政府は多くのスーパークラスを輩出し、国際運動の少数のヘッド、例えばローマ・カトリック教会の教皇と企業家たち、例えばRothschildsRockefellersと一緒にやって来た。

David J. Rothkopf著「Superclass: The Global Power Elite and the World They Are Making」超・階級—グローバル・パワー・エリートの実態 http://www.amazon.co.jp/Superclass-Global-Power-Elite-Making/dp/...
世界は6000人のスーパークラス(超権力者階級)に支配されている。彼らは誰で、かつての権力者たちと比べてどう変わったのか。一般市民とどう違うのか−。“権力共同体”の内幕を初めて明かす。



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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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