2009年09月13日

新世界秩序ー陰謀の理論21

昨日はグローバリゼーション研究会があった。6名が参加し、この陰謀の理論の復習とディスカッションをした。3時間ではこの20回分のすべてをこなすことは出来なかったが、参加者には納得してもらえたのではなかろうか。ともかく改めて、日本人が知らない世界の多さを実感することが出来た。

その後、帰りに銀座のMACの店によって、昼に預けたMACを持って帰った。ノートブックではないので、ものすごく重くて、やっと持って帰った。このMACは一度電源を落とすと、立ち上げるのに、5時間コンセントを抜いていないと立ち上がらない。結局原因が分からなかった。さて、今日は「世間で言われている陰謀を企んでいる人々」の続きだ。

Rothkopfによると、21世紀早々に、国際貿易、旅行、コミュニケーションの爆発的な拡大によって、経済的な強い影響力が強まり、以下のようなことを支配してくる。国家の権力は萎縮した政治家を減らし、少数の実力者となる。国際ビジネス、金融、防衛産業に於けるリーダーたちはこのスーパークラスを支配するばかりでなく、彼らは政府の高い地位に自由に移動し、アメリカ議会を含んだ選挙された立法府の通達を大きく飛び越した個人の生活の中にいて、彼らの領域を飛び超えた出来事には全く感知しない。彼が言いたいのはこのスーパークラスの国家政策に対する不釣り合いな影響力は建設的ではあるが、自己本位だ。そして、世界に跨がって、彼らが国々の中で商売が出来るのであれば汚職とか圧政的な政府に対して反対は殆どしないと言うことだ。

陰謀の理論家たちはRothkopfを更に飛び越えて、グローバルの権力を持ったエリートたちを研究して来た他の学者たちとともに、ビルダーバーグ会議、ボヘミアンクラブ、ローマクラブ、外交問題評議会、スカル・アンド・ボーンズ、三極委員会、そして同様のシンクタンクと秘密クラブに所属するスーパークラスの会員たちは全体主義的な新世界秩序を作ろうと陰謀している「シナーキスト」だと主張している。このかってのスターリンがやったような「官僚的集産主義的」世界政府の実行は国連や世界銀行を強化し、人類を永遠の奴隷制度に陥れるものである。

The Bilderberg Group ビルダーバーグ会議 Bilderberg conference,Bilderberg Club,Bilderberg Society:1954年から毎年1回、欧米各国で影響力を持つ王室関係者・欧州の貴族や政財界・官僚の代表者など約130人が、北米や欧州の各地で会合を開き、政治経済や環境問題等の多様な国際問題について討議する完全非公開の会議である。ビルダーバーグ・クラブ、ビルダーバーグ・ソサエティとも呼ばれる。「陰のサミット」と呼ばれることもある。出席者リスト、議題は公表され、欧米のジャーナリストも招待されるが、会議での討議内容は非公開であり記事になることはない。また、日本を含めて、非欧米諸国からの参加者は中東、イスラエルを除きほとんど存在しない。

Bohemian Club ボヘミアンクラブ:世界各地にいくつか存在する紳士社交倶楽部の名称である。その中で特に著名なのはアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ市を本拠とする「ボヘミアンクラブ・オブ・サンフランシスコ」であり、2000余人の芸術界、財界、政治界、および学術会の著名人を会員としている。各倶楽部を統合する国際組織は無く、それぞれ全く独立した組織である。

ボヘミアンクラブ・オブ・サンフランシスコ(以下、倶楽部と略す)は、1872年ゴールドラッシュが過ぎ去ったばかりのサンフランシスコにおいて、当時の芸術文化の軽薄さ、および卑屈さを嘆いた新聞記者らによる設立された。現在でも「音楽、演劇、芸術、文学」を柱とした芸術愛好紳士倶楽部と続いている。倶楽部のモットーもシェークスピア劇の「真夏の夜の夢」より引用の”Weaving Spiders, Come Not Here”(巣を張るクモよ、来るべからず)となっており、倶楽部活動は社交および友好を目的としたものであることであり、倶楽部外での利を得るための活動は固く禁じられている。正会員として入会するまでサンフランシスコ近辺在住であれば15年、そうでなければ25年ほど待つことになる。

Club of Rome ローマクラブ:イタリアオリベッティ社の副社長で石油王としても知られるアウレリオ・ペッチェイ(Aurelio Peccei)博士が、資源人口軍備拡張経済環境破壊などの全地球的な問題対処するために設立した民間のシンクタンク。世界各国の科学者経済人教育者・各種分野の学識経験者など100人からなり、1968年4月に立ち上げのための会合をローマで開いたことからこの名称になった。1970年3月に正式発足。

定期的に研究報告を出しており、第一報告書『成長の限界』(1972年) では現在のままで人口増加や環境破壊が続けば、資源の枯渇や環境の悪化によって100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしており、破局を回避 するためには地球が無限であるということを前提とした従来の経済のあり方を見直し、世界的な均衡を目指す必要があると論じている。その続編『限界を超えて −生きるための選択』(1992年)では、資源採取や環境汚染の行き過ぎによって21世紀前半に破局が訪れるという、更に悪化したシナリオが提示されている。その後も環境・情報・経済・教育などをテーマとした報告書が引き続き刊行されており、日本語版はダイヤモンド社から刊行されている。

Council on Foreign Relations 外交問題評議会 :アメリカ合衆国シンクタンクを含む超党派組織。略称はCFR。「外交関係評議会」と訳されることもある。

1921年に設立され、外交問題・世界情勢を分析・研究する非営利の会員制組織であり、アメリカの対外政策決定に対して著しい影響力を持つと言われている。超党派の組織であり、外交誌『フォーリン・アフェアーズ』の刊行などで知られる。本部所在地はニューヨーク。会員はアメリカ政府関係者、公的機関、議会、国際金融機関、大企業、大学、コンサルティング・ファーム等に多数存在する。知名度が高く、影響力が大きいことで知られる。評議会員の主張の多くは、外交問題評議会の「凝縮された政策提言」への叩き台に使われるケースが多いとする意見がある。また、『フォーリン・アフェアーズ』には米国の重要な外交案件が示されるとする意見がある。

Skull and Bones スカル・アンド・ボーンズ:アメリカイェール大学にある秘密結社。「The Brotherhood of Death」の異名がある。秘密結社にも拘わらずなぜか会員名簿が公開されている。構成員同士が協力し合いアメリカで経済的・社会的に成功することを目的としている。入会と同時に、過去の恥ずかしい秘密を暴露させられ、その秘密を共有することによって結束を深めるという。トゥーレ協会、CIA、イルミナティ、に関係があるという説がある。

2004年秋のアメリカ大統領選挙の2人の候補者である、ジョン・ケリージョージ・ウォーカー・ブッシュが2人ともS&B出身だったのは有名。また、第43代アメリカ合衆国大統領のジョージ・ウォーカー・ブッシュの父である第41代アメリカ合衆国大統領のジョージ・H・W・ブッシュや、祖父のプレスコット・ブッシュもS&Bのメンバーだった。

第一次世界大戦中、S&Bのメンバー6人が、アメリカ先住民族アパッチ族の指導者であるジェロニモの墓を暴いて遺骨を持ち去り、S&B本部に納めたと言われている。遺骨は、今も所在不明。なお、持ち去りメンバーとされる6人のうちの1人は、プレスコット・ブッシュであるとされている。ジェロニモの子孫より遺骨の返還を求め提訴されている。

Trilateral Commission 三極委員会  略称TLC:日本北米ヨーロッパなどからの参加者が会談する私的組織であり、民間における非営利の政策協議グループである。1973年にデイビッド・ロックフェラーズビグネフ・ブレジンスキーらの働きにより、「日米欧委員会」として発足した。

日本・北米・ヨーロッパに設けられた三つの委員会によって総会が運営される。参加国は委員会の規定では「先進工業民主主義国」とされている。三極委員会の目的は、先進国共通の国内・国際問題等について共同研究及び討議を行い、政府及び民間の指導者に政策提言を行うことである。

欧州では90年代中頃に中欧諸国から、北米では2000年にメキシコから参加者があり、2000年以降にアジア太平洋地域の参加国が拡大されることから、日本委員会はアジア太平洋委員会となった。それにともない日本語名称は「日米欧委員会」から「三極委員会」に改称された。中国インドは2010年の欧州会合から参加するとされているが、情勢によっては2009年の東京会合からとなる。

Synarchism シナーキズム 統一主義:シナーキズムとは、世界のどこかに存在する秘密の指導者とテレパシーによりコンタクトできる人間の秘密結社が国家を支配する体制のことで、その典型が中世のテンプル騎士団とする。このシナーキズムを発展させる過程で、彼は古代アトランティスの先進文明の存在や、アジアの心臓部の地下にある世界の中心、さらには根源人種の概念とアーリヤ人至上主義などを主張するようになった。

以下、木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長より引用。

「ラルーシュ運動」は、この米財界の謀略の中心に「統一主義者」がいると主張ている。ラルーシュは、早くから、ブッシュを操るイスラエル支持のユダヤ人主流の極右勢力を「ウオルフウィッツ一味」と呼び、厳しい批判を加えていた。今では世間常識化したウオルフウィッツらの「ネオコン」の思想的根源を、ナチズムと共通の「統一主義」(Synarchism)とし、ネオコンを「統一主義者」(Synarchist)と呼んでいる。今回の「911経済謀略」に関しても、その「統一主義者」の「経済的な911計画」(Synarchist `Economic 9/11' Plan)と位置づけて、告発している。ラルーシュは、911をクーデターとして位置づけているから、この「経済的な911計画」をも同様に、経済的な側面でのクーデターと見ているのである。 「統一主義」は、私の訳語であるが、私はすでに今から5年前、拙訳『偽イスラエル政治神話』の中で、フランス語のIntegrismeを「統一主義」と訳し、訳注で以下のように説明した。

----- 引用ここから ------------------------------

http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise-5.html

[中略]

訳注1:原語は「integrisme」。訳例には、教権主義、教条主義、非妥協的保守主義、伝統完全保存主義などがあるが、いずれもキリスト教の分派の呼称についての意訳である。著者は、いわゆる地中海文明の三大宗教のすべてに、この「病弊」を見ており、しかも、それが、総表紙裏の囲みの抗議文にも記されているように、チャウシェスクの“思想の統一”や、ヒトラーのそれと共通するものと認識している。著者はまた、疑いもなく、かつては自らが身を置いていたスターリニズムの潮流に対しても、同じ「病弊」を見ているであろう。そこで本訳書では、単語の原意に従って「統一主義」とした。

[後略]

----- 引用ここまで ------------------------------

「ラルーシュ運動」では、「統一主義」(Synarchism)を、フランスのナポレオン3世らの「神秘主義」と呼ばれた思想潮流にまで遡って研究している。

背景となる政治的な流れとしては、皇帝にまで成り上がった「ナポレオン1世」の崇拝者による「ボナパルティズム」[注]を考えると分かりやすい。ナポレオン1世は、ヨーロッパ全体を征服して、ローマ帝国の版図を再現しようとしたのであって、その「統一」の目標は、地中海世界が中心であったが、ナポレオン自身にもエジプト遠征の実績があり、当時のフランスは、すでに海外植民地を支配していた。

[注]:嫌いな向きは「ヴォナパルティズム」という。ボナにはラテン系言語で「良い」の意味があるので、それを嫌って、「ヴォナ」と発音するのである。

「統一主義」 は、さらに敷衍すると、世界征服の野望である。http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k5/150725.htm

Bureaucratic collectivism 官僚的集産主義 :1930年代にスターリニズムに基いて成立した一国型社会主義(特にその国家体制)を指してソ連型社会主義とも呼ばれるこれらの国家が実現したものを社会主義と呼ぶべきかどうかについて長い間、非スターリニズムの党派・活動家の間では議論が戦わされた。ソ連邦およびスターリン、ソ連共産党、コミンテルン系譜の共産党を支持しない社会主義者からは社会主義の語から区別するために「官僚的に歪められ、堕落した労働者国家」(トロツキー)、「官僚的集産国家」(マックス・シャハトマン -トロツキー派から分裂したアメリカの活動家)、「国家資本主義」(トニー・クリフ -トロツキー派から分裂したイギリスの活動家)、「赤色帝国主義」(黒田寛一)、「スターリニスト官僚国家」(中核派など)などと規定された。


 

 





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海野 恵一
1948年1月14日生

学歴:東京大学経済学部卒業

スウィングバイ株式会社
代表取締役社長

アクセンチュア株式会社代表取締役(2001-2002)
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海野塾のイベントはFacebookのTeamSwingbyを参照ください。 またスウィングバイは以下のところに引っ越しました。 スウィングバイ株式会社 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目2−22東京ベイビュウ803号 Tel: 080-9558-4352 Fax: 03-3452-6690 E-mail: clyde.unno@swingby.jp Facebook: https://www.facebook.com/clyde.unno 海野塾: https://www.facebook.com TeamSwingby
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